読売菅野、阪神髙橋の息詰まる投手戦。初回、先頭近本が二塁打で出るも中野がバントを打ち上げて一死。マルテはフェンスギリギリまで飛ばすも中飛、大山はセンターへ抜けようかという当たりを吉川の好守に阻まれ無得点。3回に中野のラッキー二塁打で二死二塁のチャンスはあったが、尻上がりに良くなった菅野の前に得点できない。
一方の遥人は直球が低めに伸び、カーブ、スライダー、カットの投げ分けに、左打者にも構わず投げられるツーシームも使って、ほぼ読売打線を寄せつけないピッチング。追い込めばキレのいい直球と変化球に翻弄され三振の可能性が高いため、どんどん早打ちになっていった。
6回を終わって菅野が被安打2、奪三振5。遥人が被安打1、奪三振が毎回の10。威力、迫力は遥人が上だが、現時点での攻撃の破壊力では読売が上だけに、どう試合が転がるがまったく予断を許さない展開だった。
試合が動いたのは7回表、先頭大山があえなく三振に倒れた一死で打席に5番糸原。3球で追い込まれながら4球目のアウトロー直球はしっかり見極め、5球目の外角スライダーは引きつけてファウルで逃げる。徐々に粘りモードに入ったのを嫌気したか、6球目は内角150キロで仕留めにきた。しかしその球で仕留められたのは菅野のほうだった。素早く腰を切りながらもバットの返しを我慢し、完璧に芯で捉える。ボールのスピンを打球にもらって、高く上がった打球がライトフェンスを楽々越えて行った。ホームランはないとリスクを低く見積もっていた菅野は打たれた瞬間、のけぞって驚き、打球を見届けては苦虫を噛みつぶしたような悔恨の表情を浮かべた。
試合に動きが出た7回ウラ、先頭坂本がポテンヒットで出塁。動揺があってもおかしくない場面だったが、「鈍感力」の遥人は臆することなく岡本、ウィーラー、丸を簡単に打ち取る。それに要した球数はわずか5球。投球のリズムもいいし、相手もポンポン打ってくれる。完全に遥人が試合を支配している。
8回表、一死から遥人が左前ヒットで出塁。バットを振らずに投球に専念してもよさそうな場面だったが、149キロ速球をファウルして、スライダーをキレイに弾き返して三遊間を抜いた。その気持ちが野手に伝わらないわけがない。続く近本はインコース直球を痛烈なライナーでライト線へ。二塁打で一死二三塁とチャンスを拡大。中野はカウント2-2からの5球目、フォークが落ち残るのところ、膝を柔らかく使って左方向へ払う理想的な外野フライの打ち方、これがヒットコースをつぶすために浅く守っていたレフトの頭を越した。「なめんなよ」の一撃が、二者を還す貴重なタイムリー二塁打となり、二夜連続の殊勲を挙げた。
この中野の一打で菅野は117球TKO。ダグアウトに戻ってベンチを蹴り上げる態度の悪さもカメラに抜かれた。チームのムードを下げるし、骨折するで……と思うけど、ひとんちのことだから放っておく。
これで、リードが3点になり余裕が出るかと思いきや、そのウラ先頭を中野の悪送球で出してしまう。まあエラーはついたが、ヒット性の当たりを反応よくグラブで弾き上げ、落ちてくるところをクルッと回りながら素手で受けて一塁送球、残念ながらライト寄りに逸れてしまった。走者の足を考えれば慌てなくてもよかったが、ポジショニング、一歩目の速さがあったからこその「名誉のエラー」だ。殊勲打の後、三盗も決めたし、試合終盤は中野が注目を集める。阪神優勝や盗塁王なら、いやそうでなくても、中野の新人王はアリ、アリアリのアリだ。
さてこれで遥人も力んでしまうかと思いきや、やっぱりすごい遥人の鈍感力。後続をあっさり片付ける。
9回、もう一人の新人王候補輝明は三振に倒れて三者凡退。最終回のマウンドに遥人が向かう。7回あたりから徐々に守備を固め、9回ウラに入るときには、一塁大山、二塁木浪、三塁小幡、レフト熊谷、ライト島田とガラリ代わっている。
あとは遥人がスイスイと行きたいところなのだが、そう簡単にはいかない。先頭松原は引っ掛けた当たりが高いバウンドになる不運な二塁内野安打。思わず天を仰ぐ遥人。続く坂本の三遊間ゴロはやや不規則なバウンドだった気もするが小幡のグラブを弾き、バックアップの中野が捕って一塁送球するもセーフ。ちょっと違っていれば併殺打という打球ながら、記録はまたも内野安打。3点差、無死一二塁とピンチ広がり打席に岡本を迎える。一発出れば同点の場面、それでも淡々と投げ込む遥人はツーシーム2球で追い込む。しかし、ここからファウルで粘られる。6球目外角低めへの直球は惜しくもボールの判定。集中力、球の力ともにまだある。7球目、梅野の構えは内角へ。しかし直球が甘く真ん中に入る。対応がわずかに遅れ、一塁へのインフィールドフライ。一死。
よし、ウィーラーでゲッツーや。ところが2球目を振り切ると、詰まりながらもフラフラとライト前に落ちるポテンで一死満塁に。
一発が出ると逆転サヨナラという悪夢。打席に丸。球数は110を優に超える。初球こそスライダーが高く抜けたが、その後は変化球を丁寧に低めに集めるもフルカウントになる苦しい投球。我慢の末に7球目の低めのカットボールで空を切らせる。9回二死満塁。
ここでイヤな代打亀井が登場する。球数122。遥人にとっては未知の領域だ。初球、手を出しにくい高めのカーブで1ストライク。2球目のカットはタイミング早くファウルで追いこむ。帽子を取って審判からボールをもらう仕草に井川の影が思い浮かぶ。
3球目、外に誘うカット、コース、高さに間違いはない。カウント1-2。
4球目、同じように外角低めに直球150キロ。まったく間違いのないコントロールだが、亀井も球審も動かない。2-2。
5球目、今度はベース板の上にツーシームを落とす。ワンバウンドを梅野がブロック、これも亀井は反応しない。フルカウント。
投球と同時に走者がスタートする勝負の6球目、真ん中低めへのカットボール、決して厳しい球ではなかったが、これは亀井の打ち損じか、それとも遥人の気持ちが優ったか、打球は力なく上がり平凡な右飛に。島田がガッチリ掴んで試合終了、遥人が128球、5安打13奪三振の快投でプロ発完封を達成した。
その瞬間、柔和な笑顔を浮かべて梅野とタッチ。その後はまた、何を感じているのかわからない表情に戻った。
今この瞬間、チームを引っ張るエースは間違いなく遥人だ。そのエースがライバルのエースを向こうに回してデッカい仕事をやってのけた。
これもまた永久保存版の快挙だった。
コメント
長文からtoraoさんの感動具合が伝わります。心打つコラムありがとうございます。愛しの遥人が帰ってきた。前回もよかったけどさらに上の最上級の投球でした。梅野のリードもよかった。
今日も取って息の根を止めてしまおう!
出た❗トラオの御墨付き❗もちろん高橋エース論に異論なんかございやせん。遥人を支える梅野もしっかりと頭を使っていた。前夜の交代、よっぽど見に染みたのだろう。これで読売とCSで当たるなら頭が決まった。タイガースに追い風を吹かせてくれた遥人。この時代 、投手の完封劇はなかなか生まれないが予想さえさせなかった遥人。スアレスに切り替える時間まで与えてくれたタイガースのエース遥人。もう優勝は間違いないと思わせてくれた遥人。
若いのにオッサンを泣かせんじゃないよ。
梅野も、ありがとうな。
見に染みた→身に染みた です。失礼しました。む、無念‼️
興奮して返信じゃなく新しいスレを作ってしまいました。更に失礼しました。更に、む、無念!トラオさんの文章を読みながら改めて試合を観たら菅野の蹴りあげは試合後の振り返りでカメラに抜かれてたのか。う~ん…蹴りあげ紳士だな。
今日も素晴らしいコラムに全てが詰まっており何も書く事もないですが、
菅野の立ち上がり、いきなり近本のツーベースから近本釘付けで攻撃が終わった時点で「今日は厳しくなる」と思いました。
6回終わって0-0の時点でも、
「だいたいこういうゲームはチャンス潰してる方が負けるパターンだよな」と長年見て来た勝手なネガティブ予想で嫌な予感での観戦でしたが、
この「1点勝負」の中、糸原が見事なアーチで決めてくれました。
それにしても「糸原にホームランはないだろう」と決めつけて投げていたような菅野が打球が上がった瞬間にガッカリするリアクションは快感でした。
遥人の出来からあの1点でも十分でしたが「狭い球場 何が起こるか わからない」ので中野の2点タイムリーは相手の心を折る素晴らしいダメ押しでした。
toraoさんも仰るように、新人王レース先行していた佐藤輝・栗林・牧がややしりすぼみなので、優勝+盗塁王なら中野の受賞は十分アリかと思います。
まあ、昨日はヒーインまで併せて「遥人ワールド全開」でした。
好打者・坂本勇人が空振りしてズッコケたり、丸が見逃し三振後「こりゃ撃てんわ」の仕草をしたり、9回不運なピンチ以外は全く危なげない素晴らしい投球でした。
強気の投球と裏腹なヒーインでのすっとぼけも彼らしく微笑ましい。
昨季のエースと4番が絶不調でたいして強くもないタイガースが優勝争い出来ているのは前半戦の助っ人+佐藤輝効果、
今は近本が引っ張り、中野、及川、遥人など若いチカラが働いての事。
遥人には前半の分も、残り試合ローテの中心でフル回転をお願いしたいのと、
近本(3割寸止めが常だった)は、首位打者のチャンスをモノにして欲しい!
それがチームの浮上にも必ず繋がるから。
感動と興奮冷めやらぬ今朝、このtoraoさんのコラムにまた涙。
書きたい事は山ほどありますが、この名物の前には不要なこと。
私もtoraoさんに同感なのは井川を思い出した事。
そして、遥人の打席で後に立っていた彼が、バッターボックスでベース寄りに立ってヒットを打ちにいった姿は、江夏さながらの意地をみた事です。梅野のリードも良かった!
いみじくも。張本が今朝のサンデーモーニングで、遥人の低めに伸びてくるストレートは現役時代の江夏を思い出したと言ってましたね。
toraoさんの名文が読めて嬉しいです。
今シーズン、今後も何回もこんな熱の入った名文をあとたくさん読みることを願っています。最後の日本一の瞬間まで。
打線が低調で、前半を支えた青柳が勝てなくなり、ヤクルトに抜かれてこのままズルズルと落ちることを危惧していましたが、意外に頑張ってますね。
高橋はるとの存在も大きい。
ヤクルトもなかなか負けないので、
タイガースもこれに負けじと、気力、知力を尽くしてほしいですね。
そのためにも、輝明と大山をはじめとする重量打線の復活が欠かせませんね。
今日も勝てたら、チャンス増大!
毎朝、トラオさんの文章と皆さまのコメント楽しみに読んでおります。
昨日の試合は、本当に心に残る一戦になりました。
高橋遥人 素晴らしい!淡々と投げ込む姿、8回のヒット。 表情にやったった!ドヤ感がなくオバチャン キュンときます。
タイガースカレンダー、今月は高橋遥人と藤浪でした。この完封試合を予言していた?のかな。
テレビの前で最後は祈る事しか出来なかったけど、目はしっかり開いて見ていた。
ありがとう遥人!ありがとう糸原、近本、中野!そして、遥人を信じたベンチ!
9裏に遥人が打たれて負けたら仕方ないと思えた試合でした(負けるのは嫌ですけど)
感動しました。
今日はガンケル、前回の借りを帰して讀賣の息の根を止めましょ!
何かが起こる3試合連続1死満塁のピンチ。起きたのは遥人の完封劇だった。ハラハラドキドキだったが亀井を打ち取った瞬間自然と涙が出た。
toraoさんの完璧コラムでまたその瞬間が甦る。こんな試合が観たかったのと何よりやはり遥人は本物だったのが嬉しかった。
先制本塁打糸原のどや顔、虎の安打製造機近本、シン牛若丸中野は言うまでもない。
今朝のご意見番はゲスト金本前監督。
toraoさん左打者へのツーシームが良かったと述べられてましたが張本さん遥人のスライダーは右も左も打てんと。良くこんな凄い投手見出だしたねと言われ金本さん、嬉しそうに「はい、一目で指名決めました」とどや顔。矢野監督はピンチでも微動だにしなかったしこの二人は改めて凄いと思った。今日はガンケル。前のガンケル先生に戻ってと佐藤輝も前のサトテルに戻ってとお願い!
試合後のヒーローインタビューを聞きながら、全く阪神に関しての情報がなく野球に興味
もない人に、このインタビューを見せたらどんな印象を持つだろうかと考えて
しまった。
おそらく、人前で話をするのが苦手なオドオドした青年にしか見えないんでしょうねぇ。
そんな青年が、巨人を完封ですよ。
前日、西とのバッテリーで全く良い所がなかった梅野も、どんどんゾーンで勝負しながら
無駄なボールを使わない配球。
これが結果的に球数を抑え、完投・完封に繋がった。
球審柳田のゾーンも若干広目ではあったけど、遥人は終始低めに丁寧なお手本のような
ピッチングを実践。
9回はチョット冷や汗かきましたが、不思議と逆転されるイメージは沸きませんでした。
監督も試合後に「最後は遥人にかけるしかない」と言わしめたくらい、昨日の遥人は
誰が見ても盤石に見えた。
相手先発攻略の一番手は糸原。
左打者独特の走塁方向にクルリと体を回す打ち方って、特に内に入ってくる球は飛ぶ
んですよねぇ。
木浪が菅野から年に2本打った時も、丁度こんな風な感じでボールを飛ばしていた。
追加点の起点も投手遥人から。
追い込みながらスライダーをレフト前に。
菅野にしてみれば、アウトを確実に計算してた打者、しかも投手に打たれてしまった
という事で、悔いと腹立たしさで頭に血が上ったまま近本・中野に連打を喰らった形。
降板後ベンチを蹴っていた姿を見ると、菅野をここまで追いつめたのは遥人のピッチング
なのかもしれないと感じられた。
一時に比べて、タイガースの野球の流れや試合運びも良い方向に進みつつあります。
今日もキチンと丁寧な野球で相手を攻めこもう。
あ~書き忘れた。
昨日の甲子園のファーム戦で、俊介選手と桑原投手の引退試合が行われました。
俊介選手は5打数1安打、桑原投手は1人と対戦して大下を三振に切って
それぞれの現役生活を終えました。
すぐに指導者となるのか、外から野球を支えていくのかは分かりませんが、
幸多かれと祈るばかりです。
両選手、お疲れ様でした。
俊介は4打席目まで打てず延長で回ってきた最終打席でのヒットでしたね。センター前なのに欲張ってセカンドで刺されるあたりは俊介っぽいと少し涙が出そうでした。
数あるタイガースの勝利の中でも特筆すべき勝利でした。今朝の「サンデーモーニング」でも張本氏、金本氏から最大級のお褒めの言葉がありました遥人のピッチング!素晴らしい!toraoさんの名調子の名文も前夜のプレイバックでした。
忘れてはならないのは佐藤の存在だと思います。確かに42(だったかな?)打席ノーヒットではありますが、相手チーム、相手バッテリーには無言の圧力を与えています。
個人的に心配なのは本日先発のガンケルです。優しそうな柔和なお顔立ちが気になります。山口のふてぶてしさがあれば、いいのですが、打線の援護が不可欠。何年ぶりかのカード勝ち越しの為にも今日は落とせないゲームです。
ワクチンパスポートが導入されそうなので、しばらく野球観戦はままならなくなる前にこの3連戦を目に焼き付けようと上京しています。
トラオさんの文章からはっきりと試合の情景が蘇って来ました。
丸にサヨナラ満塁弾を食らうと思ってしまったのはタイガースファンの性ですね。
岩崎とスアレスを温存できたのは大きいです。
ガンケルと梅野は先週の反省をしっかりして今日のゲームに活かしてくれ!
最後に輝の一発を生で見たいなあ。
菅野がベンチで椅子を蹴り上げてたのを見て杉内投手コーチはちゃんと注意してあげないと(;´∀︎`;)<。
朝から昨日の感動が甦る名コラムありがとうございました(*˘︶˘*).
ガク様こんにちは。
杉内はこうやって八つ当たりをすればちゃんと骨折するって教えといてくれんとね(笑)
痛快! 遥人がゆく。
〜トラオ様の永久保存版のコラムに感謝〜
それは、相手エースと堂々と渡り合い勝ち切る虎のエース誕生の感動のドラマだった。
付け入る隙を与えない圧巻の投球。よくやられているヨミウリ坂本の尻餅付空振三振姿に溜飲が下がる。出てくる打者が次から次へときりきり舞、うつむき、首をひねりベンチに戻る姿に酔いしれる。
頭がぶれない投球フォーム、ズバッと投げ込む度胸、背番号29井川慶の姿が蘇る。
遥人が投げれば糸原が援護する。
遥人が投げればベンチがぶれない。
遥人が投げればチームが一つになる。
今季の登板はあと4試合なのか。週末が楽しみで仕方ない。
トラオさん、熱い名文をありがとうございます。同志皆さまのコメントにも熱くなりました。タイガース史上、5本の指に入るような完封劇だったと思います。物凄い値打ちのあるマウンド捌きでした。
思い出すだけでウルウルしてきます。
本日も勇猛果敢に攻め込もう!
頑張れ!
遥人の素晴らしいピッチングに酔いしれた試合でした。
トラオさんの文章は もう一度昨日の遥人を思い起こし 幸せな気持ちに浸ることができました!
毎日楽しみに読んでいますが 勝った日のトラオさんの文章は嬉しさを倍増させてくれるので 何回も読みます。
昨日のセリーグの試合は 先発投手に高橋が三人もいたのですね。
カープ、ヤクルトの高橋も良い仕事をしたみたいですが、ヤクルトは引き分けで良かった。
ガンケルには このまま流れの波に乗り頑張ってもらいたいです!
torao様の永久保存版の文章で高橋遥人の初完封がさらに永久保存版となりました!
ありがとうございます!
昨日の高橋遥人のピッチングがこれからも続くなら、タイガースのエースだけではなく、球界を代表するエースになりますね。なってもええんやで!(笑)
あとはtorao様はじめ、皆様がコメントをしてはるんで、野暮な事は書かずに、高橋遥人を崇拝したいと思います!
今日も勝とう!
疫病退散!
頑張ろう日本!
書き忘れましたが、今日は悪ガンケルではなく、良ガンケルで立ち上がりの失点無く、連続完封勝利に貢献してや!
そろそろ佐藤輝明が打つと信じてるんやが、お願いします!