続 追悼ノムさん

各紙、さまざまな人からのノムさんへの追悼コメント……というより、感謝のコメントがあふれる。それぞれの時代の懐かしい思い出とともに片っ端から読んでいった。
当たり前のことながら、私の知る野球界とはすべてが「野村以後」の野球界だった。アメリカ生まれの野球に興じていた時代から、アメリカ生まれのデータ解析や科学的思考を第一線に取り込んだのが「野村以後」の野球。
画面上に9分割の枠を表示させ、どうやって強打者をうちとっていくか、打者はスーパーエースを打ち返すために何を狙ったらいいのかを解説した「野村後」の野球中継。
智恵で勝つことを柱にしながら、いろんな角度から「勝負の面白さ」を拡げていった「野村後」のプロ野球。
そしてノムさんが去っても、この世にはノムさんからいろんなことを教わった野球人たちが、新しい智恵も加えながら、もっと面白いプロ野球を作っていく。
選手としても指導者としてもノムさんの偉業は数知れずだが、ひとつの生命体のはたらきとしてもっとも尊かったのは、意識で人を育て、意識を人の中にのこしたことだと思う。


週刊虎バカクラブ
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10 コメント

  1. 黄金バッテリー
    Posted 2020年2月13日 at 10:00 | Permalink

    私もノムさんが阪神の監督時代、新聞のスポーツ欄やテレビニュースでの、彼の一挙手一投足に毎日ウキウキワクワクして過ごした1人です。

    それまでの歴代の監督達とは、選手の選び方から鍛え方、考えかた、すべて新鮮でした。

    最も彼以前にもタイガース初の外人監督クレーザー
    も、阪神にシンキングベースボールの苗を植えつけようとしましたが、まったく反応すらなくシーズン半ばに解雇されたように加工していますが。

    野村さんは、日本のプロ野球界にとって
    頭で野球を考えることのできる稀有な存在だったと思います。

    Toraoさんの「意識で人を育て、意識を人の中にのこしたことだと思う。」という言葉、的を得た的確な言葉だと思います。

  2. 西田辺
    Posted 2020年2月13日 at 10:48 | Permalink

    現役引退後の解説者時代。
    当時としては摩訶不思議な「野村スコープ」に目を丸くした覚えがあります。
    まるで魔法でも見るように、的確な配球予想。
    壁扱いだったキャッチャーの地位を引き上げた功労者。
    配球・リード・守備隊形の指示。
    グランド内の監督と言わしめるまでになったのも、ノムさんの功績。
    逆にキャッチャーの難しさも広げてしまったために、キャッチャーの成り手が
    減少したのは皮肉な話。
    功罪含めても、今の野球は「野村以降」の野球。
    野球人以前に、社会人としての規律を求めたのも野村さんの特徴でしたね。
    髪型・服装・言動・身だしなみ。
    野球を辞めた後に、社会人として堕ちて行ったOBを数多く見てきたのでしょう。
    よく言っていたのが「いくら野球で凄い成績を残しても、乱れた生活をする選手は
    社会人として失格である」。
    まぁ、選手として接してきた時は「小煩いジィさんだな」と思っても、いずれ
    その意味を理解し守っている教え子は数多い。
    現在のプロ野球にも、野村さんの薫陶を受けた指導者は多くいます。
    今年その指導者たちがどんな野球を見せてくれるのか。
    空の上から、野村さんの楽しみにしているかも知れませんね。

  3. ジュビロタイガース
    Posted 2020年2月13日 at 11:49 | Permalink

    子供の頃、野村スコープが始まった記憶があり懐かしいなあ。

    タイガースの監督に就任し、当時の三宅チーフスコアラーの記事が興味深かった。桧山も以前、野球観や今までのタイガースの考え方とまるっきり違ってたと言ってたような気がする。
    3年連続最下位とはいえ、春先の成績や新庄劇場やF1セブンなど、見所も増えたと思う。ヤクルトのように強くなるとワクワクしてた。

  4. こうさん
    Posted 2020年2月13日 at 11:58 | Permalink

    ノムさんの凄いところは俺のような年下、更に下の世代の若者にも響く話ができること。それは「今の野球も勉強している」ということ。ただ自分の経験、理論を押し付けるだけの人じゃない。

    もう一度タイガースの監督になってほしい人が、また亡くなった。

    いつかトラオさんが書いた「優勝の根拠」…ノムさんの後押し?あの時代は弱かったけど俺の中では「野球を心から楽しめた」有意義な時間だった。優勝も大事だけど慎之助vs球児のような熱い場面、今シーズンは味わえるかな。

    頭を使う楽しい野球を与えてくれたノムさん。

    お疲れ様でした。

  5. アルスタ
    Posted 2020年2月13日 at 11:58 | Permalink

    昭和40年代、3月の第2日曜は阪神対南海の定期戦がダブルヘッダーで組まれていて甲子園や大阪球場へ連れて行ってもらいました。村山、野村ともに兼任監督の頃です。
    まさかにちに阪神野村監督となるとは思いもよらなかったですが。村山さんの葬儀のときに阪神入り(水面下交渉中)を決意したという報道もありましたね。

  6. 正ちゃん
    Posted 2020年2月13日 at 12:57 | Permalink

    野村監督がインタビューで、「メジャーの事を知りたいとブレイザーを食事に誘ったら、”日本人は野球に頭を使わない”と言われた。それを聞いて、これからは頭を使わなくてはいけないと勉強した。」そして、「監督として、川上監督を目標にした。巨人の選手にミーティングで何を話しているのか聞いたら、”野球でなく、人間学、人生学だな”と言われた」そうです。
    星野監督が川上監督を尊敬していたのは知っていましたが、野村監督までもが川上監督とは。

    野村監督の素晴らしさや人間味溢れるエピソードを多くの人たちから聞けて、亡くなられても楽しませてくれる野村克也さん、ありがとうございます。阪神ファン、そして、野球ファンとして、これからも語っていきます!きっとTVの前で「ノムさんだったら~」と呟く自分が見えます。

  7. 虎轍
    Posted 2020年2月13日 at 13:08 | Permalink

    野村克也氏が遺した野球はこれからも日本野球として引き継がれていく事でしょう。
    たまに草野球で捕手をしたりしますが、要求したとこに投手は投げてくれません(笑)
    だって草野球だもの…
    それでも次はここに投げて欲しいという考えを持つ事が小さい時から見てた野村スコープやノムさん解説があったからでしょうね。
    日本野球の礎を築いてくれたのは間違いなく野村克也氏やと思います。ありがとうございました。合掌。

  8. はんなか
    Posted 2020年2月13日 at 21:26 | Permalink

    ノムさん今日のシダックス株爆上げありがとうございます

  9. 熊虎
    Posted 2020年2月13日 at 22:06 | Permalink

    ノムさん、いや野村監督、監督を退いて長年経ってもこの呼称が今の野球ファンにとって最適と誰もが感じること自体が稀有な育成の能力を認めるからでしょう。
    才能の育成はマー君はじめ天才への助力との誤解もありますが、F1セブンやら葛西・遠山やら桧山の覚醒やら新人ベテラン問わず、嵌め込みとは一線を画した適材適所とプロ野球という弱肉強食世界で弱者救済・生存競争能力の獲得という極めて裾野の広い野球博士の呼称にふさわしいプロ野球ファンの望む監督の姿でした。

    私は自分の言葉に毒があることを自覚しています。
    毒を吐くことは単純に分別のない不適合者であることがほとんどですし、そのような者はパターン化した毒を吐くゴロツキにすぎません。
    正しく毒を吐く(正し功徳を佩く)は成功体験との比較でなく仏教用語の正見正思正語正精進に繋がる個人の訓戒であり人を率いる格の体現でもあると思います。
    阪神球団は野村監督に救われたと思います。あの頃の最底辺定着路線は1985年の栄光を知るファンとして正直浮上の目がない所謂「暗黒期」でした。野村時代、それ以後も幹部候補に岡田・和田と球団の事情を差し入れる体質でした。それを論破、否定して人気球団の陥る負のスパイラルに抵抗した監督でした。野村監督だって弱さを自認せずば葛西遠山リレーなぞしないでしょう。当時最高のストッパーだと思っていた遠山が引退して即、星野監督時代で優勝していないでしょう。ファンの贔屓と将の葛藤は阪神球団では格別のものがあると思います。

    阪神球団の闇として当時密接にかかわった岡田、和田、今岡その他各氏の追悼コメントが全く見当たらないことと野村チルドレンが脇役さえも現球界で指導者に就いていることのコントラストの明確さが今後の球団の指標として20年を経てどちらが優先すべきかを明示していると思います。私は野村氏がこの世を去った時に矢野監督がチームをけん引していること野村氏の遺産がこのチームにも残っていることに安堵します。
    野村克也様、ご冥福をお祈り申し上げます。

  10. Akira28
    Posted 2020年2月13日 at 23:17 | Permalink

    改めまして、野村監督に哀悼の意を表します。息子ともども、深い悲しみに包まれた数日を過ごしております。
    まだまだ野村克也さんのボヤキと鋭い切り口を聞きたかったです。
    かなりショックを受けています。
    当分、この虚無感から抜け出せないかもしれません。
    そんな中、江夏豊氏のコメントが入って来ました。
    素晴らしいコメントに涙。
    改めまして、江夏豊のストッパー人生を開花させて頂いた野村監督に追善の祈りを捧げて参ります。

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