矢野監督は「とにかく競争」にこだわり、多くの選手に出場機会が回るようにしていた。複数ポジションを推奨し、同じ試合の中で攻撃型布陣と守備型布陣を切り換えた。
攻撃では積極性を最重視し、早仕掛けと果敢な盗塁企図に価値を置いた。
岡田監督はまるでそれを全否定するように、反動政策を採った。レギュラーを決めることで、選手間の連携を高め、代えられてしまうことへの不安を取り除いた。ひとつのポジションに決めて、集中させた。
攻撃では、相手投手を助ける単調な早仕掛けを嫌い、打者の集中を優先して盗塁企図は少なかった。
岡田監督が再登場してすぐに優勝、日本一になったことで、「矢野野球は失敗」と捉えられがちだが、今年の岡田阪神と同じような「優勝に準ずる成績」は十分に残しているのだから、戦略や戦術に大きな穴があったとはいえない。おそらく優勝できなかったシーズンは、監督のリーダーシップや監督を中心としたチームマネジメントにおいて、やはり優勝チームと比較して劣る部分があったのではないかと類推する。
つまり、矢野野球と岡田野球、どちらも強いし、どちらも弱い。十分戦える戦力を有していたので、どちらも優勝を争う戦いができていた。
大きく左に振れて、大きく右に振れて、そのあとで登場する藤川監督は、その両方のいいところを取り、その両方の悪いところを消した、バランス型を指向するに違いない。どうすれば打ち消し合うことなく双方の良い部分を併存できるか。どうすれば双方の悪い部分を打ち消せるか。それを分析しながら、ど真ん中のストレートを投げ込んでいくだろう。
今年もありがとうございました。
あ、そうそう。九九、段を増やしたり、バージョン違いのエクセルでも正しくルビ表示されるようにしたり、大幅リニューアルした。
コメント
今年も一年お世話になりました。
監督が誰であれ、一定レベル以上の成績を残せると
言うのは、選手の技量が高い証拠。
特に投手の粒が先発リリーフ共に揃っていることは
ペナントレースのような長期戦に於いては重要。
優勝というのは、相対的な結果で21·22年のヤクルトの様な
突風が吹いて、ペナントを攫って行くケースもあります。
こういったケースはどうにも防ぎようが無いので、毎年
自分達の戦いをステディに実行していくしかありません。
何処のチームを意識しそうになるけど、ここまで安定した
成績を残しているチームですから、自身を持って戦って
欲しいですね。
来年は、皆様にとって佳い年となりますようにお祈りいたします。
野球も投資もバランス型が1番良い。
色々選手を試し、積極的に走らせる矢野監督の野球も面白かったし、
固定し、手堅く送り勝利に徹する岡田監督の野球も面白かった。
藤川監督にはホントにその良いとこ取りを期待したいです。
今年も大変お世話になりました。
このコラムとも長い付き合いになりますが、シーズン前に「虎バカ決起集会」をやった2023年だけが日本一になっており、ゲン担ぎにこだわる私は「2025決起集会」を期待しています。
それでは、toraoさん 同志の皆様、良いお年をお迎えください。
金本、矢野体制の積極野球に勝ちに徹した手堅い岡田野球との融合。
これは自然且つ必然的な流れと思います。
今朝のテレビで石破総理が、これから色々大変だろうけど楽しい日本にしたいと話されてました。
タイガースもそうあって欲しい。
今年はタクローさんと二人だけの決起集会で始まり、最後は岡田監督退任で寂しく成ったけど球児監督就任に男気大山の残留で終わりました。
ストレートという魔球藤川球児監督なら蛇の様に脱皮し、更に強くなると信じています。
toraoさん、皆さん、今年も大変お世話になりました。来年はもっと良い年になりますようにとまた神社参拝しますです。
toraoさん、コメンテーターの皆様、読者の皆様今年もありがとうございました。
思い起こせば今年の1月1日だけ頑張ろう日本!を書かなかった1日だけが大変な日になるとは。
来年は球児監督が一年目での胴上げを見たいですね。
ガンバレ!タイガース!
頑張ろう日本!
皆様よいお正月を。
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連覇に期待を膨らませてスタートした’24。打てない、取れない前半戦のツケを何とか取り戻しかけたのですが、叶いませんでした。祝勝会で皆さまと集まれなかったのが心のこりですが、今年一年ありがとうございました。
奪還の虎’25もよろしくお願いします。皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。
toraoさん、コメントされてる方々、閲覧されてる方々、今年も1年ありがとうございました。
タイガースはここ20年でAクラスが15回らしく、
その前の20年を考えると隔世の感があります。
まさにリーグの強豪チームになったわけですが、
金本監督が就任するまでは、補強に頼ったチーム編成で細い土台の上に大きなハコモノを乗っけた、
いかにも歪なチームに見えました。
2016年以降は、ドラフト戦略も変わり、
球団も本気で土台から強くする作業に取りかかったように思います。
昨年の優勝は球団の方針が正しく機能していたことを証明しました。
今後も監督が代われば戦略も戦術も変わるでしょうが、
チーム強化の方針だけは変わらずに続いていくことを願っています。