タイガース球団公式ページの「ボイス」とは、おなじみ公式BBSのこと。ご存知の方も多かろうが、その左側リンクにある「スタッフルーム」というブログがものすごいという件についてお知らせしたい。
先日も「虎暮らし」をドカーンと取り上げてくれていて相当ビックリしたのだが、とにかく最近このブログは大変身をとげて、もっともコアな選手情報を届けるブログ、巡回コースに入れるべきブログになっている。
この日は自主トレ中に囲み取材を受けた赤星のネタで、スポーツ新聞サイトでも同じようにとりあげられているのだが、とにかく情報量が多い。まったく削っていないのでは?と思うほど、赤星の言葉がそのまま載っている。これはなかなか斬新なことだ。
テレビにしろ新聞にしろなんにしろ、メディアのスペースには限りがある。しゃべったままを載せても記事にはならないから、「ストーリー」を組み立てたり、データを絡めたりしながら記事として構成していく。当然、重要な部分を抜き出して大きく取り上げ、あまり重要でない部分は切り捨てる。その取捨選択こそがマスメディアの役割だった。
ところがインターネットというメディアはスペースをほとんど気にしなくて良い。しかも送信側が「マス」である必要もない。だからその情報が必要な人にとっては、まるごとそのままの生情報がありがたい。
例えばこの赤星の取材。各紙の記事さえ読んでおけば赤星発言の概要は確実に伝わる。ところが取材の冒頭、いきなり「仕上がり?100のうち5です・・・うそうそ笑」とたわいもない冗談から入ったという、まさにここでしか知り得なかった情報の方が、あるファンにとっては貴重だったりする(笑)。もちろん首周りのトレーニングに毎日3、40分、さらにもっとかけていて、すっかり強化に自信を深めているという赤星の心情も貴重だ。
インターネットで情報が氾濫することを危惧する論調がある。確かに子どもへの有害情報は問題で一定の対策が必要であるが、その他について言えば「情報不足」より「情報過剰」の方がよっぽど良い。たとえそれが玉石混淆であっても、あるいはデタラメや恣意的誘導が含まれていたとしても。
インターネットによって情報へのアクセスが可能になったとしても、一人の人が独力で得られる情報量には限りがある。そこで専門的に有用な情報を取捨選択する人が現れる。その取捨選択に利用者の評価が与えられる。複数現れる取捨選択者もまた利用者によって取捨選択される。本当に有用な情報選択者が「役立つサイト」として活用されていく。この機能は、従来マスメディアが担っていたことと何ら違いはない。
ネット時代だから「情報が多すぎる」のではない。もともと情報は多すぎるのだ。その情報を恣意的に取捨選択する人、取捨選択できる状況にある人が少なすぎたのだ。
だから情報を発信したい人はネットを使ってどんどん発信したら良い。その情報が誰かにとって有用なら、必ずそれを取り上げてくれる「メディア」が存在するから。
と、今さらながらにインターネットの持つメディアとしての破壊力を感じてしまったタイガース公式サイト「スタッフルーム」なのであった。
コメント
他チームの公式ページは本気で見ないんでタイガースの公式ページとの比較が出来ないんですが、年々徐々に公式ページの情報量が増えつつあるのは事実ですね。情報の質量、開示の面で球界ナンバー1を誇るくらいの心意気で今後も取り組んでもらいたいです。個人的に公式ページに加えて欲しいものとしては過去のタイガースのあらゆるデータベース。チームや個人の過去の事細かなデータがみられればありがたいんですが。それこそ本当ならNPBこそが全球団の過去を含めたデータベースを担って開示してもらいたいんですが、それが適わんのならせめてタイガースが自前で自らを開示する心意気があったら男前なのにと思います。
世間じゃネット規制に走る風潮ができつつありますが、規制で押さえつけようとするスタンスには異をとなえたいですね。もうちょっと知恵の絞り方があるように思うんで。
もちろん、何か知りたいことがあるとネットを利用することが多いですが、生来のひねくれ者の性格とこの年齢までの経験のせいで、たいていの情報をまずは「ほんまかいな」と疑ってかかります。
とりわけスポーツねたは眉唾モノが多いですから。
ただし、自分にとって都合のいい話や喜ばしい内容だと、あっさり信じたりコロッとだまされたりするというヘッポコ情報選択人間です。
toraoさんこんにちは。(笑)
ほんと情報盛りだくさんでいいですわ。
スポーツ紙(スポーツ紙サイト)を見るより
「スタッフルーム」を見るほうが
私個人的には面白くて、読み甲斐があって
いいです。
ところで『虎暮らし』は、当社の営業部の
虎ファン達は皆購入し(もちろん私も)読破
しましたよ。
先週の休日に草野球試合後、虎暮らしを
ネタに大変盛り上がりました。
深夜のお開きは、『虎暮らし最高?!!!』
『toraoさん最高?!!!』の雄叫びでした。(笑)
タイガース公式サイト「スタッフルーム」の存在に
今まで気づかずにいました!
toraoさん、「価値ある情報」ありがとうございます。
加工食品のようにどれも似たようなスポーツ紙の記事に食傷気味でしたが、
素材そのままの「スタッフルーム」は、新鮮でおいしいですね。
ただ、今より情報量は格段に少なかったけど、
30年前もそれなりに楽しかったですよ♪
この間はらくがき帳の書き込みへの返信、ありがとうございました。
toraoさんがスタッフルームにコメントをされていたのを発見して、また驚いてました。(笑)
今回取り上げられているスタッフルーム。
7月以降さっぱり更新されなくなったので、全くチェックしなくなってしまったのですが、年が明けてすぐに、ふと存在を思い出して見に行ってみたら、オフに入ってから頻繁に更新されている事が分かり、それ以来まめに見に行くようになりました。
そんな折に「虎暮らし」が話題に取り上げられたので、このブログの読者として本当にビックリしました。
内容についても、toraoさんが書かれている事を読んで気付かされたのですが、選手の発した言葉がそのまま伝わってくるというのは、改めて考えると凄い事ですよね。
赤星選手の自主トレ公開の情報は、スポーツ紙のサイトもいくつかチェックしたのに、そういう事に全く気が付きませんでした・・・。
私にとって、この「自称阪神タイガース評論家」も「スタッフルーム」も、色んな事に気付かせてくれたり、楽しさを倍増させてくれたりするとても素敵なブログです。
球団公式ホームページは一軍選手登録・抹消の確認で覗くくらいでした。
「スタッフルーム」おもしろいですね。明らかに今年になって気合の入れ方がちがう!
それにコメント少なくて狙い目です。(笑)
だってアメーバの金本ブログのコメント数、おそろしいです・・・。
いわほーさん、野球は、資料(歴史、データ、写真、動画)と非常に親和性の高いスポーツです。資料とともに楽しめば、楽しみ方がぐんと広がります。そこに投資すれば、リターンが大きくなるということを運営者には理解して欲しいです。MLBのサイトを見るとつくづくそう思います。
一虎ファンさん、だまされたフリして楽しんでいるだけですよね(笑)。
トラリーマンさん、良いですよね、スタッフルーム。虎暮らしを楽しんでいただいたとのこと、嬉しい限りです。
IvyStadiumさん、確かに昔は数行の記事で満腹感すら感じました。時代は変わりましたね。素材をそのまま出せるというのは、ものすごく大きいメリットです。Jリーグの情報なんかは、やっぱりインタビュー全文載せていて、皆がそれを読んでいるとのことです。
A子さん、そういえばA子さんに教えてもらわなければ、スタッフルームに注目することもなかったように思います。お褒めの言葉ともども、ありがとうございます!
とらぼるたさん、オモロイですよね。この生の情報はとても貴重です。
アメブロやヤフーブログのコメントって独特ですよね(笑)。若い人が多いとああいう感じになるのかな(笑)。
私もスタッフルーム、こちらで初めて知りました。
確かにインタビュー面白いですね?!
ほんと、原文ママなんじゃなかろうか。
写真も良いですよね、鳥谷こんな服でやってるんだ?とか。
toraoさんが書かれているように、ネットの発達で一番変わったことは受取手本人が自分の責任で情報を取捨選択できるようになったことだと思います。
かつてみたいに、情報を一部の人間が恣意的に曲げたりごまかしたり、今ではもうどんどんできなくなってきています。
金本のようにスポーツ新聞に書かれていることの本意を自ら発言するということも簡単にできるようになりました。
だからこそ、受取手本人の取捨選択能力やモラルが大事になってくるんですけどね。
さらに、情報過多の状態から自分に必要なものを選ぶ、もっと言うと正誤を自分で判断した上で選ぶ、ことが若い世代では当たり前の感覚になりつつあります。
でも、それが当たり前じゃなかった世代の人もまだまだたくさんいるんですよね。
世論ということを考えると、人口の構成が変わって情報の取捨選択が当たり前の世代が大部分になった頃、、、マスコミってどうなってるかな、、、やっぱり野球の放映の仕方とかもそういう視点で考える時な気がしますよね。
ちなみに私は、情報過剰の中から取捨選択してくとどうしても娯楽は阪神及び野球でいっぱいいっぱいです(笑)これ以上読むべきサイトが増えたら本職にさしさわりそうです(笑)
でるさん、若い世代がよりネット情報を活用しているのはそのとおりですが、取捨選択の判断能力が高くなっているかというと少々疑問に思います。従来マスコミが担っていた役目を、掲示板やサイトが代用しているだけに思うこともあるからです。
情報過多時代にその恩恵を受けるポイントは、何事にも表と裏、功罪があることを意識して、双方の把握につとめるということだと思います。
マスコミの権威低下は、メディアに支配され続けているスポーツ界にとっては悪くないことだと思います。