もうそこまではまったく関係ないんだけど、それでも阪神タイガースが読売ジャイアンツに負けると悔しいのだ。3年連続3回目の優勝なんだとか。取り組む姿勢の問題なんだろうね。
試合結果(NPB 12球団ジュニアトーナメント ENEOS CUP 2014)
で、その大会は小学生の軟式野球なのだそうだ。日本の少年野球は軟式野球が圧倒的多数派だ。この軟式球の発明と、軟式野球の普及が、日本の野球競技人口の拡大に果たした役割は大きい。
その一方、軟式野球のせいで、日本の野球が妙にストイックになり、「投手偏重」となり、打てない・点を取れないことを前提に発展・開発されるうようになったのではないかという仮説を立ててみる。
今でこそ、プロ野球のスターの多く(いやほとんどと言っていいかも知れない)が、遅くとも中学生くらいから硬式野球を始めているが、以前はここまでではなかった。中学生の時は、地元の公立中学で軟式野球をやっていたという選手がほとんどだった。理由は費用と場所と人材。硬式球、硬式用バットは高い。軟式用はぐんと安い。当たれば大怪我をする硬式野球は、専用グラウンドでやるのが当たり前。校庭でというわけにはいかない。硬式球の野球経験者は少ないので、指導者も少ない。
日本の野球界の非常に重要な部分にあるのが全国高校野球、いわゆる甲子園。そこに出ることが学校にとっても、選手にとっても大きな目標であるというのは、もう大昔から変わらない。今は強豪のボーイズリーグ、リトルシニアリーグなどから、良い選手を集めることが「甲子園への道」。そうなる前は、中学の軟式野球部から良い選手をスカウトすることだった。
軟式野球は球が飛ばない。だから野手に求められるのは、強肩、俊足、グラブさばきと送球の上手さ、正確にミートするバットコントロール…つまりは運動能力とセンス。戦術としては、一つの塁を進める技術とチームプレー。
硬式野球の全国大会なのだが、軟式野球から硬式野球に切り換えてわずか1年、2年という生徒たちによる大会、それが甲子園だった。そこに「軟式野球の考え方、勝ち方」が活用されるのは当然のことだろう。
日本以外の国には軟式野球がない(日本が輸出した例外はあるかも知れないが、ものすごく普及している国があるという話はあまり聞いたことがない)。硬式野球の始まりは、バットでものすごく遠くに飛ばす遊びだ。もともとは、打ちにくい球を投げるのは反則だった。話はそれるが、私が子どものころ近所でやった野球もこれだった。誰も打てないような球を投げるのは反則で、打って遊ぶのが野球だった。だから、ホームランをかっ飛ばすのがいいバッターとなる。
どちらがいいというのはない。日本には軟式野球が必要だったのだろうし、それによって日本の野球ができたのだろうと思う。ただし、先にも触れたが、一流を生み出すコースに変化がある今、普及型の軟式野球にも変化があってもいいかも知れないと思う。
一つの提案としてのソフトボール。軟式野球よりも簡単だ。おそらく打ちやすいし、球も飛ぶ(ホームランが出る)。これが今よりもっと普及して、軟式野球偏重から変化していい。鹿児島ほか九州では少年ソフトボールが非常に盛んで、プロ野球選手の多くがソフトボールから入っているようだ…と、調べてみようと思ったら、すでに調査をした方がいた。
全部で75人?いやいやこんなにいるとは!
私的な理想を言うと、小学生の時は打って楽しいソフトボールから入り、そこで才能があるものは、中学から硬式を始め、硬式をやる自信はないけれど、楽しいだけじゃない修行・鍛錬としての軟式野球をやるものと、そのまま楽しいスポーツとしてのソフトボールをやるものに分かれる(もちろんこれだって勝負としてやるから、より楽しい)。そういう入り口と分岐になっていれば、よりボールゲームを深く楽しむ人が増えると思うのだ。
ということで、エネオスカップから思考がすっとんでここまで来てしまった(笑)。大晦日までこういうどーでもいいことにおつきあいいただきありがとうございました。年がかわってもまたよろしゅうに。
コメント
Torao様、一年間毎日お疲れ様でした!毎日楽しく為になるブログ読ませて頂きました。心から御礼申し上げます。
また、明日から?拝見させて頂きます。
良い年をお迎えください。
ジュニアトーナメントでも、やっぱり悔しいですよね(笑)。まだジュニアタイガースに優勝が無いのも悔しい!!
ソフトボール、いいと思います。
私が育ったド田舎では小学生は有無をいわせず(1時間以上かけて山から通学する児童以外)ソフトボールをやらされました。
そこで優秀な人は中学校で軟式野球部に入り、更にそこで優秀な人は名門高校からスカウトされるという仕組みになっておりました(中学校にサッカー部はありませんでした)。
鹿児島県全般にそのような風潮があり、おそらく大和などもソフトボール経験者だと思います。
「まずはソフトボールから入る」とても良い案かと!
さて、なんだかんだ言いながらも2014年もタイガースには楽しませてもらいました。
まずまずの春先→西岡の事故→上本・岩崎・梅野の活躍→ドン底の交流戦→7月の快進撃→お約束の秋失速→歓喜のCS→納得の日本シリーズ。
特に個人的に今季からは時間に余裕も出来たので全試合試合開始から終了まで観戦出来た事や日本シリーズ唯一の勝利を「自タ仲間(関西)と生観戦」した事で記憶に残るシーズンになりました。
そして何より今年も毎日このコラムで楽しませてくれたtoraoさん&個性的なコメンテーターの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いします。
少年野球でも阪神が巨人に負けると確かに悔しいですね。
現在プロ野球選手になってる選手にアンケートするとたいていが小学校低学年で軟式野球を始め中学校でボーイズリーグで硬式野球を始めるパターンが多いですね。第二の人生で少年野球の指導者になりたい、あるいは出身高校の監督になりたいと思ってる野球選手も多いと聞きます。今日のトラオさんブログの様な情報も現役プロ野球選手にも知ってもらいたいです。
トラオさん来年も是非よろしくお願い致します。
私の田舎では当時少年野球のチームも少なく、私達は小学低学年の時は庭球(柔らかいゴムボールみたいなもの)
で野球をしてました。バットもプラスチック製のものでした
高学年になると軟式球で稲刈りをし終わった田んぼなどてした記憶があります(笑)
私達も打ちにくい球を投げるのは反則でしたね(笑)とにかく打てばヒーローでした。
打つ楽しさ=野球の楽しさ
みたいなところがありましたね!
だから今のプロ野球でも、投手戦よりも打撃戦の方が面白い!って人が多いんやと思います。
(個人的には機動力を使ったスピーディーな野球が好きですが)
toraoさん今年1年ありがとうございましたm(_ _)m
また来年以降も更新楽しみにいております。
小学生の時、子供会のソフトボール大会で、リトルリーグに入っている者は試合に出れなかった。
今でも、そうなのかな。
確かにリトルリーグに入ってた友達が放課後の遊びのソフトボールで左打席に立つと、単なるライトフライが柵を越えてホームランになってたもんなぁ。
公園でソフトボールをする時、柵の向こう側はビアホールになっていて、何回も謝りながらボールを拾いに行ったなぁ。子供会のソフトボール大会で、しれっと打席に立って、相手チームの監督に「その子、リトルリーグに入ってるぞ!」と言われ、泣きながら打席を離れた友達を思い出した。
「レベルが違うなぁ」って思いながら見ていた友達が中学・高校での競争に揉まれ、選ばれた人だけがプロ野球の道に進める。
小学生の時に夢が決まるって、凄いけど大変だろうなぁ。
酒を呑みながら観れる今が幸せ。
ふと思ったが、日本一になったチームが来年のDH制を選べるようにすれば面白くなるような気がする。
「マジかよ!」ってフロントがざわめき、オフの補強を全面的に見直し、ハチャメチャになる。
まあ、交流戦に対応できてるんだから、そこまでにはならんか。
「1年を通してセ・リーグがDHなら、もっと野手が育ってるのかな…」と、ふと思ったので。
今年も1年、タイガースと共に楽しませてもらいました。
ありがとうございましたトラオさん。
来年も的外れなコメントを残すでしょうが、よろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
とにかく頑張れ阪神‼︎
中学、高校と体育の時間で一番楽しみだったのがソフトボールでした。
なかなか三振とかしないし野球の楽しさを教わるのには一番適しているかもしれません。
そういう裾野はあってもいいと思います。
トラオさん、今年もお忙しい中毎日の更新お疲れ様でした。
来年も楽しみにしています。
よいお年をお迎えください。
私の育った地域もご多分に漏れず、
小学生:ソフトボール(地域単位)
中学生:軟式野球(学校単位)
高校生:硬式野球(学校単位)
でした。
ごく一部の地域でリトル・シニアで準硬式球でやっていたと思います。
軟式球から硬式球に変わった時、特に投手が肘肩を故障することが多かったですね。
ボールが数グラム変わっても体に対する負担はかなり違ってきます。
最近は、理論的・科学的なトレーニングが普及しているのでそんな事例は少なくなっていると
思うんですが、昔はどれだけ才能ある選手が、知識不足の指導者に潰されてきたか。
故障させないのも、指導者の大事な仕事ですからね。
来る年のタイガースの躍進と、野球界の隆盛を祈りつつ。
toraoさんはじめ皆様、佳いお年をお迎えくださいませ。
やはり縦縞のユニフォームが負けるのは、子供同志の試合でも悔しいですね。ちょっと気になったんですが、ジュニアチームは永久欠番付けれるんでしょうか?タイガースの11とかジャイアンツの3とか、もしその二人が対戦したら、展覧試合の再来?どうでもいい話ですいません(笑)
トラオさん、今年一年ありがとうございました、来年も「そうや、トラオさんの言うとうり!」って感じさせてくださいませ!
トラオさん、今年も一年更新お疲れ様でした。
私も小学校ソフトボール、中学校軟式野球でしたよ。
今年はガンバ大阪の三冠で締め括ることができ、85年以上のよい年になりました!
来年は阪神もガンバからいい刺激を受けた上でよい結果を!
エネオスカップのちびっ子たちにも頑張ってもらって阪神タイガースの意地を見せて欲しいです。
ソフトボールと言えば、私の知人の元ソフトボールをやっていた女性たちはなぜか皆Gファンばかりでつまらないです。でもカープ女子のように女性の野球ファンが増えるのは嬉しいので、まあいいっかと納得しています。
トラオさん、今年も1年ありがとうございました。
阪神タイガースの嬉しいことや楽しいことはここでのトラオさんや皆さんの言葉で倍増しますし、連敗に心が塞ぐ時もここで癒されます。
来年もよろしくお願いします。
トラオ様、1年間ブログ更新お疲れ様でした!皆様、コメント有り難うございました。毎朝、これが無いとスタート出来ません!ソフトボールは近所の小学校の校庭でおじさん達が日曜日にやってます。来年も宜しくお願い申し上げます!
トラオさん、一年間ご苦労様でした。阪神はもちろんですが鉄道、大相撲などおかげさまで見聞を広める事がて
スミマセン、間違えました。
トラオさん、一年間ご苦労様でした。阪神はもちろんですが鉄道、大相撲などおかげさまで知識を広める事が出来ました。ありがとうございます。
ソフトボールは中、高と体育祭のクラス対抗でやってました。野球部にも関わらず三振ばかりしてました(汗)。小学校低学年の頃は色付きのゴムボールみたいなので公園で三角ベースしてましたねえ〜。ゴムボールのよいところは当たっても痛くない、グローブいらずでガラスも割れずバットひとつで気軽にできるところ。ソフトボールほど打ちやすい球はきませんでした。みんな大リーグボールやらエビ投げハイジャンプをやるもんで(笑)。
入り口がソフトボールですと、打ちやすく楽しくプレー出来るのでよろしいですね。
トラオさん、皆さん、よいお年を!
何で在れ阪神タイガースが読売ジャイアンツに負けるのは大人げなく悔しいです。この、リベンジは来シーズンのプロ選手に任せましょう。
トラオさん。2014年の1年もお疲れ様でした。ありがとうございました。
そして同志の皆様のコメント等も楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
トラオさん。皆様。良いお年を。
藤浪も能見も、上本も大和もいないのは分かっているんだが、相手が相手だけに結果には少しイラッと来ましたね。(選手の皆さん、関係者の皆さん、ごめんなさい)
やっぱりシーズンオフであろうと、ジャイアンツが相手と言うのは燃えるように我々は出来上がってしまっているようで。困ったもんだ(笑)。
色々と楽しませてもらった今年もいよいよ終わりますが、来年もトラオさんのコラムを楽しみにしております。毎日コメントを寄せられている皆さんも、良い年をお迎え下さい。
来年もトラオさんや皆さん、そして愛するタイガースにとって素晴らしい年になりますよう、祈念しております。
今、紅白を見ています。1年間の思い出が蘇ります。
個人的な最大の快挙はCSファイナルでの4連勝でした。
記録的には阪神の4勝1敗ですが、それもアドバンテージの1勝だけ、ザマア見ろ・・です。
来季もいろいろ話題となるニュースが有ると思います。
toraoさん、くれぐれも健康にはご留意ください。来年もよろしくお願いします。
皆様、1年間お疲れ様でした。来季もがんばりましょう!