球場にはポジを持ち込もう

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 今日はオカルトっぽい話にはなるけど、たぶん脳科学だとか心理学だとか、学問的なウラも取れるんじゃないかとは思う。
 何かというと、ファンによる「自虐」「予防線」「悲観的予測」など、そんな愛すべき「阪神ファン気質」は、とりあえずネタ用、飲み屋用、ご自宅用だけにしておこう、球場はとにかくポジティブな空気にして、選手の力を引き出そう!
これで\阪神優勝/…ま、そんなような話。
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 「自虐」「予防線」「悲観的予測」を否定するつもりは毛頭ない。むしろそれが虎バカのアイデンティティだとすら思う。「どうせこんな感じ」と最悪ラインを想定しておけば、万一そうなってしまったとしても「知ってた」で済むし、それより少しでも良い結果になれば「思ってたより良かった」となる。
 あれやな「何でも鑑定団」の予想みたいなもんで、本当は1千万じゃないかなと思っていても、もし低いと恥ずかしいから100万にしとこみたいな。あの番組の場合はそれが5千円になっちゃったりもするのがミソなんだけど。
 何の話?あ、低く見積もっておけば…って話ね。ただこれ、ネットや飲み屋や自宅でやっている分にはまだ「阪神ファンって可愛らしい、うふふ」で済むのだけど、下手をすると球場全体でその空気を醸し出してしまって、選手やチームを萎縮させてしまったりする(と、私は感じる)のが実にやっかい。あれはいかがなものかと。
 それがすべてだとは言わないが、タイガースの勝負弱さの何割かは、タイガースファンが生み出す「ダメちゃうやろかパワー」のせいもあるんじゃなかろうか…という、大胆な仮説だ。でもたぶんこの大胆な仮説、もう何度も言ってると思う(笑)。私、自分で言ったこと、書いたことをすぐ忘れちゃうという困った性質なのだ。
 ま、べつに大した話じゃない。イメージトレーニングだとかメンタルトレーニングだとか自己啓発だとか、スポーツ界に限らず自分の能力を向上させるため、脳の働きに着目するというのは今や珍しくない。本当はむちゃくちゃ難しい理論なのだろうが、乱暴に単純化するなら、いかに「できる!」「やれる!」という肯定的な考え方をキープできるか、自分の限界を自分で作らないか、という話なのだと思う。
 選手たちはきっとそのために心技体を常に向上させようとしているのだけれど、「どうせダメやろな」「ほらダメだった」「わかってた」の空気に常に覆われていたら、それを払拭していくのは本当に難しいことになるだろう。戦略戦術を立てて行く側もなかなかアグレッシブになれず、理解を得やすい「楽な方」、波風立つのを嫌がって「何もしない」を選択しがちになってしまうのではないか。
 ま、タイガースだけが特別なハズもなく、プロ野球ファンならたいてい同じような精神性を有しているのだけれど、スタンドから発せられる「ダメちゃうやろかパワー」は群を抜いているように感じるのだ。長い暗黒時代と、その間の虎メディアの脳天気が、このゆがんだ精神性を作ってしまったのではなかろうか。そんな風に思うのは自意識過剰だろうか。
 まあ暗黒気質は自己防衛のために編み出されたモノ。それはそれで大事に慈しんだらいいんだけれど、優勝を狙わなきゃいけない、いいチームなんだから球場のスタンドの力を「いけるでパワー」に変えて、選手をその気にさせていきたいところだ。ネガティブなら、ネットと飲み屋と自宅から決してなくならないから心配ない(笑)。
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コメント

  1. いわほー より:

    甲子園球場は基本的作りがポジ増幅装置だと思うんですが、
    時折ポジの隙間からネガが金切り声で漏れ出すんですよね、
    クボタンの登板アナウンスやチャンスのあらいさんの打席に向かう表情見たときなんかに。
    ここはひとつシャープさんにテクノロジー駆使してもらって、そのネガエナジーを除去する
    フィルター装置開発してもらえないでしょうか。
    「ネガズマ・クラスター」なんちってね。w

  2. 西田辺 より:

    終盤先発投手がピンチを迎え、監督が投手の交代を告げる。
    「ピッチャー、岩田に変わりまして○○○(特に名は秘す)」
    場内アナウンスを拒絶する様な、4万数千の形容し難いざわめき。
    マウンドに向かう道中、まだ1球も投げていない内から「おーい、こら?!○○○!しっかりせぇよ」と黄色ならぬ茶色い声援。
    投球練習中も続く、明らかにこの場面に歓迎されていない空気。
    1球でもストライクゾーンを外れようものなら悪意を含んだ溜め息が全身を包む。
    溜め息の主の意に沿わない結果を重ねる毎に増幅されてゆく敵意の波。
    投手に限らず明らかにこの空気だけで、選手の気力は削がれてしまう。
    「阪神倒すにゃボールは要らぬ。ファンの溜め息あればよい」ですよね、まるで。
    かねてから、(甲子園だけではないが)このファンの持つ「姿なき凶器」には辟易としてます。
    中には集団心理として、心ならずも凶器を持ってしまう人も居られるでしょう。
    折角、好きなチームを現地に応援に行ってるんだから、出来るだけ楽しくやりましょうや。
    「金払って見に行ってやってるんだから、俺の思い通りの野球を見せんかい!」とはファンのエゴ以外何者でもないですし。
    花見に行って、満開の桜の花びら一枚一枚にケチをつける人はいないでしょ?
    桜の美しさ儚さを愛で、酒席を楽しむのが目的でしょ?
    そういうことよ。

  3. 虎ねえ より:

    新井さんを見ていると、その様なエネルギーの反映かと思ってしまうのですが、
    中日のラジオ番組きいてると、実は最悪な事をいつもドラファンは考えているとか…
    おとなしくそれを見守っているかそうでないかの違いもあるかも。
    ポジティブばかりでも心配だし両方必要かもしれないけど、客は入った方がいいし、昨年までの落合ドラは監督もファンも冷静?で、選手は大一番でも「いつも通りやるだけ」とのコメント。落ち着いてるんですよね。
    環境作りも大切ですね。

  4. 虎ジジィ より:

    私なんぞは「マートン開幕アウト」って聞いただけで
    「安全装置」を解除ですわー!
    ライトとレフトにあの方達が入ったら、センターの選手が外野の8割を守らないと…

  5. きだたろー より:

    常に最悪は想定しております。
    それが危機管理というものです。
    だから144敗から考える監督が好きだったりもします(笑)
    ただ劇場型の選手が登場したときにもれるため息にはうんざりしております。
    結果が出なくてのネガはまだ許せますが、結果を出す前のネガはよろしくない。
    しかし、そう考えるとこのチームで結果を残しているレギュラークラスの選手たちってものすごい精神力の持ち主ですね(笑)
    改めて尊敬。

  6. まーちゃん より:

    たいがいの人が、褒めて伸びるタイプだと思います。
    はたで見てても、その方が気持ちがいいですよね。

  7. ミキトラ より:

    ネガティブが備わってしまったのは小学生の頃からですから。
    いつも予防線ははってます。
    今シーズンも城島が捕手で使えない。マートンは開幕間に合わないと不安を掻き立てる話題には事欠かない阪神。
    でもキャンプを見てきた虎仲間の報告によるとそのチームの一体感は素晴らしかったと。最後の選手が打ち終わるまで全員が帰らず待っていると。
    試合前練習も気合いが昨年とは雲泥の差だといいます。
    不安は一杯ですが和田監督の手腕には大いに期待したいと思います。

  8. BUCK-TORA より:

    打撃陣は結果が全てみたいなトコがあって打席完了まではほとんどが応援ですが投手陣、特に中継ぎは厳しいですね。
    カウント0ー2(今なら2ー0)にでもなろうもんならもう止まらないざわめき。0ー3なら得点圏にランナーが進んだが如く、四球にでもなろうもんなら失点と同じ感覚に陥ってしまいます。
    客席に居てもこんななのにそれでもマウンドに上がる投手にはひたすら感服するばかりです。なんとか公平に扱ってもらえませんかね。
    しかしマートン離脱はあまりにも痛い!2012シーズンの幕開けはいきなりガマンの連続か…交流戦まで覚悟かな、これは。

  9. なかっち より:

    基本甲子園ではスーパーポジティブなんで、球場全体がネガティブ感満載になると少しイラってなるときがある!
    まあ俺が見に行く試合はほとんど負けた記憶がないからかもしれないが・・・・・(笑)
    (ここ5年間で30試合位見に行ったが、全く負けてない(笑))
    まあ年間見に行く試合数が少ないのもあるけどね!