野球ってのは娯楽なんじゃないのか。なんでただ見てるだけなのに、こんなに辛く苦しく悲しい気持ちにならなきゃいけないんだ。タイガースなんてアホか。野球なんて二度と見るか。
今まで数限りなくそういう思いをしてきたが、昨日の試合もまたそういう気持ちにさせるに十分だった。もちろん一晩寝て、新たな闘志を掻き立てて、この苦行に立ち向かう決意は新ただけどさ。
「普通」そうはないことが、なぜこうも度々起きるのか。
去年も一昨年も度々こういうことはあった。序盤で大量リードを取っても、ドラゴンズ打線にジリリジリリと重圧をかけられ、投手も野手も追いつめられ、信じられない逆転負けをする。たいがいマウンドには井川がいたような気もするけど。あ、井川メジャー初勝利おめでとう。今はあんまりそういう気分じゃないんだけど。
ただ私にとって「苦行」でしかない昨日の敗北も、ドラゴンズファンの視点で見れば、最高の娯楽だったろうなぁ。どれほどスカッとして、どれほどのカタルシスを得たか。想像するだけで羨まし死にしそうだ(笑)。
この視点を変えるという行為は、冷静に振り返る時には簡単でも、いざ当事者としてゴタゴタの中にいるとなかなか出来るものではない。しかし、普通あまりないことを頻繁に起こすドラゴンズの精神的な強さの秘訣はその辺にあると思う。この際、面倒なのでソースを調べたりしないが、落合監督の談話にも、選手たちの談話にも、そういうことはよく感じるのだ。特に落合監督が良くいうのは、「長いペナントレース」「9回までは長い」ということ。1回表に相手が10点取った。相手は勝ったと思う。でも実際は勝っていない。相手にできたことなのだから、自分たちも同じように1回ウラに10点取れるかも知れないし、9回の間に少しずつ追いつくかも知れない。特に大きくバランスの傾いた試合は、反動の波を掴めば一気に流れを変えられる。勝ったと思う相手の心理に落とし穴がある。そのような様々な角度から、たとえ1回表に10点取られても、まだまだ全然負けていないとチーム全体がわかっている。それが落合ドラゴンズだ。
落合監督は、その摂理を良く知っているし、選手たちにも、その流れを作ること、流れを掴むことを徹底して指導している。こういう指導と、その実践による成功体験が、「普通あまりないこと」を「ごく普通に」起こしている要因なのだろう。
昨日の落合流が「いやいや、あるよあるよ。そんなの全然ある。行ける行ける」だとするなら、昨日の岡田流は「ないない。その手はない。無理、無理」という感じで、自ら閉塞感を強めていったような気がする。
藤川が急性扁桃腺炎で離脱。采配云々はさておき、これは非常に残念なこと。登板間隔が空く中、チームの柱として健康管理に甘さはなかったか、確認して欲しい。もうこの時点でゲームプランが、「先発を引っ張る」「久保田を引っ張る」しかないとなっちゃう。勝ち試合のドラゴンズ戦で繋げるのは江草、久保田、ジェフしかいないとなっちゃう。いやいやそんなことないだろう。橋本も相木も十分使えるだけのものを持っている。たとえ失敗したってそれはその選手の成長の肥やし。また上の選手の失敗がなければ、下の選手にチャンスはない。いずれ失敗は、春先のチームにとって必要なものなのだ。
岡田監督と落合監督の精神性のある一面を取り上げると、こういう感じになる。もちろん人間は多面体だから、別の面を取り上げれば、また違う話はできると思うが、監督としての核は、「信の岡田」に「間の落合」。自分、自軍選手を信じ、信じた選手に任せることで力を最大化しようとする岡田に対し、絶えず相手と自分の間合いを計り、日頃より準備している選択肢から最善手を選ぶ落合。うーん、そう考えると岡田vs落合というのは、ジャンケンのパーとチョキ、ポケモンの火と水のように、一方的な合口のようにも思えてしまうなぁ。その辺は、「やるのは選手」というところで乗り越えてもらうしかないのかもね。
昨日の試合、後半精神面で追いつめられて、突き放すことも、再反撃することもできなかったのが本当に残念だったが、全体としてはよく頑張ったと思う。序盤、打線はよく集中して川上から点を取ったし、江草もよう頑張った。後は選手も指揮官も、謙虚になってドラゴンズから学ぶべきを学ぶことだと思う。春先の失敗は教科書。必ずこの借りは返せよ。
今日はあえて現実逃避しない(笑)。1敗は1敗、ノルマは果たしているさ。どうかランキングで励まし合って(あ、一方的に励ましてもらうだけかwいつもありがとう!)、切り替えてG戦行ってみよう!
コメント
おはようございます。
>謙虚になってドラゴンズから学ぶべきを学ぶことだと思う。春先の失敗は教科書。必ずこの借りは返せよ。
早めに返したいが,5月,6月はD戦なくて残念。7月に9戦(うち6つがナゴド)あるから,待っとけよ!
でも,あきすぎて,わすれそう(笑)
>ポケモンの火と水のように、一方的な合口
確かに火(ほのおタイプ)は水には弱い。
そういうときは「でんきタイプ」「くさタイプ」で対抗するんだと,下の子に教えられた。こういう臨機応変さを打ち出す変化のきっかけになれば,昨日の悔しさも意味がある,と思うことにしよう。
>ドラゴンズファンの視点で見れば、最高の娯楽だったろうなぁ。
おっしゃるとおり。うちだって気持ちいい勝ち方をするときはあるんだから、お互い様ですよね。しかも、今年はドラゴンズは甲子園で勝ってない。とりあえず昨日の借りは、今日からのGに返しておきましょう。どうせ次のドラゴンズ戦はだいぶ先です。
あと、昨日で結果的にドラゴンズの中継ぎ陣は経験値を積んだと思います。そこらへんは落合さんを褒めないといけませんね。
僕としては、昨日の金本のホームイン。スライディングのタイミングがずれてたら首筋に当たってましたよね。ヒヤっとしました。もうそれがヘルメットですんだだけで昨日はOKと思っています。
昨日、スポーツニュースも見ないで
不貞寝したせいか寝坊して遅刻しそう。
でもそのおかげで家を出る前にtoraoさんの
文章を読んで精神を落ち着かせることができました(笑)
> タイガースなんてアホか。野球なんて二度と見るか。
⇒ こう思い続けて10数年…。
今年、ファン暦25年目………。orz
> 「やるのは選手」
⇒ 勝ったら、「選手がよくやった!」。
負けたら、「オレが悪い。」って、どっかの監督にも言うて欲しい……orz エライ!落合!
ナゴドの呪いは球場にあるのではなく
彼我の心にあるんだとやっぱり実感
大量得点連勝で払拭出来たチャンスを
みすみす逃がしたのはあまりにも痛いね
個人的には今日からの三連戦が
今年の我が軍の力量を測る試金石になると思ってます
どこかで書かないと気が済まない状況、この場を借りて久しぶりに書かせてもらいます。
昨日は東海テレビと途中から東海ラジオ(関西ではMBS)で見てまして、
こんな展開、前にもあったな、また来るかなと思って立ち会いました。
同様の井川のひどさを2005年にはそれをナゴヤドームで観戦しています。
ちょうどさっきまで空が青く見えていたのに、
途中から天井が出てきて釣り天井のように、
無言でじわじわと容赦なく降りてきて窒息、そんなシーンを思い浮かべました。
両軍のファンともに、娯楽としては出来すぎた展開だったと思います。
・たかが一敗
・次へ生かす
・シーズン序盤でよかったじゃない
ということで。
一瞬のエアポケット・・・と言えば聞こえは良いけど
「隙」ですわ、「隙」。
その隙に一番入り込んでくる相手に、見せちゃいけない。
例え10点差だろうと、20点差だろうと。
その前の試合も、表向きは大勝だったけど一つ間違え
れば分からなかった。
『負けに不思議の負けなし』とは、野村氏の名言。
何も昨日の負けは他の何者の所為でもない。
もういい加減「鬼門ナゴド」とかに負けの責任を
転嫁するのは止めにしたい。
自分たちの中の何処かに棲む弱さを克服して欲しい。
そこからまた出直して欲しい。
昨夜はさすがの私も凹みました。凹んだというより怒り狂ってメルトダウンおこして沈んでくという感じで。
でも、逆なら最高の試合なんですよね、確かに。2003年あたりに、そんなゲームがありませんでしたっけ。ドラゴンズファンの幸せものめ(笑。
一時のあのスコアで、勝ったつもりに…まだ5
回も終わっていないのに…なった自分がダメダメです。ベンチもそんな気分になってしまったのかしら。
まあ普通、打撃投手だってあれだけ相手打者を気分よく打たせないだろう、という状態だったら、勝利投手がどうこう以前に変えてますけれどね。その情が憎めないというかアホかというか…二律背反。
江草はほんと、あの雰囲気のなか、危ない場面も作りながら、よくしのぎましたね。唯一の収穫かな。でも、それ以外、選手がことごとくあの雰囲気に呑まれていたのは情けないっつーか。
一昨日もそうでしたが、大量得点したあと、ぱたっと止まるのが、なんかこう距離の持たない競馬ウマみたいで…こういう脚質じゃなかった筈なんですけれどねえ。
おちついてくださいね、みんな。
ここまでで、3勝2負1分け、なんですから。
五分以上なんですよ! 昌も川上も、そのほかの投手、
あさおチャン(カワイイー)とかも、打てているじゃありませんか!!
今年は、このままいけば勝ち越せるって!
小さな気の緩み(昨日はこれが原因)さえ締められれば、
今年は行けます!!
一晩たって、やっと冷静にw
2試合連続で序盤に大量リード、今年はイケルと思った瞬間、心・技・体に隙ができる・・・野球は恐い
どうせあと2ヵ月半はDと当たらない、気持ちを切り替え今日からのG戦を楽しみませう!
言いたい事はたくさんあったのですが、皆さんの文を読んでいくうちに心が落ち着いてきました。ありがとうございます!去年の甲子園ドラ初戦での負け、おととしの夏のナゴドでの井川とんちんかんプレーでのまさかの負けなどの顔からどころか足からも血の気が引いた感覚を思い出しました。でも、毎年一度はあることなので覚悟は7点取った頃からしていましたけどね。もう、こうなったらドラ戦では序盤の大量点は必要無し!逆にハラハラして体に悪すぎ!
息切れしそうになりながらワッショイやって7?1になっても、昨日は「これで勝った」とは
とても思えませんでした。何度も通っていますから、そうした空気にはとても敏感です。
ゲームセットのその瞬間まで、何が起こるかわからない。だから野球は面白い。身をもって体験できる私達は、野球ファンとして幸せなのかもしれません。
昨日の試合を観て思ったことは、
運を引き寄せるには、
日頃が大事、ということですねえ。
精神的なことにも実力が有るということ。
もう鬼門なんて言うのは、止めましょう。
実力で負けたんです。
ボーグルソンは、あの程度のピッチャーなんです。
もし実力が有ったら、
アメリカで実績を残していたでしょう。
先発して長いイニングを投げる実力がないのです。
根気よく投げる実力がないのです。
岡田も昨日は代えにくかったやろけど、
これからは、スパッと交代させるべきです。
濱中も、相変わらず守備が下手です。
全て、実力で負けたのです。
これから、杉山、福原が、ちゃんと投げてくれたら、
実力で勝てそうな気がします。
打線の調子も良くなって来ましたし。
去年、神宮で見ましたねー。3回表9-2の7点差だったのをひっくりかえされ、11-12で終わった試合。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2006/result/08/18/02.html
ま、一年に1回くらいこんなことがあるんですよね。と、思うことにして。
さて、ひさびさに甲子園に行ってきます。つたのない壁でも見てくるかーという気楽な気持ちで。
本当に残念な敗戦になってしまいました。どんな形であれナゴドで勝ち越しておけば、中日の選手に強烈な緊張感を後半戦に与えられたと思うのですが。
中日が序盤で大量点を取れば、阪神はほとんど反撃できずに試合終了になってしまいます。しかし、阪神が先制した場合は中日は試合をひっくり返すことが十分ありえます。阪神の選手は大勝していれば油断し、大敗していればあっさり諦めてしまう傾向が強いです。去年の最後の追い上げで感じていたことをもう一度思い出してほしいです。
試合後の監督のコメントですが、「何でこんなことになったのか分からない」といったコメントには少し落胆させられました。「油断・ミスがあったから負けたのだ」と明言してほしかったです。
今朝は記事アップが早かったからか、内容がアレだったからかコメント多いですね。ありがとうございます。
to おかぼんさま
次は7月ですか。まあ今回はこのへんで許したるわ。2ヶ月後覚えとけよ!やっぱこっちが忘れそう(笑)。
to まつたかさま
確かにヘルメットにコツンやら、手に死球やら、危険な試合を無傷で過ごしたと言えますね。川上の具合は大丈夫ですかね。大したことないと良いのですが。
to uriko1999さま
不貞寝に限りますよね。もうムシャクシャして眠れないかと思いましたが、けっこうすぐに寝ちゃいました(笑)。
to 観宙斎さま
「選手がよくやった」「オレが悪い」」そういう言葉は大事ですよね。でも私は落合監督がそういうことを言う時、あまり実を感じません。試合の流れの話なんかはスゴイと思うことも多々ありますが、落合監督の腹の中には、勝ったのは監督の実力、負けたのは選手が働かなかったから…って思っているクセにと思ってしまいます(笑)。
方や岡田監督は勝っても負けても選手のせいというコメント。でもファンは勝てば選手、負ければ監督のせいだと思っている。これはこれでなかなかすごいことだと思います。
to Ryuheyさま
「…彼我の心にある…」これ真理。目をつり上げて、引き締めるイヤなやつがおらんかねぇ。
to shianさま
いやな窒息シーンですね(笑)。でもドラゴンズにはそうやって、相手を追い込むような迫力があるのは事実ですね。これはどの対戦相手も思うことでしょう。
たかが一敗ですんで、次へ生きて、序盤で助かったということになるよう、これからガンバレ!
to 西田辺さま
そう隙です。隙のある球団で、隙のある監督で、隙のある選手たちであることを強く自覚して出直しですね。
to はみさま
不思議なもんで、タイガースは、「自分にできたことは相手はできっこない」「相手にはできたかもしれないが、自分にはできっこない」とすぐに思っちゃうきらいがあります。
>…こういう脚質じゃなかった筈…
昔からこういう脚質だったような気も…(笑)。
to いけさま
うんうん、そうだそうだ。おちつけおちつけ!
でも時々「おちつけ」って言う人がいちばん慌ててたりするので気をつけて下さいね(笑)。
to でんまんさま
そうそう、イケルと思ったのがいけませんでしたね。タイガースファン全員も反省です(笑)。
to イケ虎さま
>もう、こうなったらドラ戦では序盤の大量点は必要無し
いやむしろ、序盤に大量点を取ったら、「ああ負ける?」と思うことにしましょうか(笑)。
to マルさま
お疲れ様でした。きっと現地に行っちゃった方が、いろいろと楽しく見られるのでしょうね。しんどかったとは思いますが。
to 酔虎伝さま
おっしゃるとおりです。そのとおりなんです。実力の使い方の違いというか、そういうのを感じました。
to メルさま
最高に応援のしがいのある日ですね!ヤツラにカツ入れてやってくださいね!
to OHAGI28さま
相変わらずの岡田語録ですね。こんなんで落胆してたらキリがないですよ(笑)。
今日も試合があるので、とにかく切り替え。選手たちを切り替えさせてくれるなら、マスコミ前のコメントには目をつぶります。
あ?、寝覚めが悪かったー。
毎朝、体重を計ってるのですけど、中日戦になるとガクッと体重が減るのですよ。
で、徐々に戻ってきて、また中日戦でガクッとね。4月の体重グラフで見ると一目瞭然。どれだけ体にストレスを感じてるかですね。
でも、ダイエットにはなりませんねー。すぐに反動がくるから。
最近、気がゆるんだなぁと実感した昨夜から今日であります。
だって、昔はあんな試合を見たって、「それが阪神よ」で吾が身を慰められた。ところが、2003年以降は、「いつかやられる、きっとやられる」「ほらやっぱりやられた」というこちらの自衛本能を蹴飛ばして勝ってくれたから、最近は、20年かけて身につけた本能が働かなくなっているようです。
6点差で、「勝った!」と思っちゃったもん。
でもって、負けて本気で悔しいもん。
スポーツ心理学が専門の先生に言わせると、「本当の敗北は、敗北を乗り越えられないこと」なんだそうです。
「何でこんなことになったのか分からない」なんて言ってないで、味方同士罵りあってでも敗因を見極めて、二度と同じ轍を踏まないよう善処を求めます。
なんかランキングがすごい叩きあいになっていて面白いのですが…。どこまでいくんですかね、お互い。
δタイプが出てくればいいのだ。
エスパータイプのカイオーガなんてどう?
金本が巧打タイプになっても、久保田が軟投派になってもヤですけどw
to torao様
たった一日でやり返してくれましたね。相手は中日ではありませんが。
これからも大好きな野球を見て応援して感動しましょうね。
野球ってサイコウ!
to ぴよこさま
じゃ、いいこと考えましたよ。アンチドラゴンズファンになって、毎日D戦を見て、Dじゃない方を応援するんです。これでダイエット効果抜群間違いなし!(笑)
to あーちゃんさま
勝つと思えば負けて、負けたと思えば勝つ。おもろいチームですね。
to maruko1192さま
もう煽るのもめんどくさくなってきましたので、どうか矛をお収め下さい(笑)。
to zro-52(←ぱちもん?w)さま
まあ、しかし我々が子ども頃も、怪獣やら怪人やらの名前をよう覚えたもんですが、子どもの記憶力ってえのはスゴイですね。なんとかの進化形がなとかで…とか言われても、覚えられんがな(笑)。
to 真弓さま
野球はオモロイですね、ホント。
この日僕はナゴドにいたので、目の当たりにしました。おっしゃられるように、大量得点差でも、チームもファンもどこかしら中日とというチームと、ナゴドという場所に重圧を感じていた事は、違いないかなと思いました。少なくとも、僕はこのまま終わるわけがないと思いつつも、そんなことあるはずないよという気持ちで誤魔化そうともしてた気がします。
これが10年位前までの中日なら、なんとも思わなかったのでしょうけれど、昨今の中日と言うかナゴヤと言うか、どうも苦手意識持ちすぎてしまってますね。
思い込んだら、なかなか払拭できないのが、人間の弱さでしょうか???
ううむ・・・まだ辛く苦しいナゴヤの日々が続きそうです。笑