「地方創生」の政策として16球団化が飛び出したのはいつのことだったか。ところが、ただなんとなく言っただけっぽくなっていた。今、王さんがこういう発言をすることで、また変化していく可能性がある。
王さんが言うことで、「難しいことだが、やるべきことならやらなきゃいけない。コツコツとやり続けていけば、なんとかなるかもしれない」と思えてくる人が一定数でてくる。
それが「人々から尊敬される人」のパワーだ。これがきっかけとなり、16球団への拡張が具体化していくことを望む。
「採算が取れるか」というところで立ち止まっているのは思考停止ではないか。パリーグマーケティングはすでに株主6球団でネット中継の放映権料の分配を行っている。協力すべきは協力して、リーグ内の利益を最大化して、それを分配する仕組みづくりをすでにやっている。それは、問題意識と方向性を同じくしてさえいえれば、「やればできること」だ。
これまでの枠の中でしか収益を考えられなければ、それはもう12球団でさえ維持できず、10、8と縮小していくしかない。現に2004年の時点で古い頭の人々はそういう結論を出していた。ところがそれからの15年でパ・リーグが出した結果はどうだったか。観客動員の激増と、収益の大改善だ。各チームのボールパーク構想はどんどん進んで行っている。
これらはすべて「頭を新しくした人々」の努力によるものであり、「頭が古い人」に遠慮していただいた結果、実現できたことだ。
だから、今しかめっ面して「採算面で……」なんて言っているのは、「現実」という言葉でごまかして、可能性を排除しているだけだと決めつけていい。
端的に言って、拡張に反対しているのは12球団の一部の人たちだろう。その理由は「ただでさえめったに優勝できないのに、その可能性がさらに減る」だろう。そんなことを言っているから、NPBが本来持っている能力を生かし切れず、将来の発展を見通せないのだ。現に観客動員が増えているということさえ、正しく評価もできずに。
話は飛ぶが、王さんのように方向性をぶち上げて人々を奮い立たせることができるタレントは希有だ。福岡ダイエー、ソフトバンクが現在の繁栄を見ているのは、豊富な資金力ももちろんあるが、現場とフロントを束ねている王会長の求心力とリーダーシップによるところが大きい。
阪神にもそういう存在があれば実に心強い。星野さんにはその可能性があったが、最終的には「しっくり」いっていなかったし、それ以前に思いがけなく早いお別れとなってしまった。
それより下の世代で、発信力や発言力が期待できて、さらに現場からも経営陣からも尊敬を集められる存在となると、イチロー氏と松井秀喜氏だろうか。王さんと比肩するかは正直未知数ながら、求道心で圧倒的な成績を残し、野球界では世界レベルで尊敬される立場である。
何が言いたいかというと、松井秀喜氏と非公式でパイプを強くしておいたらどうかという提案だ。松井氏は現在NYヤンキースから役目をもらっていたと記憶するが、元々は掛布ファンの虎党。球団社長、会長という形で招き、あの読売の王さんがホークスに行った時の衝撃と同じウルトラCを、阪神が仕掛けてくれたら面白いな。
と、大きく脱線したが、16球団制へとNPB内外が大きく走り出してくれることを願う。
コメント
トラオさんも以前から推進しておられる16球団制。王さんも同じ意見とは嬉しいですね。
私もトラオさんの考えを聞いて(読んで)以来、両リーグ各々6球団ずつで競ういろいろな問題や、野球の裾野を広げる重要さなどを考えるようになりました。
NPBの拡大・存続に一役かってくれそうなのはイチローさんのほうが情熱がありそうだと思うのですが。でも、阪神には来てくれないね。
ホリエモンさんは動いてくれないかなあ。
金曜日のサンテレビ、タイガース党を見逃し、ビデオにも撮ってなかったことをいつまでも悔やんでいる心の狭い私がいます。
時代に合わせた変革を希望します。
王さん、そしてtoraoさんも以前から言い続けている16球団制、
本当に実現して欲しいです。
今、少年たちの「野球離れ」が問題になっていますが、
球団幹部たちは我々固定客層が高齢化してきていて、このままではプロ野球人気もどんどん縮小化されて行く事に対する危機感が足りてないように思います。
話が飛びますが、
歌手の氷川きよしが
「性別で組分けする紅白歌合戦は時代遅れ」
という発言をし、当日のパフォーマンスでも一石を投じました。
個人的にも男女での組分けは時代錯誤だし、出身地方で分けるとか、歌のジャンヌで分けるとか、思考を変える時期に来ているように思います。
ただ、コチラも彼?一人のチカラではどうにもなりません。
話を戻すと
王さんに賛同してくれるOBが出てきてくれる事を祈ります。
個人的には古田あたりの統率力に期待したいです。
なんだろう、王会長のこの力は。
現役時代の凄すぎる実績は、万人の認めるところだけど。
決してそれだけでは人はついていかない。
第1回WBCの監督の時も、選手全体に「王さんに恥はかかせられない」と言う
気持ちで引き締まっていた。
個人の持つ人間力とか説得力と言えば、語弊があるかも知れないけど、何か
言い難いパワーを生来持ち合わせているのかも知れませんね。
2リーグ・4ディヴィジョン・16チームと言うのが、私的に理想とする日本の
プロ野球球団の構成です。
セ東西各ディヴィジョン4チーム、パ東西各ディヴィジョン4チームで、其々の
ディヴィジョンの1位同士でリーグチャンピオンを争い、更に日本シリーズで
日本一を競う。
現行のCSは「消化試合を極力減らせる」という消極的な大義はあるけど、
プロ競技集団として「てっぺん目指す」という本来の目的が薄まってしまってる
気がします。
阪神に限らず、球団幹部もチームも「優勝目指します」とは言うものの、実際は
周りを見渡して「CS行けたらいいかな」と思っている球団は多いはず。
チームを強くする気のないオーナーは、早々に退場いただける制度や新たな
意欲ある経営者を迎えられる制度作りも必要になりますが。
何でも「お金が~」「制度が~」と言っていては何も始まらない。
プロ野球界を変えたい人、お金のある人、アイデアに溢れた人を巻き込んで
大きな渦を作り出していかないと、競技人口の減少が顕著な野球もやがて
寂しい結果になりかねないと危惧します。
いきなり4球団を増やすのは難しい気がするけど、セパ1球団ずつ増やすのも難しいかなあ。
リーグのチーム数が奇数になると、試合が無いチームが出てくるから、常に交流戦をしてるとか。
四国と北陸には1球団欲しいよね。あと沖縄か。
16球団には賛成しますが、頭のカタい球団のお偉いさんがねぇ…
四国や北陸に増やして2球団。あとは沖縄?もう1チームは富士山の麓くらい?
どこに新たな球団を配置するかも考えたら楽しいですね。
なんと王さんがエクスパンション支持をしてくれましたか!
星野仙一氏亡き後にその意思を継ぐOBが現れずヤキモキしていました。
既得権益に凝り固まった野球界でこの件はもはやレジェンドに頼るしかないと思ってたので嬉しいですね。できれば長島氏や野村氏にも後押しして欲しい。
既存の熱心なリピーターに支えられて過去最高の観客動員数を誇り、一見繁栄していると錯覚してしまうNPB。裏腹に少子化を遥かに超える勢いで野球人口が減り続けています。
その打開策としてのエクスパンションは逆に言えば今しかありません。さもなくば数年後に大きな落とし穴にハマりスポーツとして野球で生計を立てることは難しくなっていくことでしょう。
そしてこのブログに訪れる方々も徐々にエクスパンションに理解を示す人が増えて嬉しい限りです。
この動きを応援していきましょう。