12年間、毎日頑張ってくれた洗濯機が他界し、新しい洗濯機がやってきた。急な出費は痛いけれど、新しい家電が入るというのはちょっとした高揚感がある(一瞬のことだけど)。
さて、日本シリーズで敗れた原監督が、「セにもDH制を」と発言したという。この流れは加速していきそうな予感がある。
DH制ってのは、洗濯機とか掃除機のように、一度導入したら、もう二度と昔には戻れないもの。一番しっくりくるのは、フィルムのカメラからデジカメへの変化かな。双方は同じように写真を撮る機械であるけれど、ある意味ではまったく別ものであって、どちらにも別の面白さがある。しかし、一度デジカメを使ったら、もう二度とフィルムのカメラに戻ることはない。
ということで、今日は新しい洗濯機に敬意を表して(それは関係ない)、2年前の『虎バカ旬だより』(WEBメディア「ベースボール・クリックス」連載。現在は配信終了)に掲載した原稿を以下に再掲して、私の考えを再度表明する。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「DH制」とっととセ・リーグでも採用しやがれ!(2017年11月)
●MLBは「現状維持」で沈静化
9月の話ですが、オーナー会議でこの議題が取り上げられ、広島が反対した――そんな報道がありました。
そこでは、DH制が拡がり続ける「セパ格差」の象徴のように扱われていました。
それに対して、野球ファン、とくにセ・リーグ各球団ファンの反応は、賛成、反対に割れているようでした。「いまさら?」と思われるかもしれませんが、一応整理します。
DH制反対の理由は、「全員が打って全員が守る『9人野球』が本来の野球の姿」、「投手に代打を出すかどうか、そこにかけひきの面白さがある」、「投手の打席の意外性が楽しい・打撃のいい投手の打席が面白い」、「DHによってビッグネームのレギュラーが増えて年俸が高騰する」、「パのDH制は40年以上の歴史。昨今のセパ格差は関係ない」など。
一方、DH制賛成の理由は、「『自動アウト』のような投手の打席がなくなり、興業として魅力アップ」、「強力な打線を相手に投げる→投手の実力アップ」、「試合展開による投手交代が減る→投手の実力アップ」、「投手の実力アップ→打者もレベルアップ」などが挙げられます。
アメリカでも、交流戦の戦績がアメリカン・リーグ(DH制あり)が圧倒していて、ナショナル・リーグでもDH制を導入しようという論争が起きました。
こちらのほうはコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が、「異なるリーグを勝ち抜いた両者が、ワールドシリーズで同じ条件下で戦うのは、とても興味深い」と、現状維持の立場を表明。しばらくはそのままということで沈静化したようです。
●「セパ格差はDH制のせい」は本当か?
日本でも反対球団があったということで、とりあえず今回は見送られたようです。しかし、交流戦でも日本シリーズでも戦績で水を空けられてしまう状況で、セ・リーグの危機感は相当強いものがあります。
ネット界隈では、すっかり「セ・リーグ……セカンド・リーグの略」という揶揄が定着してしまっています。
さて、DH制を導入すれば、本当にセパの実力差は解消するのでしょうか。
先に触れたMLBでは、交流戦こそア・リーグ優位が絶対的ですが、ワールド・シリーズではア・リーグ、ナ・リーグほぼ互角。それが「現状維持」で決着した理由のひとつでもありました。
日本でも今年は3位DeNAがパの王者ソフトバンクをそこそこ追い詰めましたし、DH制ばかりを問題視するのはどうなのか……という意見もあるようです。
ただ、私は少なくとも交流戦での格差は、「DH制のあるリーグかどうか」がもっとも大きな要素だと思います。
それはなぜか。ポストシーズンは、交流戦を含むペナントレースの戦い方とはまったく別モノです。独特の緊張感の中、アドレナリンを出しまくって戦うのがポストシーズン。DeNAのラミレス監督がまさにそうでしたが、1戦必勝とばかりに持っているコマをフル動員して戦います。短期決戦は、どちらかというと戦力の違いが結果に反映されにくいと言えるでしょう。
●DH制は「投手の成長」をもたらす
でも、交流戦はあくまでも長丁場のシーズン中に行われるもの。無理な戦い方はできません。
パでは、DHという強打者のポジションが1つ多いので、そういうチーム編成をします。でも、セでは、わずか9試合のパ主催交流戦のためにDH要員は置きません。そのときは、代打要員を1人DHに上げるとか、やや守備に不安のある一塁手やレフトの選手をDHに回し、俊足&攻守型の選手をプラス1したりします。
結果、パのDHは「一番打てるバリバリレギュラー」、対するセのほうはふだん出ていない「補欠の1番手」がプラス1。それだけを考えても「実力差」です。そもそも編成のやり方が異なっているのですから、そりゃそうなるわなとしか言いようがありません。
攻撃力よりもっと差がつくのが、投手の差、とくにエースの差です。
先発、若きエース・藤浪は、序盤の不運な失点で1点ビハインド。しかし気迫の投球で7回を投げきり、打順が回る――でも、こんな局面では代打を出さざるを得ません。
もしDH制があれば、続投で援護を待つでしょう。こうやって力のある投手が接戦でどんどん経験を積んで、成長の機会を得ます。
DH制によって若い打者にチャンスが回るとは思いませんが、少なくとも「エースを育てるシステム」なのは間違いないでしょう。
ちょっと最近の藤浪がアレなんで、例としてはアレなんですが……。
●DH制は不可逆的なシステムだ
もうおわかりでしょうが、私自身は「セもとっととDH制にしたらええやん派」です。
でも、反対派を否定することはしません。気持ちはわかりますからね。誰だって慣れ親しんだものが変わるのはイヤです。
ただ、「セ・リーガー」の中には勘違いしている人がときどきいるので、ちょっと指摘しておきたいと思います。
「2つの野球があるから面白い」という主張はいいんです。でも、その後で「だから、セパ交互にDH制を導入することにしよう」とか、「逆にセをDH制、パをDHなしによう」とか、はたまた「パもDHなしにすべき」とか言ってしまう方がいらっしゃるんです。でも、それはまったくあり得ない話、いや、言っちゃいけないことなのです。
おそらく、いやまず間違いなく、DH制というのは不可逆的なシステムです。一度その野球が当たり前になったら、もう二度とDHなしの野球には戻れない。レベルの高い野球になればなるほど。
これは、私がふだん交友しているパ・リーガーをサンプルに語っています。ほぼ100%、「パはパで楽しい野球をやっているんだから、放っといてくれ!セが何を選択しようと文句は言わないから」と言います。
思うに、「DHなしのいいところ」には、現在では「本質」から外れてしまっていることが多いのです。
「投手に代打を出すかどうか、そこにかけひきの面白さがある」とは言いますが、先ほどの藤浪への代打の例のように、かけひきというよりも「やむを得ず代打」というのが本当のところ。もっと興ざめなのは、8番を敬遠して投手で勝負、三振でチェンジっていうアレ。これを「作戦」「かけひき」と言われても、ありがたくは思いません。
●「打てなすぎる投手」を打てるようにするのは不合理
何が悪いのかっていうと、投手が打てなすぎるのです。昔はもっと打てる打者がいましたが、今は数えるほどでしょう。それはもうしょうがないこと。
球種といえば速球とカーブとあと一つくらい、速球も130キロ台が中心だった昔の野球と、今の野球とではレベルが違いすぎるのです。高校時代は「エースで4番」でも、とてもセンスだけでなんとかなるレベルじゃない。
だったら打てるように練習しろ!と言いたいところですが、これは合理的ではありません。甲子園常連校の高校生をごらんなさい。限られた時間で、全国レベルになるためには、やらなきゃいけないことがビッシリです。プロだってやらなきゃいけないことがたくさん。セに入ったからって、そんなに打撃に力を入れるわけにはいきません。打撃力を上げるくらいなら、勝てる投球ができるように努力したほうが、よっぽど昇給と出世の近道です。
かくして、たいして練習もしていない、レベルが違いすぎて勝負にもならない投手の打席が生まれます。
それをもって、「意外性」とか「打撃のいい投手」と言ったところで、確率が低すぎて大半がつまらない打席でしかありません。
「全員が打って全員が守るのが本来の野球の姿である」というのはある意味では真理ですが、それはもう現代ではタテマエでしかなく、「投手は専門職」が現実です。
もう高校生ですらそうです。それでも高校野球のピッチャーがセンスと身体能力だけでそこそこ打ててしまうのは、高校野球がその程度のレベルだってだけのことです。
●今の野球が「本来の野球の姿」とは言えない
もちろん、ごくまれにムーア(古い)のように打席が楽しみな投手がいるのも事実。そういう貴重な存在が現れたら、それはそれでプロの見せ物として面白いので、DHを外せばいいのです。それだけのこと。
まあ、秋山くらいではDHにしたほうがトクでしょうから、秋山の打席が見られなくなるのはさびしいです。でも、よーく考えたら、そこまでの価値はありません。それよりも、試合終盤代打を送られることなく、あと1回、もう1回と余分に投げて、投手として成長することのほうが秋山にとっては大事。そちらこそ「本質」なのです。
それと、今のDHなしの野球が「本来の野球の姿」か?という話になると、ちょっと違うと言いたくなります。
野球という競技の原形ができたとき、それは「打って楽しむ遊び」でした。ピッチャーは下投げでふんわりと打者の打ちやすい球を投げないといけないというのがルールだったのです。
そこから、ピュッと速い球を投げる「卑怯者」が現れて、じゃあそれもありにしよう、よし、変化球を開発してもっと打てなくしてやれという人も出てきて……そんな風に「観て面白い野球」へと変化を重ねて、今の野球になっていきました。
投手は、時代とともに「打たれ役」から「打たせない係」へと変化し、さらに「投げる専門職」へと変化しました。それを制度として支えているのがDH制なのです。
だから「観る野球」は、とっくの昔から「本来の野球の姿」からどんどん変化し、進化をとげていると言えるのです。
ところで、「打って楽しい遊び」のほうも今なお残っています。おそらく40代以上の男性は子どもの頃にそんな遊びをやって育ってきたのではないでしょうか。
軟式野球のないアメリカでは、スローピッチ・ソフトボールというのが「やる野球」の代表です。それはまさに「本来の野球の姿」、下投げのゆるいボールを思いっきりかっ飛ばすというものです。
●変わることを恐れる必要はない。なぜならば……
さて、それでも「変わらないでほしい」という心情はよくわかるのです。
私は思います。DH制なしの9人野球、それは「昔は遠足の前日に、300円握りしめて近所の商店街のお菓子やさんに行ったよなあ。暗算して迷いながら、最後はおばちゃんがオマケしてくれたりしてな」――みたいなものであると。
一度失ったら、もう二度と取り戻せない、美しくて尊いもの、それが「9人野球」。
でもよーく考えてみると、そのお菓子屋さんの品揃えが豊富だったわけでもないし、オマケったって5円や10円の話。「そんなことでも満足していた」という話だったりするのです。
今はスーパーに行けば、たくさんの商品を選び放題。どーんと値引きもされています。昔もよかったけれど、今は今でいいところもあります。
それに、原点は決してなくなりません。日本には観て楽しい高校野球があります。「エースで4番」が大活躍する「9人野球」は、当分はなくならないはず。
たとえNPBがすべてDH制になっても、そこには懐古できる古きよき野球があり続けることでしょう。
だから、変わることを恐れる必要はない――私はそう思います。
コメント
torao様の家の洗濯機様の御冥福をお祈り致します(笑)
DHを原が言うてしまったのら球界の盟主が黙ってへんでしょうから、一気に実現しそうですね。
私はDH制は反対でも賛成でも無いです。
ただ、セ・リーグをDHにするなら、パ・リーグはDH無しにしましょう。って思いますね。
NPB全てをDHにするのは、何か嫌なんですよね。
バッティングの好きな投手も居ますから。
二刀流でやりたい選手も居ますから。
そう思うとどちらかのリーグはDHでどちらかのリーグはDH無しにしたらええと思いますね。
DH制はリーグでシャッフルがええと思います。
うーん、やっぱり伝わりませんかね。
パを変えたほうがいいという思考は、忘れた方がいいと思います。あちらはあちらで幸せに暮らしているのですから。
そういう意味ですと、もし今後継続するならば、DH無しならではの面白い戦術を見たいですね。
序盤〜中盤のビハインドゲームで、投手能力の高い野手がマウンドに上がり、強打者をIN。スコアが整うまで全員攻撃を継続するなど。
とはいえ、今のNPBの競技レベルでは難しそうという判断で、各球団も廃止に賛同しそうですね。
torao様返信ありがとうございます。
パ・リーグの野球がDHがあるから強いって話なら、セ・リーグのDH無しの野球と代えてしまって、何年後かにやっぱりDH制の方が強いって判断が出来ればええかなぁ…って思ってるんです。
DH制の方が選手が育つのは分かりきってますよ(笑)
やっぱり、どうしても伝わらないみたいですね。実はすっごく多いんです。「パを変えろ」というセのファンは。
パのファンはほぼ全員「あんな退屈なの勘弁!」と言い続けているのにもかかわらず……。
普段から、「やる野球」のスローピッチソフトをやり慣れてる身からすると、
DHには然程抵抗感はありません。
もし、「来年からセ・リーグもDH制を導入します」とドヤ顔で言われても
「ああ、そうですか」くらいな感想しかありません。
DH制も、もちろんパ・リーグチームの押し上げに貢献した事実は動かない
でしょう。
その他にも、なんとかセに負けないようにとリーグ全体で色々と取り組んできた
歴史があります。
そんな試行錯誤を繰り返して、各チームの観客動員も増え、対戦では大きく上回る
までになりました。
言い方は悪いけど、いつまでも人気に胡坐をかいたセ・リーグが企業努力で
勝てるはずがありません。
ソフトバンクは、親会社の恩恵もありデータ収集や処理能力で他を一歩も二歩も
リードしてます。
そのデータを生かせる現場の環境づくりも、素晴らしかったのだと想像できます。
それを上回る「強くなるための企業努力」を施さない限り、何時まで経っても
風下に立たされる気がします。
短期決戦は戦力差だけで勝敗が決まる訳ではないと思いますが、近年の日シリや交流戦を見てればパ>セの状況は明らかです。その要因がDH制だけではないでしょうが大きく占めていると思います。と言う訳で「とっとと採用しやがれ」賛成です。ここを変えなければセパの格差は無くなることはないでしょう。
DHのない野球は、投手のバントや代打・継投・8番打者の敬遠など幾多の戦略が必要となり、采配の妙が生まれる所であります。大谷ほどではなくても打撃を得意にする投手の副業での活躍もあります。これはここにしかない面白みを感じますが、DH採用=チーム戦力UPの魅力には敵わない。パがDH制止めるのはありとは思いますが・・・
ラグビーでも頻繁にルール改正があり、細かいルールは選手でも把握できていない所があるってTVで言ってましたが、時代に合わせて変えて行くことはラグビーに限らず他のスポーツも同じだと思います。利害関係抜きで「早速セも来季からDH制」でお願いします。
投手の打席がセリーグ野球における本質かどうかについてですが、例えば打力・走力によってチームを勝たせるような、投手としての実力以上の総合力をもった選手がいれば、それは采配や戦力の面で「本質」だと考えられると思います。
ですが、実態はここ数十年、そういう投手は生まれていません。打力重視の完投型エースや、代走スペシャリストのリリーバーなどが各チームに現れれば、それこそセリーグ野球として守るべきものになりえたかもしれませんね。
そう考えると、大谷選手がセリーグ所属であれば、この議論の結末も真逆になっていた可能性もあり、つくづく夢のある選手だと思います。
代走のくだりはDHと関係ありませんでしたね。失礼しました。
そうですね。まあ大谷というのは特殊すぎる選手ではありますが、パに行ったのは偶然の抽選などではなく、MLBに行こうとしていた大谷を「うちなら二刀流で育てる」とDH制のあるパの日ハムが説得したことによるわけです。そしてMLBでの二刀流もDH制のあるア・リーグで実現したわけですね。DHがないリーグなら、「打撃のいい投手」以上のことは望めないような気もします。
私もDH制の採用には大賛成です。
ただ,その理由は,セとかパとかの問題ではなく,単純に一人多く試合に出られるからです。
なので,NPBだけでなく,高校野球も少年野球も全部DH制にしたらいいと思っています。特に少年野球では必要な制度だと思います。
やっぱり,誰しも試合に出たいですよ,練習した成果を試合で出したいですよ。
守備が苦手な少年でも打撃が良ければ試合に出られるというのは素晴らしいことで,試合に出られなくてつまらないから野球をやめるという子が一人でも少なくなれば,野球人口のすそ野の拡大にもつながると思います。
全くお金をかけなくて済む,大改革ではないでしょうか。
試合に出られるのが,今まで9人だったのが10人になるということはそういうことだと思っています。
原監督が口に出したことで,議論は加速していくでしょう。
NPBが先鞭をつけ,野球はDH制が当然という形になって欲しいと思います。
*今も「少年野球」という用語はあるのでしょうか。正確には,少年・少女野球ですね。上でもそのような意味で使ってます。
ロースコアで同点もしくは僅差の場合、ピッチャーに代打が出るケースはありますよね。痺れる展開で投げてこそ、ピッチャーの成長につながるでしょう。これは後から出てくるピッチャーにも言えるような気がする。
セットアッパーやストッパーは、ハイスコアの展開でもありますけど。
ただ、エースの代打で出てきたバッターにも普段と違うプレッシャーはありますよね。エースに勝ちが付くか負けが付くかでは、チームの士気が変わる気がします。
ソフトボールのリエントリーのように、先発ピッチャーは代打を出されても、1度だけはそのまま投げられるではダメ?
《エースの代打で出てきたバッターにも普段と違うプレッシャーはありますよね》
確かに。そこらへんも「縮こまる状況を克服することに意義がある」というセの価値観ですね。パのほうだってエースの勝ち星は意識するでしょうが、もうちょっとのびのびした空気があります。
「試合終盤での代打に対する投球」という意味ではDHありでもあまり変わらないでしょう。一番打てない9番打者(や8番打者)に対して代打が送られるのは一緒なので。
問題は、試合中盤までの先発投手の打席。ほとんどが自動アウト(たまーにヒットや四球)か送りバント、一番つまらない8番を敬遠して凡退。DHだと、投手というチームでもっとも打てないバッターの代わりに、チームで一番打てる人が入るのですから、ピッチャーはたまったもんじゃない。ってか、DHなしだとかなり楽ちんでしょうね。
私は前々からDH制導入賛成派です。
理由はたったひとつ。その方が多様な選手の活躍の場が広がるから。
秀でた打撃の持ち主でも守備がからっきしの選手はセリーグでは排除されても、パリーグなら活躍の場が存在する。
タイガースが交流戦でパがホームの試合の時、DHの人選と開放感に楽しみを感じているファンも多いはず。
そのあと、ホームでDHがないメンバー表を見て、ちょっと損した気持ちになりませんか。
ラグビーに通じる多様な個性を受け入れる楽しみがそこにあると思うんですよ。
私はセリーグDH制導入賛成派です。
投手が打席に入るのが悪いとかではなく、世界大会でもDH制が導入されているように、日本も世界基準に合わせるべきではないのか?と思うからです。
WBC、プレミア12など世界大会も増えてきました。オリンピックでも野球が復活します。(今回だけですが)
世界基準を考えた野球で世界中から愛されるスポーツにしていくべきやと個人的には思います。
セとパの差はDH制だけでは無いと思います。なんでセにDH制を導入したからといって直ぐに、ごふごぶにはならないでしょう。パは日シリで見せたように圧倒的な分析力とデータを持っている気がします。クラシリで阪神は大事な場面で岡本に打たれで、ペナントでは丸にも打たれました。しかしソフトバンクはこの2人を完全に抑え込んだ。しかも丸は2年連続で、徹底した攻め方は見事でした。普段の試合からもそういう駆け引きにはかなりセリーグより進んだ野球をしています。
DH制だけが原因ならもっと昔も日本シリーズでもっと影響が出ていたでしょう。ここ数年、あの2005年からかな。負けが目立つようになったのは他の要因に思います。
私もDH制には賛成です あまりにも投手が打てなさ過ぎます。無気力な打席も多いですし、ランナーに出ても各駅停車。最低限桑田レベルのプレーができないなら、割りきってDHにするしかないでしょう。マイナスがあるとすれば代打が減るところですかね。投手の打席を考慮した交代がなくなるので何番に交代した投手を入れるとかそうした妙もなくなりますが、逆にわかりやすくていい面もあります。とにかくセは下位打線がつまらな過ぎる。
榎田が結果を出したのはDH制が関係するのかな。投げることだけに集中できるから?「何回まで」という目安ができて自分で仕上げやすいのかな。西と榎田に聞いてみたいな。「セ・リーグ、パ・リーグに行く心構え」を。
「パ・リーグなら結果を残せたのに」と思いながら戦力外になる選手もいたと思うからDH制導入は賛成です。…あ、「日本シリーズで勝ったリーグが来季のDH制を選べるのはどうか?」って昔コメントに書いたような。浅はか。
ええやんDH制。楽しくなりそう!
私の中では、パ・リーグはDHで、セ・リーグは9番投手というのが当たり前のように根付いてしまっていた。
さていつからパはDHになったんだろうと改めてひも解いてみると、1975年、今から44年前からだったんだ。ながっ! 制度が続いているからか、そんな前からあったとは思われない。それに引き換え、随分昔のように感じるのはパの2シーズン制。こちらの方は実施されたのが、1973年から1982年の10年間だったという。結構長くやっていたんや。DH制の導入が2シーズン制導入とほぼ同時期だったとは驚き。2005年に交流戦が行われるようになってもセは頑なにDH制の導入を拒んできたのか。やるなあ、その頑固さ。
長嶋さん、王さんの貢献度が大だろうが、半世紀以上も前から人気のセと言われ続け、ろくにTV中継もなかったパ。当時はドラフトでパに指名されようものなら、喜びどころかガッカリ組が多かったんじゃなかったっけ?
危機感いっぱいのパはあれこれ観客を引き付けるための策を取り入れて魅力あるものに変革を進めたんだろうな。エライ!
セでもDH制を導入したらええやん。取られたら取り返す野球が好きな私はDH大賛成。取って取られてが楽しい。何をためらっているのだろうか?この45年。
9人が打って守るのが野球の伝統。投手に代打を出すかどうかの戦術。投手のバントの巧拙や打力が勝負を分けるスリル。高校時代はエースで4番、打てる投手は絵になる。というのが理由?
次の攻撃で打順が回るから、もうちょっと頑張って投げさそうとか、もう限界だな、ならばさっきアウトになった捕手も代えて打順をかえようとか、次の回の打順を考えながら、今ピンチの投手交代させるか、どうするか考えるのも戦術だ、これを予想して視聴者につたえるのが我らの仕事だと、実は結果論者の解説者、評論家の楽しみなんかもしれない。これが戦術と当たり前のように思っていたけど、なんかちまちましてるなあ。
こんなのもあるんかな?場面は1点差で勝っている5回表。1死、1,2塁で次打者は好投している投手。さあどうする?代打はまだ出されへん。勝利投手の権利はまだない。送りバントか、2塁走者は脚遅いから失敗したら最悪ゲッツーかもな。それやったら、立っとくだけでええやんか、三振してこいというか、へたに打たせたらあかんし。とりあえず失敗覚悟でバントさせよか。これも頭を悩ませる作戦か。実際にはない会話やろけど。
それと、守り重視で2割そこそこの選手を8番に入れているチームもあるけど、ータイガースは守り重視やないけど、2割そこそこばかりなのが辛いーそれで8番、9番が自動アウト献上は辛い。DH制を取り入れて、攻撃のときは次の回の守りはさておき、どんどん攻めていく野球がいいな。観ているのが楽しい。
「DH制は投手の成長をもたらす」なるほど。そうなんですね。投高打低はセの専売特許で、セの投手の方が優秀だと思い込んでいたけど、確かにパの投手は打てません。打席に立つことなく投球で勝負できるから強くなりますわ。なるほど。いらぬ駆け引きがない分、試合時間も多少は短くなりそうやし。
さて、いざDH制が導入されると外国人スカウトの手腕がいよいよ問われることになる。4番DH30本塁打以上確実なパワーヒッターを見つけ出していかにチームに引き入れるか。これはバースのように本塁打をどんどん打てる有能な外国人を取るのがこのところ全くできないタイガーズにとって厳しそうだ。そのために、外国人登録を3人くらいに減らしてもらえませんか。投手2人にDHが1人。下手な鉄砲でも、打者5人くらい取り込んだら1人くらいは当たりもいるやろ。選手の出場機会を増やすという理由をつけておられる呼びかけ人もいるようなので。
それからDH制になったら、少なくとも、第2のソラーテはなくなる、はず。
DH制、大いに賛成です。
高度な専業化ももちろんですが、ルールの差を言い訳に努力を怠っていないか? 同じ土俵できちんとパリーグとの差を虚心坦懐にベンチマークして欲しい。
パリーグが優れていると言うつもりはありませんが学ぶべき点はたくさんあるはず。サッカーだけでなく、バスケ、ラグビー、テニス、ゴルフなどなど選択肢が溢れるなか、子供たちが憧れる、楽しい魅力的なプロスポーツになるための努力はどんどんすべきです。
俺もセリーグのDH制には賛成。
理由なんかない。単純に そっちの野球の方が
楽しそうだから。
DH制の話とは別になるんだけど ずーっと前
から希望しているのはプロ野球は6~7イニング制
くらいに短くしてほしい。時間制でも良い。
正直、3時間以上のゲームなんか観る気がしない。
長すぎるんだよね。
2時間程度でケリが付くくらいが良いかなと。
19時に試合開始で21時くらいに終わる。
それくらいが理想。
どうでも良いような駆引きより、チカラ対チカラとか
ワザ対チカラみたいな 濃密な勝負を見たい。
今更ながら書き込みになりますが、
2年前のこの記事を拝読して、
それまでDH制導入に戸惑いを感じていた自分の考えが一気に変わったことを覚えています。
本質を突いている、とても良い記事だと思いました。
セ・リーグの別の球団のファンですが、さっさとDH制を導入してほしいです。
序盤のチャンスでピッチャーに打順が回ってくるとつまらないし、一般的には打てないキャッチャーが多いので、8番9番が連続で打てない選手だと本当につまらない。
現状維持のメリットが全く理解できません。