【堀内G再生】清原より改革…旧来の悪循環断ち切る

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http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200411/bt2004111504.html
日米野球終了。今後のプロ野球を考える時のヒントがたくさん詰まった面白いシリーズだった。特にスピードをアピールした岩村、赤星両選手のおかげで締まった。今回来日したメジャー選手たちは中堅というより若手の部類が多かったという。確実に日米の実力差は縮まっているとは思うが、メジャーの「厚み」を感じざるを得ない。出場したスター選手たち、お疲れ様。
11/15第1回構造改革協議会が行われる。このスト騒動の産物を実のあるものにできるかどうか。「一場事件」を受け、まずはドラフト改革が最重要議題となるだろう。しかしそれ以前に、機構・選手会双方による「今後の日本プロ野球のあるべき姿」の合意事項を掲げる作業も行って欲しい。改革の名の下に、醜い利益の主張合戦が繰り広げられることなどよくある話だ。「きれいごと」をまずしっかりしておかないと、見るに堪えない泥仕合になるぞ。
しかし何事も「上任せ」にすることが一番いけない。関係者すべてが高い意識をもって自分の持ち場でベストを尽くすことが本当の改革につながる。自分のためだけでなく、自分の所属する集団のために貢献すること。そして個人からチームへ、チームからリーグへ、リーグから球界全体へ、球界全体から社会全体へと、自分の力に応じてその集団の境界線をより大きなものにして行くことが大切だと思う。
その意味で気になったのが、この巨人の話題。「読売ジャイアンツ首脳には『改革者』が存在する」実は数日前に熱狂的中日ファン・小谷隆氏の「マジメにぼやいてみよう。」でこんな謎かけのような一文があり、気にはなっていた。この改革者が、堀内監督なのかコーチングスタッフの一人なのか、経営陣の一人なのか、フロントの一人なのかわからないが、この記事が本当だとしたら巨人が進もうとしている道は正しい道だと思う。
「ファンを喜ばすためには勝たねばならない」これは正しい。しかし「勝ってもうれしくない」ということもある。そして「勝つためには戦力が必要」これは正しい。しかし「戦力は人数。人数が同じなら力。ただし力はモチベーションと体調によって変わる」ということも正しい。「ジャブジャブ金漬け」の選手は(一般論として)力が出せなくなる可能性が高まる。巨人が「補強の過ち」に気づき改革しようとしているのなら立派な見識だと思う。
星野前監督による「阪神改革」は、「巨人だけに好き勝手させていたら、野球がつまらなくなる。巨人に対抗できるのは阪神だけだ。さあ久万さん、とことんケンカしようじゃありませんか!」というところから始まっている。巨人が変わるのなら、ある意味では目的達成で、阪神の改革の中身も変わってしかるべきだと思う。

コメント

  1. いわほー より:

    読売ジャイアンツ首脳に『改革者』が存在するだけで、巨人が本当に変わる
    かどうかはいささか疑問ではありますが、希望だけは持ち続けましょう。
    もちろん阪神球団がすべて「善」ではありえないわけですが、少なくとも
    「巨人」よりは一歩も二歩も先手の「改革」を唱えていって欲しいと思いま
    す。セ・パともに球界の盟主の屋台骨が揺らいでいる今、阪神球団の発言力
    が増しつつあるのですから。

  2. torao より:

    >いわほーさま
    さすがの巨人も、巨人戦視聴率の低下や、
    今シーズン終盤の客席や、宮崎秋季キャンプの惨状から、
    相当な危機感を持っているのは間違いないでしょう。
    少なくとも巨漢主義=商売繁盛でないことだけはわかったでしょう。
    改革といっても遅きに失していると思います。
    やっぱり若手が伸びる様子を見るのが一番面白いと思うんですよ。
    最近はさっぱり人気のない相撲界だって、
    昔は若手が力をつけて番付を駆け上がっていくのが
    一番盛り上がっていたと思いますよ。
    阪神も若手をブレークさせることをもっと考えてほしいです。

  3. ichiken より:

    足の速い1・2番で揺さぶられて、ヨシノブ、小久保、ローズで返され、下位に阿部が控えてる、なんつう野球をやられると、結構やばいなぁ・・
    これで清水が強肩の外野手に代わると、かなり強い・・

  4. BSミツルH より:

    GのH監督が「番長は下品だ。保安官と呼ぼう。」などと発言したときにはコケましたが、これが(意識的には)改革の始まりで、H監督の精一杯の宥和策でもあったと思います。「番長」的なもの(裏がえせば選手の甘えなんですが)を認めたときに失ってしまうモノの重大さに気づいていたんでしょう。あるいは単に「オレの時代はこうではなかった」という個人体験の押しつけに過ぎなかったのかな? 野球人気の凋落とはいいますが、Gの一人負けというところが真実でしょう。それには気づいたのかな? 球団は東京Dの観客動員数の水増しをヤメるところから改革してね!
    昨日の話題で恐縮です。硬球はメーカーによって手触りも違いますし、これを厳密に規格化して「同じボール」に限りなく近づけるのには限界があります。そこで国際試合での試合球は開催の数ヶ月前に入札で供給メーカーを決めたらどうでしょう。それ以前の努力としては協約で「規格化」を推進しておき、W社製もM社製もR社製も、少なくとも弾性誤差は極小に、縫い目の高さと糸の材質は許容範囲内に、としておくのです。そしてR社製が採用される…。それはM社製ともW社製ともそんなに違わない…。つまり「第三のボール」を使うという発想ですが、公正が確保できる方法なので協約の話し合いをするときにも説得力を持ち、現実的でもあると思います。現在MLBで使用している公式球をそのままNPBのペナントレースで使わなければならない理由は何もないはずだからです。(せっかくNPBがW社製のボールを採用したのにM社の営業努力でMLBの公式球はM社製になっていた、などという倒錯だってあり得ます。)しかし、このことと国内での試合球の統一は別です。一つのリーグで球場ごとにボールが違ったり、途中から公式球を(質の違うものに)変更してそのまま公式戦が展開していくなどというのはやはり異常です。これは規格を厳密化するか入札するかして「同じボール」にするべきだと思います。今回の日米野球はまだまだ親善試合なので、一つのゲームで2種類のボールを使うことが許されたのでしょう。
    「第三のボール」が手渡されたら、あとはゴルフと同じで「環境」との戦いも試合のうちです。いかにコントロールしアジャストするか…。私はそういった「環境」重視(=偶然を楽しむという意味でもあります)のゴルフ的な発想から、Wカップの公式球がMLB仕様で、ふだんのNPBの試合球と違っても、それでも試合前に慣れたらエエやん程度の発想だったのですが、すり合わせができて統一に向かうならそれに越したことはないと思っています。Wカップは野球界にとってチャンスだし、楽しみでもありますが、ただ3月開催ではまだまだ親善です。11月開催が早く実現してもらいたいものです。そのとき「統一」すべきことは佳境を迎えるでしょうが、話し合いに出席する機構の代表には是非とも次の提案をしていただきたい。「フィートやマイルの表示をやめて世界標準のメートル法を取り入れてみませんか?」(国際試合での日本の柔道着も白と青なんだから…)これは本家本元への敬意とは別の話としてですよ。
    お褒めの言葉、痛み入ります。情報源は何かのTV特番です。W社製品とM社製品が大写しになっていたのを見ました。縫いしろと切断面の距離が明らかに違います。糸の質も明らかに違い、縫い方(=締めかた)も違います。これは見るからに違うボールです。でもボールの滑り具合(?)はまた別で、試合前に審判が滑り止めとして試合球を擦る、その泥・砂の材質がまた違うのでした。ヤレヤレ…。
    野球の規格はダイヤモンドの形状と距離以外、ナント多様性に富むことか…。マウンドの高さ・固さ・傾斜もマチマチですし、驚くべきことにバットもそうですね。≪一体成形≫された木製バットならどんな形でもいいはずです。今岡には必要ないですが、ラケット状のバットでもルール上はOKのはずです。ただしその選手が異様にヒットを量産すればすぐに附則でルールは改訂されると思います…。(以上、ウンチクでした…。)

  5. torao より:

    >ichikenさま
    おお、強そう!それに負けない強いチームにならなくちゃいけません。
    投手陣と守備力でビシッといきたいですね。
    もうTG戦が楽しみになっちゃった(笑)。

  6. torao より:

    >BSミツルHさま
    ええ?ラケット型のバットぉぉ?
    それ少なくともバントの場面では無敵では?(笑)
    ものすごい質と量のコメント、ありがとうございました。
    知らなかったことを知るのは楽しいことです。

  7. こたに より:

     答はフロントです。今の首脳陣でフットワークがよくてきちんと企画書を書けるような人は一人しかいません。と、また謎かけですみません(笑)。

  8. ストーブリーグの裏ヘッドライン集

     遠い昔に渡邉の飛球が捕獲されて以来の久々のエントリーとなります。
     どうもストーブリーグの季節になるとここに書けない情報ばかりが入ってきまして・・・まあそれを噛み砕いて当たり障りないように書けばいいのですが、食うや食わずの忙しさの中にあってそういう体力
    >

  9. torao より:

    >こたにさま
    ほう、そうなんですか。
    となるとここ数日精力的に動き回っていた清武代表か、
    その下にいるブレーンか、ということでしょうね。
    確かに、この日のサンスポの記事なども、本当に堀内監督が考えたの?
    という感じでした。きっと、代表が書いたシナリオどおりに
    ことが進んでいるのですね。
    うーむ、となるとこりゃ巨人相当イイ感じになってくるかも。

  10. 今を生きる より:

    虚人が変わる?

    とっても気になるエントリーを発見↓ あの虚人・首脳の中に改革者が居るとか居ないと
    >こたにさま
    ほう、そうなんですか。
    となるとここ数日精力的に動き回っていた清武代表か、
    その下にいるブレーンか、ということでしょうね。
    確かに、この日のサンスポの記事なども、本当