エラー考

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オーナー報告後の会見では、記者からの質問とその返答によって「エラー」に焦点が当たったようだ。以前にも触れたことがあるが、意識の持たせ方は工夫しなくてはいけない。とにかく意識が大事なのだが、「エラーを減らそう」というところに意識を集中させるとエラーは増える。いかにエラーを意識させないかに意識を集中させるかがポイントだ。どのように捕球するか。どのように送球動作へと移すか。どのように送球するか。どうすればエラーのことを意識から外すことができるか。
体は意識に引っ張られる。起きてほしくないことばかり現実に起きてしまうと経験は誰にでもあることだが、それを起こしているのは自分の意識でしかない。

ものごとの評価は一面からだけすべきではない。次の成功につなげることができれば失敗こそが財産であると誰もが口では言うけれど、実際は失敗という結果、そのショックに引っ張られて、意識はそこから出て行けない。

阪神のエラーが他球団より多いのは、結果に意識が行き過ぎているからだと断定する。練習時から「ミス厳禁」を徹底させることに意味はない。ミスを叱責する指導をしていては、変われない。よく「アンチ」もファンのうちなどというが、「ミスしなかった」ことに意識がいっていれば、それもやっぱりミスのうちなのだ。
練習でいかに多くのパターンのミスを経験できるか。それを再現し、分析し、意識をどこに向ければ防げるかを考える。考えるというプロセスを重視せずに、「ミスしないことを意識した練習」を積み重ねるのは、「ミス意識」を極めていくことになる。

記者やファンから「ミスが多い」と言われたら、ウソでも「うまくなるためにはミスも必要なので活用していく」と強がればいい。現実、野球はミスをしたら一発アウトとなるような競技ではなく、基本的にミスばっかりするのを、なんとかみんなでカバーする競技なのだからね。

コメント

  1. 虎轍 より:

    打者でも3割打てれば優秀と言われるプロ野球ですからね。
    野球に失敗はツキモノですから、平常心でミスを減らすのも首脳陣、コーチの役目ですね。
    いっぱい捕球練習して、しっかりとキャッチボールをして、ミスを減らす練習に励んで、プロフェッショナルを目指して欲しいですね。
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  2. とらかっぱ より:

    エラーを減らす事は来季以降のタイガースの命題ではありますが、数を減らす事だけに意識が行ってはいけない。単純に減らす事を目標とすればトライする気持ちが薄れ確実に取れる打球にしか反応しなくなってしまいます。先日球辞苑の再放送で「エラー」を観ましたがその中でD京田が「2020年は守備位置を下げて守備範囲を広げたことで送球エラーが増えたが気にしてない」と言ってました。

    もちろんランダウンプレーやボーンヘッドによるエラーは減らさなければいけません。あと守備位置ミスによるヒットも多かったと思います。基礎技術の向上は必要ですが状況判断やミスを恐れない姿勢が最も大事なんじゃないかと思います。矢野監督のいうエラーしたどうするかってのも大事なのですが、まずはその前段階の準備をしっかりする必要性を感じます。

  3. 虎ジジィ より:

    深いい話しですねぇ。

    本拠地甲子園は土のグランドで、ゴロはほぼほぼ小イレギュラーするのでエラー数が多いのは仕方ない面も多少あるけど、
    CSであったようなグランドは関係ない「握り損ね」や「不安定送球」が多いのも事実、残念です。
    ルーキー中野などはまだまだ伸びしろがあると思うけど、糸原や大山に関しては現状が精一杯、「精神論」とか「練習量」の問題ではなく「守備センス」に問題があるような感じもします。
    かつての八木、新庄、福留らが内野手としての守備センスはイマイチでしたが、外野手としては1級品だったように、その選手の能力に合うポジションに回してあげれば打撃にも良い影響があるかも知れません。

    どなたかもコメントされていましたが大山はファースト、テルを不動のサードに育て、セカンドには守備力重視の選手を配置するのがエラーを減らす近道のようにも思います。

  4. こうさん より:

    矢野監督の会見でコーチはエラーを減らさせるアドバイスや指導をしたのか疑問に思った。「相変わらず下手だなぁ。けど指導はしてるから責任は果たしてるし。」とはなっていないか?立っている守備と座っている守備は大違いだが、なぜ梅野はあそこまで捕球が上手くなったんだろう?後ろに逸らさないという意識の改革があったならキャンプで付きっきりだった藤井コーチの指導力は素晴らしいのか?梅野の意識改革は投手の変化球を必ず止めることに繋がり、投手から信頼を得た。

    新庄監督は身ぶり手振りで指導に手も口も出している。結果論だがトライアウトを受けたのは「俺は動ける。口だけの監督やコーチにはならない。」という意思表示だったのではないだろうか?となると水面下で監督就任は決まっていた?好き勝手やっているようで綿密な計画で動いているような気がしてきた。あ、俺はビッグボスとは書きたくない。日ハムの選手やファンが呼べばいい。けどビッグボスタオルは間違いなく売れる。そこも新庄監督の作戦なんだろうなぁ。

    2戦目の後の中野のコメント「怖さを知った。」は間違いなく中野が遊撃手として成長すると思わせてくれた。どんなコーチの指導よりもオールスターで読売の坂本から評価されたことの方が大きいんだろうなぁ。その坂本の前でのエラー。中野に刻まれた歴史。

    今年のタイガースを支えた近本・中野・サトテル…凄いのは彼等の実力と彼等を育てた高校・大学・社会人時代のコーチや監督。タイガースの矢野監督やコーチは、いろいろなところから学ばないとね。

  5. イアン より:

    何日か前のNHK球辞苑のテーマがエラーでしたね~、誠にタイムリー。

    色んなデータの紹介があったんですが、野手がエラーした後に調子狂って失点したり四死球出したりする確率高いピッチャーの一位が藤浪でしたよ。物凄い納得感!ってか、エラー大国阪神のヘボさが、ガラスのハートな藤浪の不調の原因にもなってると、これはもう断言ですな(微笑)

    エラー撲滅守備力強化で失点削減&藤浪復活で15勝貯金10!
    来年はバラ色ですぜ!頼むわほんまに。

    • より:

      イアン様
      便乗して申し訳ございませんが藤浪とバックの守備という点では面白い(?)データがありまして
      藤浪は伊藤将と打たれてる打球の質はそこまで差はないのにバックがアウトにしてくれる率が8%ほど違うようです
      左右の違いや制球の違いもあるのかもしれませんがもうちょっと藤浪の時にも守ってやってくれいと思います

      • イアン より:

        いやー、そうなると藤浪のときにエラーしたやつは誰なんだ?ってリストが欲しいですね~。なんかの陰謀が見えてくるかも(^^;)

  6. kazu3750 より:

    矢野監督の単年での契約延長が決定した。また来年も勝負勘の悪さを見せつけられそうですね。あのCSの第一戦でのスタメンには心底落胆した。優勝が全てではないけど、独走していても優勝出来なかった。勝負事は勝つこととそのプロセスがとても大事。目先に囚われて間違った方向を向いて進めば、選手には失われた時間が増えるだけ。私事ですが、虎を生活の中心に半世紀。来季は距離を置こうと思います。

  7. 岩修 より:

    前半の快進撃は近本不調時の糸原の活躍があったからこそと思う。
    しかし後半は打撃はともかくその他はバテバテに見えた。だから彼ももっと
    体力付けて、横の動きが俊敏になるよう猛特訓に励んで欲しい。
    そして何より正面と両サイドを交えて強弱つけた(変則回転も)ノックの達人が必要。久慈、藤本両コーチも
    元プロ野球選手なのだから怪我させない程度のノック技術の習得が必要。
    またエラー後の投手のメンタル強化も。もう伸びしろが無いとか限界だとか言わないで欲しい。何故ならこのチームで優勝して欲しいから。

  8. より:

    タイガースの守備力はセイバーメトリクス指標(UZR)で見ると昨年よりも悪化してるんですね・・・試合観てる分にはだいぶマシになったと思っていたのですが。UZRは他との比較になるので他が自分達以上に延びてしまうと数字は下がってしまうってのはありますが

    守備範囲は上昇してエラーも減っているので他の捕殺やダブルプレー奪取力が下がったのが原因なのでしょうが、やはり外野の送球の強さと正確さ(中継プレー含む)と二遊間(名指しになってしまいますが要は糸原)をどうするかは大きな課題ですね

    守備力向上に関してはCS第2戦での中野のエラーについての川相の解説が素晴らしかった(どういうプレーをしようとしてエラーになったかを解説していました)ので是非コーチ招聘してほしいんですが・・・ホンマに据え置きなんすかね、一軍首脳陣は・・・
    守備は草野球レベルですら練習すれば確実に巧くなっていくので練習量で考えがちなのかもしれませんが、川相の解説を聴いてるとやはり理論はあると思うのでそろそろそういう観点でもやっていった方が良いように思います

    • より:

      捕殺→補殺でした・・・
      捕殺って言葉もあるんですね。意味を調べて恐ろしい気持ちになってしまいました(笑

  9. タクロー より:

    決意も覚悟も見えず

     契約更新記者会見の一問一答を読んだ。いっぱいダラダラと喋られたみたいやけど、3年の契約が終わった総括も、あと1年延ばしてもらったことの重み、それを受けての決意、そして今季成し遂げられなかった優勝を来季こそ勝ち取る不退転の覚悟、なーんもなかった。あんまり期待もしていなかったけどね。
     要約してくれているスポーツ紙のwebを勝手要約すると、
    ・エラーを減らしたら優勝できたかもしれない(何を今さら)
    ・シーズンを見据えた戦い方をしないといけない、高津監督を見習って(何を今さら。勝つためには高津を凌ぐことせんとあかんやろ、来年相手はもっと上を行く)
    ・俺たちの野球は失敗しても挑戦することやし、10月は全員野球という俺たちの野球で粘れた(勝つためのベンチワークはそんなことちゃうやろ)
    ・僕も成長せんとアカン、選手とともに(監督の成長なんて期待してないけどなあ) ……
     記者会見はスポーツ紙の記者のために答えるんじゃなく、ファンに向けたメッセージ、というのを勘違いしておられるんちゃう?仲良し記者たちのツッコミも全くないし。「CSで完敗したことをどう考えていますか?」くらい問いかけたらええのに。新庄監督就任会見は活字で見てからYouTubeで最初から最後まで見たけど、そんな気にもなりません。
    どうやら1軍コーチもそのままで、ますます茶坊主の集まりになるみたいやし、期待はできんなあ。以上、個人的感想でした。

  10. 西田辺 より:

    数だけ減らすのなら、難しい打球を捕れるふりして捕らなければある程度
    達成できる。
    捕球の際のミスもそうだけど、送球ミスが減ってない気がします。
    統計を取ってるわけではないので、正確な数字は言えませんが。
    エラーの数に入らないけど、併殺時二遊間のトスが悪くて完成できないとかも
    しょっちゅう見てる気がします。
    精一杯に体を使って、一塁送球が多少乱れることは許容範囲かも知れませんが
    普通に捕って普通に投げて、どうして悪送球になるのか。
    タイガースの内野陣を見ると、打球に差し込まれるような捕球をしている選手が
    多いです。
    体にかなり近い位置で捕球すると、逆に送球までの一連の動作が悪くなります。
    一度源田や菊池の捕球姿勢と、タイガース内野陣の捕球姿勢を見比べてみて
    下さい。
    上手い選手は捕ってから投げるまでが、流れるようにスムーズです。
    タイガースの内野陣の多くは、捕る動作と投げる動作が繋がっていません。
    捕る練習に重点を置き過ぎると、捕るから投げるの動作を覚えづらくなります。
    守備練習は、反復の中で体に動作を覚えさせる練習ですから、セットでやらないと
    あまり意味がありません。
    個人名を出して申し訳ないんですが、大山を見ているとそれが顕著で、年々
    動作にスムーズさが失われてますし、送球ミスも目立ちます。
    もしかすると、捕球エラーに慎重になる余り、送球動作への意識が希薄になって
    しまってはいないのでしょうか。
    「守備を鍛える」のは結構な事なんでしょうけど、一考の余地はあるように思いますよ。

    • 星の輝き より:

      新庄がyoutubeで言ってますね。
      捕球と送球はセットで一つの流れと意識すべしと。
      捕球と送球を分けると送球で力むんだそうです。

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