緑のユニフォームは甲子園球場90歳のお祝い、試合前にセレモニーまでして、どうしても勝ちたい試合。ところが敵もさるもの、簡単には勝たせてもらえない。先制され、追いつき、追い越すも、粘られて追いつかれて延長戦へ。残念な守備や拙攻が続き、もし負ければ、悪い流れがシーズンに大きな影響を与えるような試合だったが、ギリギリのところで踏ん張り、歓喜のサヨナラで雲を振り払った。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
対DeNA 13回戦 甲子園
デ | 0 2 0 0 0 1 1 0 0 0 | 4
神 | 0 0 2 2 0 0 0 0 0 1x | 5
勝:榎田2勝1敗0S
敗:大原2勝1敗0S
HR:バルディリス ツーラン11号
DeNA:井納 – 三上 – 林 – 加賀 – ソト – 国吉 – 大原
阪神:藤浪 – 福原 – 呉昇桓 – 榎田
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
このところ、鳥谷や上本のグラブの先を、ほんの少しの差で球が抜けていく、いや距離的には追いついているように見えるのに、わずかなカンのズレによって、捕らえられないというシーンをよく目にする。体調イマイチで休んだゴメスも、プロのスタメン捕手として初の夏を迎える梅野も、守備でやや反応が鈍いと思わせるプレーが目に付く。夏の疲れは、一瞬勝負の打撃より、ある程度長い時間、緊張した姿勢で辛抱しなきゃいけない守備に先に出るのだろう。こう蒸し暑い日が続けば無理もないことだろうが、今が頑張り時だから、なんとかいいコンディションをキープして欲しい。
そんな中でサード今成の溌剌とした守備が目立つ。反応良く足が動いているし、打撃と同じように懐の深さを使って、しなやかに体を拾い、素早く投げる。チームを救っている。
立ち上がりに2点を失い、その後立ち直って援護を待つが…というのが、ここ数試合先発投手「お決まりのパターン」になってしまっている。この日藤浪はパワフルなボールを投げていて、いかにも調子が良さそうだったのに、2回バルディリスに特大の2ラン本塁打を食らってしまった。ゴロになるような外角低めを狙ったつもりが高くなり、飛ぶゾーンに行ってしまった。失投ではあるが、この場面に限らず、タイミングじゃんけんで無類の強さを発揮していた梅野のセンサーに、最近微妙な狂いが出ているというのもある。だんだんと「怖いもの」を知ってくる時期なのだろう。それでも打者を観察し、自分なりの根拠をもって選択することを続けていれば、悪い結果が出ても、すべて脳にインプットされていく。とにかくレベルの高い試合に出て、自分の頭で考えることが今の梅野に必要なこと。どんなことも無駄にはならないのだ。
7連続三振も記録した藤浪についても同じことが言える。思ったところに球がいかないのは、怖いものを知ってきたから。もし失投して狙いと違うところに行ったらこう打たれる…という映像が脳裏に浮かぶだけの経験を重ねている。成功の体験、失敗の体験、それぞれの記憶を脳に刻む過程で、強固な自信を形成できれば、今よりずっとその大きな体を制御できるようになり、精度が高くなる。この日、好調ベイスターズ打線との対戦は、藤浪の血肉となるだろう。頼りにならない打撃陣を鼓舞するバッティングも見事だった。
リリーバーはよく頑張った。福原は粘られても根負けせず。呉昇桓は絶体絶命の状況に追いつめられてから芯の強さが出た。榎田も自信を持って投げ込めた。
いやだけどホントしっかりして欲しかったわ打つ方。上本、今成、鳥谷、ゴメス、マートン、福留、隼太、梅野。それぞれはそれなりにいい打撃もあったのだが、いかんせん繋がりが悪い。勝ち越せばマウンドを降りた藤浪に白星をプレゼントできる7回ウラ、先頭上本が三塁打で出たというのに、今成、鳥谷がいずれも浅いフライで走者を返せないという場面がイライラの絶頂、全員集合、正座させて、「キミらなんでそうなのか」と説教したい気分でいっぱいだった。
綺麗に格好良く打つ必要なんてないのだ。献身的にチームのために自分ができることをやればいいのだ。内野は前進なのだからシャープにコンパクトにミートして強い打球を心がければ間を抜けてくれる。いや三塁走者は上本なのだから、乾いたグラウンドに叩き付ければ、高いバウンドのゴロだって点が入る。
説教したかったことをやってくれたのが10回ウラのゴメスだった。無死二塁となって、ボール球をよく見極め、ストライクをボテボテッと二ゴロにして走者を進め、一死三塁という状況を作った。これができずに苦労しているのがここ何試合か。いいきっかけになって欲しい。グッジョブ!
最後福留はよく決めた。ギリギリのタイミングでバットが上手く出た。…と、殊勲打とその前の回、相手の本塁突入を阻止した守備力、抑止力について称賛する予定が…ああまたも痛恨の時間切れという大エラー。とありあえずみなさんに託す(笑)。
コメント
藤浪はさすが甲子園の申し子ですよ!
恐れ入りましたm(_ _)m
球団タイ記録の7者連続三振!
一時勝ち越しとなる2点適時打!
持ってるとしか言いようがない。
(勝ちには繋がりませんでしたが)
7回の攻撃は今成の時セイフティースクイズもあるかなと思いましたが、何の策もありませんでしたね。
福留に関してはさすがの一言!
あの9回のライト前での打球に対するチャージの速さ、そしてホームにダイレクトストライク返球!
ランナー抑止力はずば抜けてます。
和田監督が使い続ける理由でしょうね!
サヨナラ打は読売戦以来の2回目。
ここぞと言う場面ではよう打ちます。
これからは若手、育成ばかりも言うてられへん時季に入ります。
もちろん若手の台頭は今後も必要ですが、福留のようなベテランの力も必要となってきます。
若手は伊藤が結果を出してるので、右左関係なく使って見てほしい。守備に不安はあるが・・・。
上本、梅野の状態が心配。特に上本!痩せすぎやろ!どこかで休養を与えないといけない気がするのは私だけ?
球審白井のストライクコールが大いに気に入らない。
あれすごいですよね
去年だったか、甲子園で観戦してたとき球審が白井さんで、
隣に座ってた人が白井さんのストライクコールを聞いて、
これを聞きに来た!!
と言ってました。
ファンもいるみたいですね。
あれを聞いた息子が一言、
甲子園に象がいるの?
臨場感のあるリポートをありがとうございます。
帰省中でなかなか観戦できない中、同郷・福留が良く決めてくれました。
奇しくも昨日の勝利決定の頃、こちら鹿児島は台風最接近で福留の故郷辺りが一番被害を受けておりました。台風に苦しむ人達に少しは元気を与えられたのではないでしょうか、嬉しかったです!
甲子園90周年すごい歴史ですが、昨日嫁の婆ちゃん(97歳と92歳でまだまだ元気)に会って「甲子園まだ青いわ!」と思いました(笑)。
これからも、甲子園でさまざまなドラマを期待します。
10回の攻撃、無死1塁での相手投手の暴投は、1塁走者鳥谷の動きを警戒するという心理が少なからず影響しているのでは…。そういう意味でも、8回の無死1塁では、マートンに代えて田上を代走に送って欲しかった。走らないにしても、相手投手にプレッシャーをかけられたはずだし、走者2塁での代走よりも相手は嫌だと思う。
あと、9回の守りから鶴岡に代えるのなら、8回2死2塁の場面で梅野には代打を送ってもよかったと思う。梅野は好きな選手だし、将来タイガースを背負っていく選手だと思うけど、ここ最近の打撃はストライクを見逃しボール球に手を出すということが多いように見える。そのまま打席に送るなら、最後までマスクをかぶらせて欲しいけど…。
「おーい!野手集合!ここに座れ」 トラオ監督の熱くも理路整然としたお説教にタジタジ。ですが最後には「甲子園に来てくれるお客さんにとっては、どれもこれも特別な試合だ。今日は各々役割を果してお客さんを沸かせようじゃないか!そしてメッセを助けよう!それから晋太郎、昨日は済まなかったな…」妄想病なんですが、トラオさん監督やってくれないですかね(笑)。ナナ回裏がもう…頭痛がしましたが、リリーバー陣が踏ん張ってくれました。ドメさんが攻守に活躍。さすがです。けど年寄り冷や水浴びせるのはヤメテ。常温でお願い致します(笑)風邪引かれても困るので。晋ちゃん勝って欲しかったけど連続奪三振はやるな〜。ケガ無くじっくり成長してぐれれば満足です。ローテ投手ではあるけれどね。メッセさんに早めの援護を!暑いけど踏ん張れ!
トラオさん了解しました。ブログで「。」を文の終わりに付けないのが、こちらでも出ていたことをフィードバックさせてもらいました。
さて昨日の試合、隣の新日のG1の録画を優先してしまいオンタイムで観れず。夜中に録画したのを観た。
ゴメスの3ベースで藤浪のアップって…。走ってるゴメスを映しなさいよ。なんかカメラマンがヘタな試合だった。
夜中の映像はサヨナラの前で切れてた。ガッカリ。
先発に勝ち星が付くころに梅ちゃんや上本の調子が上向いてくればいい。
「勝てないか引き分けの試合」で、勝ちを拾えてるツキを手放さないでほしい。
梅ちゃん、読まれ始まったね。レベルアップするチャンスだよ。
勝とうタイガース!
藤浪・梅野の状況はトラオさん仰る通りなのかもしれません。
でもトライ&エラーをやめてしまったら成長はそこで止まってしまいます。
良い打者というのは逃げた分だけ追い詰めて袋小路に追い込んで
くるものなので、あえて一番怖いところに投げる勇気、緩い球で
勘を狂わすという事を実験していって欲しいものです。
2人ともバッティングも良いのだから、打者目線で相手の考えている事を
推測するのは上手いはずだし、ささやかな仕草から狙われてる球を
見極める事も、観察を続けてれば上手くなると思います。
古田も矢野も谷繁もついでに阿部も、同じようなタイミングで
ずっとバッターを観察しています(した)。経験を積むのが今は重要。
結果を恐れずに頑張って欲しいと思います。
で、昨日の試合ですが、ゴメスナイス進塁打!今成ナイス守備!
福留素晴らしい職人芸!という位しか見られませんでした。
福留のプレーをハヤタしっかり見とくんやで~。
サヨナラ勝ちほど素敵なショーはありません!
福留は主演男優賞。「おいしゅうございました」の思いでしょう。
7回ウラ凡退の今成、鳥谷、そして、9回オモテ、ピンチ招来の呉は、幕切れをよりドラマチックにしたということで、さしずめ助演賞でしょうか。
↓新たに登場した、この「ナイスコメント!」ボタン、何なんだw。
まずは甲子園球場開場90周年おめでとうございます。
球場と一体になった緑のユニホーム、選手の皆さんお似合いでしたよ
次はラムちゃんみたいな黄色の虎柄にしましょうね(笑)
7回無死3塁、私スクリーンに向かってセフティースクイズのサインを出しました。
今成、鳥谷共にサインを無視し犠牲フライにもならない凡フライ、
ゴメス 惜しい・・結果無得点!!
サインどうりなら決勝点になってたかも~~。
福留君、狙い定めたサヨナラヒットお見事でした!!
これからはブンブン振回さず狙いを定めましょうね。
開場90周年に相応しくサヨナラという楽しいゲームでした。
ホンマやったら、次世代エースの藤浪がバシッと好投を見せ、打線が繋がり快勝とか言うのが理想だったんですが、
さすが90歳の甲子園の神様、一筋縄では勝たせてくれない(笑)
今年は藤浪にとって試行錯誤と成長のための一年と思っているので、これで良いのかも。
でもやっぱり球数の多さは看過出来ません。
7連続三振とかも素晴らしいんだけど、もう少し計算ずくで早いカウントから打たせて取る事もやっていかないとね。
あとは、もっと遅い球を使えるようになって欲しい。
150キロの真っ直ぐに、スライダー・スプリットが140キロ台。
コースが甘くなると対応されます。
130キロ台以下の球種があると、打者も対応に困るはず。
所詮ピッチングは、目眩ましですから。
梅野も痛い目に遭い始めて、怖さが出てきましたね。
以前より三振を欲しがる配球が増えてきました。
そういつまでも怖いもの知らずではやれませんよね。
まだ引き出しも少ないから、劣勢やピンチでの対応に稚拙さが目立ちますが、これも不動の扇の要への一里塚。
きっとこの若いバッテリーに甲子園の神様も目を細めてたと思います。
昨日はテレビ観戦、画面が捉えてくれる所しか見れないから良く分からないのだけれども、気になる点が2点。と言っても阪神の事では無くベイの事なんだが。
7回のパルのライト前ポテンヒットでブランコが帰れない事、9回2死ボールカウント3-2からのヒットで筒香が帰れない事、どんなリードでどんなスタート切って守備位置等もテレビは写してくれないので分からないんだがどちらも打たれた瞬間点を取られたと思っていたのにゆっくり3塁へ到達見たいな感じやったからスタート切って無かったのかな?
あんな野球やっているチームに負けなくて良かったと言うのが感想か・・・
あとは何人もの選手がガムクチャクチャしながらプレイしていたのも気になったと言うか、監督が落合とか星野、原、野村あたりだと許すのかな?
まあこれもどうでも良い事か
伊藤はチャンスあるかも、どう化けるか注目したいところかな。
今成見ていたら分かるように守備力があれは必然的に使われる可能性が高くなるんで、守備面の大化けに期待。今成の様に取れば送球安心して見ていられるように伊藤も肩でも見せれるようになってもらえたらなお良い。