一年また一年

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 2月1日の一斉キャンプインが近づいて、25日くらいまでにはメンバーの発表もあるだろう。


毎年、「意外な抜擢」が楽しみだ。万年二軍のような苦労人が、スポットの当たる沖縄に呼ばれたりすると、なぜだかすごく嬉しい気分になる。
 ほぼ毎年そういう人選があるけれど、それですぐにチャンスを掴むという選手は少ない。ほぼ毎年、「一軍キャンプに抜擢」だけの選手がというのが出る。きっと、慣れない境遇にめんくらって戸惑っているうちに、まあ力の程はわかったとばかりに、交代させられるのだろう。それっきり数年しても日の目を見ることなく、ひっそりプロ野球を去る選手も多い。もちろん、その貴重な経験を生かして、また地道な努力を積み重ねて、少し、また少しと出番を増やす選手もいる。
 そういう選手たちにとって、タイガースで修業する一年一年は、永遠のように長く感じられるだろう。そして時に振り返り、あっという間に過ぎ去った時の長さに呆然としてしまうのだろう。スター選手、中心選手が、一年また一年と、順調にキャリアを積み重ねている間、いつかは一軍でと日々研鑽する選手たちの「残り時間」は、一年また一年と削られている。それは競争の世界だから当たり前のことであり、そういう選手たちの日々の努力がチームのレベルを支えているとも言える。
 自作の「生年ポジション別選手一覧2010」を眺めながら、そういう「一年また一年」を過ごしている彼や、彼や、彼らにも、今年こそ「意外な抜擢」、沖縄行きの声がかかったらいいのにな…なんて思った。

コメント

  1. ジジィ より:

    一軍キャンプ抜擢、どうしても『高卒生え抜き選手』が我が子のように気になります。
    野手では、野原将や高橋勇などそろそろ一軍に呼ばれないとヤバイかも…とか、投手では、鶴・若竹・玉置…なんとか沖縄に行ってほしいなあ!

  2. torakkochiyo より:

    どうか枠(人数)にとらわれず、監督の見たい選手を沖縄に連れていってほしいです。
    やはり身近に置いていいところ、悪い所を見極めて、枠を絞り込むのはそれからでもいいと思います。
    秋季キャンプの安芸組はもちろんのこと、鳴尾組にもいい選手が沢山います。そして新人と楽しみな選手が多いですね。
    どんな人選をするのか楽しみに待ちたいと思います。

  3. おかぴー より:

    なんとなくチームが高齢化してきたイメージがありましたが、こうして見ると40代カルテッドがいなければそこそこの年齢ですね。
    いつか目覚ましい活躍を見せてほしい。
    その願いむなしく機会をものに出来ず、気づけば怪我や年齢による期待値低下からトレード要員として放出されるのも寂しいものです。
    林には本当に頑張って欲しい。
    多分、そろそろタイムリミットが・・・。

  4. 西田辺 より:

    同時期で同じ場所でキャンプを張れれば、この辺もかなり
    様変わりするんでしょうが、現行では難しいですね。
    その場所に食い込んで欲しい選手は個人的にはいますが
    目を見張る躍進を見せてくれるなら、誰でも何人でもOK。
    「オッサン、そこどいてんか」とギラギラ光りながら
    突き進む若者の出現を希望…いや切望します。