熱くなれと言いながら、氷水をぶっかけるような施策が多かった阪神。来年に向けては、「下手なことをしない」「活力をそがない」という方針が大事だ。
横道。栄養失調の時代には、あれも食べろこれも食べろ、バランス良く食べろだったけれど、全体的に食い過ぎの現代は、「下手なものを食わない」「体の活力をそぐような栄養補給をしない」という考えが注目される。自然の摂理を科学的に分析しないと、無駄金使いのメタボ体質になってしまうのは人体も野球チームも同じ。
戻って。来季に向けてそれほどガラッとは変わらないタイガースだが、地味に注目すべきはヘッドコーチの交代だ。黒田アウトで平田イン。二軍監督として活躍していた平田氏への期待はかなりあって、冷静かつ期待の目で若手を活発に使って欲しい。その一方、フロントから要職に送り込まれた黒田氏がどんな役割を果たしていたかは、外にはなかなか伝わってこなかったし、感じられるものも少なかった。
ただ「いてもいなくても一緒」と言い切れるかどうかは、これはわからない。何がどうなっていてバランスが保たれているかなんて、なかなかわからないから。関係なさそうだからと引き抜いて捨ててしまったら、ガラガラと崩れてしまう…そんなことがないとも言えない。ただここでこういう人事があったということは、少なくとも球団幹部はそんな風には見ていなかったということ。
黒田氏、来季はサンスポで評論家活動をするということなので、その知られざる様子も少しは明らかになるのだろうか。とりあえずその端緒というような記事が出ていた。
【軍師・黒田の野球戦記】梅野を「144試合1軍で」(サンスポ)
乱暴に要約すると、
・梅野は西武の伊東(現ロッテ監督)になれる
・そのために今年1年一軍帯同させるよう監督に進言した
・なぜなら二軍で試合に出るより、一軍帯同の方が成長できるから
・肝心な試合でスタメンできず悔しかろうがそれを糧に成長を
・虎の捕手陣はベテラン、中堅、若手の競い合いがあり楽しみ
…という感じか。
捕手育成については、どっちの言い分も聞いたことがある。すなわち
(1)二軍でなんぼ出ても一軍帯同にはかなわない
(2)選手は試合に出してなんぼであり、ベンチにいて上手くはならない
の2説。どっちも聞くので、どっちにも言い分があるのだろう。少なくとも黒田氏は自らの経験からも(1)を主張していることがよくわかった。
でも読めば読むほど、梅野をもう少し大事なところでも使うべきだったのではないかと思えてきて、なんか腑に落ちない。少なくとも捕球や盗塁阻止では遜色ないし、「打」の面でも大差なかった。配球、リードの面でベテランに期待したのだと思うが、それこそ少しのプレー時間で大きな経験値を稼ぐチャンスであり、流れを変える方策でもあっただけに思い切って使って欲しかったのだ。
コメント
「大事なところは全てベテラン捕手頼り」ほんと今季はそんな感じでした。
讀賣みたいに「余裕で小林を使う」ような余裕は確かにタイガースには無かったけど、もう少し梅野の可能性を試す起用をして欲しかったですね。
梅野には木戸さん以来の「生え抜き正捕手」に来季は成長して欲しいです。
梅野に関してはドラフト指名後に、どうせ阪神では
捕手を育てる気なんかないのだから入団しない方が彼の
ためだと考えていた。
まして人的補償で鶴岡を指名するような球団だから尚更。
ただ春のキャンプでは得意のバッティングで非凡なものを
見せつけ文句なしの開幕一軍を勝ち取る。
シーズン後半は息切れした感はあったが来期以降の
レギュラーに最も近いキャッチャーであることを証明した。
梅野が本物のレギュラーに育てば10年は安泰だろう。
守備は悪くない。バッティングも充分 期待できるので
後はポストシーズンに起用してもらえなかった原因である
リード面(投手陣の信頼)が一番の課題なんだろうと思う。
CSで藤井と鶴岡が さすがと思えるリードをしていたので
流れから言っても日シリで梅野を起用しなかったのは当然。
ただ3戦目の大隣の前に沈黙した3戦目の後の第4戦は
岩田と組ませるべきだった。決して結果論でなく、必然だった
と思う。梅野への経験値を上げるためだけでなく、
シリーズの流れを変えるための賭けとしても。
日本シリーズでの敗戦のカギは第4戦のキャッチャー起用に
あったと私は思っている。
起用は選手に対してのメッセージとなる、という事をここで何度か書いた記憶が
あるのですが、9月以降の梅野の起用を見るとまるで
「ベテランの不調や故障で君を使ってみたけど、やっぱりベテランだね。君は
まだ信用を得るに達しないよ」
と言わんばかりのそれでした。
確かに1年目のルーキーにすべてを預けるほど甘い世界でない事は重々承知だけど、
余りにも先の見えない使い方にガッカリしたのも事実。
昨日、タイガースの悪癖として「同じ相手に同じようにやられる」旨の書き込みをしましたが、
裏を返せば「同じような選手を同じような状態で使う」事に一因があるんじゃないかと
思われます。
不調の渦に巻き込まれた若手を、ベテランでフォローすることはよくあるケースですが、
あの使い方では何も残らない気がします。
日本シリーズの第2戦。
最終回見せた遼馬との盗塁阻止。
あれで嫌な流れを断ち切れそうな予感はあったんですけどねぇ。
それ以降全く出番なし・・・。
梅野を使えば勝てた!とか絵空事を言うつもりはないのですが、どこかで使えなかったか
と忸怩たる思いは残りました。
何も梅野に限った話ではないのですが、もう少しうまく使えないものかと。
来期は起用に関して、もっと難しい局面が増えると思いますが、あの指揮官では
不安しかありません。
持論だが梅ちゃんに関しては、今年何がすごかったかは144試合チームに帯同して怪我なくシーズンを全うできた事やと思う。確かに終盤戦はベンチ入りはするものの試合には出場できなかったが2015年はかなりの確率で飛躍の年になるだろう!
余談だが梅ちゃんはファンサービスに関しても非常に意識が高く、沖縄キャンプ、安芸キャンプでもファンにサインしたり写真撮ったりしてる場面をよく見た!
サッカーの話で恐縮ですが、一昨日、阪神の隣のガンバ大阪が降格圏からの逆転リーグ優勝をしましたね!
残る天皇杯も頑張って欲しいですね。そして、ガンバの良いとこを吸収した上で、来年はタイガースも栄光をつかんで欲しい。
良く大事な局面になったらベテランの力が必要になってくる!と言うが、その意味を和田監督ははき違えてると思う。
確かにベテランの力は必要だが、依存するのとは違う。
日本シリーズで1試合しか起用出来なかったのは、信頼がないというより、勇気がないという印象を受けた!
西田辺様も仰ってますが、同じような場面では同じ選手起用しか出来ない。偏りすぎなんですよね!
来季は誰が開幕スタメンをとるかわからないが、思い切った起用をしてほしい
投手が捕手を指名するのもアリだと思います。
来年、梅野や若手、ルーキーを和田監督は積極的に起用出来るか!?やっぱりベテラン・高給取り・FA選手を優先するのかな?球団の指示なんか無視して好きなように采配・思いきった選手起用をして欲しい。成績不振で更迭されても良いじゃん!本当は今年で終わりの筈が後任監督が決まらず延長になったんだからさ!(本当かな?)
来年は自分の考えで思う通りにやってください。頑張れ〜和田監督!
顔面だけなら関本がキャッチャーに、むいてると思ってしまう。
補強の失敗(敢えて)を経験して、ただ新しい戦力が生まれるのを待つだけはヤメてほしい。
1軍2軍まとまって綿密な計画をした中での新しい戦力の誕生を期待する。
偶然の産物も、もちろん大事。
エースの称号を譲った能見。
梅ちゃん、捕手のエースの座、空いてるよ。
「梅ちゃんで負けるなら!」って来季は言いたい!
黒田Cが軍師とは考えてもみなかったです(笑)。
梅ちゃんが監督の近くで毎度ベンチを温めていたのは軍師・黒田の進言だったのですね。
メッセや岩田登板にはバッテリー組ませたらと思ったことが何度も有りました。
来季は扇の要として梅野が活躍してくれたら、これからの阪神タイガースが若い選手によって大きく伸びてくるような希望も湧いてきます。
平田さんは関西のテレビ番組にニコニコキャラで出ておられましたが、来季はヘッドCとして監督の足りないところをしっかりと補って欲しいと思いながら見ていました。
大きな方向性は勿論ですが、忘れている(?)守備固めやあまりに酷い左右病など、できる範囲でちょいちょいと進言してくれたらと期待します。
それと、苦手意識を持っている相手投手の克服も大きな課題です。
来季のタイガースの成績は梅野の活躍が鍵を握っている気がします。
野球では重要視される、センターライン。鳥谷の動向がまだわからないですが現代野球では優勝チームに名捕手ありと言われています。
梅野には巨人の小林に負けず球界を代表する捕手になってもらいたい(侍Japanでの起用をまだ根に持ってます。すみません)