選球眼は目じゃない

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朝日新聞の記事に、選球眼をよくするにはどうしたらいいかという高校生の質問に答えるイチロー氏の言葉があった。いわく、「選球眼という言葉が僕は嫌い。目じゃない。体で判断してほしい。(中略)最後までボールをよく見て、と言うが、危険なんですね。この動き(捕手のミットに入るまで球を追う動き)。これはよくない。(ボールと判断して打ちにいくのを)我慢する時は手で我慢するんじゃなくて、下半身で我慢する」。

言葉につられて、正しくない解釈をしてしまうことがある。選球眼は「目じゃない」、なるほど面白い。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    イチロー氏らしい論理的回答ですね。

    どうしても追い込まれるとボール球(釣り球)を追いかけて空振りしてしまう佐藤輝明に、何とかイチロー氏から直接指導して頂けないモノだろうか?!
    ボール球撃ちを下半身で我慢できるようになれば、パワー十分の佐藤輝明は三振が減り、ヤクルト村上ぐらいの四球を選べるようになる上、
    好球必打でホームラン数も大幅にアップすると思われます。
    「選球眼は目じゃない」徹底して欲しい金言です。

  2. 西田辺 より:

    確かに、目で判断すると脳を経由して体に反応させるまでのタイムラグが
    あります。
    本人は即時に反応しているように思っていても、コンマ何秒かの遅れが出て
    しまいます。
    佐藤輝明が際どいボールを見る時に、まさにイチロー氏の言うミットまで
    目で追う姿がよく見られます。
    自分のバッティングのフォームやモーションの中で、ストライクゾーンを
    シッカリと作り出し、そのままスイングに移行するか止めるかを判断する
    と言う意味でしょうか。
    下半身で止めるというのは、基本打撃フォームと言うのは下半身主導ですから
    下半身が止まれば全体が止まるし、上半身(手)で止めようとしても自分が
    思った以上にフォームが進んでしまうからでしょうね。
    そんな中でも、後ろの球審のゾーンの癖と言うのがありますから、それは
    ゲームの中であったり過去の判定パターンの中で修正していくしかないのでしょう。
    いつだったかは忘れましたが、以前打者の視線と言うテーマで打者タイトルも
    獲得したOB選手に「打者はどこまでボールを見ているか」を検証した番組
    を見た事があります。
    目の少し上の高さにカメラを装着して、実際バッターはどう投手や投球を見て
    いるのかを映像にして、打者はどの時点で判断しているのかを聞いてみると、
    投手が投げてホームプレート迄の半分くらいの距離で、ボールストライクや
    球種・軌道を判断するそうです。
    そこから始動させたフォームを止めるか、どう打ちに行くかはもう反応の世界
    で、そこには殆ど脳での判断の余地はないそうです。
    マウンドのプレートからホームベースまで18.44m。
    (実際の投手のリリースポイントはもっと前になりますが)
    時速150kmのボールが来るとすると、到達時間はおよそ0.44秒。
    その中で判断し身体を反応させて正確に動かすとか、考えてみれば恐ろしい世界ですね。

    • いわほー より:

      陸上競技では0.1秒未満に反応すればフライングとされてます。
      人間の聴覚刺激で1.5秒、視覚刺激だと0.2秒。
      時速150キロで0.2秒だと8.2m。
      ということはホームベースの8.2m手前までしか人は認知できないことになりますね。
      いくら訓練積んだアスリートでも0.15秒くらいが限界かと。
      仮に0.15秒としてもホームベース6m手前まででコース、球種を判断して振るかやめるかを判断することになります。
      それでもちゃんと打ち返すことができるのは視覚プラス、積み重ねた練習で身に着けた脊髄反応のおかげということですね。
      その意味でもイチローさんの言説は説得力があります。

    • いわほー より:

      誤)聴覚刺激で1.5秒
      正)聴覚刺激で0.15秒

  3. 虎轍 より:

    下半身主導の打撃スタイルを作れば選球出来ると思いますね。
    当てにいこうとすると空振りしてしまうんですよ。
    追い込まれても打つ気持ちであれば見逃せる球もあるんですよ。
    川藤OB会長では無いですが、「そんなもん!気持ちや‼」の精神で行けば見逃せますよ(笑)
    まぁ大山の場合は決め打ちなんで、読みと違った球は見逃して三振ってのが多かったですけどね(笑)
    疫病退散!
    頑張ろう日本!

  4. トラ11 より:

    0点何秒かの世界はやはりプロの世界ですね。
    下半身・体感で覚えるしかない、ということは練習あるのみ。
    では、日本ハムへ行った江越は振る力はあっても球は当たらないとなると、やはり練習が足らなかったのかな。
    球の球種とか、外角へ来るのか内角をえぐってくるのかを読むのは頭脳の問題と思っていたが、これも体全体で感じるしかないのかな。

    他の球技も陸上も世界級レベルの他のスポーツは、瞬時に判断しなければならないものばかりです。人間わざとは思えないといつも思います。

    西田辺さんやいわほーさんのコメントを読んでいると頭がこんがらがって目が回りそうです!(笑)

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