クラシリセ(1)でDに連敗して、タイガースの今シーズンが終わった時、残念であるのと同時に、どこかホッとしたような気分にもなった。
それだけタイガースの選手に疲労困憊の選手や故障を押して出場を続ける選手が多かったということ。またその状況を補う戦力の拡充、準備ができていなかったことが露呈された。
その反省に立って、このオフの補強は進められた。中心選手である赤星が欠けた時、チームの機動力、突破力が壊滅的ダメージを受けるという現実。赤星だけしかその役割を担っていないという現実。濱中を放出して平野を獲得した真意はそこにある。
赤星にとっては、主力として考えられるようになってから、初めて強い危機意識を持つオフになっているだろう。大きな目標をぶち上げるのは毎年のことだが、
「144試合でる」
「来年はもう一回、盗塁王を獲りたい
「1番を打ちたい。そして首位打者、最多安打を狙いたい」
「最終的には2000本安打打てるように頑張りたい」(サンスポ)
と新人の時以来のビッグマウスは、必死に自分を鼓舞しているようにも思える。
他人がごちゃごちゃ言うことじゃないが、本当にきついんだと思うよ。頸椎椎間板ヘルニアから来る首の痛みや、手足の痺れもそりゃきつい。だけど赤星にとって何よりきついのは、衝撃への恐怖心だと思う。ギリギリのダイビングキャッチはなかなかできないだろう。ギリギリのスライディングは自分の思った以上に力が入るし、それを避けるためには、逆にギリギリの帰塁ができていなきゃいけない。自分らしさをグラウンドで出すためには、ギリギリのプレーで生じる衝撃が脊髄に与えるダメージに対する恐怖心を克服しなければならない。
そのために首周りの強化に努めているということだが、いやあ、それは言葉で言うほど容易いことではないと思う。
見たこともないようなボールを投げる投手が、あっという間に肩肘を壊して消えていくのに近いことなのかも知れない。それだけ赤星のランニングは特殊なものだから。だけど、この愛すべき、「チビのええかっこしい」には、いつまでもちびっ子のヒーローでいて欲しいんだよ。少なくとももう一度、「どうだ!これが赤星だ!」と全野球ファンに見せつけてやるようなシーズンを送って欲しいと思うよ。
生涯虎宣言ありがとう。
コメント
”遠くへ打球をぶっ飛ばす”
”人間の反射神経を凌駕する速球を投げ込む”
”目にも留まらぬ速さでフィールドを駆ける”
誰の目から見ても「カッコいい」要素ですよね。
脳から発せられる無意識のブレーキとも闘わないといけない。
辛ければ辛いほど自分を鼓舞しようとする。
この男の芯の強さには、いつも感心させられます。
走れ!赤い彗星!
初めてコメントさせていただきます。
赤星はあの小さな体に常にたんまりと意地を詰め込んで、それを原動力にし続けているように見えます。
大口を叩いて自分を追い込み、その「追い詰められ感」が負けず嫌いの性分に火をつけて。
私は首ではなく腰にヘルニアを持っているのですが、
患ってからはそれまで当たり前のようにこなしてきた様々な動作が困難になり、何かにつけ
「あ、この体勢だと腰に来るか」と不安を抱きます。
赤星の場合は頚椎ですから、その不安や恐怖は私以上のものだろうと思います。
それを克服せねばかつての赤星の姿は戻らないでしょうし、
そのことは多分赤星自身が一番よく感じているはずです。
自分の中にある恐怖というのは、周囲からの視線や評価、言葉以上の難敵だろうと思います。
それに立ち向かおうとしているであろう赤星を、
これからも阪神ファンの一人として応援したいと思います。
あと20年遅く生まれていれば、レッドスターの嫁に立候補できたのに…残念
赤星を大事に思うファンの中からお嫁さんが決まればいいなぁ
アニキあたりが「この娘を嫁さんにしろ」って候補つれて来なきゃ
赤星の脳内は野球しかないと思う…で脳内メーカーで見てみると(よけいなお世話だけど)
真ん中に「疲」その周りに「遊」その周りに「悩」そしてさらにその周りに「愛」
さて、この結果どう?
日常生活ではなく、プロスポーツ選手としてのレベル、それもタイトルを狙うくらいのレベルの身体能力を、障害を抱えたまま維持し続けるのは大変なことでしょう。
その辛さを癒してくれる嫁さんが早く見つかるといいですね(赤松に追い越されてしまった…)。
赤星がプロに入ってなかったら、盗塁はここまで脚光を浴びたでしょうか?と言ったら大袈裟でしょうか?この当時の盗塁王の年間盗塁数ってちょっと記憶が定かでないですがかなり低かったような記憶があります(違ってたらすみません)
野球において走塁、盗塁は見ている者をハラハラドキドキさせてくれるものですので、やはり彼には1番を打っていただきたいです。
個人的には、1番赤星、2番平野でかき回して
ほしいですけど。
新庄のジャー挑戦が決まったオフ、「僕が新庄さんの穴を埋めます!」なんて大口をたたく新人が入団した。
赤星憲広(JR東日本)、シドニー五輪の代走要員、バッチングに課題。
大府高校か。槙原以来やね。刈谷市出身。何や、地元の子じゃないの!
甲子園は二度出場するも、いずれも致命的なタイムリーエラーを演じ、初戦敗退・・・。
あっあいつか!遠い微かな記憶が蘇った。
どちらの試合も見ていなかったが、翌朝の新聞の県内版には、アンチヒーローの痛々しい姿が・・・。
どんな下手くそなやつでも、2年も続けて。こんな運のないやついるか?正しく貧乏神か。
そんなこともちょっと変わった名前もすぐに忘れ去ってしまった。
そんな彼がしぶとくも我がタイガースに入団し、新人王と盗塁王の大活躍とは!
打撃も飛躍的に向上し、あっという間に球界ナンバーワンのトップバッターとなった。
後で分ったことだが、彼は大学でも社会人でも大事な試合で致命的なエラーをやらかしている。
プロでもあの05年9月7日、ナゴヤドームの天王山でもあわやV逸の信じられないミスをやらかした。
久保田と中村豊、よくぞ赤星を救ってくれた!
最近の赤星のビッグマウスには、どこか悲壮感が漂っている。
君はもう充分私を驚かせたよ。毎試合出場しなくてもいいじゃないか。
一年でも長く君の走る姿を見ていたいから。
ど?も、しっくりせんな?と気になってましたが・・・。あの神様の用法が。
そうそう「貧乏神」じゃなくて「厄病神」でした。(笑)
それもあの9月7日の「The Game」で洗い落とせたはずだから、輝いてくれ!Red Star。
生真面目な性格なんでしょうね。
鼓舞が過度のプレッシャーにならなければ良いが…といつも心配してしまうわ。
to 西田辺さま
そう、わかりやすいカッコ良さほど、ちびっ子の憧れを集めますからね。
来年、どんな姿でスタートを切ってくれるか、ドキドキしちゃいます。
to あけのさま
初めまして、ようこそおこしを!
意地がユニフォーム着て走っている…それが赤星ですからね。
そう、そうなんですよ。恐怖と戦わなきゃいけない赤星、応援せずにはおれません。
to X_Xさま
脳内メーカーって、不思議とそれっぽいの出ますよね、笑っちゃいます。
to 一虎ファンさま
赤松は、なかなか赤星を抜けないと思っていましたが、あっさりと抜きましたね。その点だけですけど(笑)。
to 源五郎丸さま
盗塁王の数字はこちらにも。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%97%E5%A1%81
マネーボールでは、盗塁は重視すべき作戦ではないとか。しかし当時の確率で成功させれば、あれほどリスクが低くてオイシイ作戦はないですからね。
to とらぼるたさま
なるほど、赤星のしぶとさが良くわかります。タイプから言っても、状況からしても、本人が吹いているほど長くやれるとは思えませんが、とにかく信じられないしぶとさを期待したいです。
to やっぱりトラ!さま
ただの真面目から弾け出るための本人なりの工夫なんでしょうね。