「はじめてコメント」キャンペーンは、大好評のうちに終了。
今回、なんと47名もの方が華麗にコメントデビューを飾った。すでに二度三度コメントしている方もあって、やって良かったなぁ。はじめてだけじゃなくて、皆さんこれからもどんどん書いてね。それと、キャンペーン終了後も、はじめてコメントはいつでも大歓迎!
で、今回エサに使った、「07・自称ハンドブック」だが、発送予定の本日現在まだ完成していないことをここに白状する。誠に申し訳ない。なんとかこの連休中には送りたいと思っているので、ちょっと待っててね。たいしたもんじゃないけど。
これについて、キャンペーン対象外の方から、「はじめての方だけなんて、ずる?い」の声を多数いただいているが、慌てるでない、ワシが皆の者のことを忘れるとでも思っておるのか、情けない…。と、つい殿様口調になってしまったが、ちゃんと考えてるからね。
となると今度は、一念発起して「はじコメ」をくれた方から、「え??誰でももらえるの?ずる?い」という声が聞こえてくるが、イヤ待て、それは違う、それは違うぞ、皆の者…とまた殿様口調になってしまう(笑)。だって、コメント書いたことは、別に「損」じゃないでしょ?ね、ね?
ということで、とにかく、ちょっと待っててね(笑)。
最近、NPB2活動の下地にすべく、スポーツや、スポーツビジネス関係の本を読みまくっているのだが、そのうちの一冊「大リーグが危ない(佐山和夫著・新潮社)」で面白く思ったことがある。この本は、最近日本ではすっかり「NPBなんかとは比べものにならないくらい良いもの」的イメージが定着しつつあるMLBが、その起源から現在まで、どれほどインチキとイカサマと八百長にまみれたものであるかを、野球大好き、メジャー大好きで有名な著者が列挙するという異色の書。選手、球団ぐるみの信じられないようなイカサマの数々もさることながら、私が面白く感じたのは、アメリカで野球が広まっていく歴史の話だ。
こんなに野球が大好きな私なのに、そのスポーツの起源がどんなもので、どういう経緯で私がこうして親しむほど普及するようになったかなど、今まであまり意識したことがなかったが、読んでみると面白いもんだね。
特に気に入ったのが、どうしてアメリカでプロ野球が生まれることになったかという件。ニューヨークを中心に、消防団や地域クラブなどをベースに地域密着で生まれたベースボールが、延伸する鉄道や、南北戦争とともに全米に普及する。そして、プロのチームが生まれるきっかけの一つは、速球投手の誕生があるんだって。なんとそれまでは、下からふわっとした打ちやすいボールを投げるのがベースボールだったのだ。「速球」が生まれたところから、「見せるスポーツ」としてのベースボールが始まったのだと。それまで「やるスポーツ」として爆発的な勢いで全米に広まっていく段階では、速球というものがなく、ふわっとした下投げの投球(スローピッチ)こそが野球だったんだって。ああ、そうか!そうなのか!確かにそうかも知れないなぁ。
で、そこで私の小学校時代の野球遊びに記憶が飛ぶ。子ども時代に野球をした人ならわかると思うが、その野球というのはまず「打ち合い」のことだった。もし投手が力一杯速球を投げたら、「そんなの打てるか!緩い球投げろ」と非難されるのだ。速球は「ずるい球」だった。投手は打ちやすい球を投げて、打者は思いっきり振り回す。これが「やる野球」の醍醐味だった。この野球が楽しくて毎日毎日ランドセルを放り投げて、放課後にみんな集まっていたのだ。
そのうち、もっと本格的に野球をやってみたくなって、チームに入って野球を教わる。今までの「遊び」とは違うセオリーをたくさん教わる。今にして思えば、あの時、子どもながら「なんだか面白くないな」と直感したが、プロ野球選手になりたい…という憧れで打ち消したのかも知れないな。つまり、「やる野球」の醍醐味を捨てて、「見せる野球」の世界に踏み込んだということか。
で、その後私は、速球を「ずるい」と思う野球のことはすっかり忘れていたのだが、去年、スローピッチソフトボールというものに触れて、一気に子ども時代に戻ることになる(笑)。そして、「大リーグが危ない」という本を読んで、それこそがプレーして楽しいベースボールの原点であるということに、何か誇らしい気持ちを感じたのだった。
さて、今週号の週刊ベースボールは、雑誌の中に選手名鑑が綴じ込んである、年に一度の特大号だ。当然、発行部数も普段よりかなり多くなる。そこにニヤリとする記事がある。私が所属するスローピッチソフトボールチーム、綱島ボブルヘッズを主催する綱島理友さんの連載ページ「ベースボール意匠学」だ。いつもはNPBやMLBのまわりにあるいろんなデザインにスポットを当てたグラフィックコラムなのだが、なんと今回はボブルヘッズのユニフォームがメインの話題。最後の方には活動の宣伝と新入団員募集まで!監督、やるう!(笑)
今季は、国内最強の米軍リーグに参加するために、最強メンバーを補強したいというのもあるし、一方でもっとこの面白いスポーツを普及させるための初心者チームを充実させたいというのもあるのだ。興味のある方は、綱島ボブルヘッズのHPに詳しいことが書いてあるから見てみてね!
ちなみにまだ監督に相談してないんだけど、ぜひボブルヘッズにも協力してもらって、NPB2のイベントとして「キャッチボールしよう」をやるつもりだ。キャッチボール初心者の子どもや女性、昔はやったけどもうずーっとやっていないという昔の少年少女(笑)、そんな方を集めてキャッチボールのやり方を教えたり、とことんキャッチボールができる時間と空間を用意できたらいいなと思う。
それもまた楽しみにしててね。そしてみなさん協力よろしくね!
コメント
>投手は打ちやすい球を投げて、打者は思いっきり振り回す。
子供の頃、田舎(関西)でやっていた「タイベン」という遊びにも「やる野球」の醍醐味が確かに有りました。
ヨッさん(吉田元監督)が、技術だけでなくこのあたりをうまく伝道してれば、いまごろ近所の青い目の子供達と野球ができたかも…
(言葉のキャッチボールにかなり難有りですが)
いずれにしても野球の底辺拡大に重要なエッセンスだと思います。
2度目コメント
>発送予定の本日現在まだ完成していないことをここに白状する
えっ!?ずっとこの日をカレンダーに×しながら楽しみに待っていたのに…(笑)。
>NPB2のイベントとして「キャッチボールしよう」をやるつもりだ。
野球の基本中の基本であるキャッチボール。
単純だけど奥が深い…。
去年30年ぶりぐらいに(歳がバレますが)キャッチボールやりましたヨ?、小学生の息子相手に。
キャッチはそこそこ出来たのですが投げる方が全くダメでした。ぜんぜん違う方向に飛んでいったり…いや、それ以前に届かんし…(笑)。
でも時間が経つのを忘れるくらい楽しかったです^^
私の野球の原点は地域限定の呼び名かも知れませんが「はさみん」と「番号」です。
「はさみん」・・・2つのマンホール間を鬼2人がキャッチボールしてる間に盗塁をして、タッチされるとアウト、鬼交代という単純な遊びです。
「番号」・・・参加者全員に番号を付け、長屋の屋根の上に番号を叫びながら、ボールを投げ入れます。
番号を呼ばれた子が落ちてくるボールをキャッチできれば継続、落としたらそのボールを拾って「ストップ」とゆうまで、他の子は逃げます。
止まった時点で、鬼は一番近い子をめがけてボールを当てに行くとゆう遊びです。
分かります?なんせ数十年前の遊びの記憶やから・・・アノ頃は純心やったな? 笑
>綱嶋理友さんの連載ページ「ベースボール意匠学」
『ユニフォーム物語』時代からの、愛読コーナーなんですよ。
まずページを開いた時に、思わず声が出そうになった(笑)
南海・近鉄は何となく気付いていたけど、あの球団や
あの球団も入っていたとは・・・。
(気になる方は書店・コンビニへGo!w)
野球の素顔は「打つ快感」なんですね。
この当時のプレーヤー達が、今の「速いわ・曲がるわ・
落ちるわ」の投手達と対戦したら、「ずるい」どころか
極悪非道人に見えるかもね(笑)
たしかに子供のころやっていたのはスローピッチとしかいいようがなかったですね。
棒っきれで紙か布を丸めたボールを打つってのが面白かったんで、打たなきゃゲームが進行しなかったような覚えがw
(・・・と、いまの子供たちの多数はきちんと野球道具があってチームに入ってないとこの楽しみがない、と思い込んでいるのは気の毒かもしれん・・・)
サブタイトルが「球界をダメにするおかしな構造」とある、
「プロ野球 誤審の真相」工藤健策著。
も目からウロコ的な内容で面白かったです。
審判の能力向上も問題点ではありますが、ルールを無視した抗議の乱発もプロ野球を崩壊させると。新たな切り口から論じられていました。
WBCでのボブ事件の真相も興味深い内容でした。
今日はハンドブック作りに精を出しました。だいたい出来ました。
to Salutさま
あ、フランスにいらっしゃるんですね。イタリアなどはそれなりに野球も知られているようですが、フランスは厳しいようですね。
子どもの頃の野球のスコアは、何対何じゃなくて、こっちが何点リードで数えてました。点が入りすぎるから(笑)。
to とららさま
>ずっとこの日をカレンダーに×しながら楽しみに…
本当に?そりゃ申し訳なかったです。もう少しだけ待っていて下さいね。
私と同年代の友人は、一人目の子が女の子で、少し離れて男の子が生まれました。その時、友人が、「男の子と聞いて、瞬間的に将来キャッチボールができるって考えて嬉しくなった」と言っていました。そんなもんですよね、男親って(笑)。
to でんまんさま
似たような遊びは、私の育った東京都下でもやっていましたよ。屋根にボールと投げ上げて…なんて、のどかな時代でしたね。
to 西田辺さま
子どもの野球遊びでも、自分に打順が回ってくるのが待ち遠しくてしかたなかったですよね。やっぱり打つのが楽しかったです。
to (まめ)たぬきさま
そう、底抜けに楽しいベースボールの原点を知らずに、「見せるスポーツ」の野球しかやらないってのは、気の毒に思いますよ。それと、ルールを自分たちでどんどん作って良いという遊びの文化がないことも…。
to tacocoさま
ほう。新たな推薦図書、ありがとうございます。ピックアップしておきます。確かに審判にまつわる問題は、今後大きくなっていきそうです。
スローピッチはよくやりました というより一番球が遅いのでよく投手しました(笑)
まず当たるという感覚がないとバッティングはつまんないですもんね
椎名誠がやっている浮きを使って砂浜で遊ぶやつも同じようなものですかね
to 蒸し返しさま
>椎名誠がやっている浮きを使って砂浜で遊ぶやつ…
これ知りません。なんか面白そうですね、後でいろいろ調べてみようっと。
ピッチャーって最初は「打たせる」役やったんよね。
それがいつからか、打ちにくい球投げるのがヨシとされて。
僕らの野球も、同じ過程を通ってる。
小学校の頃なんか、言い換えればホームラン競争的なことやってたからね。
遊び野球で三振の山。
考えただけでおもんない。
特に、チェンジのたんびに遠くに走らされる外野。
あ、寒い時の手打ち野球を思い出した。
ちょっと古くて硬質化し始めたてい球、痛かったよなぁ。。
zero-52さま
>僕らの野球も、同じ過程を通ってる
そうそう。人間が胎内で人類の進化を再現するように、「個人の野球史」も「アメリカの野球史」をなぞるのかも。でも人間になる前、イルカくらいで進化を止めておけば、その方が楽しく生きていけるかも。それが「速球なし」野球なのかも(笑)。