梅祭りでジャイアンツ戦先勝

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北條と横田のアベック弾など、今季初の先発全員安打!《4/2 阪神ファーム》(岡本育子)

1右伊藤隼、2D柴田、3中横田、4三西田、5二北條、6一荒木、7左緒方、8捕岡崎、9遊植田。これはわくわく感がある二軍戦メンバーだ。荒木戻ったんだね。坂との交代をにらめば、三塁守備も必要になる。

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榎田、桑原が抹消。高宮、金田を登録。

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なんつったって気合いが入るジャイアンツ戦。エース対決を制し先勝。全体としていい試合をやった。

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対巨人 1回戦 東京ドーム

神 | 0 1 0   2 0 0   0 1 0 | 4
巨 | 0 0 0   1 1 0   0 0 0 | 2

勝:メッセンジャー1勝0敗0S
S:呉昇桓0勝0敗3S
敗:菅野1勝1敗0S
阪神:メッセンジャー – 呉昇桓
巨人:菅野 – 戸根 – マシソン – 澤村

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なんとかして三塁走者を返したい。そんな場面で何もできず、さらにスクイズ失敗までやってしまった大和は、今が今季のどん底。どん底の選手が這い上がるために重要なのは、「オレをさらに成長させてくれる。どん底よ、どんと来い!」と構えることだ。こいつを乗り越えるのは簡単なことじゃないと受け入れて、できることを精一杯やること。いずれこのチームは大和のおかげで救われる時が来る。何度も来る。その時、もっと強い大和でいられるように。

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ゴメス、マートンの調子が出ない中、西岡が打線の中軸を引っ張っている。長打も出ているし、変化球で崩されても、しぶとくバットに当てて相手投手にダメージを与えるヒットも打っている。この好スタートを支えているのは、間違いなく西岡の気迫だ。心配な守備も頑張っている。

1点リードの4回、右中間オーバーの二塁打で出塁。続くゴメスのサード右へのゴロで、打球を追う村田の動線を見ると三塁へスタート。セオリー外の走塁に、ゴロを捕球した村田が一瞬、向かってくる西岡にタッチしようかと躊躇、無理とわかって一塁に走塁するもゴメスの足が勝って内野安打になった。これで無死一三塁と好機を拡大した。

最終的にこの二人の走者を梅野が迎え入れ、決勝点になった(その前にマートン、福留が凡退し、スッキリとした形ではなかったが)。かつてシーズン200安打を放ち、首位打者を獲った打撃が戻ってきたのも頼もしいが、こういう相手の気持ちを落ち込ませるような、スキのない、イヤらしいプレーができるのも西岡の武器。この日も「決めた男」ではなかったが、4安打、好走塁(凡走の二盗失敗はご愛敬)、好守の大活躍だった。

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メッセンジャーはよく踏ん張った。中盤までは制球が悪く、苦労していた。梅野との息もあまり合っていなかった。しかしメッセンジャーは精神的に強い。来日当初はどちらかというとイライラしてダメになるタイプだったのに、毎年毎年どんどん心がおおらかになっていっている。
この日は、3点あったリードを4回、5回と1点ずつ詰められた。当然、試合の流れは相手に…となりそうなところだが、実際はそうでもなかった。
4回は無死満塁として打者村田。カウント3-0と苦しくなったが、ここを4-6-3の併殺で切った。相手は連敗中で、焦りもあったが、結果的に1点はくれてやって、大怪我を防いだ形になった。

5回は、先頭坂本に三塁打を打たれてしまう。滞空時間が長く、広い球場ならライトフライという打球だ。ここでもタイガースは1点くれてやる守備陣形を取った。当然といえば当然だが、もしここでメッセンジャーの心の中に、何が何でもこの1点は防ぎたい…となっていれば、結果は違っていたかも知れない。うまくいかないこともひっくるめて受け入れて、鷹揚に構える。メッセンジャーのその立ち姿によって、タイガースは最後まで心の余裕をキープしたまま戦えた。

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試合は、桜の季節に梅祭り。まずは2回ウラに盗塁刺。フルカウントから遅いカーブだったが、またもベースの隅に向かっていくドンピシャ送球で三振ゲッツー!これで盗塁阻止は、3の3。10割キープだ。まだ名人芸というような受け方ではないけれど、俊敏さと柔らかさでワンバウンドのストップは絶妙。そしてこの肩は強大な戦力だ。

ジャイアンツが「くれてやった点」しか取れなかったのに対し、タイガースは「絶対にやりたくない点」を奪った。
まずは4回表、西岡の好走塁でせっかく無死一三塁を作ったが、マートンの三ゴロで西岡が挟殺。走者は一二塁に引き戻された形。福留も凡退、走者進めず。ここで点が入るか、入らないかは、試合を分けるポイントだった。

初球ひざ元に切れ込んでくるようなシュートを見逃し。2球目はど真ん中まっすぐに振り遅れてファール。2ストライクと簡単に追い込まれた。ここで内へ、外への速い球で抑え込んで来たが、冷静に見送って2-2。5球目、ストライクからボールになるスライダー系、上体は倒れ込むような形になったが、下半身を踏ん張って、バットのヘッドが地面に付くようなスイングでミートした。ライト線、ライン際にライナーが飛ぶ。ライトの亀井がダイビングを試み、グラブのウェブに入りかけたが、落下の衝撃でこぼれ落ちた。フェア!二走、ゴメスに続き、一走マートンまで生還する2点タイムリー二塁打。試合展開上、タイガースが大いに優位に立つ価値ある一打だった。

6回の打席は、先頭福留が二塁打で、バントを決めた。ただし一つファールの後だったのだが、このファールの時、右手の指が球に当たったようで一度治療に下がった。その後もプレーしたので問題ないとは思うが、もうちょっとうまく当たるなり、逃げるなりして欲しい。怪我で欠けて欲しくないのだ。

8回は一死一塁に四球の福留、投手はマシソン。初球インロー直球を見逃し。2球目、外高めボール気味の152キロをひっぱたいた。先のドラゴンズ戦で走者一掃したのと同じように、右中間を真っ二つに割った。投球のスピードを活用するようにタイミングを合わせて、ミートさせるだけ。コンパクトな振り抜きが好結果を招いた。この打撃を得意技にすれば、次は内甘も来るようになる。その時は得意の引っ張り込みをやればいい。1点ビハインドの8回にマシソンを出してきたジャイアンツ。そこで試合を決めるような「やりたくない」1点をもたらした。

呉昇桓を投入した9回、梅野を代えなかった。2点差だったからなのか、梅野デーだったからか、理由はわからないが、そうでなきゃいけない。最終回を抑えるのは、一義的にクローザーの責任だ。事前の準備でクリアできることも多いはず。なにより、リスクとリターンの見積もりを誤って、将来への投資を惜しんではいけない。

この試合が、梅ちゃん大大大ブレークへのきっかけになるといいね。

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福留も連日よう打って、よう走っている。先制タイムリーとセンターオーバーの二塁打のマルチ。鳥谷もマルチ。凡打の内容も悪くない。

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ジャイアンツの強さの半分はハッタリ。というと言葉は悪いが、周囲が勝手に意識して、実力以上の強さになるというのは本当だろう。そのハッタリが効かなくなっていることに気づいているのが原監督本人だ。
そんな時だから、今日も鷹揚に戦い、勝ちきりたいね。相手の投手がようわからんけど。

コメント

  1. としとまき より:

    一部のスポーツ新聞には大和に変わって江越って載ってたけど開幕8試合で変えるんはちょっとなぁ〜って思う。和田はベテランにはごっつい気を使って若手には厳しいとこあるけど、今日は大和のまま行くと思います。今日から東京ドームで現地観戦です。いい流れで聖地甲子園に帰れたらいいですね

  2. なかっち より:

    昨日の試合は個人的にスッキリしないゲームでした。昨日の菅野ならマウンドから引きずりおろさないと。

    メッセンジャーはのらりくらりでしたが、よく粘ったと思います。4回の無死満塁も上本の送球はかなり危なかったけど、何とかゲッツーを成立させたし、5回も前進守備をひかなかったのは正解やったと思います。

    大和は正直精細を欠いてますね!toraoさん仰るように、今後大和の守備に助けられる場面は出てくると思います。
    しかし、私は江越を使ってほしい。

    せっかくの若手。戦力にすべきやと思います。

    それにしても野球は面白い。
    防御率は4点台!チーム打率は2割5分台!得点より失点が多いのに、5勝2敗でという数字。

    4、5番がほとんど機能してないのに、7番梅野は6打点!
    ホンマ面白いスポーツです(笑)

  3. 阿太郎 より:

    メッセは肥え過ぎ。ラーメン控えて。

  4. 虎ジジィ より:

    ナイスゲーム!

    讀賣は今年の目玉であった「阿部ファースト構想」相川の故障とはいえ早くもブレて阿部を捕手に戻し(原監督焦り丸出し)、目先の勝利優先型オーダーを組んで来ましたねー。こういう事すると、必ず悪い方向へ結果が出るのがプロ野球の世界w。
    とくに阿部捕手が悪かった訳ではないですが、点差以上にタイガースがゲームの主導権を握った試合でした。

    個人的には鹿児島の嫁の実家で観戦、目の前には讀賣のタオルを首に掛けた義父さん(年齢的にも私と一回りしか違わずまだバリバリの強面)がいて、非常に緊張感のある観戦でしたが、ゲームは緊迫したナイスゲームでした。
    さすがに梅野のヒーイン前にチャンネルを替えられたのは残念でしたが…

    尻上がりに調子を上げたメッセンジャー、そして石直球が戻りつつある呉はもう心配なさそうですね。
    あとは、GM砲が今日、外国人投手を相手に目覚めてくれれば最強!

    • ken3953 より:

      仰るとおり目先優先の無理くり起用は大体裏目に出ますよねw
      阿部一塁はエラーが多かったみたいですし、昨日の井端一塁も
      記録にならないエラーがあったようですし、亀井も何かの場面で
      ちゃんとカバーに入ってなかったのが指摘されてましたし。
      このまま迷走してくれると面白いと思いますw

  5. 西田辺 より:

    先発の顔だけ見ると、もっとロースコアでもおかしくないけど
    両投手の出来と両チーム本来の打線考えたら、もっと入っていてもおかしくない。
    今年の梅ちゃんの打点付きのヒットはセンターから右方向ばかり。
    打てる球が来たら、思いっ切り引っ張っても良いんだよ。

    相手投手を褒めるのも癪なんですが、2番手の刀根に対しては、しばらく苦労するかも知れませんね。
    ホントはタイガースにドラフトで狙って欲しかったんですがね、この投手。
    まぁでもウチには島本が居ますからね。
    今日先発は前回無援護だった岩田。
    今度はいっぱい貰えるとイイネ。

  6. 虎蜂 より:

    小林を諦めた巨人と梅野に賭ける阪神。試合を決めたのは小林に代わって出場した阿部ではなく、梅野というのが何とも痛快でした。今日はスンファンが投げても最後まで梅野がマスクをかぶっていましたね。

    大和はスクイズ失敗だけでなく、他の打席でも精細を欠いており、まだ早いかもしれませんが、リフレッシュで江越を使ってもいいと思います。あくまでレギュラーは大和ですが。

    今日も粘り強く勝利をつかめ!

  7. ken3953 より:

    とにかく大きな大きな大きな1勝でした!まずは何より結果万歳。

    大和のスクイズ失敗は最悪でした。ただここで重要なのは
    何が駄目であって次どうすれば良いかをきちんと考える事。
    直前まで悟られないようにして急に構えるスクイズは、
    目線がブレる上、体が硬直しがちです。ボールを認識した
    瞬間に目の前まで来ているので、そりゃまあ難しいでしょう。
    どんな動作をすべきか、どこに意識をおくべきか、
    何かしら答えを出して一度練習しておく事が重要です。

    梅野は指の影響どうでしょうね。何も無いって事はないでしょうが。
    まだまだ序盤。無理すべきでない所は無理しないで欲しいです。

    あとはトラオさん書かれてるまんまな試合だったと思います。
    大事な1勝でした。グダグダの巨人、今日は岩田攻略法を
    立てて試合に臨んでくるでしょう。早めに相手の意図を
    見極めて楽に進めたい所です。

  8. hi64 より:

    坂本三塁打の後、前進守備をしかなかったのは誰の発案でしょうか。
    僕は「作戦」の肩書きのついた高代コーチの献策ではないかと思います。
    去年までのタイガースであれば、2点差で前進守備をしないというのはなかなか考え辛かったですが、一点くれてやることで、逆にチームを落ち着かせました。
    素晴らしい判断だと思います。
    三塁コーチをやりながら、作戦コーチってどういうことかど思ってましたが、守備陣形を主とした「作戦」ですかね。
    なんにせよ、高代コーチの知識、経験を利用しつくそうというフロントの好判断でしょう。

    今日は現地で観戦してきます。
    江越、スタメンあるかな。

  9. hattwun より:

    相変わらずの得点力不足。鳥谷選手と西岡選手が好調なうちにゴメス選手・マートン選手が調子を上げてくれればいいですが。

    「桜の季節に梅祭り」いいですね、このまま若葉の季節も花火の季節も梅祭り、期待しています。率が低くても勝負強い打撃で相手には嫌な7番になってください。
    メッセンジャー投手、まだまだ本調子ではないですが粘りのピッチング、流石です。

    今日は初物外国人投手ですが、岩田投手に援護点を。

  10. 寿老人 より:

    あと1時間で第2戦です。昨夜は、メッセンジャーの粘投、呉の快セーブ、二人とも良く自己調整して来ましたね。一年前に激突した西岡、留さんは、目を見張る好調。あとはマートンの調整待ち…毎度まいど、ゴメス敬遠、マートン勝負されている(怒!)

    今年のセリーグは、混戦必至です。
    ゴヒイキ岩田、ガンバって!!

  11. トラ11 より:

    「打てるキャッチャー」「勝てるキャッチャー」「優勝できるキャッチャー」に育ちつつある梅野デー!
    メッセはランナーを出しながらも粘りの投球、相手菅野はイマイチでしたが、阿部の調子が悪かったわけではないが、梅野の力が上でした。
    私事でテレビを見ることができない状態だったので久しぶりのテレビの阪神戦はハラハラドキドキでした。
    カード初戦勝利は嬉しい!
    今日は岩田に援護を!

  12. TJ風船 より:

    桜の季節に梅が満開! さすがはトラオさん、杉本アナの名調子が聞こえるようです。
    心配があった西岡ですけど、4安打も笑顔無し。思うところが伝わって来ます。頭が下がります。結局ポジションはアレとして何番に座ろうと西岡は西岡の仕事をする。大した男です。

    • TJ風船 より:

      スミマセン、追記です。メッセさん、ネバって8イニング食ってくれたのはエラいと言うか大きいですね。ロマン君と比べてしもてゴメン。今季初勝利オメです。来日6年目、こちらも頭が下がります。在日しててもええねんで。

  13. 星の輝き より:

    六回に梅野にバントさせた件ですが、正直納得できませんでした。
    大和、メッセンジャーと続く打線で追加点を狙うつもりだったのでしょうか?
    メッセンジャーに代打を出すならともかく、攻撃の意図が全く分かりませんでした。
    しかし梅野はまるで矢野が乗り移ったかのような見事な流し打ちの決勝打でしたねw
    捕手業で精いっぱいだと思いますが、これから少しずつでいいから打撃の調子を上げてって欲しいですね。

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