今年は例年になく安芸のファームキャンプの印象が良い。
スタッフルームの編集長が詳細を伝えてくれるというのもあるが、先日キャンプ休日に放映された映像でも、ペッパーゲームや全体練習で絶えず大きな声が出ていて、表情も動きもとっても良かった。まさに活性化されていると感じた。伝えられるところでは、高橋光、秀太、前田忠という年かさの選手たちが率先して若手に手本を見せたり、声をかけたりしているというし、首脳陣が上手く運営しているのだろう。
ケガで降りてきたバルディリスのウェアに「バル121」と育成時代の背番号をくっつけるいたずらは高橋光と浅井のしわざだったようだが(サンスポ)、こういうのが出てくるチームは良いよ。
実戦練習に入っても、ルーキー蕭、柴田、上本、野原祐、藤井、また高卒2年目高濱ら、「最下層」の選手を上手く取り立てて、全体に刺激を与えている様子がうかがえる。そして単なる「おだて」ではなく、すっかりその気になって昇格争いをリードしているようだ。といっても、年齢はそこそこいっている選手たちも多いわけだから、もちろん一軍枠に食い込んできたってちっとも不思議じゃない。「失敗ドラフト」なんて言われたけど、まったくそうじゃないというところを見せて欲しいよ。
タイガースは計算できるチームと目されている。04年こそ完全に落っこちたが、03、05と優勝し、06?08は優勝争いに絡んでいる。それを支えているのが投手力で今年も大きなメンバー変更はない。ベテランが多い野手も大きな変動がない。だから今年も当然そこそこ力を出すだろうというのが大方の見方だ。
それはその通りだと思うけれど、その「計算」の結果があと一歩力及ばない3年間だったことも事実。そして優勝しているのは、まったく計算外の働き、伸びを見せた選手を擁するチームだというのも事実。
それも正しくないか。おそらく首脳陣は「そうなるはずだ、そうさせる」と心に決めて指導育成してきた選手だろうから。今までの実績はなくとも、首脳陣の「計算通り」に伸びる選手が現れること。これが優勝の条件であり、今年は例年になくその予感が漂う。
第4クールが終われば一軍本隊も安芸に合流。その紅白戦で、予感が予感だけで終わってしまうのか、はたまたさらに期待を膨らますことになるのか、きっとわかるだろう。
コメント
>あと一歩力及ばない3年間だったことも事実。
そうなんですよね。
タイガースの基礎能力を担う安定勢力に関しては、十分に「優勝争い」できる力があるのは証明されている。
でもそこから「争い」の文字を削ぎ落とすには、もう一段の上積みや肉付けが必要になりますよね。
理想通りには中々いかないだろうけど、何時どんな局面で推進力増強のオペレートをしていくのか。
興味は尽きません。
以前、威虎児の名前で何度か書き込みをさせて頂いたことがあります。恒例となっている安芸のキャンプ見学も今年で13回目、19日から22日まで行きます。toraoさんがおっしゃるように伝え聞くところファームの雰囲気がかなり良いとのこと大事な事ですね。相当入れ替えはあるでしょうが、しっかり見てきたいと思います。特にブルペン(ファンがもう少し近くで見られたらいいのですが)を楽しみにしています。
「安芸組頑張れ!」
昨年の岩田のような『計算外の伸び選手』、今年の候補としては、投手で白仁田、黒田、リーソップに高卒トリオ、野手で高濱、上本、柴田などですかねぇ。
このあたりの『飛び出し』があれば、優勝間違いなし!
現役時代「神様」と崇められた八木コーチはどんな指導ぶりなんでしょうね。
toraoさんとの対談で話していたように、きちんとその思いを伝えることができているのでしょうか。
ファームから長距離砲が育つことを期待しています。
「安芸から良い風」は、大変いいニュースでしたが、「公取から良くない風」が吹いたようです。残念というか、情けないというか・・気持は分かりますが、わびしい気持です。こんなことのないような09年度を信じたいです。
西田辺さん、計算できるものだけを足し算していると、なぜか計算より少なくしかできあがらないのが野球の不思議ですね。
シオじぃさん、いいですね!個々の様子もさることながら、全体から発せられる雰囲気、こっちがより大事なのだと思います。
ジジィさん、実績のない選手を「計算外」にしていたら、いつまでも優勝できないのだと思います。いかにそれらを計算に入れられるようにするか。首脳陣はそれを念頭にやっているように見えます。
一虎ファンさん、八木コーチ、映像ではちらっと見えただけでした。二軍選手たちは、やらなきゃいけない課題をたくさん持っていますので、コツコツやりながら実戦で輝くチャンスを待つ。きっと出て来ますよ。
Yalkeysさん、ああ下請けの件ですね、書くの忘れちゃった。明日書きます。本当に情けないとしか言いようがありませんよ。