あらかじめ…本日は非虎、非野球ですみません。産経大阪のニュースで、オランダのサッカー界で起きた悲劇のことを知った。
人気blogランキング >>
若年カテゴリーの試合で、少年が集団で副審に暴行し、結果死なせてしまったという。記事によるとサッカー界では大きな話題になっていたようで、クラブ・ワールドカップで黙祷が捧げられたと言うことだからご存じの方も多いのだろう。
私はといえばそんなことも知らなかったし、オランダという国については、大きな人の多い、性やクスリにゆるい、オモロいけどちょっとコワい国というようなイメージが先行していたのだけれど、先日たまたま出会った読み物で、福祉や雇用について先進的な改革を成功させた国でもあるということを知った。
→素晴らしき、強制労働社会(橘玲の日々刻々)
オランダモデルと呼ばれる改革が功を奏し、若年層を含む失業率が先進国の中で群を抜いて低いというオランダ。だけどFIFAのブラッター会長が言うように、サッカーが社会の縮図なら、オランダ社会のひずみが若いサッカー選手たちの行動に表れたということになる。さてどこに問題があるのか。
それを現地に飛ぶでもなく、座ったままカチカチやって調べようというのも虫が良すぎるとは思うけど、新旧二つのページでもなんとなく感じることはできた。
一つは橘玲氏に参考文献としてあげられていた、「水島治郎『反転する福祉国家―オランダモデルの光と影―』」という著書名でヒットしたこのページ。
hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
オランダの最近の政治史らしい。この記事によって、「きれいごと」だけでは解決しない問題があるという当たり前のことをよく理解できた。
《「全員参加型」福祉社会の背後にある現象を、脱工業化による労働の非物質化、サービス化と考え、そこで求められるコミュニケーション能力、ポスト近代型能力への要求が、包摂と排除を産み出すのだというのです。》
この論旨とサッカー少年の愚考を結びつけることはできないけれど、線になっていきそうな「点」を感じる。
もう一つはもう10年以上も前になる、「ほぼ日」の過去ログから。トム・ホフマンという人はオランダ人の俳優らしい。
【トム・ホフマンインタビュー】その2(オランダは未来か 1999)
大して知りもしないのに、訳知り顔で結論めいたことを語るのは恥ずべきことだけれど、
《オランダでは男女がいろいろな意味で対等で、
サラリーとか権利とかにおいても全部平等です。
それが日本ととても違うような気がします。》
《女性がみんな
ビジネスマンになってしまっているんです。》
《私は今のオランダの若者達の多くは
心が損なわれていると思います。
両親の離婚を経験している者も多いです。
そしてセックスのモラルもとても低い。
みな基本的に寂しくて不幸です。
生活の中にしっかりとした規範が
なくなってしまいました。》
という記述を見て、「サッカー少年が年長の副審を暴行死させる」という事件と、オランダという国が繋がったような気がした。浅はかな知識で、印象だけで語っていることは、重ねてお詫びするけれど。
そんな衆議院選挙投票日の朝。誰に投票するかまだ決めていないというのも、個人的にあまりにも珍しいことだけど、それでもよく考えて今から投票してくる。
コメント
私もまだ誰に投票するかを決めかねている一人です。
世の風向きは明らかに自由競争と自己責任を是とするアメリカ型ネオリベになびいていると感じます。
それによって何を取り戻そうとしているのかは分かりませんが、社会全体のうねりが一種の揺れ戻しの段階にきているということは間違いないのでしょう。
盲目の美人教授シーナ・アイエンガー氏が実験によって証明した事実として、人の選択行動は選択肢が多すぎると、選択する行為を放棄してしまうんだとか。
その論でいくと、これだけ多党混迷する選挙は投票率が下がることが予想されます。
でも、シーナ・アイエンガー氏はこう言っています。
『人生は、運命、偶然、選択という3つの観点で語ることができる。選択という観念で語ることには意味がある、全ての言動に責任を持つようになるから。』
ぜひ、皆さん選挙に行きましょう。
自分の一票で当選者に変化はなくとも、自分の言動に変化が生まれると思います。
(なにも私、選挙管理委員会の回し者でもなんでもありませんがw)
好景気でも不景気でも市場に流通しているお金の総量は大して変わらんのだそうです。
どこもかしこもお金が無いって時は、どこか見えない所に留まっていて、流れが悪くなっているんだとか。
日中韓に北、ここらはどこも経済格差が深刻な事で知られてます。うち2つは資本主義、2つは共産主義なんですが面白い事です。ともあれ、今回の選挙ではバランスを保ちつつ、具体的に何かが出来そうな党に投票するつもりです。
オランダはサッカーではファンタジスタと呼ばれる素敵プレーヤーを、人種問わずコンスタントに輩出している国です。独創的な方法を受け入れる文化が根付いてるのでしょう、日本で「みんな抜け駆けも怠慢もせずに平等に頑張ろう」なんてのは機能しそうにありません。
子供社会は大人社会の縮図なんて言われたりしますが、少年が審判を殺してしまうというのは何を象徴してるのでしょうか。
審判は平等に裁くのが仕事ですが、不平等があると批判にさらされます。副審だとオフサイドの判定でよく揉めますね。(準)平等社会ってのが、バランスを崩す異分子を排斥し、えこひいきを認めない風潮を加速させてるのかもしれません。
私も今回誰に投票しようかいまだに迷ってます。今回は自民党優勢との記事も目にしますが、3年前に自民党がダメで政権交代したのに、また自民党?てのもなぁ!かといって民主党に投票するのもどうかと思うし!
日本維新の会もイマイチ信用出来ないし、今回の選挙はマジで悩みます!時間もないので、後1時間位悩んで投票所に向かいたいと思います!
オランダの副審暴行死事件は非常に心が痛む事件ですが、日本でも若者たちのおやじ狩りなど、暴行事件はあります!
けして他人ごととは思えませんでした!
選挙は自民党が圧勝の様ですね。
自民党でも維新でも、より良い日本にしていってほしいです。
若者が(だけではありませんが)未来に希望がもてる日本にしていってもらいたいです。
これは、阪神タイガースも一緒ですね。