何ごとも、すぐにできるようにはならない。そのとおり、ではずっとやってさえいればできるようになるか。確かに「慣れ」によってできるようになる部分はかなりある。というより、もともとはできることが「大事なときにできなくなりがち」なだけなのだ。不慣れな環境によって、精神的な落ち着きが保てず、できることが大事なときに限ってできなくなる。これは場慣れすることで、無意識に克服できる。
でもそれは慣れただけ。もっと上に行くには、まず「上とはなんなのか」、理想像を自分なりに定義し、その定義を常に深めていくことが不可欠だ。「理想の定義を深める」というのはあまりにも抽象的な言い方だが、全体的なイメージをしっかりとらえつつ、細密な分析を加え、より詳細に描きこむ作業だ。ただ経験時間を増やして慣れていくだけでなく、その時間を無駄にしないという意識を高くもつこと。
それには、「結果」に一喜一憂しすぎないことも重要だ。とくに自分ではコントロールできない、サイコロの目のような、カードのドローのような「運」の要素があるのなら、その部分は完全に忘れていい。
それよりも、理想像と現状の距離を正しく測り、日々の経験が着実にそれを縮めているのか、いないのかを把握するほうが重要だ。
「世の中は結果がすべて」という。しかし「結果」と呼ばれているものをよくよく見てみると、ほとんどのものは「経過」にすぎない。その経過を変化させていくためにどうするか、その姿勢によって、次の経過は変わっていく。その積み重ねが再現性となり、やがてそれが「結果」と呼べるものになり、周囲の人々がそれを評価するようになっていく。
現代はとかく結果を早く求めたがるが、経過を楽しまないのはもったいない話だ。それよりも、結果は死ぬまで出ないと考えたほうが楽しい。
ということで、藤浪も大山も中谷も梅野も……ほかみんなみんな、しっかり上を見てやっていったらいいよ。結果はあとからついてくる!
コメント
タイガースの構成を見ると、他球団で主力となるべき世代が
スポンと抜け落ちています。
ただ、すぐ下の世代がボリュームゾーンとなっています。
この世代が本当の意味での主力となった時に、強いチームが出来上がるはず。
その為に、今やるべき事があるはず。
その時がいつやって来るかは誰にも分かりません。
今年やって来るのか、来年か、はたまたもっと先になるのか。
それまでにこなしておくべき事や、通過しておくべき経験を
重ねておけば、「その時」が来ても、慌てることなく迎え
られるはず。
今週号の週刊ベースボールで、今年の順位予想が掲載されてます。
去年の成績が成績だけに、下位予想が大半でした。
そりゃまあ、しゃあない。
そら、そうよ。
逆に今こそ、力を蓄え、反撃の備えをするチャンスですよ。
下位予想上等!
シーズンオフには見くびった評論家達を、鼻で笑ってやれ。
虎の牙を研ぐのは今ですよ!
かつて野村監督が言うてましたね。
プロセスが大事やと。
結果にコミットするのもええですが、不調に陥った時にはどうやって調子を上げたとかを考える事も優先的にして、それこそ矢野監督が標榜してる考える野球なのかもしれませんね。
金本前監督は現役時代に調子のええ時にバットを振りまくる。逆に不調の時はあまり振り込まないと言ってましたね。
調子のええ時にしっかり振って体に覚えさす、染み込ませるって意味なんでしょうね。
体現する監督の次は考える野球をする矢野監督なんで、選手がどう伸びるかも見所ですね。
野球を考えて、楽しむ野球を誰がやる?選手個人が考えて、俺がヤルんやで!