私的ドラフトFA改革案

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千葉でマリーンズとオープン戦。


もうあれからずいぶんたっているけど、たとえオープン戦でもマリーンズには負けたくない。虎ウマってやーね(笑)。
初回赤星四球、盗塁、関本パーフェクトな二ゴロで赤星三進、一死三塁としてシーツタイムリー。実に美しい。赤星の出塁率が戻ってくれるなら、やっぱりこの美しい虎の形はステキだ。赤星頑張れよ、泳いでひっかけたライト前ヒット、あれで良いんだぞ。
その後関本が笑っちゃうようなヒット連発。打席で粘り、打ち方もギリギリまで引きつけて、絶対に内野と外野の間に落ちる飛距離に飛ばす粘り打ち。二番関本スターターだけは確定して欲しい。
今岡ライト前に綺麗な軽打2本。どうやら今年は完全にこの路線で行くようだ(笑)。
代打桧山、また素晴らしい四球。そしてライバル葛城が素晴らしいレフト前タイムリー。どっちも応援しちゃうなぁ…。
金本も高橋光もみんな良かったけどスペースの関係で割愛(笑)。
ジャン、ローテ入り当確。でもこの人連打グセありそう(笑)。藤川順調。ダーウィンと太陽はちょっと調子落ち、大事な時なのに…。
(10:00追記:書き忘れてた。鳥谷が欠場してたけど、ベンチで藤川ととびきりの笑顔で談笑していたので心配なさそう。代わりの秀太がまたヒットを打ったね。エラーもしていた。公式戦では無失策を続けているのにw。あれやね、「ゴールド免許のペーパードライバー」みたいなw。そら失礼か。)
オープン戦3連勝で、やっと開幕気分が盛り上がってきたね(笑)。でも今日はCS中継なしでガッカリ。
なんやらかんやらグチャグチャ言っているけど、今度はFA期間の短縮について論点が移っていくのだろうね。ではこの辺で、個人的改革案を出すことにする。
結局、日本の野球も、それを参考にした韓国も台湾も、企業の広告としての地位が時代の変化に連れて揺らぎ、またその理念の低さが魅力の低下になっているとは言えまいか。MLBに憧れる選手やファンは、その市場スケールもさることながら、もっと純粋な部分で「野球ってのは本来こうあるべきだよなあ」と思っているのではないか。
だったら、「日本ではムリ」からスタートするのではなく、日本プロ野球創設の時に志を戻して、アメリカに追いつけ追い越せで行くべきだろう。「日本流」に歪曲、矮小し、ドロドロの企業スポーツにしてしまった歴史を正して行けば良いと思う。
プロ野球が志を高く持てば、それに至る「下部組織」にもその志は行き渡る。日本野球界に貢献したいという純粋な声がなかなか聞かれないのは、それに足る日本野球界でないからに他ならない。
志高き日本プロ野球になり、それでも将来性豊かな若者に見向きもされず、皆がMLBを目指してしまうのなら、私は諦めがつく。そうではなく、対症療法で制度改革を重ね、理念が低いままに「日本のプロ野球はダメだ」とうち捨てられてしまうことに私は我慢ができない。
日本プロ野球は豊かにならなくちゃいけない。そのためには客を呼べるものでなくちゃいけない。そのためには、レベルの高いプレー、レベルの高い野球がなくちゃいけない。そのレベルの高さを生み出すものこそ、気持ちの熱さであり、気持ちの熱さを生み出すのが激しい競争状態なのだ。MLBに負けたくないなら、MLBに負けない熱いリーグを作ることなのだ。
希望枠なんていらない。希望球団に行く自由が欲しけりゃFAを獲れるだけの選手になれ。自分の希望の前に、まず日本プロ野球を熱くするために働け。
大学、社会人、高校すべて一本化。クロスウェーバーなんていう案も出ていたが、各球団の戦略を制度でそこまで制限する必要もない。
ドラフトはウェーバーが基本。個人的には1巡目は、入札&重複時抽選が良いかな。DAIさんの「大富豪」でもいいけどね(笑)。戦力均衡には「完全ウェーバー」が良いのだろうが、「負けて得する」に納得しないという声には配慮が必要。FAと絡めると良い方法がある(後述)。
契約金の上限設定は撤廃。白日の下、世間に対して堂々と払いたいだけ払ったら良い。ウラはやめて表でやれ。金のない球団は超大物に行きにくいかも知れないが、世の中金がすべてじゃない…かも知れないので、頑張れ。
FA取得は一律に一軍登録6年(登録日数換算・DLも考慮)で良い。だからポスティングは廃止。獲得した権利は選手が自由に使ったら良い。
FAの補償については、ひと工夫もふた工夫も欲しい。まずMLBへのFA移籍については、選手が旧球団に前年年俸と同額を支払う(まあ金の出どころはMLBなんだけど、この方が気分的にスッキリするし、MLBとNPBの折衝も不要でしょ?)。それだけ、おしまい。
国内FA移籍については、ドラフト指名権で補償するMLB式が良い。FAする選手を年俸によってAランク、Bランクに分け、Aランクはドラフト1巡目指名権で補償、Bランクは2巡目、各チーム年間ABそれぞれ1名計2名まで獲得可能とする。1年で国内FA移籍Aランク選手5人出てしまったチームは、ドラフト1巡目指名権を6つ持つことになる。全部を「清原」に入札すれば抽選当選確率アップ!(笑)
それと、球団への所属日数と満年齢に応じ、一軍登録日数が少ない選手について、下位球団から指名できる「飼い殺し防止ドラフト」もやろう。どの程度活用されるかは未知数だけどね。
この辺の基本的制度改革と「明朗会計化」が出来れば、ファームの再組織(クラブチームや独立リーグとの連携)、支配下選手枠の見直し、将来的な球団数拡大や入れ替え制のあるオープンシステムへの展望へと話は進められる。
「そんなこと言ったって、そんなんじゃみんなMLBに行っちゃうよ」と言う声もあるだろう。でも、今ある現実と程遠い「まやかし」の保護をしたって、基礎体力が弱くなるだけ。まずはあるがまま、厳しい競争の中にNPBというリーグを置いてから。個別の球団も保護しないし、リーグ全体も保護しない。そこで危機意識を常に持って、客にも選手にも「やっぱり日本プロ野球だ」と思われなくちゃ。よってたかって誤魔化していても、もうダメだ。とにかく志を高く持ちたいと思うのだ。

コメント

  1. DIME より:

    基本的に賛成です。ルール5ドラフトと現在の人的補償の改善あたりはとくに。
    ただ最後の部分だけ異論がありますね。
    お考えの制度でもしNPBが安定したとすればそれは現在のNPB内だけの安定、クローズドによって得られた安定でしょう。
    社会主義を推し進めて安定してしまえば、どれだけ自由主義のほうが望ましいとわかっていても自由主義になることはなく、社会主義でどうしようもない状態になってようやくこそ自由主義への希求となる、というのは歴史が示しています。
    逆も然りです。逆に関しては現在の中南米地域での社会主義回帰がそうでしょう。
    どっちが正しいかどうかの問題ではなく、社会主義(或いは自由主義)からの脱却はその主義が不安定になったからこそ逆への希求と動くのでしょう。
    であれば、「オープンシステムへの展開」は得た安定と真逆に作用することですからこの制度で安定するのはオープンシステムへの希求ではなくその排除へと向かうと私は思います。

  2. 蒸し返し より:

    うーん 結構だと思うのですが
    貧乏人の僻みでやっぱり契約金は据え置いて欲しい(笑
    アマチュアの成績や才能に値段をつけて欲しくないのですよ
    貧乏人としては木村選手のような家庭でも辛くない社会の方が望みなんですが

  3. 良虎 より:

    FA補償をドラフト権にするのは賛成です。
    それによってプロ野球は二極化が進むでしょうね。
    金が無い球団はひたすら有望な若手をとって育てて、FAで他球団に「売る」。
    そして得たドラフト指名権でまた育てると。
    金持ち球団はFA補強中心のチーム作り。
    阪神は後者になるんだろうか。。なんかやだなぁ。。
    そのためにはやっぱ契約金は一律にしてほしいなぁ。
    せっかく指名権を得ても、お金がなくて目玉に行けないなんてことになりそうで。
    >世の中金がすべてじゃない…かもしれない
    結局裏で「ウチはこの選手にこれだけ契約金払えるんだから、お前のとこじゃ無理だ」
    みたいなコトするんでしょうあの人達は。
    まぁ裏金が無くならないなら同じことですけどねぇ。。。

  4. はみ より:

     千葉行ってきました。FW二列目、今岡がグラブのなかでボールを握り直す、その手の動きが見えるくらいの席でした。結局ひとり行けなくて、空席作っちゃったから、toraoさん拉致ればよかったかな。通勤経路かどっかで(笑。誘拐か。
     さて。FA改革論とはズレてるんですけど。よっぱらいの戯言と聞き流してくださいな。
     逆指名だ、希望枠だってなったから裏金が、ってことはないでしょうね。ずーっとあったし、この先もずーっと続いちゃうんだろうなあ、と。もうむしろ、それで何が悪い、と開き直りたいけれど、それじゃあますますプロ野球は「そんなもん」扱いをうけてしまう。じゃあ、だからといって、奇麗事いってるけどアマだって…と言い出したら、ますますドツボにはまる。
     正直いって、一旦、全部表に出したったら? と思う事もあります。言いたい事、訊いてみたい事、いっぱいありますもん。高野連なんか、肩つかんで揺すぶってみたいくらい。
     ま、アマの世界にあるものを聞いたところで、驚く事すらないだろうから、置いておいて。
     MLB。どうなんでしょう。薮様みたいな渡米は別格として。ファン心理も別として、選手たちは「スケールでかいから」「日本の野球に飽きたから」「年俸の桁が違うから」みたいな、割と簡単な理由であっちに行っている気もするんですけれどね。むしろ若手のうちに、あっちの教育リーグのぼんぼん放り込んで、夢も現実も学んで貰いたいなって気がします。
     それからどうするか。教育リーグではるか上に存在したメジャーに行きたい、だから頑張る…もよし、知った厳しさを糧に、日本でトップを目指すもよし。まあ、問題は、そこで目ぇつけられた場合ですが…それはそれで、企業(球団)対企業のお仕事ってことで。
     契約金の上限とっぱらいに関しては、それでいいんじゃないかな、と思います。いまでも、たぶん、表でいくら、裏でいくら、みたいな形になっていると思うし。契約金少ないから行きません、なんて選手、見た事ないですからね。ドラフトがあるわけですし。
     ただ…まあ、貰った本人は大変だと思いますけどね。周囲との戦いが。えーと、まあ色々ありますからね。契約金が、退職金の前払いであり、才能への対価だってことが判らない人たちが多いので。宝くじ当てたんじゃないんだから。
     ときどき、もう昔のドラフトに戻してもいいんぢゃない? なんて思ったり、します。有無を言わせぬくじ引き。あの頃から球団は「他の球団には行かない」と言わせたり、それを無視して強行指名して、さてどんな手をつかったか入団させたりしていましたけれど。
     いまは、公平、クリーン、選手の職業選択権、いろんな旗印のもと、やればやるほど、わけわかんなくなってきました。ドラフトなんて「やるだけ無駄」といってもいいくらいで、その裏じゃスカウトさんが、確実に囲い込まねばならぬ、というプレッシャーと戦ってるんだろうと思うわけです。
     FAは、正直言うと好きな制度ではないので、できればなくしてもらいたいくらいですが、それじゃあんまりですしね。ただ、移籍に際し、球団には獲得の制限をつけてほしいな。人数でも金額の上限でもいいから。それで希望球団に行けなかったとしても、それだけの選手だったってことでしょうし。
     しかし…正直な話…野球って、オカネかかるんですよね。一部のスポーツ特化したような学校を除いては、部費だって用具費だってかかる。「それにつけこんで」と言われそうだけれど、払えばいいじゃないですか、と思うわけです。それがプロだ、と。なにが悪い、と。暴論ですけどね。
     ただし税務署には気をつけて(笑。貰ったオカネ、申告してたのかなあ…。

  5. torao より:

    to DIMEさま
    「革命」の話は難しい所です。話を国家の自由主義と社会主義に例えれば、現在は「主義なんてどっちでも良い」という時代と言えるのではないでしょうか。中国はまだしばらく社会主義体制を維持するのでしょうが、中身は資本主義以外の何者でもなくなっています。一方、勢力を伸ばしているアジアの工業国は、自由主義でありながら、国家の計画に沿った経済政策が功を奏していますし、アメリカ経済が立ち直って行く背景には、原始共産主義にも似たNPO活動があったといいます。
    主義が大事なのではなくて、「何をどうしたいのか」という理念が大事。その理念に賛同する人が少しずつでも増えれば、起きるはずのない革命が起きるのが現代だと思います。どっちにしたって、不正を無意味にして、明朗会計を進めていくことは「利権のうまみ」を減少させることだと思いますので、クローズドのうまみを損ねるものになると思うわけです。
    to 蒸し返しさま
    いいじゃないですか、人のお金のことなんですから(笑)。というのは冗談で、誰もがそう思うんです。だから良いんです。人の目を意識するから、こんなにもらったらもらいすぎだとか、あいつより多くもらっているのにとか、いろんなことを考えると思うんです。一律1億円(出来高別途5千万円)なんて横並びになっていることにして、実はウラで何がどうなっているかわからないってのは最悪です(ちなみにこの上限というのは「申し合わせ」でいわゆる紳士協定です。球界には紳士なんていないので守られているはずがありませんw)。
    もっとも監査を入れて守らせるという手もあるのですが、一般社会の「初任給」と同様、常識的な線を衆目監視のもと定める方が自然のように思うのです。
    to 良虎さま
    そうそう、書き忘れたんですが、フランチャイズの都市は全国に散らばっていた方が良いけれど、大都市と地方ではもともと市場規模が違う。それをリーグとして是正する「地方交付税」のような工夫は、ドラフト、FAとは別に必要ですね。
    ただね、補償をカネじゃなくすることで、「売る」ことにならなくなるんですよ。もちろんフレッシュな新人はドル箱になるかも知れませんが、少なくとも現金じゃない。だからそれ自体がビジネスなんじゃなくて、しっかり育ててチームを強くして、お客を呼ぶことがビジネス。今のままじゃ、本当に弱くてもビジネスになっちゃいますからね。
    >…みたいなコトするんでしょうあの人達は。
    いいんですよ。そういうのが見えるようになることに意味があるのですから。それに対して賞賛が返ってくるのか、非難が返ってくるのか。客の声を意識しながら、自信を持って行動してくれりゃ良いんです。陰でコソコソやらないでね。
    to はみさま
    拉致はカンベンしてくれー(笑)。
    ウラでこそこそやっている…実際はやっていないかも知れないのに、やっていそうだからと、これまたウラでこそこそ陰口をたたかれる。なんて不幸な関係なんでしょう。オレはこれが正しいと思う。どうとでも言いやがれ!と言われると、なるほど君の言い分もよくわかるってなもの。お互いの考え方を思いやりながら、お互いの言いたいことを言い合う。そういう関係が、みんなの間にできると良いんだけどね。
    >しかし…正直な話…野球って、オカネかかるんですよね。
    そうなんです。だからウラで払っている金があるなら、アマ連盟に支援金払えば良いんですよ。アマ連盟も会計オープンにして、それをいかに有効に使うか考えたら良いと思います。「いくら金使ってもムダ、得しない」にしないとね。

  6. ますとら より:

    おおむね賛成であります。一年目の楽天みたいなことにならんようにレンタル移籍のような制度が出来ればいいですね。飼い殺し云々の話もありますが、今の阪神についてはそんなことはないと信じております。(色々な意味で)

  7. torao より:

    to ますとらさま
    私は、レンタル移籍はどうも気乗りがしません。イーグルスのように、新球団の時は、エクスパンションドラフトをやらないといけませんよね。
    チームの目標は優勝なので、現行ルールにおいて「飼い殺し」は極めて有効な戦術です。ルールを改正しないとダメですね。あと、なにかにつけて、ひいきチームだけは…と信じたい気持ちはわかりますが、「おい、ウチもやってるんじゃないだろうな!やってたら承知せんぞ!」って方がホンモノのファンぽくて好きです(笑)。