日本シリーズ初戦は、ジャイアンツが接戦を制した。
キムタクとか谷とか、酸いも甘いも知り尽くした「しぶとい脇役」が大仕事。スターと呼ぶべき選手は少なくとも、まったく引けを取らない戦いをするファイターズ。寄せ集め軍団から5年でリーグ2位になったイーグルスや、集客力ナンバーワン&事業予算最上位クラスでもあっさり4位に沈むタイガースの例を引くまでもなく、プロ野球チームの強弱は、やりよう、戦いようだということを痛感した。もちろんプロであり、ビジネスなのだから、最も強力な経営資源たる金を有効活用する者が強いのは言うまでもないが、創意工夫や、知恵の総動員によって戦える余地が大きいのが野球という競技の特色なのだろう。
で、またいつものように考えが飛躍していく(笑)。決して楽ではないだろうが、キャパ2万の仙台でイーグルスが成功への礎を築こうとしているのだから、プロ野球はその「やりよう」によって拡張を考えるべきだ。という話をすると、既得権益者や変化を嫌う者から、「リーグ全体の競技レベルが落ちる」という声が上がるけど、選手たちの努力や医学・人間科学分野の向上によって、選手寿命は飛躍的に向上しているし、アジアや中南米から選手を受け入れやすくなってもいるし、ゆるやかな拡張なら目に見えてレベルダウンするということはないんじゃないかな。業界としての「下げ止まり感」もあり、既得権益を守ることより、市場の創造の方が有効な時期なのではないかな。
まず2球団、そうねぇ、北陸と四国かな、増やして7球団×2リーグ=14球団。そうすると試合が組みにくくなるから、交流戦のやり方を短期集中から通年開催に変えれば良いね。全国7球場で試合が行われているうち1試合が交流戦。広告効果などデメリットがあるかも知れないが、常に1カードの交流戦が行われているというメリットだって何かはあるだろう、きっと。プレーオフは原則「クラシリ方式」のままかな。
で、様子を見ながらまた2球団拡張、あとは南九州と北関東かな、韓国と台湾というわけにはいかないかな。これで16球団。「半分のチームとはなかなかあたらない」という希少価値や歴史伝統を重んじるなら2リーグ制を維持して、8球団×2リーグ。セを東地区と西地区に、パを北地区と南地区に分ける。プレーオフは、1回戦を地区優勝の勝率が悪かった方vsワイルドカード(地区優勝以外の勝率上位)。2回戦が地区優勝の勝率が良かった方vsプレーオフ1回戦の勝者。これに勝った者がリーグ優勝。
あるいは、4地区制の1リーグにした方が、全体が活性化するかも知れない。これも可能性として排除する必要はないだろう。MLBの様子などからしても、16球団くらいなら対戦相手のことも把握しながら十分に楽しむことができる範囲だろう。やる方にとっては、対戦相手の研究などやらなきゃいけないことが増えるだろうけど、逆にそれで野球が変わってくる部分もあると思うしね。
そう簡単なことじゃないけど、そういうチャレンジをして行こう!という気概を見せてくれる関係者がそろそろ出てこないものかな。
コメント
4地区1リーグ/2地区2リーグで16球団、いいと思います。
関東の虎ファンとしては、タイガース戦を見る機会が減りそうでちょっとアレですが。
なんにせよ、変えていけるリーダに出てきて欲しいですね。
パリーグでは、福岡をはじめ地域と連携してファン層を拡大してきた実績があります。
例えば北海道。
日ハム移転前は巨人ファンが多く、年に1?2度プロ野球が開催されるが
果たして年間野球に対して、どれだけお金を落としていったか。
それを考えれば、大都市圏に複数球団が良いのか、各地に分散させた方が良いのか
ある程度の答えは出るような気はします。
toraoさん仰る通り「やりよう」でプロ野球はエクスパンションの道を選択できるはず。
と同時に、各地の独立リーグとの関係確立も考えなくてはならないでしょうね。
阪神・オリックスを抱える関西圏での独立リーグのドタバタ振りを見ると
NPB球団が出来たばっかりに既存の独立リーグ球団を潰してしまう結果だけは
避けなければいけない。
NPBだけが一人勝ちの状況は、決して野球界にとってプラスにはなりませんからね。
初めてコメントいたします。タイガー小丸と申します。
ちょっと後ろ向きなコメントで申し訳ないのですが…。
16球団に増えてることは、色々なチームがあって楽しいことだと思います。
ただ経営的には、今でさえ金銭的に厳しい球団が多数あります。
阪神のように平日のナイトゲームでも4万人以上の観客が入る試合ばかりではありません。
ここ数十年、セ・リーグの球団が国鉄→ヤクルトに変わった以外にほとんど親会社が変わってないのに比べて、パ・リーグは親会社の変更・合併などのかなりの紆余曲折がありました。
もちろん、各球団毎の営業努力も大切ですが、日本のプロ野球全体を盛り上がるためには、もっと違った変革が必要な気がします。
メディアのセ・リーグ偏向の報道の仕方にも問題があると思うのですが。
2リーグ16球団が良いですね。
どちらかのリーグで2チーム増やして、その2?3年後に、もう2チーム増やしてバランス取るならなんとかイケそう。
現状で社会人で頑張ってるチームにいくつかで合併してもらって、その親会社達に合弁で球団運営の新会社立ち上げて貰うとか。やりようは有りそうです。
ホンダなんて1企業で3チームとか運営してるんだし、JRやガス屋さんとか、チームの合併に敷居の低そうなトコも有りますしね。
新フランチャイズとしては、宮崎・松山・倉敷はガチとして、後は長野か新潟かな? 出来れば青森か函館辺りにセのチームが欲しい所。
長文スミマセン。
日本のプロ野球が回転しているのは、
札幌を覗いて、フランチャイズが
新幹線にほぼ面しているから。
四国、北陸なんて論外。
新潟、静岡なら可能性あり。
某球団幹部が考えていた1リーグ8球団などとは違い16球団化は夢のある話。
しかしながら日本の人口規模とこれまでの球団数の変遷からも今の12球団は適正規模。
各地の独立リーグは技術的にも経営的にもNPBとは比較にならない。
北陸に1球団作ったところで富山石川福井3県の人口はあわせて300万人。ナイトゲームを見に行くことが可能なのは富山・金沢・福井市の周辺を含めてもそれぞれ50万人程度。年間72試合(現状基準)も開催できる力はない。
独立リーグ球団それぞれの経営母体も盤石ではなく、地域が広がれば広がるだけその存在も薄まる。東北楽天といっても実際は仙台のチーム、北海道日本ハムと言っても札幌のチームに過ぎない。
NTTその他野球に理解のある企業であっても地方フランチャイズでは乗ってこないだろう。
新幹線がNPBの公式戦開催の必要要件化している事実には目を背けてはいけないと思います。運航率や定時出発率どちらも新幹線の方がはるかに優秀ですからね。
ヤクルトの新潟移転案にクールな反応を示したのが広島だという話にも、一定の理はあると考えます。
仮に本当に新潟に移転すると、広島?新潟間に航空機の直行便がないため、ヤクルトとの試合のたびに新幹線で一日がかりでの移動を強いられるわけです。これ、たまらないと思います。
また本拠地周辺人口を考えても、古くからの政令指定都市以外でやっていけるのかというと疑問ですし。まぁ、ナベツネ氏が違う世界に行かれて外国資本を参加させるならまた話も違うでしょうが。
ちなみに私の住む熊本は人口68万。今度二つの町が合併で74万超。周辺もベッドタウン化していて都市圏としては100万人超。実際仙台なんかの町とあまり差は感じないし寧ろ熊本のほうが都会かもしれないとも思う。たぶん鹿児島市民もそう思ってるでしょうね。同じ都道府県にプロ野球チームが存在しない場所とすれば京都、(堺)、新潟、浜松、(合併後の熊本)、静岡、岡山、熊本、鹿児島、松山、栃木ここまでが50万overの都市です。鹿児島熊本は再来年新幹線開通します。
私はこの中ではもしエクスパンションがあれば新潟、静岡、松山が当確だと思います。理由はやはり既存のプロチームの影響外にあること。これは大きいと思います。それを考えると松山の次に上がる候補は金沢。よく名前の挙がる長野は38万都市で私は昔松本に住んでいましたが、長野では近隣の市町村を合わせての集客力ではプロ球団のフランチャイズは到底無理に思えます。
でもね、例えば新宿駅の一日の利用者と熊本市の人口と大差ないんですよ。東京ドームの空席が目立つ昨今、ことプロ野球チームの維持と経済性を考えると仙台札幌広島を含め将来の雲行きや永続性、それ以前に話を始める以前の反対の声が大きいでしょうね。
私はtoraoさん同様、もっとプロ野球を!の意見の持ち主です。ですが、所得格差以上(というか、これについては日本は資本主義である程度仕方ないし補正も保護もこれ以上ないほど上手くいっていると思う)に都市格差、居住地格差は顕著でこの点については誰も何も言わない見捨てられた格差なんですよ。
都市のシンボルとしてのプロ球団、私も熊本に欲しいです。
人口3億で人気3番目のプロスポーツが30球団(その下にマイナーやら独立やらまで有る)アメリカってホントにスゲーなw
移動の面での問題は見落としてたけど、否定的な面ばかり取り上げててもしょうがないでしょ。「どうやったら出来そうか?」そう考えた方が楽しいよ。どのみち、やるかやらんかは自治体や企業、NPBが決める事だし。
松山、宮崎の名前を出したのは、球場がすでに存在して、野球熱も高そうだから。長野・新潟は単に、あの辺にも球団が欲しいって俺の願望。
岡山は球場が在って、新幹線の沿線だから問題なしで、北海道も民主党が新幹線通すって言ってるから函館でもやれない事はないでしょ。
後はもう、日本人が野球の事をどれだけ好きかってのが問題かな。