もう大昔の話になるが、阪神が試合終盤にJFKを繰り出すと相手チームは「もうノーチャンスだ」と諦めムードになった。逆にどんなに先発投手に抑えられても、勝ちパターン継投に隙のあるチームだと、「チャンスが来た!」と反撃ムードになる。人間とは「チャンス」を敏感に感じ取ることでモチベーションを上げる生き物である。
若手が育つ球団と、育ちにくい球団の差は、チャンスの存在、あるいはチャンスの見せ方にある。かつて阪神はスタメンに生え抜き選手がほとんどいない時期があった。外国人、FA・トレードで獲得した選手ばかりが名を連ねる。「ニワトリが先か……」の部分もあるが、そんなチーム運営を続けていたら、若い選手たちは「このチームではノーチャンス」と腐っていく。腐るなと言ったって無駄なこと。そういう生き物なのだから。
若手がどんどん育つ球団の特徴は、選手から見て明らかにチャンスが転がっていると思える環境にあること。頑張ればレギュラー狙えそうだと、選手本人が掛け値なしに思える状況がある。
どのチームとはいわないが、それに該当する球団はいずれも、順位のアップダウンが激しい。優勝したかと思うと下位に低迷し、また少しすると強くなり……と、乱高下を繰り返す。
一方、若手が育ちにくいとされる球団は、選手本人が心のどこかで「ノーチャンス」とさめてしまうような環境がある。あのポジションは外国人、あそこは高額年俸の○○さんがいる、それに監督は最終的に実績重視の起用になる……などと、冷静に分析してしまえる状況だと、「チャンスきたー!」という気分にはなっていかない。
ポジションを空けてやれという話ではない。計画的に隙を見せて、チャンスが来たと思わせること。力より重めの役目を与えて、役目によって育てさせること。その意識もなく、出てくる者は放っておいても芽を出すみたいなやり方ばかり続けていても、環境が整っていくことはない。
コメント
球団の方針もあるのでしょうが実際起用する監督が選手をその気にさせる、これが勝つために一番重要な要素だと思っています。
例えば二軍で好成績を残し上がっても塩漬けのままでヘタをすれば出場機会なく再びファームへ、といった選手を見かけることがありますがこれは最悪。どんな状況でも上がってきた選手はすぐにゲームに出してあげないと。
力はあるのにタイミングが悪くチャンスを掴めず去っていく選手も多く観てきました。成功した選手の中には何か転機があってそこからブレイクってパターンもあります。北川コーチが解りやすい代表格ですがタイガースの中にもひょっとして今季突然覚醒する選手がいるかもしれません。出来れば一人でも多くの選手にチャンスを与えてやって欲しいものです。出来れば江越にはちょっと大盛りで・・・
今季は阪神タイガースだけ助っ人外国人選手の入国が遅れているのがその「計画的な隙」だったら、首脳陣はなかなかしたたかだと思います。
昨季、助っ人遅れで育ったヤクルト塩見やベイスターズ牧のように、今季はタイガースの外野の両翼が序盤戦空席になるかも知れないので、若い井上・島田・豊田そして中堅の陽川・髙山・原口・板山・江越など物凄い「チャンス到来」となるかも?!
かつての掛布さんも確か たまたま藤田平さんの冠婚葬祭休暇から転がりこんだチャンスをモノにしミスタータイガースへの上り詰めた。
同じような事が起こるチャンスが今季はあるのか?!
掴め!
一時期、タイガースも生え抜きスタメンが鳥谷だけという時期がありましたね。
それでいて、若手が育たん、若手が伸びないと嘆いていた記憶が。
職場環境的に、野球をやれて給料を増やすチャンスがあるのと、何時まで経っても
FA選手や外国人がのさばって、ベンチで座ってるだけの野球人生ではどちらが
やりがいがあるかは、誰の目にも明らかです。
他人の目からは、それでもいつ訪れるか分からないチャンスに備えよ、と気軽に
言えるけど、当の本人からすれば他所のチームにでも出してくれた方がマシと
思う選手もいるかも知れない。
とは言え、チームとしては「勝つ」という前提条件があるので、何でもかんでも
という訳にも行かない。
体力的にシンドそうなベテランや、守備に不安のある選手のポジションに対して
「意図的な隙」を作る作業も必要になってきます。
あとは、「使う」と見込んだ選手に対してどれだけ我慢が出来るかも大事な要素に
なって来るでしょうね。
興味のあるタイトルだったので色々と書こうと思ったが…
水島新司先生、青春をありがとうございました。
新外国人、FA補強が悪いとは思わない。チーム状態を見て、足りないと感じたポジションを補強するのは必要な事。
今のタイガースなら、セカンドとレフトか?
セカンドには小幡や木浪がいる。と言われる方もいるかもしれませんが、私は糸原と同等以上クラスの選手を補強すべきやったと思ってます。
そうすることでチームの競争力は更に上がるから。
タイガースのダメな所は、補強した選手はすぐにレギュラー扱いしてしまうこと。
補強した選手が必ず結果を残すとは限らない。それでも補強した選手を使い続けるからダメなんです。若手が腐って当然。それがチームカラーに正直なってました。
しかし、金本政権後は生え抜きの若手を中心にしたチーム作りをしていますが、矢野政権後今度はあまり野手の補強をしなくなりました。個人的にはそこが残念で仕方ない。
(山本は金銭で補強しましたが)
矢野監督は現有戦力で戦おうとし過ぎると思う。
現在のタイガースの穴は間違いなくセカンドとレフト。
しかし、レフトには原口、陽川、江越、板山、島田、高山、井上、小野寺、豊田をはじめ、1軍でもそこそこ実績のある選手等が競争を繰り広げます。間違いなく超ハイレベルなものになります。
片やセカンドは糸原レベルがレギュラー扱いで、未だにその牙城を脅かす程の選手が出てきていない。名前が上がるのも小幡くらいか。レフトに比べると明らかに競争のレベルは落ちる。
こういうポジションにはどんどん補強すべきやと思うんですが。
お題とは関係ないけど、近本がバック宙の練習を経て、見事バック宙をものにした映像がSNSに上げてありました。
何か一つをモノにしたいと思ったら、出来るまで諦めないのが彼の彼たる所以なんでしょう。
SB秋山みたく、ホームランでホームベース上のバック宙披露してくれるのかな。
ただ、それって相手チームはメッチャ屈辱に違いない。
メジャーであれやったら間違いなくビーンボールが飛んでくるはず。
まあ、オールスター戦くらいでなら見てみたい気もするけど。
私はある程度,レギュラー選手は揃えても良いと思っています。
ただし,レギュラー選手にも必ず休養を与えて,その際に成長して欲しい選手に出番を与える。
順位の乱高下があるが,若手が成長していく球団というとヤクルトが典型的なチームですが,
それと同じ状況になった場合,阪神球団が数年間の成績低迷を我慢できるか,という問題があります。
ファンが,とか,マスコミがではなく,阪神球団がファンやマスコミの批判,突き上げを我慢できるかという問題があり,
私は,我慢できず,中途半端で多分にポーズ的な補強を繰り返すのだろうと思います。
そうするとどっちつかずでなんとなく3位前後に入るけど優勝は出来ないチームが出来上がることになります。
前監督の際にも,方向性は間違っておらず契約も残っていた監督を,最下位になったというマスコミの批判に耐えきれずに辞めさせるような球団ですから,ヤクルトのような運用は出来ないものだと諦めています。
そうすると,他の方法を考えるほかなく,最初に述べたように,レギュラークラスの選手でも積極的に休養を与えて,若手にも出番を継続的に与えることで,成長を促すほかないだろうと思います。
今のタイガースで,全試合出場させるべき選手はいないと思います。
去年の今ごろは,大山,近本は全試合出すべきだ(それ以外の選手は週に一度は休みを入れてよい)と思ってましたが,
大山はもとより,近本もケガをしましたから,今は,この二人も頻度は少なくてもいいので休みを入れた方が良いと思ってます。
週に一度休みを入れると25試合くらい空くことになりますから,4打席と考えると1ポジションに100打席チャンスがあり,
それを誰に与えるかは首脳陣の眼力にかかっているといえるでしょう。
まあ,やっと若手有望株も増えてきたので,方法は何であれ楽しい競争を見せて欲しいと思います。
全然内容と関係無いコメントで申し訳ございませんが
DELTAのセミナーに阪神タイガースの戦略・分析担当兼スコアラー・横山知紀さんが登壇されるみたいです
https://delta-lboseminar.peatix.com/view
https://news.yahoo.co.jp/articles/245b164147c02b76cade1092ef0130464bf38897
https://news.yahoo.co.jp/articles/eea814ed28486b0bcac49bcf8812f22765278f5a
同じ投手にやられ続ける阪神タイガースが一体どんな分析をしているのかめちゃくちゃ興味があるのですが(笑、残念ながら私は仕事の関係で視聴できなさそうです・・・そもそも申し込んでも当選するかどうかというのもありますが
隙を見せれば取れるほどの選手が現れてくれるのか?
去年で言えば木浪が隙を見せてしまったのか?そこに上手く中野が入れたのか?
サンズの抜けたレフトに隙があるのか?
はたまたセカンドまで含めた競争になるのか?
キャンプが楽しみですね。
疫病退散!
頑張ろう日本!