韓国メジャーリーガー調査に思うこと

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おそらく、戦力強化というよりビジネスの話。

阪神、元ツインズ朴炳鎬ら韓国3選手獲得へ本格調査(ニッカン)

パは、球団出資による事業会社、パリーグマーケティング(PLM)を通じて放映権ビジネスを海外に展開させているが、セは構造的に、あるいは歴史的に球団それぞれがメディアとの関係が強いため、同様の動きができない。集まれるところから集まることもやってできないことはないのだろうが、めんどくさすぎてやらないのだろう。

阪神の場合、球場に足を運ぶファンの数の数はほぼ上限に達しているし、国内で関連売上を増やそうとすれば、チームの成績向上で景気アップさせるくらいしかない。
直接やれることは外に打って出ること。何度かトライしているが、PLMが継続的に土壌を耕してくれていることで、台湾そして韓国に再チャレンジを試みるのだろう。
放映権だけでなく、ファンも少子高齢化して甲子園の観客が減っていくことも想定されるので、甲子園を海外野球ファンの観光スポットにしていくことも想定しているのだろう。
やれることをやっていると評価したい気持ちがある一方、どうなんだろうと考えてしまうところもある。
外国人補強はやり方を間違えればチームを弱くするから、「ビジネス主義」と相性が悪い局面もあり得る。そもそも外国人選手に枠がある限り、アジアの選手たちの活躍の場は限定的。

これらの動きは、やはり国内が頭打ちとなって、それを打開させたMLBの経験を受けていることなので、まあやる価値のあることだ。
ただ当時のMLBと決定的に違うのが、統括する組織のパワー。NPB12球団の半分だけではやれることに限りがある。ましてや、もう半分は1球団ずつバラバラでやろうとしているわけで実に効率が悪い。

「縮みゆく市場」という危機感だけに突き動かされていると、「穴埋め」の発想にしかならない。作り直そうと思えば、もっと上を目指せるものになる。
そのためには、「ちっぽけな勝ち組」が他を巻き込んで中央組織のパワーを強化していく必要がある。
世界で成功した機構が「何をやったか」よりも、その機構自体がどのように作られ、強化されたのかを学び、採り入れてほしい。

コメント

  1. 虎轍 より:

    新外国人選手の調査をやっておくのはええ事やと思いますね。
    ヘイグ、キャンベルとハズレが続いてしまいましたからね。その後のロジャースももうひとつの成績やったんで、ロザリオが不発やったならばの話でしょうからね。
    今年もライトスタンドにはタイガースの鉢巻きに法被を纏った外国人観光客グループを何人か見かけましたが、何故、満員のライトスタンドのチケットが取れてたのかは不思議やったんですよねぇ…
    そして決まって同じような鉢巻きに法被スタイルなんですよねぇ(笑)
    何かがあるのかなぁ…

  2. なかっち より:

    スンファンを獲得した時、韓国メディアがタイガースを取り上げてましたよね。
    アジアの有望な選手を調査し獲得して、各国のメディアに取り上げてもらい、阪神タイガースをアジア全域で知ってもらうという意味では非常に良い事やと思います。そこからグッズ販売、ゆくゆくは旅行会社と提携して、アジア全域から甲子園観戦ツアーなどが組まれるようになれば、一つのビジネスチャンスになるかもしれませんね。タイガースが強くなり、ファン層がアジア全域に広がり、甲子園が常に満員となれば万々歳です。
    (チケットが取りにくくなるのは嫌ですが)

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