まったくかみ合わず

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◇8月9日(日)広島?阪神14回戦(7勝7敗、18時、マツダスタジアム、31684人)
阪 神 000 001 200―3
広 島 000 302 11×―7
【阪神】●下柳(5勝8敗) 渡辺 江草 ジェン
【広島】○ルイス(7勝5敗) 青木勇 青木高 シュルツ 永川
[本塁打] フィリップス6号(広) マクレーン11号(広)


 多少足下を取られる場面があったものの、豪雨が避けて通ってくれて普通にできちゃった新広島球場。中止でも良かったのに(笑)。
 肝心なところで甘くなってフィリップスに3ランを打たれたけれど5回3失点なら御の字。6回表の反撃でブサイクながらも1点返して、1?3の6回ウラ頭から下柳を代えてやるのが手筋だったろうなあ。筒井、金村は使えないとしても、翌日移動日なのだから、僅差負けの展開なら間隔の空いていているアッチ、藤川もつぎ込めるんだしね。この回、下柳がマクレーン、フィリップスに長打されて2失点がなんとも響いた。毎年のことながら、夏になると下柳らしいという投球が影を潜める。わかっていることなんだから使う方の問題ではなかろうか。
 以後、後手に回ったかのように出る投手出る投手、ここ一番を押さえきれず加点され完敗。終盤でどこか1カ所でもぐいっとせき止められるポイントさえ作れていれば、また展開も変わっていたろうに、そころへんが残念な試合。
 もちろん攻撃陣が流れを変える起点を作ってやれれば良かったんだけど、逆に投手をがっかりさせるようなものだったかもね。なんともちぐはぐだった。
 1,2回は、二死から鳥谷、葛城がそれぞれ右翼線二塁打を放った。先発ルイスに全員が球数をたくさん放らせる粘りのある攻撃をしていた。
 4回、先頭鳥谷がレフト線へこの日2本目の二塁打で無死二塁。しかし金本引っ張れずに遊飛、新井ブラゼルは外野フライで、走者動けず無得点。先制3ランはこの直後。
 6回の反撃は最近の平野の得意技から。投球後一塁側に倒れていくルイスの動きにつけ込んで、ショート前へプッシュしていくセーフティバントで出塁。初回三塁線へのセーフティ(惜しくもアウト)もサードを直線的に前進させる伏線になっている。大和への初球にヒットエンドラン!ボールは右打ち意識なら絶好球のアウトロー直球。しかし軸の右足を後ろに引くブサイクスイングでファール。大和は軸足の踏ん張りが利いている時は好打が出るが、しょっちゅうこれがぐらついてしまう。送りバント失敗(ファール)を経て、ボール球のスライダーに空振り三振。勢いを止めてしまった。まあ、この痛い思いを、自分なりにどう考えて対処するかによってはかめへんけどな。
 こんな打席もあって次の反撃機に代打を送られてしまったのは仕方ない。まだまだ打撃面では一軍レベルの投手についていけていないというのが現状だろう。しかしそれでもやっぱり大和は使いたくなる選手だ。2回裏カープの攻撃、無死で二塁に二塁打のフィリップス。小窪の当たりは詰まり気味におっつけた二ゴロ。低いライナー気味に打球が飛び出したので二走のスタートが一拍遅れたのを大和は見逃さず、素早い突っ込みからスムーズに三塁送球、走者の鈍足もあり余裕でアウト。当たり前のプレーではあるけれど、守備面での信頼性の高さをアピールしている。
 大和が走者を動かせず、頼みの鳥谷も凡退で好機広がらずと思ったが、金本四球で二死一二塁、ここで新井左前クリーンヒット。平野三塁を回ったところで滑って転ぶ。山脇コーチの信号がどうだったのか。レフトフィリップスのファンブルもあり、コケずに回っていれば余裕の生還だった。この後、ブラゼルの一ゴロがエラーを誘い1点は取ったけれど、勢いを殺して殺しての1点だった。
 点差を広げられた直後7回表の攻撃は気持ちよかった。二死一塁に平野、平野がシュルツを揺さぶって盗塁敢行、大和への代打高橋光うまく二塁の逆をとって右前に転がし、平野は三塁へ。代走水田もシュルツを揺さぶって二盗成功、すかさず鳥谷がレフトへあとちょっとでHRのこの日3本目の二塁打で2点ゲット。しかし金本ボールをストライクとコールされて見逃し三振でここまで。
 最後の攻撃も代打桧山の粘りなどで追いすがるも、浜風の甲子園ならスタンドに入ったであろう鳥谷の大きなレフトフライで試合終了。2点差に迫れば4点差に広げられ、また2点差に迫っても突き放されるという展開ではいかんともしがたかった。
 不運な判定もあったけれど、4番が封じ込められてはチームの鼻先はどうしても上を向いていかない。金本自身が打ってどうにかするのか。首脳陣がどうにかするのか。息苦しさを感じるような、身にまとわりつくこのどんより重たい空気をどうにかして欲しい。スキッと払う風が欲しい。

コメント

  1. りさでる より:

    大和ですか・・・・
    使うのなら8番か9番でお願いしたいですね。
    それと、ショートで使うこと。
    例えば、グライシンガーが全く打てない鳥谷を
    スタメンから下げた時、休養日をショートに与えたい時。
    打撃に期待出来ない人を上位2番で使う、古い野球センスには閉口します。

  2. ジジィ より:

    がっかり→いける→がっかり→いける→やっぱがっかり。みたいな「心が折れる」ような戦いでした。
    「投の鉄人」下柳も、さすがに昨年までとは違ってきましたね。「先発→抹消→中10日で登録先発→抹消」ぐらいの間隔にしてあげた方がいいのでは… 隙間は蕭や久保田で埋めるとか!

  3. 熊虎 より:

    昨日はとことん審判に泣かされましたね。試合の進行が止まるようなアウト・セーフのミスジャッジがなかっただけで、ストライク・ボールの判定は取ったり取らなかったり、総じて内角と高めに甘く、低めと外は辛い判定。まんま、ルイスと下柳に有利・不利。
    審判の判定ではtoraoさんの書かれていた金本の打席は確かにボールだったでしょうが、金本自身のオーバーアクションが判定に影響したのかも。ただし、鳥谷、桜井なんかも自信持って見逃したボールをストライク判定されてましたね。桜井は器用すぎるのかボールくさい球を頑張ってインフィールドに打つバッティングでしたがその後の桧山は流石に意識的に「カット」してファールにしてましたね。打者の格とか技術の差はやっぱりあるもんなんだと思いました。
    下柳の場合コースの取られ方の不利は傾向としてあったけれど、そんなにアンパイアの判定で投球に影響はなかったと思います。寧ろ失投を完全に捕らえられた形でしょう。
    彼の投球スタイルは「逃げまくる」。自滅しない、バットに当たりにくいところに投げたり、バットに当たっても力のない打球になるコースに投げたり、変化球も斜め下へ落ちる・逃げる系でコントロールしやすいだろうストレートは敢えてボール一つ外した所に収まる。時々ワンバウンドにしたり胸元へのボールを入れてみたりして布石を打つ。
    その結果三振も四死球も出したランナーやヒットの数も失点も「そこそこ」、その代わりビッグイニングを作らないとか長打を食らわない細心の投球をするスタイルのはず・・・なのに、打たれた球はみんな「逃げ切れてない」「逃げる配球の意識が低い」んですよ。
    本人はコントロールとキレの問題と捉え下半身強化に励んでいるとのはなしですが、これはある意味正解でしょう。その上でバッテリー二人ともの配球や、外し球の(ギリギリだけが絶妙のコントロールではない)意図の確認をしてもらいたいところです。
    球威がなくてストライクゾーンを簡単に持っていかれる・・・と書くと桑田の晩年みたいですが、スタイルは正反対で、ちゃんと「逃げる」コトを気をつければまだまだ、被安打10、完封できる投手だと思いますんで性急な判断をしないでほしいです。

  4. 藤村・別当・若林 より:

    お盆休みのG3連戦、金本さん主演のメイクドラマを期待しております。
    Gのスコアラーの眼を欺くためとは言いながら、不振を装い鋭気を蓄えるのも大変ですねえ、金本さん。
    真弓監督も、偉大な大先輩が天国から見つめている、お盆ぐらいは納得できる采配をしてくれるでしょう。
    くたばれ!内海、グライシンガー、高橋。

  5. りょうさん より:

    今年のタイガースは当初から41歳トリオで優勝と張り切っていましたが、阪神の一人勝手な言い分で球界はそう甘くはないこと悟ったことでしょう。故障の選手も危機感なく進んで上がってくる者居りません。それなのに早々と来年の監督も真弓に決定とか、情けない限りです。泣き言ばかり言ってすみません。

  6. 虎キチ三平 より:

    まったくかみ合わず、か...。確かにぃ(DAIGO風)。
    力負けの打線、援護なしの圧力に屈する投手陣、JFKの後ろ盾が無くなってチームバランス崩壊ですねぇ。
    下柳、相手の焦りを利用して抑える投手だから、先制しないと厳しいなぁ。
    大和、未熟さを痛感していれば、授業料を払う価値ありです。我慢、我慢。
    JFKの幻影を追って、去年のマネをしても勝てないことを悟らねば。
    チーム再編を視野に入れた起用を、真弓監督。

  7. こうじ より:

    昨日観に行ってました!
    平野の走塁の場面ですが、あれは山脇が止めましたよ。で平野がオーバーランして戻ろうとしてこけたのですが、ソコが問題ではないのです。
    広島のフィリップスと言う選手は元々内野手で外野は糞下手なんですよ!
    阪神のコーチはその事を把握出来てるのかが問題なんです。
    あそこはGOでOKな場面だし。
    てか、点差が離れてる時に大和にバントのサインも理解出来ません。
    岡田監督の時は、負けてもまだ面白い試合をしてたと思います。
    真弓監督の全てを否定しませんが、負けても面白い試合をして欲しいです。
    ただ、選手は結構明るくやってたのが救いだとおもうのですが、まだまだペナントは続きます。
    負けても勝っても納得出来る采配を御願いしたい物です!

  8. 西田辺 より:

    >軸の右足を後ろに引く
    ワダサンスタイルですかねぇ。
    今の所残念ながら、あの域にまでは達していないんだから、
    シッカリ地に足をつけたヤマトサンスタイルで踏ん張って欲しいです。
    下さん。
    オフに手術した足の影響か、抑えの効いていない浮き球が目立ちます。
    カウントを自分有利に作れず苦労してますね。
    >山脇コーチの信号
    あれは、ダメですね。
    突っ込んだらアウトかセーフかと言う問題以前で、平野が3塁回る
    直前にストップをかけたことがダメ。
    下手をしたら、大怪我の可能性も。
    回すにせよ、止めるにせよ、もっと早めにシッカリと出すべき。
    「ターンの途中で止められるんじゃないか」なんて思いながら走ってたら
    コンマ何秒の1点の争いに勝てませんよ。
    さぁ、今週はDGと続く6連戦。
    本拠地ではないせよ、自宅から通える京セラドームで立て直して、
    上位を引っ掻き回しましょうや。