乱暴な振り返り

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今年のタイガースを乱暴に振り返ると、

・レギュラーシーズンは限りなく3位に近い、優勝にはほど遠い2位だった。

・ポストシーズンの戦いぶりは爽快だった。

という、2つにまとめられる。

ジャイアンツとの違いは、「さあここだ!」というポイントでの勝ち負け。監督のムチに応えて脚を使ったジャイアンツは、見事にゴールまで完全燃焼で突っ走った。その後、脚が残っておらずクラシリで負けたが、故障者続出の状況を考えれば、ペナント制覇を最優先させたのは賢明な戦略だったのかも。

一方のタイガースは、「いざここ」で負けたのは隠せない事実。カープも慣れない者ゆえの動揺で最後に失速し、脚を余していたタイガースに幸運が転がり込んで来たが、かなり偶然性が高かった。

逆になぜ阪神がそこそこコンスタントに勝てたかを考えれば、センター大和、ショート鳥谷のゴールデングラブ賞コンビをはじめとした堅実な守備が挙げられる。センターラインとしてセカンド、キャッチャーは不安があったが、投手陣を含めたディフェンス力が勝つための条件をクリアしていた。

攻撃面では鳥谷、ゴメス、マートンのクリーンナップが通年機能したことに尽きる。どちらにせよ、堅く計算できる部分に大きな強みがある反面、「いざ」という時の切れ味はイマイチ、特に攻撃のバリエーションに手詰まり感を覚えることが多かった。

繰り返すようだが、シーズン終盤からクラシリでの好調は、よそがいっぱいいっぱいになっていたという幸運もあってのこと。ただし「短期決戦に弱い」「かんじんなところで全部負ける」という思い込みを払拭できたのは来年にも必ず生きる。

反省を生かすとするなら、いざという時にどうやって勝ちを奪い取るかの訓練をすることだろう。この走者をどうやって返すか。個性と役割を生かして、1点をもぎ取る攻撃パターンを一つでも多く用意しておくこと。チームづくりを考えれば、「補強失敗」なんてのは小さいこと。もっと根本的にやらなきゃいけないことが数多くある。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    (プチご無沙汰しておりました。私事でご心配をおかけしましたが、嫁は昨日一旦退院→後日手術の運びとなりました。とりあえず少し時間が出来ましたm(__)m)

    今季をザックリ振り返るとまさにtoraoさんのおっしゃる通り!

    ただ、7月初めの議員号泣会見直後の快進撃&クラシリでの6タテは見事でした。
    讀賣との差は長いシーズンをコンスタントに勝てる「選手層の厚さ」だったように思います。

    このオフ、補強は(ほぼ)ドラフトのみ、それでも勝てる選手層を厚くしなければならない。
    和田監督にはこの環境だからこそ「ワダノミクス」を期待したい!
    「来季は全てのポジション白紙!」ぐらいの事を宣言して欲しいです。たとえ鳥谷残留になっても……….

    今季の実績で完全に組み込めば来季
    1セカンド上本
    2センター大和
    3ショート鳥谷
    4ファーストゴメス
    5レフトマートン
    6ライト福留
    7サードWリョウタ
    8キャッチャー梅野
    となるわけですが、そう西岡の名前がありません!
    私生活のゴタゴタも解決し「心機一転の西岡」、本人は二遊間にこだわりがあるようですが、できれば外野守備もマスターし全てのポジションで「嵐を呼べ♪」と思っています。

    たとえばWリョウタが好調でゴメス・福留が不調な時など、サード今成・ファースト良太・ライト西岡などサードで被る三人を自在に散らしたり、鳥谷が不調なら遠慮なくショート上本・セカンド西岡(陽川・北條)、あるいはショート大和・センター西岡(横田・中谷・一二三)など西岡をスーパーサブで使いながら、陽川・横田・北條・・・にもチャンスを与える事で「ワダノミクス旋風」は十分にあると思います。

    今季をしっかり振り返り、来季に活かす。来季は楽しみです!

    • 虎ジジィ より:

      金沢の虎様、トラ11様、その他の方々にもご心配おかけしております。幸い嫁は私と違い非常にメンタル(腕力も)の強い人間なので大丈夫ですm(__)m。入院中は娘(リン)と猫(ヤマト)がつらそうです。私事をこの場でスミマセン。

  2. サヨナラ3ラン より:

    順位は置いといて、私は開幕前に今年も巨人とは10ゲーム差
    以上の差はつくと考えていたので最終的に7ゲーム差という
    結果に対しては健闘したと観ている。
    少なくとも昨年よりは面白いと思っていた。
    先ず新加入のゴメス・オスンファンの活躍は予想以上のもので
    あり、ここだけはフロントを評価したい。
    また和田にとっては偶然なんだが、西岡の怪我により、ようやく
    チャンスが回ってきた上本が、その実力を示したこと。
    あと今成のサードがメチャクチャ上手かったこと。
    そして隼太や緒方など欠点も暴露したが、それ以上に将来を
    期待できるプレーを見せてくれたこと。
    全く計算外だった岩﨑が予想以上のポテンシャルを持っていたこと。
    シーズン中盤以降、ようやく福留の起用法にも変化を持たせた
    こと。などなど・・・
    阪神が優勝するためには課題が山積しているが、小手先の補強で
    優勝を目指しても勝てるとは思えない。
    やはりチーム全体の戦力底上げはマスト。
    そこは選手全員の努力は当然なのだが、選手のモチベーションを
    上手く上げる選手起用法など監督・コーチの手腕が求められる。
    今さら和田に大きな期待はしていないが、その点は平田に最も
    期待したいところだ。

  3. としとまき より:

    レギュラーシーズン7ゲーム差の2位はまだまだ巨人とは戦力、戦術とも差があるということ。ポストシーズンの補強はほぼ失敗、もともとピッチャーは大丈夫なので野手の補強をせなあかん。とは言いながら、若手には大きなチャンスがあるので是非沖縄キャンプまでにしっかりトレーニングしてポジションを勝ち取ってほしい。

  4. 阿太郎 より:

    今季は鳥のフルイニング記録に拘った起用が悲しかった。

  5. Nari より:

    みなさん、上本のセカンドレギュラーは確定させてるように感じますが、日本シリーズの上本だったら私は要らないです。ランナーがいて上本に打順が回った時、落胆してましたから。
    少なくとも西岡の方が期待感は圧倒的でした。守備も含め、まだまだ上本には安心してほしくないです。

  6. こうさん より:

    先日、中村GMが「今回(中島)の件で、自分のチームの選手を2軍から1軍へ上げる準備をしておくことの大切さを知った」とコメント。
    ……今更かよ!びっくりするわ!
    まだ、とんでもない補強(悪い意味で)を考えてるであろう彼。
    年明け早々に、なんかヤラカしそうで不安。
    「最大の補強は鳥谷残留」となるのか。
    もし鳥谷が残ったとして本人はモチベーションを保てるのかなぁ。
    2年間どっかの中島君みたいにマイナーで暮らし、2年後、讀賣のユニフォームを着てたら卒倒するわ。
    あの甲子園で、あのタイガースファンの前で結果を出し続けた鳥谷の凄さはメジャーで通用するのだろうか?
    「野球人としての初めてに近い挫折がマイナー幽閉」になったら、見てるのが辛過ぎる。
    けど残留すると…。
    複雑だわ〜。
    「ナベツネの巨人に対する熱が冷め始めてる」というニュースが。
    だからFA補強費を渋って、今回の感じなのか?
    もっとドタバタしろ。

  7. 英くん より:

    今シーズンはCSを勝って日本シリーズに出場して終わり良ければ良し的な感じになっている気がしますが。シーズンでは優勝した巨人に大差をつけられてと言っていいぐらいの2位。3位の広島には紙一重だった、シーズンとCSだった。
    日本シリーズに出場したが、ソフトバンクには1勝しか出来ず結果はチームとしては無冠で終わった(CSの勝利がタイトルかもわかりませんが)
    タイガースの将来を考えると補強が失敗したのが良い方向に向かってくれると信じたい。
    来季が阪神タイガースの改革元年である事を期待します。

  8. 西宮トラキ より:

    オリ、更に補強。オリックスとソフトバンクが違うリーグで良かった、、

  9. 金沢の虎 より:

    ざっくり言うと、二位には棚ぼたで滑り込んだがジャイアンツとの差を見せつけられた一年であり、勢いに乗ってCSは破竹の勢いで勝ち上がったが日本一になるにはまだまだ早い!とばかりに弾き返された。と言う所でしょうか。確かにCSから日本シリーズでは良い夢を見させてもらいましたが。

    上本がほぼ一シーズンスタメンで出場し、来シーズンに向けての経験値を積んだ。くすぶっていた隼太が良いものを見せてくれた。梅野、岩崎と言ったドラフト下位ルーキーが予想以上に頑張ってくれた。等と明るい話題もありましたがね。

    でもそれにしても本来ならあり得なかった話。西岡、藤井の怪我、福留の不振がなければどうなっていたか?岩崎だってスタンリッジをリリースした後ろくに先発の補強もせず、秋山、小嶋、岩本、鶴等が駄目だった為たまたまキャンプで目立って見えただけ。要するに偶然の産物。

    ただ、この偶然を来シーズンに向けて活かしていかなくてはもったいない。せっかく出てきた若い芽を大事に育てるチームにならなくては。考えてみれば今年の補強が全て失敗したのも今後のやり方によっては伸び悩む若手にとって良い経験値を積む事の出来るチャンスが転がり込んで来たと言える。終わってみれば今シーズンもすっきりしない事が多かったかもしれないが、来シーズンこそは改革の一年になるよう持っていければ良い。今年は終わろうとしているが、タイガースは来年以降も続いていくのだから、将来振り返って良いポイントになってくれるよう祈ります。

    最後に虎ジジイさん、奥様の手術何事もなく終わるよう祈っております。色々お疲れになる事もあるかと思いますが頑張って下さい。

  10. yalkeys より:

    今年を回顧しますと個人的な2大エポックは、関本の代打逆転満塁本塁打(観戦でした)と、csファイナルでの対巨人4タテです。来年も幾つものドラマが展開されることでしょう。そこに鳥谷が居るかどうか・・ですが、私的にはどちらでもいいです。

  11. なかっち より:

    今シーズン開幕から投壊、激突で始まり、どうなることかと思ったが、ルーキーがその窮地を救った。
    西岡の変わりを上本がカバーしたが、福留の変わりは出てこなかった。

    レギュラーの世代交代は、こういった主力の離脱で起こることが多い。
    西武でも中村の怪我の後、浅村が出てきた。
    今年はそういう意味で改革元年となった年でもあったように思う。

    それにより、来季のレギュラー争いは混沌とし、激しい競争が予想出来る。
    新井が去り、鳥谷も去る?(予定)ベテランも多い。来季は改革2年目として、また新しい選手が出てくるはず!そうやってチームは強くなる。
    今年は7ゲーム差つけられたジャイアンツとは現有戦力で埋まると思ってます。
    首脳陣がその時好調の選手を見極め、チャンスを与え、そのチャンスを掴んだ新戦力の伸びしろは計り知れない。

    来季は優勝出来る戦力はあると確信してます。

    ジャイアンツも阿部、村田、杉内の衰え、坂本、長野の伸び悩み、戦力の底上げは出来てません。

    来季は今年以上にチャンスやと思ってますo(^-^)o

  12. トラ11 より:

    今年を振り返り、棚ぼた的とは言え日本シリーズに出場、最後まで長い期間阪神タイガースを楽しませてくれたことに感謝したいです。
    補強に失敗したからと言って何も悔やむことはない。その補強が必ずしも成功するとは思われない。
    現選手全員で競争意識が高まり、かえって良かったのかも解りません。競争することにより誰かが抜きん出た力を発揮してくるような気がします。
    私的にはサード今成の守備に期待が大きいです。
    Gとの7差は層の厚さとそれによる原監督の何でも試してみることのできる余裕の采配もあると思います。
    来季、新しい門出の年としてより強いチーム力のある阪神タイガースを見たいです。

    虎ジジィさん、物凄く久しぶりのように感じます(笑)。
    奥様の手術が上手く無事に済みますことをお祈りいたします。

  13. 西田辺 より:

    このチームの一番怖い所は、日本シリーズの第2戦目のような手も足も出なさ具合と、
    それをズルズルと長く引き摺ってしまう体質。
    もう何年もメンバーがいくら変わろうが、この体質がなかなか変わらない。
    苦手投手は何年も苦手として活躍させてしまうし・・・。
    「勝負強さ」の定義がよく分からないのですが、長年言われていた「勝負弱さ」は、
    CSのアレで解消できたと考えているのでしょうか?
    どう見ても、コンディションの優劣だけだったような気がしますが。
    「補強失敗」と言うなかれ。
    シッカリと、5人の若者をドラフトで補強したじゃないですか。
    自分とこの子供育てましょうや!

  14. setta より:

    西田辺様に激しく同意致します。
    そりゃあ良い投手は打てないでしょうが何回もやられてては、チーム内の苦手感が留まり続け、相手には安パイ感を与えてしまいそれが若手投手でもあろうものなら、成長から自信から様々な物を与えます。
    安パイ感ついでに申しますと、打順の安パイ感です。今期も時々ありましたが、下位打線の自動アウト感は辛かったです。もう少し、調子の良し悪しを優先したり積極的な起用など見る側に希望を感じさせてください。