存在する時間で「無意識」に対応させる

このキャンプ、打撃練習での「岡田の教え」は、「前で打て」に集約される。これによって直球に刺されるを防げという。
なんでも表裏があって、前で打つことの裏は、「前に引っ張り出されて変化球に泳ぐ」だ。よって、これまで刺されてばかりの阪神打線には直球主体で押していればよかったが、来季からは直球に合わさせて遅い球で泳がせればよい。相手にとってはそういうことになる。
では、前で打てへの方針変更は無意味か。それは単純に決められない。
要は、基本と例外対応の話だ。どちらを基本とし、どちらを例外とするのか。
そして、どちらにも対応しなければならないのなら、どういう基本方針で技術を習得していくか、その順番の話だ。
そこでいつもの岡田監督の思考になる。「そんなこと言うけど、それホンマか?」ってやつ。
「引きつけて打てって言うけど、速い球に刺されるのがわかっている打者に半速球なんかストライクに投げるか?」
「甘い球を1球で仕留めろって言うけど、ポイント近すぎるのにストレートをファウルにしないで仕留められるか?」
だからまず基本は甘い直球を反応で仕留められるようになること。その上で、例外への対応として、変化球に対して下半身でタイミングを合わせる技術を習得していく。これは「無意識を慣らす」作業なので、順番が逆だと進歩は難しい。ある時間の使い方は変えられるが、ない時間への対応は不可能だからだ。
今、徹底しているのはそういうことであるから、「ポイントを早くしたって逆をつかれるだけで意味がない」みたいな話は違う。

野口さん、連載3回目アップされているので読んでね!評判よければ追加取材して単行本になるかも(ならないかも)。

ブルペンに呼び出しがかかって代走へ! 「二番手捕手」への道は超ハード(ニュースクランチ『二番手捕手としてプロを生きる』)


週刊虎バカクラブ
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6 コメント

  1. 虎ジジィ
    Posted 2022年11月18日 at 09:24 | Permalink

    「岡田の教え」理にかなっていて とても有効的な練習だと思います。
    これで主力打者たちが、打率を0.02〜0.03アップ、HRを5〜10本アップ出来れば、矢野前監督が重視した機動力野球と融合し得点力のある打線が完成しそうですね、楽しみ。

    野口さんの連載、面白いので是非単行本にして欲しいです。
    てゆーか野口さん、タイガースへ入閣してくれたら良かったのに!

  2. 虎轍
    Posted 2022年11月18日 at 09:25 | Permalink

    その昔、反発係数が統一されて飛ばないボールと言われてた時代にL中村は前で捌く打法でホームランを量産してましたね。
    反面、三振数も多かった(笑)
    前で捌く打法を練習してれば、前に出されて変化球でやられるのは当たり前な話ですが、ストレートに強いとなると、相手バッテリーは変化球で仕留めようとする。
    そこの失投を打者は一発で仕留められるかですね。
    とりあえずストレートに差されるなら、ストレートに差されへん練習をするだけですね。
    打席で集中させる為の練習として、攻撃力アップを願いたいですね。
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  3. 西田辺 さんのアバター 西田辺
    Posted 2022年11月18日 at 09:35 | Permalink

    岡田監督が就任後、最初の甲子園練習で大山に「真っ直ぐに差されるのが嫌か、
    変化球で泳がされるのが嫌か」と言う質問をしたそうです。
    大山の答えは「真っ直ぐに差される方が嫌」とのこと。
    実際トラックマンのデータでも、変化球を放られて前で捌いた方が飛距離も
    出ていたそうで、安芸キャンプの初日でも「真っ直ぐを打つ時と、カーブマシンで
    変化球を捉えた時のポイントが全然違う」という実例を出してポイントを少し前に
    置く練習を徹底させたそうです。
    前と言っても何十センチも前ではなく、数センチの世界。
    打っている本人にしてみれば、相当前に感じるかも知れませんが。
    佐藤輝も、グリップの位置やスタンスについて徐々に変化させている最中。
    構えている高さそのままにボールにコンタクトするのは、難易度が高い。
    構えた時にグリップに位置が高い打者は、トップを作る時に肩の高さまで下げたり
    する人が多い。
    スタンスの話も、膝の使い方という所に話が帰結すると思います。
    現状の構えだと、棒立ちに近くて上手く下半身が使えない。
    腕の数倍あると言われる下半身の力を使わない手はありません。
    それでも、本拠地が甲子園で2年連続20本以上打てるんですから、そのポテンシャル
    は人並外れています。
    でも、今のままではそれ以上がないとの判断で、今回のモデルチェンジに挑戦
    しているのでしょう。
    一度に何もかもを大幅に変えると、ファームがバラバラになる可能性がありますから
    その辺は少しずつ、という所でしょうか。
    傍目から見て「何も変わってないじゃないか」と思われても、本人からしたら
    メチャクチャ変わってるという事がありますから、その辺は本人の感覚に任せるしか
    ありません。
    今日は安芸キャンプ最後の休日。
    疲れが溜まっている選手はゆっくり休養して、やり足りない選手はコソッと室内
    練習場で納得するまで練習して下さい。

  4. 岩修
    Posted 2022年11月18日 at 10:58 | Permalink

    野口さんの次回予告「人心把握術」が気になってしまった。 
    何十年も生きてくると、改めて対人関係の難しさが身にしみる毎日。
    若い頃は上の人の批判ばかりしていたけど今はその全く逆の立場に。
    岡田監督を17年前に「非凡の凡将」と語られた方がいた。もしかしてtorao様だったのではと思ったりしましたがそんな訳無いですね。
    世代間ギャップのある師弟関係に昭和な自分はぐっときてしまう。
    ノンフィクションだと、丹下団平と矢吹ジョー。ミッキーとロッキーバルボア。星一徹とオズマ等
    フィクションだと野村さんと田中将大。長島さんと松井秀喜等。
    今は岡田監督と大山、佐藤輝に成ってくれたらと妄想が膨らむばかり。

  5. こうさん
    Posted 2022年11月18日 at 12:30 | Permalink

    「無意識を慣らす」かぁ。力強いストレートをスタンドへ放り込むバッターよりも、明らかに変化球に瞬時にタイミングを合わせ「待った」ことがスローのVTRから伝わるバッターの方がカッコいいと思ってしまう。福留さんなんかは全力でストレートを打ちに行けて、全力の中で変化球に合わせられたバッター。サトテルには、それさえも越える新しいホームランバッターになってほしい。

    野口さんの話が面白い。そして、近本に3番を望むのは考え方を変えなければと思わされた。その先の金本さんみたいなバッター像を近本に見ていたが「ホームランも打てるヒットメーカー」こそが近本の未来(生きる道)なのかもしれない。イチローさんみたいなバッター。チャンスメイクが近本の仕事なら中野とのコンビでメチャクチャしてほしい。

    FA補強しないで岡田監督が初年度に優勝したら、もう矢野さんは監督をすることを恐れてしまうかもな。ほとんど同じ戦力だもんな。

  6. Posted 2022年11月18日 at 17:15 | Permalink

    野手の対策と投手の対策はイタチごっこなので、究極はどっちも出来るのが強いんですよね
    引き付けて打つのは変化球全盛の現代において有効なのかもしれませんがそもそも投手の球速も年々アップしてるので、まずは速球を打つところからするのが正しいのではと思います
    MLBみたいに速いわ動くわみたいなことになってきたらまた違う話になるんでしょうが・・・
    最近ではオーダーに前捌き型・引き付け型の両方の打者を配置して「あいつが打てなくてもこいつが打てる」みたいな対応をする球団もあるみたいですが、そういうの憧れますね・・・

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