去年の高校ドラ1、鶴が二軍の紅白で投げたって。(デイリー)
先に一軍の舞台を与えられそうな若竹の同期。その素材の良さは幼少時代から注目された一級品だ。高3で痛めた右ヒジのせいか、まだここまでウェスタンでの登板すらないが、うまく波に乗って、良い時期に出てこられるかもね。
ただその波っていうのは、ボーグルソンは8月だとか、安藤今年は?とかいう負の力から生まれてくるもんなんだけどね…。
交流戦終了。ダルグリンダルグリンでファイターズに全敗。打てなかった、強かった、おしまい(笑)。いや本当にそう言っておしまいにしてしまいたい程だ。投手については、先発にエース級がない分、JFKフル回転で互角に渡り合う試合もあったが、こと攻撃については、その考え方、目指しているもの、完成度に違いを痛感した4試合だった。
クリーンアップにチャンスを回して、相手のエース級を打ち砕く。これぞプロ野球だ!というのがタイガース。日本のエース級投手なんてそうそう打てるもんじゃない、1点を奪う技術をマスターする。それがプロ野球だ!というのがファイターズ。
確かにどっちもプロ野球で、12球団の中には両方ともあった方が良い。ただし現実、その意識レベルの差は天と地ほどあり、その完成度は月とすっぽんとしか言いようがなかった。
タイガースは打順、個人の役目というものへのこだわりが強く、その役割は固定化される。一方のファイターズは、このイニングにまず1点(2点でも3点でもなく「まず1点」)を奪うという目的のために、個人の役割はコロコロと変わる。先頭打者は出塁するために必要な技術を使用し、無死一塁で打席に入る打者は一死二塁以上を作る技術を駆使し、一死二塁では二死三塁以上を作る技術を発揮し、一死三塁では走者が生還できる技術を出す。
一打者がマスターすべき技術は多い。低めの球をヒットにする技術。エース級の投手から出塁するためには、ボールに手を出さないことと、低めをヒットにすること。
バント。一発で決めるためには、球の勢いを殺すか、狙ったコースに転がすか。目の近く高く構えてヒザの沈みで合わせる基本的な形。一二塁間を狙って転がす打撃。低めのボールを外野フライにする技術。どっからどう見ても、それらのシチュエーションバッティングの意識の高さが際立っていた。
本来、奔放なタイガースの野球は、やっていて楽しい野球であり、制約の多いファイターズの野球はやっていてつまらない野球であるのが普通だ。もちろん勝っていれば楽しいし、負けがこむとつまらないってのはあるけれど、それよりも「やりよう」の違いなんだろうと思う。つまらないことを楽しくやっているファイターズと、たのしいことをつまらなくやっているタイガースの違い。もっと言えば、自分がやっていることをどう自己評価しているか、そしてそれがどう周囲から評価されるか、どんなリターンが得られるのか。
ファイターズ野球を称して、アメリカ人ヒルマン監督の合理的な野球と呼ぶことがあるが、その野球の本質は究極の日本野球であり、「スーパー高校野球」だ。特別に合理的だなぁと感心するところは、その制約の多い、やっていてつまらない野球を、そうでないものに昇華させる、マインドをシステム化する能力だと思う。そしてこれは決して監督一人の力ではないのだろうと思う。
さてタイガース。そういう方向性の違いは、あっても良いと思うけれど、ただ目指すものをしっかり掲げて、そのレベルを高めるという姿勢はちゃんと持っていて欲しいと思う。
で、昨日の試合はそういう大きな問題を感じさせたけれど、小さく見ればそんなに悪い内容だとは思わない。条件が悪いなかジャンも良く粘ったと思う。グリンも足場の悪さに苦しみながら踏ん張るところ、野口の思いきりの良さが目立ったし、代打の桧山や庄田が上手くチャンスを拡げたところも良し。
2番セカンドで初スタメンの坂。二度のチャンスをそのまま任せたのも良いと思うよ。5回の一死満塁でガチガチの空振り三振だったけど、一所懸命振っていた。7回二死一二塁の左飛だって良い感じだったし、三回のファーストライナーはヒット性。6回表の二死二三塁のピンチでは、悪条件の中、良いポジショニングから、さりげない好守備でピンチを救った。ステージが違うから得られる経験値も二軍戦とは全然違う。必ず次に繋がるよ。
ランキングも強いジャイアンツが混戦を抜け出して急浮上。いつもありがとう!本当に。
コメント
誕生日のオッチャンてしってるですか?
「今日は僕の誕生日だから・・・」と言ってお客を笑わせながらバイをするテキ屋さんです。
野口さんのホームラン、そしてその後の打席からそういう気を感じました。
みんなが毎日誕生日の気持で・・。ね?
いいんだよ?グリンだよ?と、まったりしたいが、できない…。原因は?ですが、何かに腹を立ててとなりのチャンネルに合わすと浅井がいる。オマエそんなとこで何しとるんじゃ。ティーアップの前田でした。気分が戻ってジェフの好投を見る(笑)。
昨日の試合の広澤コーチのコメントを
聞いて残念な気持ちになりました。
なんか勝負はふた周りからのニュアンスを
言っていたので。
いや、曲解だというのはわかっているんです。
すでに打線が一回りしましので。
ただ、今年は本当に序盤に点が取れていない。
後ろのJFKは完璧だし、
先発陣だって4・5回くらいなら1・2点くらい
に抑えているのにいつも追いかけるのは
タイガースばかり。
まあ、先行逃げ切りのチームらしくありません。
「別に正々堂々とらなくてもずるく点を獲れば
いいじゃないの?」と突っ込み、
「的外れじゃん!」と叫んでしまいます。
>そしてこれは決して監督一人の力ではないのだろうと思う。
ここなんですよ、大きく負けを感じるのは(^^;
新庄にやりたい放題(いい意味で)させた懐の深さと緻密な計算。
そして次次と上がってくる若手。
驚いたのは6番を打っていた工藤君。
赤星の後輩で、体も赤星並の彼が6番を打ってるんですから驚きました。
しかし、彼の6番と言うのは私たちの知っている6番の役目ではなく、あるときはトップバッター、ある時は2番、このチームの選手の使い方の凄さを思い知らされた気分でした。
ちなみに工藤君、スカイマークで客席から飛んでいったゴミをプレー中に拾ってポケットに入れるのを見てから、一部の仲間内で「クリーンキャンペーンの工藤」ともてはやしております。
日ハムとは10月にもう一度戦いましょう。
昨年の中日の仇を討ってやる!
首を洗って待っていろ!(と言うだけは言ってみる。)
とは言うものの、リーグ戦に戻っても事態が好転する望みも薄いし…。
悶々とするこの四日間です。
今年の貧打、かなり深刻ですね。
全く打線になっていないというのが、全虎キチの総意??
チームの型として、先行逃げ切りでいくことがJFKという切り札からしても必要。
連打で得点するのが無理なら、1点を緻密に取っていく野球をしない限り、現状打破は無いはず。
だけど、そこにチームとしての意思統一が図られてない(ように見える)のがもどかしい。
もし3位に食い込んでも、短期決戦では上記野球をしない限り、勝てないだろうと思うのは私だけでしょうかね?
シッカリ振る
シッカリ投げる
相変わらず、一番単純で一番難しいこれが出来てない。
ほとんど気の持ち様だと思うんだけど。
明日からシッカリ・シッカリ。
ホンマみんなシッカリせい!(笑)
雨の中、家族で現地観戦してきました。
いやー子供の笑顔はいいですね。全てを忘れさせてくれますわ。ははは。
「野球の違い」はtoraoさんのおっしゃる通りだと思います。
一本のヒットで一点を取る野球と四球&二安打で一点が取れない野球。
一本のヒットで一点を取られる野球と四球&二安打でも一点を与えない野球。
「タイムリーが出ん」とコメントする監督は選手に何を求め何を与えているのか。
以前の観戦報告でも書きましたがベンチや選手の「意識の違い」を強く感じます。
まったく、応援しがいのあるチームですわ。
to おりがみさま
そうか、野口は誕生日のオッチャンだったのか。初めて聞いたけど(笑)。
to BSミツルHさま
浅井は二軍戦で二度も送りバントさせられていました。一つは葛城のスタートも悪く三塁憤死、ひとつは綺麗に決めました。外野手として頑張っていますが、捕手として欲しがるチームはないんでしょうかね。
to KEIさま
ころころと役割を変えるF野球、コロコロと作戦が変わるM野球、うちのはそういうのとは違うんだとわかりながらも、なんだか羨ましく感じてしまいます。
to りさ・ふぇるなんですさま
やっぱりセレッソの経営をやっていた方の力なんでしょうかね。それとも高田GMの力?もちろんヒルマン監督の力もありますよね。おおこそオーナーはどうなのかな。タイガースも宮崎?南で変わってくるかな?
to 一虎ファンさま
ひととおり言うだけ言ってみていただき、ありがとうございました(笑)。
to Salutさま
しっかしその前にこんな成績じゃみんな給料ガタ減りですよね。とりあえずそこにモチベーションがこなきゃウソでしょ、プロとして。ねぇ。
to 西田辺さま
ベテランが引っ張って、若手が尻を叩く形がようやく出てきましたので、このスタートをよく見させてもらいましょう。
to umeさま
雨中観戦お疲れ様でした。応援しがいがありますよね。そして応援にもいろんな形があるし(笑)。