優勝争いができていた頃とここ2年を比較して、もっとも目立つのは中継ぎ投手陣の「殺傷能力」低下ではなかろうか。かつてタイガースが他球団を寄せ付けなかった「鉄壁の終盤」は過去の話、今はジャイアンツ、ドラゴンズに遅れを取っているのは明白だ。
今年はさらに藤川が抜けたのだから、ここが「強化ポイント」なのは間違いない。そこで五十嵐を連れてこようとしていたのだが、早々に敗れ、その後は目立った補強をしなかった。おそらくは手がなかったのだろう。確かにこのポジションは日米どこでも慢性的な人材不足でそう簡単に補強などできない。
いつでも同じ論調になってしまうが、この「補強失敗」、これはこれで良かったはず。きっとそうなると私は信じている。
岡田監督で優勝した05年、藤川、久保田、橋本健、江草らの同級生投手群が大活躍した。当時彼らは25歳。あれから8年、タイガース投手陣は、外国人の入れ替わり以外、大きな新陳代謝もなく、働き手の年齢だけが増えていったようなところがある。
確か当時の藤川は「やっと芽が出た」と各方面から言われていた。当時の感覚ではそうだった。でも今では同じ高卒で入ってきた鶴がもうその年齢を一つ過ぎても、まだまだ「若手」の地位に違和感を感じない。これを異常な現象ととらえないでどうするんだということ。
ここ数年のドラフトで、楽しみな高卒投手が増えてきた。彼らにたくさん失敗させて、苦労の中で力をたくわえさせて、勝負の厳しさの中で成長させて、どんなに回り道しても「25歳でやっと出てきた」と思えるようにしてやらないといけない。時はあっという間にたつのだから。
昨年秋季キャンプで注目された松田が「沖縄キャンプ抜擢の可能性高し」と報じられた。球が速く、中継ぎとしての期待も高い。
彼らがキラキラと出てこなければ、この「補強失敗」が本当の失敗として扱われ、「上からフタ」のチーム作りがさらに強化されてしまう。今年チーム運営方針を変えられるのは、若い投手たちの必死さだ。
コメント
松田と田面が中継ぎで活躍し、久保久保田がダブルストッパーで機能すればかなり充実したリリーフ陣になりますね。
鶴と筒井には「安定感」が欲しいところ!
せっかく先発転向予定の榎田を、またリリーフに戻さざるを得ない状況だけは避けて欲しいです。
個人的には今季の投手陣にはかなり期待しております!
ホント今年の投手陣は楽しみです。
藤浪君辺りには出来れば早めに壁にぶち当たってもらい、学び、体得し乗り越えられれば大エースに成長出来ると信じております。
個人的には尻に火が付いた秋山と一軍では実質二年目の岩本、支配下されるか?の島本に注目しております。
それにしても右の逸材多いですなあ。
先発型では藤浪、歳内、岩本など楽しみな若手が増えてきましたが、リリーフはまだ楽しみな若手が少なく、1軍と2軍の差が大きい(層が薄い)と思います。今シーズンは多くの選手に出場機会を与えて、楽しみな選手が増えることを期待したいですね!
トラオさんが挙げた松田をはじめ、ザラテ、島本、秋山などに期待したいです!
久保田と西村が復活してくれれば中継ぎの層がだいぶ厚くなるんですが(^^;)
鶴ももう一皮剥けて大事な場面で起用される投手になってくれることを願っています!
トラオさん仰るように投手陣の「補強失敗」には大いに期待しています(笑)。藤浪への期待は当然ですが、同時にビックネーム以外の選手たちの台頭こそ、今の阪神には必要だと思うんです。広い視野で多くの選手にチャンスを与えてほしいですよね。
とにかくチーム浮上のためには、中継ぎ抑えが最重要ポイントですので、球児なき今季は相当な苦労が予想されます。シーズン途中の緊急ドタバタトレードも十分考えられますが(苦笑)、まずはタイガースの所持する「在庫」を全て試す事を優先させてほしいです。特にザラテを上で使っていくべきだと思うのですが・・・投手陣よりもむしろ野手陣において「補強失敗」してほしかったなあ(苦笑)。
若手投手陣をいかに失敗させてあげられるか(我慢できるか)に彼らの成長はかかっていると思います。日ハムの吉川も首脳陣の「我慢」の上に失敗を積み重ねられたからこそ飛躍できたわけですし。・・・そういえば小嶋も来季28歳なんですね・・・吉川並の我慢をしていたらあるいは・・・。
今年もよろしくお願いします。
toraoさんのおっしゃるように、25才は一番いい時。中には精神面が充実してから?のエース能見みたいな人もいるし、それぞれかもしれませんが、藤浪を見てると競争率の高い中で切磋琢磨してきただけあって、自分に厳しく前をしっかり見てる姿勢は歳内、秋山らにはよい刺激でしょう。
ただ、榎田が抜けるとちょっとリリーフは心配ですね。球児が抜けて糸が緩んだようになるかもしれないけど、そこは元ストッパーの中西コーチに任せればうまくコントロールしてくれるかも。監督は投手コーチに任せた方がいいと思う。
確かにここ2年若い中継ぎ投手でチームに新しい風を吹かせたのは榎田くらいですね。
その榎田も今季先発転向。去季中継ぎで防御率1点台でブレイクの兆候が見えた鶴も今季は先発で勝負するとか。ますます中継ぎ陣に不安が残ります。(鶴は今季も中継ぎで頑張って欲しいんやけどなぁ!)久保が抑えにまわりましたが、計算出来そうなリリーフは、渡辺、筒井、加藤くらいですよね。西村、久保田の復活が必須!さらに松田その他若手の台頭も!思い切って3人位若手大抜擢してほしいです。
ここ最近は球児依存症が酷く、結果球児への負担が大きくなり過ぎて
本人も打たれてしまうという状況が続いていました。
絶対的に丸投げし易い選手を失った事で、少しは計画的な
選手の使い方を目指すようになってくれる事を期待します。
あとは選手が失敗し易い環境作りを望みたい所です。
良いホームランバッターは結構最初の頃に三振王になってたりします。
投手も苦しい時にしのぐ為の奥の手というのは、実際に試行する中で
身に付けたりするものです。失敗の許される時にダメ元で試せないと
本当に重要な時に、手詰まりで苦し紛れのワンパターンな投球しか
出来なくなってしまいます。
前シーズン5位だったチームというのをプラスに捉えて
失敗を恐れずにチャレンジして欲しいんですけど無理かなあ。
球児がいずれ海の向こうへ行く事なんか、何年も前から予想できてましたよね?
いくら「ワシが引き留める」と息巻いても、FA権行使されたら止めようがないんですよ。
逆にここ数年、球児が後輩投手陣に何かを残そうとする姿が見られた。
今年、久保が抑え候補筆頭らしいですが、もう次世代クローザー育成を考えないといけませんね。
どんなポジションでも、成長過程における失敗は付き物。
それも中心を担うポジションであればあるほど、失敗もシビアになる。
それを覚悟の上で我慢できるか。
それが出来ずに今現在のチーム編成になっている。
首脳にとって、成長過程の失敗を目の当たりにするのはツラい。
でもそこから逃げちゃいけない。
どのチームだって、そこを踏み越えてチーム作りをしてるんですよ。
タイガースだけ避けて通れるはずもないんです。
折角ポテンシャルの高い若者が入って来てるんだから、活かせないとか
犯罪的行為ですよ。
藤川に代わるクローザーの久保がどれだけ活躍出来るかが未知数。
主力選手が抜けた後、大抵は日の目を見る選手が現れるのが普通の流れです。
抑え、中継ぎのポジションのどこかで、この絶好のチャンスをきっかけにしてくれる
若手選手の出現に期待してます。
私は鶴、松田、歳内に期待してます。