北信越ベースボールチャレンジ(BC)リーグのトライアウトが行われ、168人が1次合格したという。
と言われても北信越BCリーグってなんだろう。で、カチカチカチ…調べてみる。
→北信越BCリーグ(公式ページ)
→北信越ベースボールチャレンジリーグ(ウィキペディア)
→新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(ウィキペディア)
→新潟県立野球場(ウィキペディア)
乱暴にまとめると、04年(ストのあった年だね)10月、Jリーグの新潟アルビレックスの経営者を中心に、新潟にプロ球団をつくろうという話になって、球場建設計画もあったが、地震や水害の影響もあって、少し動きが鈍った。(おそらく)四国アイランドリーグも参考にしながら、地域独立リーグを組織しながら、トッププロチーム参加も目指そうという考えになっているようだ。球場建設計画も再開し、10年にはオールスターも開催内定なんだって。
サッカーで大成功した新潟アルビレックスは、バスケットbjリーグなど、スポーツへの支援の場をどんどんワイドにしている。まさにJリーグの理念である、「豊かなスポーツ文化の振興」を実践していて素晴らしいと思う。
ネットやマスコミでうろうろしていると、相変わらず「野球vsサッカー」の構図で面白可笑しくあおり立てるようなものに行き当たる。実際には、比重の違いこそあれ、野球もサッカーもその他のスポーツも好きという人も多くなり、変化の胎動はそこここに感じられるようになっているので、次のステップに進んで欲しいなぁと思う。
最も重要なことは、Jリーグがうまくいっているとかいないとか、プロ野球の将来が暗いとか明るいとかじゃない。
日本という国の、中央と地方のあり方が今までは本当に悪かったのが、少しずつ良くなりつつあるということ。マスメディアと行政がもっとも遅れていると思うが、経済や文化、そしてスポーツからは明るい材料が見え始めているということ。そして、その気運を創り出したものの一つに、サッカーだけでなく広く「豊かなスポーツ文化の振興」と地域密着を掲げたJリーグの理念というのが間違いなく存在しているということだ。
だから、野球関係者、ファンは、これまでのあり方を素直に反省する必要があり、決してサッカーのことを悪く言ったりすべきじゃないと思うし、サッカーに限らず、広く自分の身近で行われているスポーツの振興に関心を向けるべきだと思う。
一方、サッカー好きな人たちが野球をののしるのもJリーグの理念から見れば(過去の虐げられた歴史を理解したとしても)心の狭い話で、もったいないことだと思う。理念通りの姿勢を貫けば、より尊敬を受けるだろうと思うのだ。
さらに言えばスポーツvs文化(というか嫌スポーツ)も意味があるとは思えない。
私が今もっとも意味があるものと思えるのは、マスコミvsパソコミ(そんな言葉があるかは知らん)だな。
コメント
昨日、この関連のニュース流れてましたよね。
球場は、関西の球場みたいに出来ても、藤井寺みたいにつぶして欲しくないという気持ちの方のが強いです。
20年来のサッカーファンでタイガースファンの私から見ると、両者はとてもよく似た精神構造を持っていると思います。「まず最悪の事態を想像し、負けても“最悪の事態よりまし”と考える」とか、「多数派から虐げられ続けて、強い憎しみにかすかな憧れが混ざってる」とか(笑)
でも、Jリーグの関係者やコアなファンは、野球を憎悪したり罵ったりしてませんよ。かつては一部で複雑な感情があったかもしれないし、今も野球に対する反発や嫌悪感を持つ人もいないとは言いませんが、多数派でも中心的存在でもないと思います。
実際、FC東京はスワローズと提携してお互いのファン層の拡大をはかっていますし、コンサドーレ札幌とファイターズも札幌にスポーツ公園を作る計画で協力する方法を模索しているそうです。ジェフ千葉とマリーンズ、四国ILと愛媛FCやヴォルティス徳島なども、お互いに選手を始球式に呼んだり共同でイベントを開いたり、交流が始まっています。
ファンの側では、マリーンズの人気復興の中心になったコアなファンは、かなりの部分がジェフ千葉のサポーターですしね(友人が多数いるのでよく知ってます。だからあそこの応援はやたらサッカーっぽいんですよ)。
サッカーでも野球でも、現場の人たちはそれぞれがんばっているんです。でも、その動きに一番鈍感なのが、実はマスコミと広告代理店だったりするんですよね。特に、現場を見に来ないデスク以上のクラスの人たちが、昔の思い込みを通してしか見てないのかなと感じます。「巨人戦の視聴率=野球の人気」とか、「野球VSサッカーの対立」なんて、15年前の常識なのにね。
to 3鉢のサンセベリアさま
球場などのハコモノは、いずれ取り壊したり改修したりしなきゃいけませんが、問題は中身、人や気持ちをいつまで維持できるかなのかなぁ。
to あーちゃんさま
野球関係の中枢(経営に近いところ)に、サッカーとともにあろうという謙虚さが見られるようになったのって、そんなに古い話じゃないんじゃないかなというのが私の考えです。
学校スポーツの場などでも、野球だけは特別という実体、歴史があったのも事実ですし。
それと広告代理店は鈍感なのではなくて、「体制護持」なんだと思います。地域それぞれに独自の文化やニーズが発達することは、中央集権を成し遂げている企業グループ、とりわけ広告代理店にとっては、デメリットしかないでしょうから。
いずれにせよ、いろいろあって、事態は変化しています。次の段階に進むこと、交流や協力関係の傾向は本当に良いことだと思います。
toraoさんは ほんまに ええこと いわはろますなぁ
きょうは とくに よかったから コメントさせてもらいました
to 南田辺さま
そうでしたか。お褒め頂き光栄です。
できたらこの部分に賛成とか、ここはちょっと賛同しかねるとかって言ってもらえたらもっと嬉しいんですけど、それは欲張りですね(笑)。
< マスコミvsパソコミ
ある、あります。マスコミが報道しないものを見れるところがパソコミ・・・という風潮ですから。
広告代理店の「体制護持」は音楽・イベント業界でも同じですからね?。
北信越BCリーグ・・・アドバイザー : 水島新司って、うそ?!!面白そうw
to emaさま
>広告代理店の「体制護持」は音楽・イベント業界でも同じですからね?。
そうでしょうね。広告業界って「人混み商売」ですから、すでにできている大きな「人混み」はとりあえず守るのが仕事なんでしょう。人が引き始めたら、さっと引くのも早いけど…。
他の地方はプロ野球チームやリーグがあるのに、北信越だけ野球に関わるものがなかったですからねえ。
あの辺で何か出来ないものかと思っていましたが、このようなりーグが発足されることを嬉しく思います。
今年か去年か忘れましたが(笑)、阪神が富山で試合した時のアルペンスタジアムは綺麗でしたね。
あんな球場があるのにもったいない・・と思ってました。
サッカーを悪く言う野球ファンと野球をののしるサッカーファン。
他の方のブログ等を読んでいると、似たような関係、と言うか両者のズレがセリーグファンとパリーグファンの間にもあるような気がしてなりません。
あれを何とか出来ないものかなあ・・と思っているのですが・・
to rookieさま
>…似たような関係、と言うか両者のズレがセリーグファンとパリーグファンの間にも…
本当のサッカーファン、本当の野球ファン、本当のスポーツファン。それと同じように、本当のパ・ファンの考えは、そんなところで衝突しないですよ。私はそんなパ・ファンをたくさん知ってます。
謝罪と賠償を求め続けるか、未来志向の明るい関係を求めるかの違いでしょうかね(笑)。
折角読んで頂いているのですが、どーもNPB2に食いつけそうなトピがなかなかなくて、とりあえずこの辺から行かせて頂くとして。
えーっと、サッカーで大成功したアルビレックス云々という話ですが、元々「クラブチーム」とはそういうもので、サッカー、バスケ、野球、なんかを複合的に経営していて、そのクラブに般ピーが会費を払ってそのクラブに所属していたら、クラブの会員でチームを組んで、パッと試合が出来たりとか、あー、もどかしいですね、あったときにお話すればよかったですが・・・、まあ、会員がスポーツできるわけですよね。って、全く説明になってませんが。平塚ならビーチバレーとかが有名だったり。
日本の野球というのは、学校の「部活」の延長線上にあって、そこに加えて社会人&プロ野球があって、元々組織的にまとまりがない上に、プロアマ問題まで内包しちゃってたりして、まあ、よくそう言う状態で今までやってこられたな、という状態ですよね。
で、こういう形のクラブチームというのはヨーロッパ、特にドイツなんかが有名なわけですが、これから先、どうやって日本の野球がこういう形に融合できるかが一つの課題だと思っています。もちろん北信越のように新しくリーグを立ち上げるのもありでしょうし。
と、まあ、コメントかたがた書き出したら、案外長くなりそうなので、いずれ記事にしてトラバさせて頂こうかと思います。
今日のところはあいさつ程度にこの辺で。ああ、この前お会いしたときにこの辺の話もしておけばよかったですね。次回、熱く語りましょう。笑
to DAIさま
いらっしゃい、おちつきましたか?
会って呑めば、楽しく野球の話もしたいしね、なかなかうまくいきません(笑)。
ここらへんの勉強も、ただ今急ピッチですわ(笑)。
http://www.npb2.com/j/modules/bluesbb/thread.php?thr=118&sty=2&num=5
オープンなヨーロッパサッカー型地域密着、
クローズドなアメリカNFL型地域貢献、
基本的にクローズドなのに、上(MLB)があるというのがNPB。となると、2つの理想像から、新しいものを導き出すって感じでしょうか。ここいらは、参考書もたくさんあるようで、同時進行で勉強すれば知識は得られそうです。
私は、NPB2型、楽しみ方のバリエーションをもっと拡げたいなぁ。
>基本的にクローズドなのに、上(MLB)があるというのがNPB。となると、2つの理想像から、新しいものを導き出すって感じでしょうか。
否応なくオープンさせられている状態なのに、まだクローズドだと思ってる(思いたい)人がいる、と言い換えた方がいいのかもしれません。
で、ヨーロッパクラブ型地域密着
(あえてサッカーとかかないのは、ヨーロッパのクラブがサッカーだけでないからで、まあ、サッカーという言い方を入れた方が一般的にイメージしやすいとは思うので厳密に言う必要はないのでしょうが、クラブがサッカーと言う言葉に縛られると本来のクラブチームの意味が損なわれかねないので、ここではあえてヨーロッパクラブ型と言っておきます)
の話はとりあえず、オープン、クローズドの話とはちょっと違うところで話を考えた方がいいかも。
>NPB2型、楽しみ方
楽しいにも色々ありますからね。なんとなーく楽しけりゃいいじゃん、でやって来てプロ野球界こうなっちゃったわけで。しゃきっと楽しいNPB2をヨロシクでっす!
to DAIさま
うんうん、なんとなくついていけそうだ(笑)。この際、ちゃんと形になっている欧州クラブと米国NFLだけで話しちゃってもよいのかな。
「自分たちが帰属しているあるいは、自分たち自身であるヨーロッパクラブ型」
「地域とチームがお互いに貢献しあう米国NFL型」うーん、論点を整理して、トピックつくろうっと。
うん、「しゃきっと楽しいNPB2」それですよ。やっぱりスポーツはマッチョなとこがないとね(笑)。
>欧州クラブ
>自分たちが帰属しているあるいは、自分たち自身である
まさにここですよね。ここに欧州クラブ型の醍醐味があるというか。
そして、
>NFL型
NFL型は宮内さんの主張そのものなのでちょっとイメージが悪くなっちゃいましたが、これは非常にいいところがあるんですよね。譲渡制限をかけた株式を市民が持ってるチームがあったり。
日本だと実際の所、未だに「ファンクラブ」「サポーター」という形でしかファンと球団、クラブとの関わり合いがないわけで。
最近、盛んに選手が地域の子ども達に野球教室なんかをしているのですが、こういうのをもう少し言葉にしやすい「形」にしていければなぁ、と思っちゃいますよね。
いつの間にかファンとの絆が薄れ、「企業の広告塔」としての役割だけがアイデンティティになってしまった日本のプロ野球はですね、もう一度、どういう形でファンと接していくのか考え直さないとですよね。
to DAIさま
うんうん。よかったら…。トピ作りました。
http://www.npb2.com/j/modules/bluesbb/topic.php?top=14