吉野にもお別れしなくちゃ。
今年はキャンプから良かったんだ。開幕一軍に入って、開幕戦1点ビハインドの8回表に登板し2失点、黒星スタートを決めてしまった。出だしから信用を勝ち得ず、一度として信用を受けぬまま、ぽつりぽつりと7試合。チーム不調の6月に二軍に落ちたまま、再浮上はなかった。
03年優勝時の投手成績は、エース井川が20勝。伊良部13勝、下柳とムーアが10勝。夏に故障するまで頑張った藪が8勝、そこで先発に入った久保田が5勝。懐かしいねえ、先発陣頑張ったねえ。そしてブルペンは、クローザーがジェフ。右バッターが体に当たる球を空振りしてたよなぁ。セットアッパーにリガン、安藤、そして吉野。特に吉野はチーム最多の56試合に登板。41.1回を投げて防御率3.27。左のワンポイントとしてフル回転した。そして日本シリーズでは、ワンポイントの殻をぶち破って、松中、城島、ズレータのクリーンナップに強気強気の大勝負。三振連発、キリキリ舞い。この度胸満点の投球で、投手として一回りも二回りも成長したと大喜びしたことを昨日の事のように思い出す。
だけどそうではなかった。無理がたたったのだろう。大ブレークで何かが変わったのだろう。達成感が「燃え尽き」になってしまったのかも知れない。あの日本シリーズをピークに、吉野の自信と栄光が緩やかな曲線を描きながら減衰していく。優勝するには吉野の復活が必要と、オフのたびに言われながら、いよいよ吉野復活!と言われながら、登板機会は減り、やがて吉野のいないタイガースのブルペンは、JFKを得て「最強」の称号を欲しいままにする。
岡田監督と矢野捕手の「安全第一」な起用法、配球術に、吉野は適合しなかったのかも知れないね。日本シリーズ、イチかバチかの勝負は、言い換えれば「ここで打たれても一つの悔いもない勝負」。そんな心境で使われて、そんな心境でインコースを求められて、そこではじめて輝きを放つ投手なのかも知れない。
まずは体を鍛え直して、再び心の炎を燃やせ。優しすぎるハートには、「ボロボロにして、使いもせずに、そして捨てた」タイガースへの怒りの炎でかまわない。「いてまえ路線」を鮮明にしているBsで、吉野の持ち味が生かされることを願う。
最高の日本シリーズを見せてくれてありがとう!
コメント
プレッシャーが減る分気は楽に投げれると思いますし、まだまだ十分やれると思います。
広島からオリックスに移って突如開花した
菊地原のようになってほしいですね。
あのホークスとの日本シリーズで星野監督から「吉野が素晴らしかった!」
と言わしめたあの輝きを、もう一度取り戻して欲しい。
大丈夫!打たれっこないって。
全知全霊を指先に集中させて投げ込め!
そこからまた何かが生まれる筈。
吉野復活の知らせを待ってます。
下品なたとえだが、再婚して奥さんが変わって幸福な生活を送るひともたくさんいる。矢野捕手と相性いい投手、野口捕手を正妻にブレークした上園。オリックスで吉野投手といいカミさんとの出会いを期待していますよ。
本当にスポーツの世界はメンタルと勝負が背中合わせなんだな。
発揮してこその実力といってしまえばそれまでですが、吉野のポテンシャルも相当のものでしょう。
日本シリーズで見せた投球(7戦中6登板1勝、無失点!)。あれが彼の実力なのです。
浜中の陰に隠れて吉野もいなくなるのはさみしいです。
左でなかなかよかったんですけどねえ。
オリックスで実力を発揮して活躍することを祈ります。
なんとなくひ弱さが感じられる2人がトレードで阪神から去ってゆく。
喧嘩のやり方を覚えるにはオリックスってとてもいいチームのような気がします。
金本の胸元に投げ込んで平気な顔でいる「オリックスの吉野」を見てみたい(でも最終的には打たれてね!!)。
去年の終盤の横浜戦で吉野がプロ入り初セーブをあげた時の嬉しそうな顔が忘れられません。
がんばれ!吉野
吉野さみしいよ吉野。
新天地でも頑張れーー!
to 源五郎丸さま
人間、気分が変わるだけで行動が変わりますからね。くすぶっているのに望まれるなら良いトレードです。
to 西田辺さま
吉野は打たれるより、逃げての痛い四球が多かった印象があります。
本当に勝負させてあげれば、クソ度胸はあると思うんです。
to 悲しくてやりきれないさま
捕手もありますし、監督コーチもそうですよね。
to 一虎ファンさま
あのシリーズで燃え尽きちゃうというのはよくわかるんです。だれだって過去の栄光にはすがりたくなりますから。
to かんさいやさま
きっと重宝されることでしょう。
to やっぱりトラ!さま
>金本の胸元に投げ込んで平気な顔でいる「オリックスの吉野」…
ん?、想像つかない!(笑)
to クリキントン飛雄馬さま
ありましたねぇ。いつもね、「そうじゃないタイミング」で活躍するんですよ(笑)。
to 藤村珂南さま
確かに!