読書の秋、スポーツの秋、安藤が延命してヒマな秋。
1冊の本を猛烈にプッシュする朝にしよう、そうしよう。
『虎バカ本の世界 ~阪神タイガースを「読む」』
新保信長 (ワニブックスPLUS新書)
書名を見て、ピンときた方。本当にいつもご支援に感謝しております。
この「虎バカ本の世界」というのは、「虎バカマガジン」で連載されていた企画です。
新保さんとのおつきあいもだいぶ長くなりました。
名著(というか珍著)『タイガースファンという生き方(メディアファクトリー)』に登場した、ある虎バカを介して知り合いになったのはいつの日のことだったでしょうか。その後、飲み会に呼んでいただいたり、「週刊SPA!」の「プロ野球ファン妄想座談会」に呼んでいただいたりしました。
この座談会で綱島理友さんと知り合いになり、スローピッチソフトボールのチームに入れてもらったんです。このブログがきっかけで大阪でスローピッチをしているみなさん!実はそういう流れなんですよ(笑)。
話戻して新保さん。メルマガ(後にWEBマガ)「虎バカマガジン」での連載をお願いした当初から、「いつか単行本にするつもりで書きます」というお話でした。
その「いつか」が、ついに今、やってきたわけです。実に感慨深いものがありますし、本当に実現させた新保さん、さすがです。
ところで、「虎バカマガジン」については個人的にいろいろと反省もあるわけなのですが、今、ベースボールクリックスというWEBマガに、そのエッセンスは生きているなぁ……と、個人的には思っているワケです。これについてはカネシゲ監督に感謝!ということで、また別のお話。
さて『虎バカ本の世界』です。まず一つお願い。必ず最後の「あとがき」まで読んでくださいね。お願いします。「おっ」というころがあると思います。
定型の新書ですが、ラッキーなことにワニブックスのカバーは「黄色」と決まっています。
タテジマ基調のオビがかかってて、そこに西原理恵子さんのイラストが入っています。「できるかなシリーズ」に出てくる担当新保さんのイラスト。キャッチコピーは「阪神ファンはどうかしている!」。確かに。
ひっくり返すとウラには「虎バカたちの愛がダダ漏れ!」とあります。虎バカという言葉が一般に出回るのはうれしいですね。トラキチ、虎党、虎ファン……それよりももっと「やるせなさ」が漂う「虎バカ」。その言葉を積極的に普及させようとしたのは、おそらく私が最初だろうと思います。バカは死ななきゃ、いや、たぶん死んでもなおらないのです(笑)。
288ページ。これ、新書にしてはものすごく多いページ数です。なんでも、ページの関係でいくつか割愛せざるを得なかったとか。つまり、中味がたっぷり詰まっていて、密度も濃いということです。
内容は、いわゆる「阪神本」の紹介です。しかし、ただの阪神本ではない、「虎バカ本」の名にふさわしいものを厳選しています。
第一章は「純粋虎バカ本」、もうピュアすぎてトチ狂ってます。
第二章「便乗虎バカ本」、勢いまかせの祭りだワッショイです。
第三章「うんちく虎バカ本」、賢いんだかバカなんだかよくわかりません。
第四章「有名人虎バカ本」、黙っていても良さそうな人たちですが、黙っていられないのでしょう。
第五章「内幕虎バカ本」、元選手や報道関係者モノの傑作。
第六章「フィクション虎バカ本」、松浦儀実氏、山田隆道氏の作品も!
虎バカであれば、誰が読んでも最高に楽しめる本であることは保証します。
とくに私は、若い方、ファン歴が短い方にお奨めします。いや、別にみなさん新感覚で虎とともに歩んでいただけたらそれでいいんです。ただ、「なんであの人はあんなにバカなんだろう」という、日ごろ古い虎バカを見て感じることの答えが、ここにあると思うのです。
これを読めば、「ああ、だからあの人はあんなにバカなんだ」と納得できることでしょう。自分もそのバカになることを選ぶかどうかは別にして……。
話が長くなりました。まあ、とにかく読んでみてください。めっちゃ面白いですから。
コメント
面白そうなんで、とりあえず買いに行ってみようかなぁ…
こんな秋晴れの日に野球が無いなんて、どうかしてるぜNPB。ってかセ・リーグか?
連休で試合が無いなんて…
安藤の引退試合に絶好の秋晴れやのに。
なんだかなぁ…
昼間、ソフトボールから帰ったらこの本が送られて来てました。
明日がっつり読ませていただきます。
新保さんは、野球ものは勿論、それ以外の書物も面白いですね。
世間は三連休ですが、タイガースの試合はなし。
横浜-中日の予備日がこの連休に設定されていたので、致し方ない
所なんですけど何とも勿体ない休日ですね。
昨日社会人の侍ジャパンの試合を見てたんですが、何人か
おっ!と思う選手が何人かいました。
今年は二遊間の補強が不可欠ですから、ここからご縁のある
選手が現れると良いですね。
新保信長さん、懐かしいですね。
さんざん笑わせていただきました。
虎キチと名乗る「トラバカ」さんに最近出会いました。そしてタイガースの話に花が咲き、今日は幸せ♥とお互いに言って別れました。確かに虎キチとは一般的に言いますが、「虎バカ」はトラオさんから大きく広がったように思います(笑)
カネシゲさんの名前も懐かしい。
今日は色々用があって、朝、ここを少し読んですぐに出かけたのですが、この本、面白そう!すぐに注文します。
西田辺さんは、タイガースに関する本はみんなすぐに送ってもらえるようなシステムを作っているのですね。
凄い!