ガオラを録画して、NHKBSで見る。前から思っていたけど、今中の解説って好き。投手心理についてはもちろんのこと、守備や攻撃についても、放映されていない部分まで広い視野で解説できるから。
若いのに川上さんみたいな貫禄(声質に貫禄はないけど)があるよなぁ。だけど今岡のことを何度も「今中」って言っちゃう小野塚アナはちょっと…だけど(笑)。
昨日の試合でもムチャかっこええ解説を連発していた。
「井端へは左右を意識させて、勝負球は真ん中低め。右に打つか左に打つか迷う。低めなら捉えられてもアウトになる率が高い。ゴロが野手の間を抜けるのはしょうがない」
「(逆転してもらった5回表)上園は、(慎重と大胆のバランスが)慎重になりすぎて制球を乱している」
「(5回表二死一塁、走者は投手の中田、打者井端で)鳥谷の守備位置が浅すぎる。二塁封殺で良い状況なので、打者走者の俊足井端を一塁で刺すために前に守る必要はなく、守備範囲を広く取れるよう深く守るべき」
「(8回表二死一塁、カウント2?3からノリがショート左へヒット。スタートを切っていた一走荒木は三塁へというシーンの後)鳥谷の凡ミス(カウント間違い)。今、ベースカバーに入る動きをしたため、正面のショートゴロがヒットになってしまった。集中してない」
ちょっと辛気くさくて、あら探しっぽいところはあるけど、良い監督になりそうだなぁ。
鳥谷は何か集中できない理由でもあるのであろうか(棒読みw)。
野口が慎重の上に慎重を重ねるような配球をし、球児がさらに慎重を重ねるようにスピードをこらえて制球に注意する。ゴロ3つで試合終了。なかなか緊張が解けないが、全身から安堵の気持ちが溢れ出る。なんか外科手術を終えた執刀医のような藤川球児。マウンドに集まる野手たちに久しぶりの笑顔が浮かぶ。
正直、こんな勝ち方しかできないのか。こんな勝ち方にどれほどの意味があるのかと、問いたくなる気持ちが沸きかける。いや、そうじゃない。
相手はいまだ「短期決戦モード」まっただ中のドラゴンズ。またしばらくしてから、場所を変えて対戦しなきゃならなくなる可能性が高い。レギュラーシーズン残り4試合は別だが、このD最終戦の1試合には内容より結果の方に意味がある。
そうそう、通年でDに勝ち越しを決めたというのも意味のあること。唯一マジックを点灯できずに優勝戦線から消えてしまったけど、Gにも、Dにも勝ち越してクラシリに進める。ダンカンも言っているけど、何恥じることなく胸を張って行けるよ。
6回7回は久保田。完璧だった。直球の威力、スライダーのスピン、そして制球、文句なし。6回は荒木3球三振、ノリ1球で投ゴロ、ウッズ3球三振だもの。ウッズには3つともスライダーで、2球目と3球目を空振り。しかもウッズは、アウトローに決まるボールの軌道とはかけ離れて、ただど真ん中のあたりを振るばかり。それだけすごいキレだったということだろうね。
7回は今岡の守備に足を引っ張られたが、揺るがない強さがあった。やっぱり久保田って凄いよ。
8回はジェフ。二死からピンチを招いたが、ウッズに外の直球を揃えて見逃し三振。次の対戦ではまたいろいろと状況が変わってくるだろうが、とにかくこの細かい勝利たちは大きいね。野口さん、これは大きいよ、ナイスだよ!
上園のクソ度胸に助けられた。さすがは新チームのエース。中4日の登板で、状況が状況だったから、5回までってのは仕方ないね。ホント、来季は春からちゃんと先発を育てて行かないとね。ゲームで育てなきゃ意味ないからね。Dの若い投手たち、みんな長い回投げて、頼もしいもんなぁ。投手の精神を軽視しちゃいかんよ。
さて上園。1回表、第1球。無造作に構えた野口のミットに、無造作に直球ど真ん中、ストライク。以降、臆することなく130km/h台の直球で押し込む。こういう気の強さが求められていたんだけど、新人頼みだってのが淋しいよ。
4回に足を絡められて、進塁打進塁打で1点を失ったが、ピンチでも堂々と勝負していた。久しぶりにのびのびと腕を振る投手を見た気がするわ。失点すると、もうダメだのチームだったのに、この日は失点して逆にこの投手を勝たさなきゃ!とナインが結束できた。
上園は、投手としてもっとも大切な不屈の闘争心を持っている。このオフ、しっかり鍛えてもっと制球を磨こうな。球速なんて関係ないよ。ただその前にクラシリも頼むよ!
5回ウラ、先頭シーツがセンター前。最後の打席のレフトフライも感じとしてはまあまあ。というか東京ドームならHR。アンディ、陽気に頼むよ!(笑)
さあ行こう!ところが金本が二ゴロ併殺。一二塁間に転がしたかったのだろうが、うまく攻められちゃっうんだよなぁ。ううん…。
D先発中田も、1点もらって心が乱れるイニング。打たれて、ゲッツー、ここで1打席目も大きな中飛を打った今岡。相当な雰囲気を放出しまくっている。中田、慎重になりすぎて四球。
林への初球、谷繁の構えは外ボールゾーン。ところがこれはカムフラージュ、投球動作とともに少しずつ構えを中よりにずらし、外いっぱいのフォークでカウントを取るつもり。もちろん失投と見て打ってくればゴロで打ち取るという狙いもある。
ドラゴンズとの戦いは谷繁との戦いだ。ワンバウンド捕球、盗塁阻止、守備力、そしてウラをかく配球。憎たらしいけどやっぱり良い捕手だ。審判にストライクと言わせるキャッチング技術も相当なものだ。ボールゾーンに外れて構えて、中に寄りながら受ける。これだけですごくストライクに見える。
林への初球のフォーク、谷繁の思惑よりわずかに内、わずかに高く、そしてわずかに落ちが悪かった。低く下ろしたグリップの後を、ムチのようにしなりながら黒いバットが走る。ハードヒット。低い弾道で白球が走る。ライトへの強い風は、打球の速度には好影響でも、ダウンフォースとなってライナーを押し下げる、どうだ、右翼線、一番甲子園の狭いところ、フェンスを越えた!逆転2ラン!
故障の回復具合がどうなのかわからないけど、今季の最後は林と一緒に迎えないとね。
コメント
去年のナゴド10連敗からすれば、今期Dに勝ち越せたのは、やはり素直に喜びたい。
ってゆうか少しでも喜びを見出せないとまだ気持ちが落ち着かない。
まあとにかく一区切り、残りも勝てるよう応援しましょう
P.S.
ところで小嶋はどうしてるのでしょうか?
CSに持ってくるのは無理なんですかね?
いまさらながら、つくづく思います、林ってすごい打者ですね。
速いストレートと鋭いフォークを持つ好投手中田の球を、タイミングをはずされていたにもかかわらず(たぶん)、ライナーで放り込むなんて。それも、復帰二戦目、調子もいまいちというのに。
甲子園の後押しがアドレナリンをチャージしてくれたのでしょう。
勝った瞬間、V逸の悔しさが、なぜか今になって実感としてこみ上げ、思わず泣いちゃいました、私は。
今中さんの解説は私も好きです。林クンのHの時も次打席のHRを予告させる様なコメントしてました。
それに何でかタイガースの事詳しいですよね・・・
前にあとは自分たち(選手)で何とかしろ!って言いましたがもう見ていられずに
わたしの持っている限りの縁起担ぎを昨日はやってしまいました。
あーしんど・・・
甲子園今季最終戦、相当涼しいので、ケガ持ち集団ですからチョッと心配しています。いつも読んでいて人を引き込むtoraoさんの表現力には感服しています。ところで今日は今中の解説の話が出てますが、「井端へは左右を意識させて・・・」のくだりなんか明瞭で最高ですね。一度聴いてみたいと興味がわいてきました。
さて、あと4つ!そしてCS!最後までみんなが見ている中、甘えのないプレーをきたいしたいですね。
今季私の甲子園初勝利でした。
長かった・・・。
林のHRは3塁アルプス最前列からは弾道が低すぎて全く見えませんでした。
やはり頼りになりますね。
風がセンター方向にかなり強かったので4番にも風に乗せて・・・を期待していましたが。あんまり良くありませんね。ただ、5番6番がもどってきたのでこれから楽になるといいですね。
4回の関本のウッズへのタッチ、今後の糧にしてほしいです。
ようやく8連敗で止まりましたね。自分はスカイA・ガオラ派なので、あまりNHKは見ませんが、今中さんの解説がそんな良かったとは知りませんでした。スカイA・ガオラでは解説者は地味ですが、自分は実況の寺西さんが好きです。寺西さんの実況の時はなぜか勝てるような気分になりますね。
去年の終盤、怪我から復活した今岡が川上から二塁打を打った時の実況は良かったです。
>今岡のことを何度も「今中」って言っちゃう・・・
「今中は今、アンタの隣にいる人!」ってテレビの前で突っ込んでいたのは私です。
小野塚アナは阪神ファンですよね?
鳴尾浜情報にもかなり詳しく言及していたような・・・。
最近、試合見ながらちょっとズレた所を楽しんでる現実逃避型な観戦スタイル。
連敗ストップ何よりです。
今夜は少しでも良い雰囲気のベンチであって欲しいな。
こんにちは。やっと勝てました。はぁ。。。
ぼくも今中さんの解説好きです。中学時代に投手今中のフォームを真似て(ぼくは右利きですが)、そして同じように肘をケガしたという思い入れもあります(笑)
>「(8回表二死一塁、カウント2?3からノリがショート左へヒット。スタートを切っていた一走荒木は三塁へというシーンの後)鳥谷の凡ミス(カウント間違い)。今、ベースカバーに入る動きをしたため、正面のショートゴロがヒットになってしまった。集中してない」
現地で見ていて、その様は非常によく見えました。「鳥谷のアホ!」と唯一選手をののしる気持ちになってしまったシーンでもあるました。
草野球でもあそこでベースカバー入ったら怒られますもんね。鳥谷、序盤の打席は凄く良かったけどなぁ。残念なプレーでした。
ですが、その後のジェフ。遡って今岡のエラーの後の久保田。スタンドから見ていても、本当に頼もしい姿でマウンドに君臨していました。
ああいう気持ちでJFKが投げれるように試合を進めるのが阪神の野球なんですよね。両チーム必死にやる中で、上園が中田にヒット打たれて、その後井端まで回って、井端を抑え切ってそのイニングを終えたりとか、どうすることもできない流れがようやく阪神に味方してくれて、だけどその流れをものにできないまま連敗している中、上園がそれを掴みきったゲーム。
ようやく来ましたね。ほんと、ようやく。
今岡もいい雰囲気だし、林クンも打てたし、あとは今日の矢野がその流れに乗れれば、うん、見えてくるような気がします。日本一。
今日、勝ってほしいなぁ。夢を見させてほしいです。
投手が攻めてくれた!
野手が叩いてくれた!
そして勝った!やったー!
今中氏。
結構両リームに対し、ズケズケと物を言う解説者ですよね。
NHK系で今一番好きな解説者です。
やっと勝ちましたね。
この1勝の価値を今シーズン最後まで、そして来シーズンまで
大切にして欲しいです。
to Salutさま
小嶋の話はとんと聞きません。良ければ上げてるでしょうから、CSなんて話はまったくないと思われますよ。
to 一虎ファンさま
そしてライバルとして好勝負をしてきたドラゴンズというのも、林のアドレナリン噴射に影響したのでしょうね。
まだ不安定なんですよ、ファンもみんな。仕方ないことです。
to KIKIさま
今中さんはNHKはT戦の中継多いから、多めにTを勉強しているのかも知れませんね。
何をされたか、縁起担ぎが良かったみたいですね。
to 威虎児さま
T戦に限ると、なかなか今中解説者はめぐってこないんですけどね。
「考えるべきこと」を解説するような深さが魅力なんですよ。
to yzaさま
とりあえず1勝、良かったですね!
ああ、あの併殺崩れは、アウト1つのプレーだとは思いますが、確かにもうちょっとスマートにやれば一塁でちょっとは惜しいタイミングだったかも知れませんね。
to クリキントン飛雄馬さま
寺西さんは良いですよね!桐山さんも良いけど、やっぱり寺西さん(笑)。そして解説も石井さんとか大熊さんとか地味だけど味があります。工藤ちゃんはイマイチかな(笑)。
to NANCYさま
NHKBS、T戦多いですからねぇ。小野塚さんもNHKなんですから、Tファンと悟られないようにやらなきゃ(笑)。
to コーチさま
行かれてたんですね。鳥谷のは初め見た時、なぜ飛び込んで止めないのかと思ったのですが、逆取られてたんですね。飛び込めるようなコンディションでもないようですが。
残念ながら良い流れは切れてしまいましたが、これも必要な負け、必要な逆流なんだと思います。
to ひさま
いったいどこから手をつければ連敗が止まるのかと思いましたが、やっぱり先発投手でしたね。というより、上園の気持ちでした。
to 西田辺さま
今中氏はとても厳しい目で野球を見る人です。やるべきをやっていない、判断が間違っているということは容赦ないです。でも気迫、気持ちのこもったプレーはちゃんと賞賛します。あとは、ちょっとイライラした感じに聞こえちゃう声質なんだけどなぁ(笑)。