藤田元司氏が死去。ONの合間合間で監督を務め、そのたびにスジの通った指導で「正調ジャイアンツ」を形作った。
合併騒ぎの時、藤田氏がきっぱりと意見を表明していたことを薫友さんの記事で知る。「球界の紳士」「ジャイアンツの良心」という称号が相応しい名監督だったと思う。合掌。
「一コマ一コマのために練習しているんです。あの一コマが大きかった。あの一コマのおかげで中日さんは優勝を逃した。あれでウチは優勝させてもらったんです」。スカイAで連日放送している「猛虎キャンプリポート」で初解説した木戸前タイガース二軍監督の言葉だ。
一塁から二塁、二塁から三塁…そのそれぞれの塁間を「一コマ」と言っているらしい。そして問題の一コマとは、「9.7 The Game」延長10回ウラ、先頭福留が二塁打で無死二塁、サヨナラの絶好機、打者アレックスが走者を進めることなくショートゴロに倒れた場面を指していた。あそこでアレックスが「一コマ」進めていれば、ドラゴンズが優勝していただろう、それができなくて、福留が盗塁して、セーフのようなタイミングが微妙な判定でアウトになり、流れがタイガースに来た。それもこれも「あの一コマ」のせいだったのだと。
もう熱中して試合に入り込んでしまっていたので、久保田や岡田監督、中村豊の顔ばかりが思い出されてしまうあの試合だが、よくよく冷静に考えれば、木戸氏の言うとおりだ。あの10回ウラ、難なくドラゴンズがサヨナラを決めていれば、「やっぱり強いドラゴンズ」が優勝していたのだろう。そして、06年、ここまで自信に満ちあふれた春を迎えるタイガースはなかったような気がする。
木戸氏の解説は面白い。他にもユーモアと愛情に溢れるコメントがたくさんで、今季のテレビ観戦ががぜん楽しみになってきた。特にしばらく二軍選手を見ていただけに、若手になんとかチャンスを掴んで貰いたいという率直な気持ちと、一軍のスター選手の素晴らしさを指摘する感覚が新鮮に感じた。常に一軍レベルを見ている人とは、少々趣の違う言葉が出てくる。
1983年の入団以来、ずっとタイガースのユニフォームを着続けた幹部候補生。上がつかえて、弾き出されるような人事で、ABCの解説者になった。正直に言えば、これまで木戸氏がどういう考えを持った人物であるのか、よく知る機会がなかった。この日の中継はなかなかインパクトが大きかった。やはり「いずれは…」の器だね。
コメント
阪神タイガース、キャンプ8日目
本日のスカイAの解説は木戸さん
今年からABCの解説になったそうです
さすが元二軍監督、愛のあるお言葉が多かったです
一軍から二軍に落ちてくる選手は傷ついていて(心がね)、それを受け止めてやらなくてはならないって
なんか自分のことのように嬉しく、温
昨日のキャンプ解説良かったでしょー
木戸ってほんと思っていたよりも大人物で、「いずれは・・・」立派な器ですね
タイガースの未来は明るいぞっ!
おはようございます?。
へえ?・・・「いずれは・・・」な器なのか。
キャンプの様子も見たいと思いつつ、
自分が現地へ2軍だけど行ってるのでみる暇がない。
そのほかの日は仕事だし。
仕事かキャンプか。ひたすらその繰り返し。
ある意味幸せといえば幸せだけど、
しんどいといえばしんどい(*ーー*)うーん
今日は久々にマジの休みです・・・
キャンプも休みだしね?(笑)
たくさん寝るとします・・・
おやすみなさい(笑)
木戸さんの解説…今季は今から楽しみなことが多くて幸せです(笑)。
なるほど! あの「9.7」10回裏のアレックスの打席は、単なる「歴史の一コマ」ではなくて、「歴史的な一コマ」だったんですね。
木戸さんの声が聞けるのはうれしい限りです。入団まもなく天国を味わって、それからずっと地獄の時代をささせてきた人ですから。記憶の中では、なんと言っても1試合3ホーマーした試合が強烈でした。
私には木戸野球はまったくの未知の世界です。あえて言えば、野村野球に心酔しているらしい話を聞くくらいです。これからの解説の中から少しずつ「木戸野球」を読み解いて行きたいです。いつの日か、再びユニフォームを着ることが必定な人物ですから。
木戸さんの解説は本当に面白かった!
スカイAの中継で聞く事が出来ると思うと今からわくわくします。
昨日のお話の中で私が印象に残ったのは日本シリーズ最終戦の事。
鳥谷が一塁でバッターボックスのシーツに対し
10球放られた間
一度も牽制球が投げられる事はなかった、という話です。
もし、普段の鳥谷に走る危険性(可能性)があれば
もう少しリードが大きければ
1点差のあの場面ではもっと違った局面があったのだろうなぁ、と。
まぁ、「たら・れば」なんですけど(笑)
赤星さんも「走れる足があるのに」と言ってるし今年は鳥谷の足にも注目!と改めて思いました。
ほかの木戸語録は、TBもらったぼんさんの「ブログリサ」もご参照下さい。
to ぽんさま
良かったー!木戸氏も解説者は良い経験になるでしょうね。
to ちょびうささま
>仕事かキャンプか。ひたすらその繰り返し。
仕事中に昼寝しちゃうってのは?ダメだよね、そんなのは。キャンプ地で昼寝しちゃえば?意味ないな(笑)。おやすみ?!
to おかぼんさま
ドラゴンズファンで、あの試合が大きかったという方達(意外と少ない)は、やはりあの10回裏の拙攻をポイントに挙げるようです。コマっていう用語は初めて聞きました。
to いわほーさま
意外なほど、とっても気持ちを前に出してしゃべる人でした。でもなんとなく「岡田評」についてはごにょごにょしてたかも知れません。ホンネはきっといろいろあるんでしょうからね。
to ちびさま
その話もいいですし、捕手の育生についての話も良かったし…。さすが観戦時は常にストップウォッチで測りながらというだけありますよね。
藤田元司はね、よく知らないけど厳しさと優しさが同居した、ええおっちゃんてイメージ。
2回の監督時代、巨人に対して悪いイメージないんですよね。
自分にとっては、巨人が巨人らしかった時代。特に最初の時(81-83年)。
ユニはアイボリーでヘルメットはツヤ消し。かっこよかったですよ。
その時の我が息子は3位3位4位。宇田とか大町がいた頃かな?w
to zero-52さま
>宇田とか大町がいた頃かな?
植松やラムがいた頃とも言います(笑)。
定かでない記憶だけですので勘違いを始めに謝っておきますが、東京六大学の主将を獲り始めたのは慶応の安藤さんだと思うのです。早稲田の中村さん、法政の木戸さん、明治の平田さん、早稲田の岡田さんと続く系譜は流石のものだと感心しています。逸材が多すぎてチョット割を喰っている感じですが、監督候補が見当たらなかった我が虎にとっては、まさに嬉しい悲鳴でしょう!
さよなら藤田元監督。最高のLG決戦
giants-55さんも書かれていますが、1983年の西武対巨人の日本シリーズは最高でした。
逆転また逆転!これこそプロ野球!プロ野球って面白い!!
この日本シリーズを見せてくれた全ての人に感謝したいような、そんなシリーズでありました。
当時私は中1でソフトボー
藤田元讀賣監督が死去
元巨人監督、藤田元司氏が死去 (ニッカン)
讀賣ファンならずともショッキングなニュースが入ってきました。89年の讀賣対近鉄の日本シリーズを敵として戦った仰木さんの後を追うように、元讀賣の藤田元監督が死去。
野球中継といえば千葉テレビかテレビ埼玉
おお、精一にラム!
あ、スコアブック探さんと・・・
元巨人の監督でリーグ優勝4回
(うち日本一2回)の名将、藤田元司
さんが昨日の夜に他界したそうです。
思えば、私が知ってる、ここ30年の
巨人の監督で「本当の意味」で名将と
いえるのは、藤田さんだけだったの
ではないかと思います。それだけに
本当に残念です…
http://www5f.biglobe.ne.jp/~syake-assi/
藤田監督時代の巨人。
強かったなぁ。
本当に意味での「強い巨人」と言うのは、あれが
最後だったのかも。
決して華美ではないけど、何か段違いの詰め将棋の
ように、やられた記憶が甦ります。
ご冥福をお祈りいたします。
木戸さんの解説。
「一コマ」ですか。
おぉ、中々含蓄のある言葉だ。
コマの積み重ねの試合の中、あるコマの結果が
試合の流れを変え、「たら・れば」を産むのかも
知れませんね。
結構捕手出身の方の解説者は好きな人が多いの
で、楽しみです。
(特に野村さん、梨田さん、森さん)
to 森 無礼さま
ああ、本当だ。意識的に集めていたんですね。何より、球団とケンカ別れする人が減ったことがとても嬉しいです。良い球団になってきました。
to zero-52さま
(笑)
to しゃけさま
いつでもそうなんですが、失って初めてわかるありがたさなんですよね…。
to 西田辺さま
藤田監督時代のプロ野球が、昭和最後のプロ野球ってイメージがあります。今思えば、ちゃんとしてましたよね、あのころのジャイアンツは。
そう、「塁間」にポイントを置いた論旨というのが新鮮でした。たしかに守る時は1コマを与えないために、攻める時は1コマを得るために知恵と力を傾けるのが野球です。木戸さん、期待しちゃいますよ。
http://osaka.nikkansports.com/otr/p-ot-tp1-060211-0004.html
木戸と矢野の対談が載ってます
木戸も矢野もすごい
木戸の愛の深さに感動
to ぼんさま
良いインタビューですね。素晴らしい!