ダイスケvsカズオの同門対決ワールドシリーズも、2年連続同じ対戦の日本シリーズも、どちらも楽しみ。なんでも良いから早くしてくれ(笑)。
フェニックスリーグや秋季練習で若い投手たちが目の色を変えているという情報がスポーツ新聞などからちらほら伝わってくる。
井川が抜けた後の今季は、多くの投手にとって大チャンスだったのだが、それを生かした投手は上園くらいか。今年はさらに「ローテの柱不在」という状況からのスタートなのだから、さらにチャンスは拡大している。気運としても「うちにも成ビッシュはおらんのか?」って感じで、若者への期待が高まっている。楽しいオフになりそうだ。
今年また広島カープが揺れそうだ。エース黒田がメジャーへ、そして4番新井がチームを離れる、そんなことになるかも知れない。G戦の放映権収入が減り、事業予算は減る。選手に払える年俸総額も減り、チームの体力が弱まり、成績不振で客入りも伸びない。
しかし本来広島は「野球どころ」で、献身的なファンも多く、伝統的にカープの選手は反骨心に溢れていて、強いチームになる土壌がある場所。FAという制度は、経営基盤の弱い球団には圧倒的に不利に働く。新しい球場さえ出来れば、という期待感もあるだろうが、根本的な問題解決ではないだろう。
NFL(全米プロアメフト)にグリーンベイ・パッカーズというチームがある。グリーンベイは、五大湖の近くウィスコンシン州にある人口10万人の町。アメリカのメジャースポーツチームがある町としては異例中の異例という程小さい町である。そしてこれまた異例中の異例だが、一般市民が100%保有しているプロスポーツチームである。全額出資して運営している。しかも出資者にはなんの見返りもない。株価は固定、配当はなし、チケット優遇もない。
フローズン・ツンドラとあだ名される極寒のランボーフィールド(スタジアム名)は、今まで(現在は7万3千人のキャパとなっているが)ずーっと満員だ。年間指定券を買うためには35年待ちだという(笑)。この神秘のチーム、パッカーズについては、ウィキペディアに詳しいのでぜひ読んで(ウィキペディア)。
しかし、もし広島カープに経営危機が訪れても、日本のグリーンベイ・パッカーズになることを、NPBは許さないだろう。12企業で「親方株」を独占するNPBが、自分の立場を危うくしかねないような解決策を認めるはずがない。となるとその時の解決方法は例のアレになってしまう。
外に目を向ければ、これに限らず、解決策、解決方法は無数にある。しかし、この閉じられたたった12球団の共通利益にすら目が向かない「親方たち」にいったい何が出来ようか。絶望感は日に日に強まる。
内向きになっている者の視点を変えさせるのは外圧しかない。だからあちこちに起きている独立リーグを応援したい。すがるような期待とも言える。
今はほんの芥子粒のような独立リーグの気運。事業規模は極小、レベルも決して高いとはいえないだろう(とは言え、フェニックスリーグに参加している四国アイランドリーグ選抜は、NPB二軍と互角以上の戦いをしている)。でもこれが多くの地域に広がり、最終的に例えば20チーム、30チーム、40チームでただ一つの日本チャンピオンシップを争うようになれば、それなりの重みが出てくると思う。そうなれば、NPBも放置するわけにはいかなくなる。潰しに行くかも知れないし、マイナーとして抱えようとするかもしれないし、たとえそれぞれの目先の利益を削ってでも15,16球団制へと拡大を考えることになるかも知れない。プロを頂点とした、野球界の組織に新しい原則が導入されるかも知れない。
日本の野球界を変えるのは、こういうアザーリーグの躍進しかあり得ないのではないか。最近ではそんなことを考えている。
コメント
グリーンベイ
スポーツファンがたどり着く一方のクラブチーム。夢の球団、ですね。大事そうにその株券を額縁に飾り、リビングの中央に飾って、誇らしげにチームを語る・・・。そんな風景を思い出しました。
なんの権限もない株だと思ったのですが、名誉とそのチームそのものを所有している満足感がありますよね。そういう意味で、鷹が始めた背番号販売もまったく同じことかも知れません。
あと、広島の話の所にちらっとでてますが、結局、FAの対抗策っていうのは、出番のない若手の移籍を自由にすることだと思うんですよね。ところが、その若手にも大金を詰んで獲得してるから手放したがらない、と。
裏金を払った選手がいなくなったころ、出番を与えられない若手の移籍の自由とFAの短縮があるかも知れません。まあ、何もかも間違っているNPBの構造ですが、もつれのいったんはほどけた、と信じたいところです。そこから、少しずつ変わっていければ。
あと、G戦の放映料減少による実入りの減少問題ってのは、問題なのでしょうか?パリーグはずっとなかったわけですが・・・。まあ、だからパリーグは合併なりなんなりが頻繁におこったわけですが。
縮小傾向の日本野球界にとって、四国アイランドリーグの拡大改編は大きな朗報です。
西日本リーグにまで拡大すれば、ウェスタン・リーグと交流戦もできそうですし。
レベルの高い野球をすべての都道府県で生で見られるようになったら、素晴らしいですね。
貧乏球団ファンからするとFAは非常に迷惑な制度だったりするんですが
しかし、この制度が出来たせいか
「ドラフト指名→入団拒否→ガックシ」
というような事は減ったような気もするんですよね。
まぁ、まだまだ改良しなきゃいけない部分はわんさかありますが。
下部リーグが充実してくれば、野球ファンとして頼もしいばかり。楽しみも増えます。
ですが、自分としてはNPBには先が無いのが一番嫌ですね。
日本シリーズに行って勝ちました!
日本一オメデトウ!!
めでたしめでたし(終わり)
一応・・・「アジアカップ」なんてものを作ってはみましたけど
1位、悪くて2位みたいな大会じゃあね。
正直、あまり燃えません。
日本チャンピオンになったらその先が無いのが日本のプロ野球。
オリンピックもWBCも国の大会ですしね。
ポスティングやら移籍やらチームに影響がある時だけは目を向けますけど、基本お山の大将。
他に上がいませんからねぇ・・・
そんな状態じゃあ、劇的な変化なんて起きませんわ。
下部リーグが充実するのももちろん大事ですけど、理想を言えば一発ガツンとカルチャーショックを受けてもらいたいもんです。
やっぱり野球もクラブチーム世界一を決めるような大会をやって欲しいですよ。
そもそもMLBだけで「ワールドシリーズ」なんて言うなと心の狭い自分は思ってたりします。
金沢在住なのですが、BCリーグは地元では全く盛り上がっておりません。生活の中で話題に登ることも皆無に近いです。ミリオンスターズ(金森監督!)優勝したのに。
地方でのプロスポーツを隆盛に導くのは至難の業で、存続させることすら至難の範疇ですな。なんで盛り上がらんのやろ。
ってか、プロ野球大ファンの私も、BCリーグの試合には一度も足を運んだことが無いのです。正直あまり興味もないのです、ぶっちゃけ。
ホント非国民の自分を恥じねばならんのですが、現実はそういうもので、自分自身プロ野球とは?自分にとって野球とは?といった逡巡や、球界・地元の盛り上げに一切かかわりを持たないことに対する自責の念など、複雑な感情を持っています。
to DAIさま
そうか、裏金アリ選手の存在が、変化の妨げになっていた部分は大きいでしょうね。なるほど。もうちょっと時間が必要なのか。
G戦のお金、もう近いうちになくなるものという予想はできているでしょう。イマイチ覚悟を感じないのですけれど。
to 一虎ファンさま
レベルはそれほど重要じゃないような気もするんです。高校野球にあれだけ大注目しちゃったりするんですからね。マイナーリーグの成否は、ボールパークの体験がリピーターを生めるかどうかにかかっていると思います。
to ぱの2いさま
ここは我慢ですよ。国策とはいえ、アメリカがどれだけ我慢して日米野球につきあってくれたことか。燃えなさ加減で言えば、現在の日本の比じゃなかったはずです。
いったいどれほどの歳月が必要なのかわかりませんが、中国に野球が根付いてくれる日を願って頑張らないといけません。リアルワールドシリーズは、その後かもしれませんから。
to デルタさま
それを言ったら、私がいる関東周辺では、あらゆるスポーツに盛り上がりの気配を感じません。でも行っている人、知っている人は、みんな盛り上がっているんですけどね。
まあマイナースポーツが盛り上がらないのは無理もないことだと思います。親類や近所に選手でもいれば別だと思いますが。でも結局底辺のひろがりってそういうことだと思うのです。知っている人がいるから応援するとか、知っている人が働いているから行ってみるとか、行った人が楽しかったと言っていたから行ってみるとか。でも、どの独立リーグも素晴らしい理念を掲げていますので、なんとか地道な活動が成功に結びつくことを願います。
>DAIさん
「あと、G戦の放映料減少による実入りの減少問題ってのは、問題なのでしょうか?パリーグはずっとなかったわけですが・・・。」
合わせて考えなければならないのは、年俸の高騰です。FAとか制度にも関わってくるんですが…。
高騰した年俸を支えられたのは、巨人戦のテレビマネーです。だから、巨人にFA選手が集まったし、パ→セで選手が移動したわけです。
近鉄は中村とローズに身の丈に合わない報酬を払わざるを得なくなったのが、消滅のひとつのきっかけだった事は否めないでしょう。
パでバカみたいに金をかけられるのは、親会社が赤字も宣伝費なんて言ってられるところだけです。かつての西武であり、今のソフバンでしょうか。
親会社がちょっとでも浪費が出来なくなれば、早晩退場になります。
それでも、プロ野球の宣伝効果が投資に見合うものであれば、代わりに買うという会社は現れるでしょう。ライブドア然り、楽天然り(ブルーウェーブをサントリーが買えとか言ってる野球ファンを時に見かけますが笑ってしまいます…)。
で、巨額の投資に見合う宣伝効果の源泉はなんですか?
全国規模の露出ですよね。少なくとも地元密着ではありません。
巨人戦の価値が薄くなる=全国規模の露出がかなわなくなる=パリーグ型の「宣伝効果期待した広告費扱い」の球団も行き詰まるのです。
日本でも最大級の集客力、集金力を誇るプロ野球(NPB)
その中で、機構も交えての我田引水の応酬。創設期の理念も何処へやら。
小さいながら新しい流れとなりそうな独立リーグ。
懸念される様に、この傍流をNPBが力で潰す事があるとしたら
少なくない数の野球ファンからNPBが捨てられる日が来るかも知れないですね。
BCリーグ、私は長野在住ですが、結構盛り上がった気がします。球場へ観に行ったのは一度だけですが、信濃が連勝中だったこともあり、駐車場に止めるのにギリギリでした。その他にも観に行こうとしたのですが、休みの都合と雨天中止で断念...。
私はもともと東京の人間なのですが、やはりチームの長野出身の選手が活躍すると嬉しいものです。今年は首位に2ゲーム差まで迫ったのに、阪神同様終盤に連敗でジ・エンド...。
来年は福井と群馬が加わり、四国リーグと同じく6チームになります。今年の四国リーグとの交流戦では実力の違いを見せつけられたようですが、2年目以降に大いに期待しています。因みに四国との「グランドチャンピオンシップ」(石川VS香川/3戦先勝で優勝)は現在1勝1敗...。
FAで中心選手が抜ければ、弱くなって観客動員が減ると決まっているわけではないですし。
(若手がチャンスをつかんで、試合で実力が伸び、新陳代謝する)
地域密着の理念を掲げ、選手がシーズン中でも
小学校訪問をやって、観客動員を伸ばしているチームのありますしね。
どっちも2年連続日本一になる(であろう)チームが良い例です。
HPをみれば、カープも地域密着の方針で頑張っています。
広くなる?新球場に合わせて、俊足選手を揃えて、
日本ハムのようなチーム作りをすれば、4、5年で
チャンピオンになれる可能性があります。
FA選手を引き止める為にお金を使おうとすると、じり貧になるけど、選手の方からここでやりたいと思える、
魅力的なチーム作りは、意識ひとつでどうにでもなるものでしょう。
人気にあぐらをかいて、面白くない、やる気を感じさせない試合を
メディアに垂れ流しにしてても、平気な球団の方が
野球人気的には問題だと、私は思います。
to なめさま
全国的露出の質も変わるとは思うんです。新しい方向性はけっこうあると思うんですよね。
もちろん、従来型の全国的露出を良い形でキープすることは大事。これもただ「G戦中継」やニュースに頼るだけじゃなく、発想の転換が必要だと思います。
to 西田辺さま
独立リーグを力で潰すことはしないとは思いますが、もっともっと支援して良いと思います。
to 桐さま
ショボいといえばショボいでしょう。でも身近に「プロ野球」がある喜びを感じているかたは、「少ないながら」いるんですよね。これがとても大事だと思います。
to ばかぼん父さま
基本全面的に同意です。
とはいえ貧富の差がずっと出てしまっている最近のセです。本来野球ほど貧富の差が勝敗に直結しないスポーツもないと思いますが、せめて制度自体に、格差助長のメカニズムがないようであって欲しいと思います。
カープは親会社が赤字補填をする仕組みがないので、パの各チームに比べても本当に厳しい状況なのだと思いますが、本当に熱意と工夫で頑張って欲しいなぁ。