藤浪・梅野「成長痛」また大敗

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3回表に梅野のエラーや押し出し含む3四球、3安打のボロボロ野球で5失点。すぐに1点を返しファイティングポーズをとったが、4回表にも丸2ランが出てほぼギブアップ。藤浪は5回でKO。今季初登板の先発戸田に易々と1勝をプレゼントした。

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対広島 5回戦 甲子園

広 | 0 0 5 2 0 0 0 0 1 | 8
神 | 0 0 1 0 0 1 1 0 0 | 3

勝:戸田1勝0敗0S
敗:藤浪1勝4敗0S
HR:丸ツーラン2号
広島:戸田 – 今村 – 永川 – 一岡 – 中崎
阪神:藤浪 – 小嶋 – 島本

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この試合が始まる前、データを見たら、最近3試合で打ちまくっているカープ打線。スタメンの3試合打率が真っ赤っか、4割、5割あたりまえ(ヤフーの場合、3割以上が赤く表示される)。一方タイガースは、しょぼしょぼ。唯一上本が.333で赤くなっていた。その勢いまんまの試合になってしまった。

黄金バッテリーになる予定の藤浪&梅野の「成長痛」が続く。この日のきっかけは梅野のエラーからだった。3回表無死一塁、菊池の大失敗バントが捕手目の前にイージーワンバウンド。「なりゆき」で上手いこと体を入れて打者走者菊池を足止めさせつつ二塁へ送球、いい球なら2-6-3と渡って併殺となるプレーだったのに、焦って二塁へ悪送球、無死一二塁と傷が広がる。ここは藤浪が踏ん張って、ミスを帳消しにしてあげたいところ、3番・4番を連続三振で二死までもって来たのだが、松山に左前に痛打され、1点失う。1点で終わればなんてことないのだが、二死一二塁からワンバウンド暴投で二三塁、連続四球による押し出しで0-2、會澤に走者一掃かまされて0-5という最悪の展開だった。

丸、新井の連続三振までは変化球をうまく使っていたが、二死となって松山へはまっすぐ、まっすぐ、まっすぐで押した。あと一人をギアを上げて力でねじ伏せたかったのだろう。気持ちはわかるが、力みまくった直球はかえって殺傷能力を下げてしまっていた。どうも藤浪はこのギアの上げ方がまだ自分なりに掴めていないようだ。凄い球を投げて、やったぜと吠えたい気持ちはよくわかるのだが、今は吠えながら投げちゃってるから球にちっとも凄みが出ない。殺し屋のように狙うことだけに神経を研ぎ澄まして、パワーの方は意識していないのに入っている。そして結果が出る。我に返って吠える。こうあってほしい。

松山のタイムリーのところ、あの打球ならもし立場が逆で、そこそこの選手がレフトを守り、走者がゴメス、マートンだったなら三塁でストップだったか、突入してもクロスプレーにはなっていただろう。二死になって、外野の極端な前進を解いていたのはわかるが、左の松山のあの打球で、本塁勝負にもならないというのは、マートンの守備能力が低いがゆえの「深すぎるポジショニング」のせいだろう。もちろん今に始まった話ではなく、ずっと続いていること。出塁率が高くて、打点をたくさん稼いで初めてペイする選手。

マートンに限らず、早く調子を上げさせる目的で、スタメンを外して気分転換させたり、二軍に下げて技術的な心配事をクリアしたりすることは、現代のプロ野球において、他球団では普通に行われることだ。やるやらないは別にして、まったくそういう発想にならない、そういうことをやる風土にないというのが、「阪神脳」「暗黒脳」だ。

打線に一人として好調な選手がいない現状。とりあえず、点が取れないことへの打開策は、バッテリーのコーチ陣と守備のコーチが「阪神打線を抑えるのはこんなにカンタン」を整理することからやってみたらどうかな。逆に抑えられないバッテリーを改善するために、まず打撃コーチ&走塁コーチが「阪神から点を取るのはこんなにカンタン」を研究することから。現状なら、敵チームの対策よりは上手くできるだろうし、それができれば分析&対策の自信もつくだろうから。

上げた選手をすぐ使ったのは良し。進歩。中谷、第1打席の初球カーブ打ちは良かった。あれがヒットになっていたらチームを変えるくらいの出来事だったんだけど、まあくよくよせず次しっかり振れ。小嶋はナイス。これ本当にラストチャンス!頑張れ。

コメント

  1. 生野の虎 より:

    あー残念な試合でしたね。藤浪はまだ心技体のバランスがとれていないようですね。その日によってバラバラになる?暴れ馬の様ですね。
    やっている事に間違いはないんでしょうから、どの部分?を基本にバランスを取っていくのかで大きく結果が変わりそうですね。
    ただ体の部分での不満はは残りますね。見える事だけなんですがあの骨格に対して筋肉量がまだまだ足りないよう気がします。
    腕なんかまるでムチの様ですもんね。それを目一敗振るもんですからボールの行く先はボールに聞いてくれ。的な感じですもんね。
    だから脱力出来ている時はいい球が行くのかな?安定した成績を残すにはもう少しかかりそうですね。
    焦らずじっくりと行け~。

  2. 虎一筋50 より:

    日本人の軸がいない打線はやっぱしんどいですね…外国人はあくまで助っ人ですから…昨年のような助っ人全員が活躍するなんて稀の稀…首脳陣の信頼が絶大であろう鳥谷選手も私自身は以前からそんなにかってません!あくまでポイントゲッターでありチームの勝ち負けを背負える選手ではないと…さかのぼれば掛布さん、最近では金本さんのようにチームの勝ち負けを一手に背負ったかのような賞賛あり非難ありのような選手を作るのは大変ではあるがそれに近づけるような和製大砲または和製強打者の育成を切に願いたい!

  3. 虎ジジィ より:

    初回158kmの速球で完璧な立ち上がりを見せた藤浪を見て「今日は勝てる」と思ったのですが…

    確かに3回、梅野のバント処理でミスなくゲッツーをとれていたら、あの5失点はなかったかも知れない。
    だけど藤浪は、これからエースになる存在!野手のミスを投球でフォローしてこそエース。あのミスで動揺し、素人の私が見ても分かるぐらいにストレートがシュート回転していました。

    それにしても今のタイガース打線に5点は大き過ぎたし、更に丸のツーランは余計だった。

    相手の戸田投手(兵庫県出身で高校は鹿児島・大和の後輩という変わり種)は初回から制球に苦しんでいましたが、タイガース打線が助けてしまった感じ。

    期待の中谷も2打席で下げられてしまいましたが、しっかり振れておりもう少し我慢して使って欲しかった。

    誤審は2回あるは、収穫は小嶋の好投(敗戦処理ではあるが)だけという、なんとも寂しいゲームでした。

    toraoさんご指摘のマートンの守備、負け試合では特に気になります。とりあえず1試合でもいいからノリノリの良太と交代してみては…

  4. 阿太郎 より:

    5割が遠くて泣けてくるわ…

  5. グラストン より:

    お願いします!
    もうトラオさんが
    コーチに、いや監督になったって下さい!

  6. とし虎 より:

    藤浪に伸びしろが無いのか、教え方が悪いのか、同じ事の繰り返し、前にも同じ事を書いた様な気がします。カウントが悪くなると力んでシュート回転で高めに浮いて打たれる。また、力んで…。もっと制球を良くしないといけないと思う。もっともっと走り込まないと!

  7. 虎蜂 より:

    中谷はガチガチになっているように見えました。それも仕方ないことだと思います。阪神というチームではやっとの思いで掴んだわずかなチャンスを、例えモノにしたとしても使い続けてもらえるかどうかは全く保証されないのですから。

    和田監督は併用もいいですけど、センターとして誰を育てるのか育てたいのか明確にしてもらいたい。それとも、今起用している面々は大和の調子が上がるまでの一時しのぎなのでしょうか。

    小嶋は良かったですね。早いスライダーと遅いスライダー?に鋭い腕の振りでコントロールはアバウトですが、凡打の山を築いていました。
    技術面はもちろんですが、小嶋の必死さを見て藤浪も何か感じてくれていたらと思います。

  8. としとまき より:

    昨日も両親が観戦に来てた藤浪、ええとこ見せれんかったな‼️
    まぁまだ21歳、今の自分のどこが悪いか早く気付いて勝てるピッチャーになって欲しい。前も同じコメントしましたがチームが苦しい時に1-0で勝てるピッチャーになって欲しい

  9. 月見草 より:

    それにしても昨日の主審は下手すぎました。押し出しの場面も一度は誤審で助けてもらったのですが。

  10. れいん より:

    残念な結果でした、下では上手に見えた中谷の守備もセンターを下では守って無いとは言えまだ未熟、矢張り今年1年は下で徹底的にが良かったのか?打つ方も含めて今日出られるなら頑張れ。

    鉄平を緊急トレードなんて記事が出ていますが、本当ならみんな何してるねんって感じです、他球団の余剰戦力が魅力的に映らせたらあかん。

    ON時代の讀賣は若手にチャンスが与えられても2打席で結果出なければ交代させられてました、飛び出す選手は2打席で分かると川上監督が言ってるのを聞いてプロ野球選手は厳しいなと思った事を昨日の試合見ていて思い出してしまった。

  11. こうさん  より:

    読売戦での藤浪は、そこにはいなかった。あれ以上のものを追求して昨日のピッチングなのか?はたまた忘れてしまったのか?同じ勝てないにしても昨日のピッチングは先に繋がるものはない。中西は、なぜあのピッチングをさせないんだ?藤浪は、なにと戦ってるんだ?「点を取ってくれないから」というプレッシャーなのか? 

    やっぱり出来ない「全員野球」。先生、口が酸っぱくなるほど言いましたよね⁉だけど君たちはケロリと忘れてしまう。あの時は、謙二郎だ。

    マートンに出来る我慢とチームに対する我慢。このままシーズンが終わったら去年の終盤と何も変わらない。ゴメスとマートンをカバーしようとしてるのが和田氏には見えないんだろうなぁ。ベテランに歪みが出た時に気付くんだ。

    やはり良太で大博打に出るような人じゃなかったね。マートンが起爆剤になると信じてやまない病んでる和田氏。あの感動と興奮を一切なかったことにしてしまう逆プロデュース能力の、なんと素晴らしいことか。

    3点差以上、離されるとチームに拡がる「負けの死臭」。5点以上、先に点を取っていても追い付かれるんじゃないか?という「弱腰采配」。

    弱い。精神が弱い。それをカバーできない練習不足感。

    サヨナラを決めた良太。星野さんなら試合後のインタビューで「俺のことはいいから、もっと良太のことを聞いてくれ!」って言ってくれるんだろうな。
    「今までサッパリでしたからね」。。。。この監督にして、このチームあり。ファンに「一つになろう❗」って言ってる自分の顔を見てみな。

  12. なかっち より:

    藤浪には正直ガッカリしました。

    • ハマトラ親父 より:

      今のマートンのバッティングでは守備に目は瞑れませんよね。レフトは代えるべきです。昨日は久しぶりに中継を見ました。藤浪はリズムが悪かったですね。あれじゃ攻撃にも影響します。1人で野球やってる感じでした。鳥谷の調子が上がらないですね。最後の打席は引っ張りましたがレフト方向の打球ばかり。どこか痛めてるのでしょうか?中谷!振って、振って、振りまくれ〜!

    • なかっち より:

      藤浪には今シーズン真のエースになってほしいと個人的に思ってます。

      球団も特例で高卒3年目やけど他球団の選手との自主トレを容認しました。

      本人も自覚を持って頑張ってるとは思います

      しかし投球リズム、コントロールが悪すぎる。あれでは勝てません。

      同じパターンで打たれてますよね。確かに味方が足を引っ張ってます。

      藤浪君はその程度のレベルなのかよと言いたい。期待値が高いから余計に失望感もデカいです。

  13. 西田辺 より:

    初回スピードも出て良い立ち上がりを見せるものの、2回にランナーを出してから
    改善される事なく広島打線に飲み込まれてしまった。
    前回のようなピッチングを期待したけど、結果的に良い状態をキープ出来なかった。
    勿論プロ野球選手としての向上心や意識の高さは感じます。
    でも、センスで出来てしまう部分をキープする努力に欠けるきらいがありますね。
    ざっくり言えば「練習不足」。
    開幕節の中日を除くと、日程の関係から読売と広島ばかり。
    恐らく、藤浪の深層心理は広島打線に対する恐怖感で充満されていると想像できる。
    この先、しばらく広島戦は回避した方がいいかも知れないですね。
    エースになる為には克服すべしと言う意見もあるかも知れませんが、このままでは投手として
    潰れてしまう方が先に来てしまう。
    あとローテーションの間の過ごし方を考えないとダメですね。
    藤浪の話はこれ位にして(笑)
    藤浪交代時に、一緒に梅野も鶴岡に交代させましたね。
    一体何を考えてるんでしょうか?
    懲罰?連帯責任?
    本当に梅野を一本立ちさせる気がベンチにあるのか疑問に感じます。
    今年、梅野を一人前の捕手に育てるつもりがあるのなら、チームも痛みを共有しないといけないんですよ。
    中谷の2打席での交代もそうだけど、いつもこのチームはそこから逃げている。
    首根っこに寒風を感じる指揮官にそれを求めるのは酷でしょうか?
    いや、そんな事関係なく、色んな痛みや辛さから逃げてますよ。
    主力・外国人に物言えず、チームを統括する事も放棄している。
    こんなチームで人が育つ訳がないです。
    呆れてアゴが外れそうです(笑)

  14. エスケン より:

    昨日は残念な結果でした。ただまだこの時期に焦る必要は全くありませんが、チームの現状を先入観なしで見廻して冷静に分析する時期かもしれません。
    プロ野球では若手選手の育成とチームの勝利の両立は非常に難しい事で、監督やコーチの力量が問われる所です。
    藤浪投手はメンタルな部分ではなく素人目に見ても明らかな上半身と下半身のバランス(横回転になるから投げた後一回転してしまう)が悪いという技術的欠陥があるにもかかわらず、一軍で使い続けることが本人の為になるのかどうか。
    梅野捕手が果たして一軍経験のある清水捕手や小宮山捕手と比較して、ファンの期待する程のチームの軸になるべく優れた資質が本当にあるのかどうか。肩が強いあるいはバッティングがいいのは野手の持つ本来的な資質であり、アドバンテージにはなりうるけれど、捕手の本質的な資質ではありません。経験値以外で、才能を開花させるのは本人の努力はもちろん、チーム全体のバックアップが必要です。今一度根拠のある編成をお願いしたいです。
    今日はゴメス選手の一発を期待します。

  15. Nari より:

    藤浪はもう二軍に落としてほしいです。
    横山、岩貞のせわん見てみたいです。

    勝ち負けより、見てて面白い試合を

  16. TJ風船 より:

    昔に戻ってしまうぞ〜!なんかもう87・88年あたりを見ている感覚が…みんなで策を練りましょう!みんなで侃々諤々やりましょう!

    西田辺様の仰る通り、藤浪には練習不足を感じます。フォームが固まらないのは走り込み、投げ込み不足。

    • TJ風船 より:

      スミマセン。練習不足は藤浪ばかりではないですね。掛布さんが言う「足でボールを投げて、足でボールを打って、足でボールを捕る。」全ては下半身と仰っていました。カネやん節も然り。脚部不安の西岡が何とか頑張れているのは強烈なプライドがあるからと思います。休ませてあげたいくらいになんですけどね。
      心身共に汗を流しましょう!応援してます!頑張れタイガース!

  17. hattwun より:

    今日の惨敗を受けて、昨日の試合に対してコメントするのもなんなんですが。

    藤浪投手、エラーがらみとは言え残念でした。立ち上がりが良かっただけに尚更です。技術面だけでなくメンタルも含めて、問題点・反省点をしっかり洗い出して次に活かしてください。期待しています。
    昨日今日となんだかとても淡白で消極的に見えます。まあ、負け試合なので仕方ないのかもしれませんが、もっとギラギラした闘志を見せてほしいです。
    しかしこれだけ打てないと厳しいですね。頼みの福留選手もこの4試合ノーヒット。貧打線が投手陣に悪影響を与えているのは明らかです。
    5月に入っての7試合で、鳥谷選手24打数4安打1打点、ゴメス選手27打数5安打1打点、福留選手22打数5安打3打点、マートン選手25打数4安打0打点。
    ここまでくれば、主軸の復調を待つというより、今シーズンはみんなこんなものだという気がしてきました。
    福留選手は休み休み使ってあげましょう。鳥谷選手もマートン選手も1試合でいいからスタメン外してみませんか、監督。誰がスタメンでも同じぐらいの成績は残せそうですよ。

    遂に最下位。
    でも、まだまだ試合は続きます。カープは見事に生き返りましたよ。広島に出来たこと、タイガースにも出来ると信じて。そのためにチームに活力がほしいです。活力が生まれる選手起用を。

  18. 熊虎 より:

    【批判を抜きにした藤浪へのエールと提言:その1】
    高校時代の甲子園の雄姿、阪神入団以降の連続二桁勝利、藤浪が素晴らしい投手であることを余すところなく示しています。では、昨日打ち込まれた藤浪は劣化したのか?プロ入り後最速のストレートを投げ込んだ藤浪が、現代球界の殆どの投手の中で例外を除いて最速のボールを投げることができる藤浪が劣化したというのでしょうか?
    筋力も柔軟性も修正力や投球術も進歩しています。寧ろ「壊れるような藤浪」「投球回数を限定すべき藤浪」はもう過去の姿です。

    しかし、過去二年と今年に入ってからの好不調を繰り返す藤浪を見て、恐らく本人やコーチ陣も「シュート回転のストレートの矯正」が主命題だったと思います。藤浪の現在地は160キロのストレートの前で足踏みをしているのではなく全力投球ができないボールの回転が問題です。「脱力」で最後までコースを狙って投げれば球速が150前後で真っ直ぐにコースを突けるというのが現在の彼の到達した境地でしょうが、これは事実でありながら残念な到達地点でもあります。

    「ストレートは変化球である」という言葉があります。本来90度横向きの軸足、体の軸線、腕の振り、投球後に肘を壊さないように親指を巻き込むようにフィニッシュする投球動作・・・これら全てが速いボールを投げようとしてただ速く体を動作させても決して縦回転のストレートにはなりません。因みに昨日の藤浪のストレートは右バッターの外角はあまりシュートせず、真ん中から内角を狙うと唸りをあげてシュートします。厄介なことにキレが良すぎるために本人が意図しても真ん中のコースを投げても内角にはずれてボールになります。好調であればあるほど制球が定まらない所以です。昨日なんかはシュート回転を防ぐために薬指を立ててストレートを投げたりしてましたが指先の問題では解決しない本質的な問題があります。
    思うに藤浪は少年野球の指導そのままの投げ方でプロに至るまで成功し続けたことが仇になっています。曰く「ミットから目線を切らない」、「天秤のようにテイクバックでボールとグローブを水平に保つ」「下半身を柔軟に大きな歩幅で前足が着地してから体重移動して大きな歩幅でキャッチャーミットめがけて歩くように投げる」というものです。これは体が出来上がってない少年野球では早くホームベースに正対してボールが遅ければ変化量も少なくストライクを取ることができる投球フォームで世代的には正解です。
    一方でプロレベルの「ストレート」の指標として我々の記憶の中には絶対的な存在として藤川球児がいます。彼を覚醒させた『球児、右足ちゃうか?』というコーチの指導は、歩幅を短縮→ボディスイングを早くする→ボディスイングが早くなる→体は一塁側に流れて腕は遅れてキャッチャーに正対する・・・という理論です。球児自身はここが理解できずにタイガース時代後半は軸足は飛ぶようにプレートを蹴って左足重心に早く移行する投球フォームで火の玉ストレートの再生もシュート回転のストレートも自己修正できていませんでした。(この点はタイガース時代末期の藤川が矢野以外の捕手で高め要求が少なくなったことと、身体能力的に150キロのストレートを低めに投げつける・投げおろすことができるようになって、セオリー無視で高めのストレートを高さ関係なくマウンドの傾斜を利用して最大の力を放出しなくてもイニングを抑える力量と確実性を求めた結果だと思います)

  19. 熊虎 より:

    【批判を抜きにした藤浪へのエールと提言:その2】
    藤浪はインステップの意義を理解していると思います。これは昨日右打者への外角ストレートがシュート回転せずにコースを突けたことでも明らかで右打者内角も同様にストレート回転で制球する一つの方法です。
    ここで藤浪が生き残る方向性は二つだと思います。
    ノーラン・ライアン(実はこの人はスリークオーターのフォームで剛球ピッチャーなんでコントロールと球筋は最後まで荒れていました)的にストレートのシュート回転を是として現状維持を基本に修正していくか?
    もう一つの方策としてストレートをストレートとして磨くか?でしょう。
    このポイントで昨日の藤浪に欠けていたのは150キロのスピードボールに比べて低めのコースへの意識の低さだと思います。
    このスタイルは左肩の開きが早くボールの出所が見やすいフォームですからシュート回転のボールの荒々しさを相手に示す配球でしかも暴れるボールでカウントを有利にする必要があります・・・が正直今の藤浪には理想の球筋と現実の乖離が大きすぎて納得できていません。
    二つ目の方策として藤浪が頭で考える投球と現実を一致させるには脱力投球で理想のフォームや球筋を「理想に近づける」方向性ではなく、全力投球でのフォームでの投球意図と球筋の差を修正する必要があると思います。
    ストレートという球は前述のとおりストレートのボール握りで最大のスピードで投げる球がストレートになるとは限りません。腕の振りを縦回転にするコツというものがあります。私が矯正の第一義挙げたいのはストレートの投げ方矯正方法です。(今の横滑りを全然しないスライダーも同義です)
    やり易いかどうかは投手の特性しだいで『これをやれば絶対大丈夫」ではありません。
    ① 本当に一番最初に変えて欲しい点は投球の際に右肩が水平移動することなく、一度捕手への視線を切ってもいいから右肩を下げる担ぎ挙げるようなフォームにしてみる
    →左肩の開きが遅くなる、状態のボディスイングが一塁側への傾斜になる→腕の振りが真上になる→ストレートもスライダーも理想の軌道になる(野茂・桑田・能見のフォーム参照。リンスカムとかはフォームで右肩を下げるではなく、タイミング修正のように一瞬右肩を下げている)
    ② インステップの効果を再確認してみる
    シュートって球種はこれ自体で素晴らしい能力があると思います。
    ホームベースにかかるストレートはこのままで、「藤波の凄いボールはホームベースを抉る球、物凄いボールは滑って逃げていくボール」みたいに使い分ける考え方。
    ③ アウトステップ
    全球全力投球したいならシュート投手の変り種として「右打者専用」としてコレはアリ。というかたぶん無意識に今もやってるみたい。
    ④ 振りかぶり投球時の前屈み
    イメージとしてはロッテ小宮山でしょうか。
    前屈みの投球前動作って投球動作自体は胸を張って腕を遅らせなければならないので前屈みの分だけ腕の振りが遅れる→体の軸は先に一塁側に倒れて肩・肘の位置が上に上がる
    ⑤ 左手のグローブの位置を思い切り上にあげる
    左手の位置は投手にとって右肩の開きを抑えコントロールを定める指標になりますが、左手が下がれば下がるほどボディスイングは横周りになり投球はシュート回転します。
    ⑥ 上体が正面を向くことを肯定して軸足を蹴っ飛ばすように反対側の足に重心を飛び移らせて重心を前に被せるように(打球なんて無視して)覆い被せるようにもっと前にステップアウトする
    ・・・これは火の玉ストレートが投げれなくなった球児が往年の投球の再現のために「飛ぶように跳ねて投げる」スタイルでやっていたことですが軸足無視で着地した左足に強制的に重心を乗せることで肩の回転を遅らせ制球を安定させることができます。しかし、この場合の請求は軸足で立った時の制球ではなく訓練された踏み出し脚と制球の連動ができる投手に限った話です。
    ⑦腕のスイングを遅らせる
    岩隈が日本球界で投げていた頃、意図的にボールの握りや腕の振りを隠すように足を踏み出す前にダランと右腕を体感に隠して真っ直ぐに伸ばして腰の後ろに隠すようにボールを持っていたフォームってのがあります。ボールを見えなくするだけでなくボディスイングに対して体→目線→腕の振りの順で全身を使い、なおかつ打者に打ちづらくコントロールを確実jにする指導のたまものかと思います。

    久保コーチが岩隈をスーパーピッチャーに育てたポイントも山口コーチが球児を覚醒させたのも結局「腕の振り遅らせることと縦回転のフォーム」です。ボディスイングと腕の振りを如何にプロレベルにするかという投球の状況とアドバイスの有効性が結実したこ結果と思います。
    実際、私自身は振りかぶりの状で右肩を下げて右肩を体の軸で回転運動させ全力投球でリリースの時にキャッチャーミットに正対する肩・肘・手首が真っ直ぐに振り切れるフォーム(つまり上体が先行してリリースの瞬間には一塁側に傾斜するボディスイングが斜めで軸で腕のスイングが縦回転軸)のフォームが理想だと思いますが、インステップの藤浪はフォームをいじらずに結果を出す最良手だと思いますが、藤浪が成長途上で王道のピッチングフォームではないセカンドベストだったとも思います。
    二軍に落とすべき!というよりも二軍の久保コーチに理論と自分の能力のすり合わせというか、理論のぶつけ合いと納得いく境地を探り寄せしなきゃ藤浪は大成しないと思って書き込みました。

    常軌を逸するシュート回転のストレートをフォーム改善で浮き上がる様なストレートに昇華したのが球児であり、村田兆司だと思います。腕の振りの角度や球離れのタイミングでストレートのアーティストになった投手ですが、そもそも藤浪同様シュート回転を逆手に取るように改善を重ねた結果だと思います。

  20. グラストン より:

    昨日の時点での阪神の戦績

    チーム総得点 リーグ5位
    チーム総失点 リーグ最下位
    チーム本塁打数 リーグ5位タイ(最下位)
    チーム盗塁数 リーグ最下位
    チーム打率 リーグ最下位
    チーム防御率 リーグ最下位

    打てない、守れない、走れないのが現状。
    最下位に落ちてくるのは分かってた。

    で、現状を何とかしようと考えた結果が鉄平を獲ろうじゃ、
    そりゃ強くならないし、阪神から若手が伸びてくることは
    無い。

    外国人助っ人が4人とも大活躍したのに2位までしかいけない、
    外国人助っ人が活躍しなきゃ上にすら行けないのが今の阪神。

    ヨソの力を頼りたがる球団の方針そのものを見直さないとダメ。