増やしていこうぜ

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「減らせ!」「やめろ!」「撲滅せよ!」はやめにして、「増やせ!」「やれ!」「やりたおせ!」でいったほうがいい。意識の持ち方の話だ。

端的なのが失投、失策、空振り。
練習はみんな同じように必死になってやるのだ。本番でどれだけのものが出せるかは、練習だけでは解決しない。本番でどういう意識を持っているかが影響する。
失敗を恐れれば恐れるほど、失敗が増えていく。意識がそこにあればあるほど、萎縮を招きやすくなる。

「西武のような打線があれば、萎縮しないでいい。投手も打たれたって大丈夫だから思い切って勝負できるし、守備も少々のことはドンマイドンマイで攻めていける」……なんて軽く言うけれど、ではなぜ西武のような打線ができるのかということだ。

失投、失策、空振りを減らそうと意識する必要はない。ナイスボール、ナイスプレー、ジャストミートを増やすことを考えればいい。
失敗をあげつらうことはとても非効率。いいところを褒めていけば、成長は加速し、結果的に失敗の確率が急激に小さくなっていく。
「ポジティブ性向 or ネガティブ性向」には、好みの問題やキャラクターというのも現実にある。しかし、実効性や効率を重視していく必要もある。ファンもね。

コメント

  1. 西田辺 より:

    少年野球の世界から、とにかく「ミスをするな」「確率を上げろ」と言われ
    続ける日本の野球。
    いわゆる「減点式指導」。
    アメリカや中南米などは、「ミスはOK!一生懸命にやった結果だ」「アウトに
    なったけど良いスイングじゃないか、きっと次は良い結果が出るはずだ」という
    「加点式指導」。
    まぁ、国民性と言うのもあるし野球の成り立ちが、集団の統率や体育の一環
    としての日本と、とにかくボールをバットでぶっ飛ばす楽しさを味わう野外
    レクリエーションとしての海外では指導も大きく違ってくる。
    最近では、加点式の指導を行う日本の指導者も増えたと聞きます。
    今のご時世、ガミガミと頭ごなしに注意しても誰も聞いちゃくれません(笑)
    逆に親の方が、そういうスポーツクラブを学習塾感覚で捉えて「何故うちの子は
    上手くならないのか」「どうして私の子はゲームに出れないのか」と指導者を
    叱責することもしばしばだとか。
    これもまた子供が野球を楽しむ事とは乖離してしまいますね。
    親ばかチャンリンも良いけれど、一番はいかに子供が「野球を楽しむ」か「野球を
    好きでいられるか」なんですけどね。
    こういう事は上のカテゴリーから指導方法を考えて実践していかないと、なかなか
    全体には浸透しない。
    それか、「野球を楽しむ」指導を子供の頃受けたプロ野球選手が、指導者になる
    のを待つか。
    とは言え「教育の一環」と言いながら商売道具になっている高校野球をどうにか
    しないといけませんね。

  2. 虎番地 より:

    ポジティブ思考はこのチームにとても大切な事ですね。首脳陣選手だけでなく、ファンもポジティブにいきたいところです!(と言いつつもネガティブというか心配性なのが小生ですが。。)

    そういう面では北川コーチの明るさはとてもプラスに働く気がして非常に期待してしまいます。

    しかし、讀賣やオリックスは良さそうな選手をアメリカから獲りましたね〜。

  3. とらかっぱ より:

    ポジティブシンキングですね。確かに否定的な命令には委縮してしまうのが人間の性。フォークが得意な投手に対して「低めは振るな」でなく「低めは捨ててもいい」なら打者の気分は随分楽なものになると思います。悪送球が多い野手には「高投低投するな」じゃなく「ワンバンOK。間に合わなくても正確に投げよう。」くらいがいいのかも知れませんね。

    今の世代への教育指導は叱るより褒める方が合ってるのだと思います。因みに今の世代ではない私も褒められて伸びるタイプですが(笑)矢野監督のキャラ的もそっち系(褒め上手)だし、こういった方針の方がベンチが明るくなり上り調子になるとイケイケで勢いが止まらない。ですが見てる方も楽しくなると思うけど、人によれば「チャラチャラしてる」「ふざけてる」風に映る事もあるかと思います。結局結果出した者が称えられるのでしょうが、矢野監督は自分の方針をブレずにやっていけばいいと思います。

  4. ジュビロタイガース より:

    以前にも誰か首脳陣が江越に対して、難しい球に手を出すないでは無く、甘い球を打つと考え方を変えろと言っていたような・・・

  5. こうさん より:

    トラオさんの提言は「タイガース(タイガースファン)が苦手なこと」。いわゆる弱点なのかな。ウチのオヤジは「プロなのにあんなミスを…」と読売の試合を観ながらぼやく。「プロなら打つ。プロなら捕れる。」というフィルターで結果を求められる選手は大変だな。外国人が高校野球の指導者になったら思考が変わるのかな。プロを経験した高校野球の指導者は「何かを変える可能性」を持ってるのかな。結果を求められて就任するから難しいか。

    毎年思う。シーズンオフのこの時季のトラオさんの文章のネタは「シーズン中にストックしているのか」、それとも「閃きなのか」を。毎日更新は本当に大変だと思う。けど、そのルーティンを自らに課してるから進化が止まらないのかな。「これはシーズンオフに回そう」というストックが山ほどあるんだろうな。そして長文という必殺の「外角低めストレート」を待ちわびる俺。

    ありがたいことです。明日も口をパクパクさせて「エサ(文章)」を待ってます。

    • 鳴尾浜トラオ より:

      ストックなんてありませ~ん。
      毎朝、「さて今日は何を書こうかな~」です(笑)。

  6. いわほー より:

    よく耳にすることですが、スポーツの語源はラテン語の気晴らしや休養。
    対する日本の「体育」は戦前からの「知育・徳育・体育」の言葉に表されるように心身二元論とした中の身体の教育の一環。ようするに出発点からして隔たりがあるのですね。
    その戦前の概念をいまだに引きずっているのが高野連。
    なんでも来年から祝日の「体育の日」を「スポーツの日」に名称を変えるんだとか。
    これを機に「体育」は「スポーツ」にバージョンアップしてもらいたいね。

  7. 虎轍 より:

    誉めて伸ばす。
    ええ事ですね。
    最近はそういう指導の方が奨励されますね。
    ネガティブになるよりポジティブにね。
    怠慢なプレーだけはやめて貰いたいですね。

  8. 星の輝き より:

    「あの池には入れたくないな~」
    「あのバンカーに入れたら厄介だな・・・。」
    ボールを打つ前にネガティブな想像を強くすればするほど、最悪の結果を招きがちなのはゴルフによくあることですが、野球や他のスポーツも一緒ですよね。
    大事なのは平常心と引く勇気。
    北條なんかはそのアグレッシブさは買うけれども、無理目の時は引く勇気があってもいい。
    ギリギリをアウトにしたいなら、あえて体制を崩した状況からとか一歩目が遅れた状況からどうリカバリーするかを徹底的に練習したらいいと思う。

    見てるだけの我々はいつも言うだけですけど、せめて昭和世代はスポ根礼賛主義から抜け出さなければいけませんね。
    「巨人の星」「エースをねらえ」「アタックNO1」「キャプテン」等々・・・・
    うーむ・・・無理かもしれない・・・。

  9. なかっち より:

    今の日本の野球界は高校生から勝利至上主義になるため
    指導者は
    「何故そんな球が取れないんだ」
    「何故あんなクソボール球を振るんだ」
    などマイナス的な発言をしてしまうようになるんやと思います。

    高校野球=甲子園。
    甲子園に出るために練習し、勝つために練習する。
    楽しい野球がつまらないものになる。
    この流れを変えないとマイナス思考の指導は改善出来ないのかなと私は思います。

    サッカーのユースチームのようにプロ野球の球団が中学生、高校生クラスのユースチームを持ち、必ずしも甲子園に出なくても野球が出来る環境をもっと作って行くべき。
    野球は楽しいって環境をもっと作るべき。

    サッカーは学校の部活やなくても、サッカー出来るじゃないですか。
    何故野球は高校生になると部活じゃないと野球が出来なくなるの?

    高校野球甲子園大会は素晴らしい大会ですが、甲子園至上主義は良くないと思いますね。

    野球をする高校生にもたくさんの選択肢があれば野球界の指導者も変わると思いますね。