残塁と併殺の大安売り。打てども点にならず、勝負の継投・リガン投入も裏目。ヤクルト戦12連勝の本拠地「地の利」も生かせず、甲子園は今季最少47,000人の観衆のため息に包まれた。「弱い阪神」「ダメ虎」の文字列を久々に目にする一方、ライバル巨人は4点差をひっくり返して6連勝と波に乗る。
目の前が暗くなるようなここしばらくだが、あえて「心配無用」と言ってみることにする(笑)。昨年の優勝はなんだったのか?優勝の前にあったのは長期低迷という「どん底」。星野氏がやってきて、「ん?強くなってきた?」「お、いい感じ!」「俺たちは強い!」と加速度的に上昇していく高揚感で勢いに乗っていった。
今季はといえば、正直開幕から「強いんだか弱いんだかわからない」という状況が続いていた。調子は出ていないが首位にいる、という弱い浮力の中で水面上を漂っていた。このような展開ではなかなか機運は高まらない。
打線には向上の兆しも見える。また井川、吉野、伊良部、キンケード他、期待通りの活躍ができないでいるメンバーたちも地下でマグマのようにエネルギーをためている(たぶん)。爆発力と加速度的な高揚感なくして優勝無し。ここでしっかりとした底を作ろう。
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