小雨の中で始まり、さらに悪くなっていくという予報の元で決行された試合。最近元気のなかった鳥谷、新井、ブラゼルがそれぞれ2安打、マルチ打点を記録するなど、先発大竹以下カープ投手陣を打ち崩し大量10得点。投げてはメッセンジャーが7回2失点と手堅くまとめて余裕の大勝だった。
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しかし二回無死二塁で送りバントを試みようとした藤井彰が顔面に死球を受け、救急車で運ばれるという残念な出来事があって、バンザーイって感じにはなれない…という日だった。11日朝の時点で、藤井は意識しっかり、目は見えていて、自力歩行した、精密検査を受けるという情報。戦力的にどうとか、今後の阪神にとってどうとか、そんなのは後で何とかするしかないこと、今はただ藤井の怪我の程度が大したことないようにと願うばかりだ。
どんな悪天候の中でも、試合をやるということになったら集中してやるだけ。それがプロというものだけど、雨天下の強行開催はただテレビで見ているだけでもあんまり好きじゃないな。チケット持っていて屋根のないスタンドで観戦するのはもちろんもっと辛い。
それにどうしてもやることが粗っぽくなってしまう。プロだから弁護することもないけど、そりゃ手も滑るし、足下にも不安を感じるし、いつ試合が中断、終了するかわからないという焦りも感じる。どうしたってこういう事故が起きやすくなる。藤井は本当に気の毒だし、そりゃ大竹に責任があるのだろうけれども、大竹だって気の毒だと思う。
そんな中、タイガースはプロとしてしっかり厳しく仕事をした。これは本当に褒めていい。「雨か、イヤだな」と思ったら負け、集中力を切らすことなく最後までよくやった。
この日全15安打の1本目、平野のヒットがすべて。貧打病の呪縛を解くし、難しい膝元のスライダーを一二塁間にクリーンヒットしたことで、投手の自信をなくした。平野は1番打者として足りない部分も多いけれど、「投手を崩す1番」というニュータイプだ。
柴田大活躍。コンスタントに存在感を見せる大和への対抗心をしっかり見せた。初回すんなりバント成功の後、右に左に3安打猛打賞。守っても走力を活かした守備範囲の広さを見せた。波はあるが、大和にはない爆発力がある。
鳥谷は終盤ダメ押しの2ランが出た。江草の真っ直ぐにタイミングピッタリ。雨粒モノともせずに低い弾道でライトスタンドまで届いた。3回にもいい感じのタイムリーを打ってこの日2安打3打点(例によって2四球も)。もう普通の鳥谷になっていきそう。
新井も二度の得点機でいずれも右方向へヒット。6回の右越2点タイムリー二塁打は、内の球を意識的に押っつけ、押し込み、パワーで運んだ。これをやられると相手投手はビビるね。急に攻めにくい打者になる。2四球も集中力が感じられた。
ブラゼル初回一死満塁での先制2点タイムリーはムリをしないコンパクトなミートで右中間に低い打球で打ち返した。3回もいい当たりで右前。いい集中だった。
金本も上昇。2回先頭打者で左越の二塁打。前を長く大きく取れる今年のスイングだから出た打球。3回は高めの直球を上からかぶせるように払ってライト前にクリーンヒット。この回大量点の1点目となるタイムリー。続く小宮山、メッセンジャーに迷わず思い切り振らせる効果あり、二人とも今季初安打で3連続タイムリーを呼び込んだ。
大量リードをもらって、早く試合を進めたいという焦りが4回ウラに少しだけ出て乱れたものの、メッセンジャーは落ち着いた投球ができた。前回はどの球もどうしようもなかったが、カーブもフォークもスライダーもきっちり使えた。これでようやく開幕だ。
渡辺と福原が「誰かがやらなきゃいけない仕事」を、きっちりやりきって完勝。みんなおつとめご苦労さまでした。
小宮山主戦、二軍から捕手を上げて戦うことになる。藤井への心配な気持ちをチームの団結力に変えて、これからもしっかり仕事をしていくしかないよね。この日のように、プロの仕事としてね。
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コメント
今季初めて楽に見られたゲームでした。
打撃面で「鳥谷が目覚めた」のが大きいと思います、やはりクリーンアップが打てば点がたくさん入る!
藤井の負傷はとても心配ですが、若手捕手はチャンスと思ってやって欲しい!
藤井選手、心配ですねぇ。
日曜日にはG亀井選手に当てといてなんなんですが、やっぱり頭部への死球はダメですよね。
報道によると、今日帰阪して精密検査だとか。
当たった後、ボールがそれほど弾まなかった所を見ると衝撃がもろに行った感じですね。
診断結果を待たないといけませんね。
でも考えてみると、捕手で入りながら現状マスクをかぶっている現役捕手が少ないですね。
狩野・浅井・中谷(中谷は捕手登録ですが)が外野転向。
城島が捕手不可状態。
橋本・原口は一軍未経験。
結局、この状況で上げられそうなのが岡崎か清水の二択。
毎年のように獲得していたようなイメージがあるけど、いざこうなると使える選手がいない。
育成もそうなんだけど、編成にも問題ありそうですね。
上の方のコメントに僭越ながら、補足させていただくと、
二軍でも橋本は三塁転向、原口が腰痛離脱で、捕手に関して、二軍も欠乏症という…。育成の廣神の出番かな?
アクシデントが重なったという事情もあるので、一慨に編成の責任とも言えないですが。
ただ時間がかかるだけに、安心できる正捕手&控え捕手の育成は、阪神の急務の課題ですね。
藤井の代わりに岡崎が昇格のようですね。
藤井は本当に軽傷で早期復帰を望むばかりです。
岡崎はここはチャンスなんだからしっかりアピールして小宮山を脅かす存在になってもらいたい。
今日は試合ができるか怪しいですが久保の初先発見たいなぁ。
だんだん久保が雨男杉山2世みたくなってきた。
外出中だったので、結果を知りバンザイだったのですが、藤井のことが心配です。
分母が小さいので、15安打すればチーム打率も2割台に跳ね上がったりして・・・。
柴田は"並"の選手かと読んで行くと、"波"のある選手ということでした。
今日は全国的に雨とか。マツダはどうなるのでしょうか。
藤井選手本当に心配ですね!早期復帰を願うばかりです。が、今こそ一致団結して戦わなければあかん時やと思います。
この試練をチャンスと考え、まだこの時期やから出来る事をしていきながら、勝利のバリエーションを増やしてほしいです。そのバリエーションがシーズンの終盤戦に必ず生きてくることを信じて!
今こそ熱くなれタイガース!
藤井の顔面デッドボールがなければスッキリ快勝ムードだったんですが、その後の経過が心配です。
その昔、田淵の頭へのデッドボールをきっかけにヘルメットの耳当てが義務化されたように、将来は
フェイスガードも対策を考えてもいいかもと思ったりします。
フェイスガードといえばその昔、近鉄時代に赤鬼マニュエルがアメフト用フェイスガードヘルメット
でバッターボックスに立ったことが記憶にありますが、今のテクノロジーならもっと軽くて目立たな
い良いものが作れないもんでしょうかね。
とにかく藤井が少しでも軽症であることを祈るだけです。
そうですか、原口は腰痛離脱してるんですか>梅虎さん
昨日みたいな試合ばっかりならいいけど、僅差の緊迫した試合は捕手が重要ですね。
監督のいう様に力を合わせて頑張るしかないですね。有田さん、お願いします…
スタンリッジも大丈夫かな。いえ、大丈夫でしょう。^^;
やれば出来る!
おっつけるバッティングを心がければ新井サンだって打点も上がるし、つなぐ事も出来る。
読売の小僧相手に良い所を見せてやろうとこねくり回した結果気付いたみたいですね?(笑)
ブラゼルも見事に反省してコンパクトに打ち返せるようになっていたのは今後の試合に明るい兆しです。
それにしても柴田の活躍には55のジジーも胸が躍りますわ!この調子で一年怪我なく頑張ってもらいたいですね。
小宮山も藤井の留守中頑張って欲しいですね。
クリーンアップが打つとやっぱり強い!鳥谷、新井がこのまま波に乗ってくれるといいんですが…。雨で流れて元通りなんて嫌ですよ(^。^;)
皆さんと同じように確かに藤井不在は心配です。
でもピンチこそチャンスです!ここは一気に小宮山が正捕手をつかんで世代交代といきましょう♪
夕方から広島地方晴れてきそうですね。
大チャンス!最後やと思って岡崎頑張れ!
こんにちは
昨日はマツダスタジアムにいました。今日も今球場にむかっています。
針の穴に糸を通す時のように 確実に決めるには勇気を持ってバットに顔を近づけるのがバント。
内角へのシュートでそれをさせまいとするのが相手バッテリーの鉄則。大竹も倉も責めれはしないが みんなが痛?い藤井の離脱。
でもその「藤井の闘志を無駄にはできない」と今季始めてひとつになって繋がって二桁得点。
小宮山や岡崎を心配するよりチームの結束を信じましょう。
藤井捕手は頬骨骨折とのこと。これは本人にとっては捕手寿命短縮の危機、タイガースにとっては、小宮山にとっては『切羽詰った』状態です。
素直に考えるならば、小宮山一本立ちの計画前倒しになると思われます。
恐らく、藤井の体が戻るまで1ヶ月、試合に出れるまで1ヶ月、合計2ヶ月で6月中旬の交流戦明けまでは小宮山の完全正捕手体制でいかざるをえないでしょう。
年齢的に不利で、実績的にも見劣る「打つだけの捕手」でしかない岡崎にとっては人生最後の最大でチャンスが訪れたのだと思います。
これまでの来歴や今年のオープン戦の姿を見ると、正直言って岡崎はドラフト上位の社会人出身・強打の捕手とすれば、矢野期終盤に狩野相手に、もっと競合すべき立場だったし、城島・藤井が入団しても小宮山よりは前に立っているべき「期待された存在」であったはずです。今の彼のポジションは、期待はずれと言うよりも、守備力をはじめスキルアップや、自己の力量の認識に対して努力(と機会)不足でした。
折りしも監督交代や城島故障などで、彼には運が回っています。世代的に後続の捕手の突き上げを考えると、育たなかった期待のドラフト上位指名捕手の正念場であり、最後の成長の機会でしょう。和田監督の慎重且つ細心の岡崎起用を、できれば先発で待ちたいと思います。才能に対しては、努力以上にチャンスが開花の第一条件だと思います。
敢えて言葉を追加するならば、こんなことが言えるのも、小宮山が地味ながら素晴らしい一軍滑り込みがあり、投手陣が安定してるからこそなんですけどね。
藤井選手の顔面デットボールを映像で見たときはぞっとしました。
藤井選手には、まず怪我をしっかり治してほしいです。その間、若手捕手に頑張ってほしい。藤井選手が怪我を治して復帰しても簡単に正捕手の座は、わたさないぞというぐらいの活躍を期待している。
頑張れ若虎。