機動力でプレッシャーをかけて得点を重ねる、08スタイルのカープのイメージが鮮明になった。
見下ろすつもりはないけれど、カープが伝統的な持ち味を復活させるのは大いに歓迎したい。
金本がビックリの今季初打席HR。笑うしかない。
ルー・フォードもHR。ぐにゃぐにゃした構え、短い足、へんな顔。やっぱりこいつ面白い(笑)。
先発争いは、かな。
これでレースは、
安藤+2、福原+1、ボーグルソン+1、アッチソン0、下柳0、金村曉?1、杉山未登板…てな感じ。
投手星野、捕手田淵、打者岡田の始球式で始まった島野さんの追悼試合。オープン戦とはいえ、一コーチの追悼試合というのは異例中の異例だろう。しかしそれをまったくやりすぎだと感じないのは、02年復帰以来、タイガースのチーム強化に大きく貢献したことを、皆が実感しているからだ。
目立つこと、大きなことをするわけじゃない。偉い人の評価が欲しいワケでも、地位や名声を欲するのでもない。
ただひたすら目の前の仕事に集中し、ただひたすら仕事の仲間を思いやる。
結果は出ていなくても頑張っている人を励まし、力を持っているのに頑張りが足りない人を叱り、苦労の末に掴んだ成功を我がことのようにともに喜ぶ。
通りいっぺんのつきあいや、馴れ合いではなく、一人一人と真剣に向き合ってきたから、かくも盛大な追悼試合が行われたのだろう。
ガオラで放送したサンテレビ制作の中継では、島野さんの経歴を紹介するVTRが流れた。ちょっと意外だったのが、1985年の優勝の時は、島野さんサンテレビの解説だったんだね。ビールかけでバースや岡田にインタビューをしていた若き日の島野さんがちょっと意外だった。時代感覚がわからなくなっちゃう。
島野さんが亡くなった時、選手たちの声を拾い集めただけの記事を作った。
→ 切り貼り(12/18)
この日の試合後も、同じように印象的な言葉が並んでいたので切り貼りしたい。
鳥谷「入団したばかりのころ『試合に出ていない時でも今のうちから頑張っておけ』と言われました。それは今でも胸に残っています」
今岡「これまで(島野さんに)教えてもらったことを、今年はすべてやっていきたいという、その気持ちです。勝負強さ、打点を積み重ねたい」
金本「本当は内野ゴロを打って一塁への全力疾走を見せようと思っていた。ボクの全力疾走を、こっそり一番、褒めてくれた人なんでね」
赤星についてはサンスポが上手い記事を書いたので敬意を表して全文引用。
画面の中で笑っている“オヤジ”の顔が、涙でにじんだ。試合開始前、05年の優勝で胴上げされる島野氏の映像に、心が揺さぶられた。その瞬間、赤星は大きな目標を心の中で決めた。
「(今季)優勝して、誰かが島野さんの写真を持って、胴上げしてもいいんじゃないか」
03年のように、あの笑顔で宙を舞ってほしい。自分たちにできる一番の恩返し案を掲げ、優勝への思いを再確認した。
高ぶった気持ちはバットに乗り移った。一回は中前打で出塁し、金本の2ラン本塁打をおぜん立て。三回は内野安打。八回には永川の内角直球に詰まりながら右前へ。5打数3安打の猛打賞だ。
「コーチというか、グラウンドのお父さんみたいな感じ。誰かが死球を受けると、僕らより先にガッと前に出てくれた」
試合中も懐かしい記憶が頭をよぎった。ビデオルームにこもっていると、島野氏が隣にきてくれることが何度もあった。「あのクセわかるか?」「おう、ええとこ見てるなあ」。相手のクセをどちらが先に見抜くか、そんな競争が楽しかった。
盗塁談義に花を咲かせたこともあった。「オレも60盗塁くらいしたけど、お前はクイック全盛期でこれだけ走れる。自信を持てよ」。言葉の端々にあふれる優しさがうれしかった。
「変なプレーをしてたら、上からどやされる。勝たないと。優勝して一番喜んでくれるのは島野さんだと思う」
絶対に成し遂げたい目標ができた。強い思いを胸に、レッドは優勝を目指して突き進む。
選手会長のキミがそれをやったら良い。小さな体の真ん中に抱かれた島野さんの笑顔。歓喜の輪の中で二度三度と宙を舞う。
絵はしっかりと描けた。選手、首脳陣、球団職員、その他関係者、そしてファン。全員の力でその絵を現実にしよう。
コメント
星野タイガースの実体は星野?島野タイガースであったことを、島野さんが亡くなってから改めて強く知った自分を恥じる次第です。かけがえのない人材でしたね。
今のタイガースを見渡したとき、島野さんの役割を代替できる人材が見当たらないのが残念です。ならばこの先、島野さんに可愛がってもらった現役選手の中から、島野さんの意思を受け継ぐ指導者が一人でも多く輩出することを期待したいですね。
ええ話やなぁ。朝っぱらから泣けるなぁ。
外から見ていると内情なんて実は何に分かってない…こんなことがあって初めて気付かされたりする。
頑張らなアカン理由が増えたわ。
手負いの『千両役者』が撃ち、守護神が締める「島野氏追悼試合」いい試合だったと思います。 本気で応えてくれたカープにも、敬意を表したい気持ちです。
故島野氏、現役時代は「足」「守」の印象しか残っていませんが、現役引退後の功績は、とても大きいものです。あらためて、ご冥福をお祈りいたします。
さて、やっとルーも目覚め?!教育リーグでは、セカンド&ライトどちらにも絡む期待の平野が好判断の三塁打など、ポジション争いもますます面白くなって来ましたね。
投手はみんな好調キープで↑。
ところでtoraoさん、ボギーに+1評価はちょっと辛いんじゃないですか?「突発性連打病」も治った様子だし‥‥(福原も同病完治か!?)
島野さんの写真を持って胴上げされる赤星君を想像すると涙が出ます。
昨日は金本さんも凄かったんですが、実は赤星君が実に凄みがあった。
一つ一つの動きに意味があり、テーマがあり、それを着実に静かに積み重ねて行ってる感じがあります。
と言うか、今年の選手全体にそういう雰囲気が感じられます。
今年のなんだか静かなキャンプからオープン戦をそういう風にとらえています。
ああいったページを作ったりするtoraoさんにも、なかなかなものを感じまする
誰かの為に力を一つにして、目標に向かって戦う。
その誰かが自分にとって掛け替えのない人であるなら
もう一段強くなれるかも知れない。
『オヤジさんに捧げる日本一』。
今年のタイガースは、その目標に向かって戦う。
それで充分じゃないですか。
島野氏と共に、今の阪神の精神的支柱の放った金本の
追悼弾。
今朝やっとその画像を見ましたが、何故か島野さんが
ニッコリ笑いながら、こう呟いた気がしました。
「おぅカネよ、ええバッティングや。レフトに打つとは、
お前も役者やのう。お前が守っとるレフトはな、俺が阪神で
現役時代守っとったんや。お前知ってて狙ったやろ。
カネ、後は頼むで」と。
島野さんの解説、けっこう印象に残っています。真面目なのに妙に面白いんですよ。聞けた日は嬉しかったなあ…(すごく遠い目)
追悼試合は仕事の関係で行くことができませんでしたが、行かなくてよかったかなとか。試合開始前から泣いちゃいますよ。金本の本塁打でコンタクトレンズ流しちゃうかもしれない。赤星の記事だけでも危ないのに。
本当に、ただひたすらに野球と、野球を愛する選手たちが好きだったんだなあ…と今更ながら思います。やっぱり寂しいですね。でも、まだそこにいてくれるような気がするのは、やはり選手のみんなのなかにあるさまざまな思いのせいでしょうか。
でも、きっと「島野さんのためにも優勝を」なんて聞いたら、ニヤッと笑いながら「自分らのためやろ」と言いそうな気が…しませんか?
金本さんの「内野ゴロで全力疾走」は兄貴なりに自分に置き換えて「お前ら明日から走れ」って、御大の声を代弁してるような気がして・・「いや たぶん そうだと思う」金本さん上手にモチベーション揚げたわ 一本行っとく? みんな騙されていったら今年は面白いぞ!
to いわほーさま
メディアが伝えることでしか我々は知り得ないし、私たちが知りたいようなことを、メディアで伝えて欲しいと思っていない「奥ゆかしい」人たちもたくさんいるということなんでしょうね。
to やっぱりトラ!さま
もう選手はすっかりこれでまとまっている様子ですね。
to ジジィさま
ボギーは良かったですけど、ちょっとばらついていたように思ったもので。だけどよく考えたら、それが持ち味ですし、2回完全なので+2にしましょうかね。次回で調整(笑)。
to りさ・ふぇるなんですさま
人の心は不思議なものですね。緩む時は簡単に緩むし…。
to きゅーさま
ん?切り貼りのことでしょうか?私の下手な言葉より、選手たちの言葉の方が強かったものですから。
to 西田辺さま
ほんと、それで十分ですね。なんとか達成して欲しいと、強く思います。
to はみさま
こうやって、次から次から良い話が出てくる。思っていた以上、はるかに上です。すごい人ですね。
to L IN なごどさま
「なんでも活用してくれ」って感じでしょうね。