悔しい敗戦もいい勝負だった

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初回、ゴメスの2ランホームランで先制するも、その後はホークス先発岩嵜から追加点を奪えず。メッセンジャーは素晴らしい投球内容で中盤まで来たが、6回に連打とエラーで1点を失うと、「寝ていた」4番李大浩に逆転3ランホームランを喫する。7回にはチャンスを作り反撃したがホークスが誇るリリーバーに抑えられ悔しい敗戦。

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対ソフトバンク 1回戦 ヤフオクドーム

神 | 2 0 0 0 0 0 0 0 0 | 2
ソ | 0 0 0 0 0 4 0 0 x | 4

勝:千賀1勝1敗0S
S:サファテ1勝0敗16S
敗:メッセンジャー4勝5敗0S
HR:ゴメス ツーラン9号、李大浩スリーラン6号
阪神:メッセンジャー – 小嶋 – 鶴
ソフトバンク:岩嵜 – 千賀 – 五十嵐 – 岡島 – サファテ
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失投を逃さずにレフトスタンドに叩き込んだゴメスの先制2ランが出て、連続完封のメッセンジャーが快投を続ける。そのまま勝利を!と願いたくなる一戦を落とし、本当に悔しかった。誰よりも悔やんだのがメッセンジャー。投げた直球がど真ん中に吸い寄せられ、李大浩のバットに当たった瞬間から、もう打球を目で追うこともなく、なんてところに投げてしまったんだ!とばかりに「後悔のポーズ」。しかし失投と言えば大失投だが、あまりにも余裕のない投球だった。そりゃ連打とタイムリーエラーで1点とられ、リードはわずか1点になり、なお無死一二塁という状況は、「追い込まれている」のは間違いない。だけどメッセンジャーならここを切り抜ける力を十分に持っている。それだけの球を持っている。どういう球を見せ球にし、どういう球でストライクを取るか。考えさえ定まって、勇気を持って投げれば、三振や併殺に抑えることができる。かなり高確率で。あと少しのところで余裕を失ってしまう悪癖が出てしまった。追い込まれている時こそ遅い球、塁が詰まっている時こそボール球。その1球で打者との心理戦を逆転できる。次こそは根拠ある自信に裏付けされた勇気ある投球を期待する。

本当に悔しかったのだけれど、7回表二死満塁、代打新井と五十嵐の勝負は素晴らしいものだった。「ボール球を振って空振り三振」その表現に偽りはないけれど、その一言で片づけてしまってはあまりにももったいない息詰まる対戦だった。

学年は新井が3つ上だが、五十嵐は高卒で入って2年目の99年からリリーバーとして活躍。大卒の新井がルーキーとして試合に出始めたのも同年。同時代を戦ってきた好敵手だ。五十嵐はメジャーでは思うような活躍が続けられず日本に戻り、ホークスで2年目。堂々と火消し役として君臨する。新井の方は、4番、スタメンを追われ、代打に甘んじているが、腐ることなく捲土重来を期している。スワローズのセットアップとカープの主砲として、何度となくチームの勝敗を背負って対戦してきた両者の対戦。

初球の変化球、抜けたように内に来るナックルカーブに手を出したがタイミング合わずファール。2球目高めの直球には手を出さず1-1。しっかり球を見ている。3球目152km/h高めの直球、遅れてファール。カウント1-2。しかし対応できる。4球目、ギリギリを攻めた外角低めへの直球は見切ったように見送り2-2。5球目、高めのナックルカーブもファールで逃れる。6球目、ストライクからボールに落ちる最高のナックルカーブにもバット止まってフルカウント。ここまで厳しい投球で攻められているが、ストライクはスイング、ボールは見逃しており、がっぷり四つの五分。さあ勝負の1球。まっすぐに遅れず、低めのボール球は見送れるか。7球目、ど真ん中まっすぐ空振り…いやバットに当たって、一瞬捕手細川のミットに入りかけた球が地面に落ちてファールボール!命拾ってもう1球勝負。また直球か、落とすか。8球目直球がインハイボールコースへ、思わず反応した新井のバットは空を切り空振り三振!五十嵐渾身の153km/h、意図したコースではなかっただろうが、気迫のこもった球にやられた。

 負けて悔しいけれど、いい勝負、いい試合。今日は勝ってホークス止めて、交流戦レース、食らいついていこう。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    メッセは途中まで完封ペースだったのですが、典型的な(今成の)エラーで崩れたゲーム。あそこはメッセに踏ん張って欲しかったけど、博多ラーメンを食い過ぎたか踏ん張れなかったのは残念。

    新井と五十嵐の勝負にはシビレました、3-2になり「何でも振ってくる」を見透かされ、ボール球で勝負させた細川には脱帽です。
    それにしてもホークスのリリーフに出てくる「補強投手軍団」は強力ですね。←イヤミ

    個人的には、逆転負けってやっぱ悔しいです。
    この前の坂口といい、昨日のイデホといい、タイガースはパで寝てた子を起こしてしまうのが得意なようです。

    何でか分かりませんが、いいゲームだけど今シーズンで一番ムカついたゲームでした。

    • ぴゅあらっく より:

      おはようございます。現地観戦でしたが、五十嵐対新井さんは一球ごとに力が入りました。良い試合でしたけど、やっぱり逆転負けは悔しいですね。
      今日の先発は能見投手。そろそろ勝ってくれるでしょう。打撃も期待しています(笑)。

  2. 阿太郎 より:

    秋山のベンチで座って余裕の感じが気に入らねェー!

  3. なかっち より:

    昨日の試合は勝てば儲けものって感覚で見てたので、悔しいとも思いませんでした。
    メッセンジャーは好投はしてましたが、球数も多く、4回あたりからイライラしてたのが見てて伝わりましたからね!
    (多分自分の思い描いた通りに空振りが取れず、ファールで逃げられてたからだと思いますが)

    こんな事書くのは失礼かもしれませんが、あの大チャンスで新井貴が打つ確率もかなり低いですし(笑)

    (新井貴は得点圏にランナーがいない気楽な場面でこそ力を発揮しますから!)

    今日は能見!相手は中田。ドラゴンズ時代苦い経験してますが、今の中田には当時のような球速はないと思ってます。
    今日は勝ちたいですね!

    それより、ソフトバンクのリリーフ陣ドリームチームみたいですね(笑)

    五十嵐→岡島→サファテって元セ・リーグの各チームを代表する中継ぎの寄せ集めやん!←(もちろんイヤミですが)

    それに先発も今日の中田にスタン、ウルフてどこのチームやねん(笑)
    よそ様の事やからどうでもいいけど、もしタイガースがこんなチームになったら嫌ですね!

  4. こうさん より:

    昨日のトラオさんの詳しい長文のコメ返を読んだら「俺のコメント、毎回毎回なんて薄っぺらいこと!」って思いました
     
    変えないけどね!
     
    以前コメントで「交流戦は広島が気になる」って書いたが、予想以上に苦戦している
     
    広島ファン(ここには居ないか)には悪いが正直できすぎ!
     
    まだ首脳陣が投げさせるであろう不安定な藤浪を考えると同一カード連敗は避けたい
     
    メッセの後の2人が点を取られなかったのが今日に繋がれば
     
    最後に一言
     
    梅ちゃん梅ちゃん梅ちゃん梅ちゃん梅ちゃん梅ちゃん梅ちゃんっ!
     
    はぁ〜スッとした

  5. トラ好きおばちゃん より:

    新井さんへの最後の球、図らずも中に入ってきたんで
    あれは振っちゃうでしょ仕方ない(^^;)
    9回の禿(失礼)の盗塁、なんだったのかな?

  6. みややっこ より:

    昨日のあの打席をこういう風にレヴューできるトラオ様ステキ!
    いや新井贔屓だから言うわけじゃありませんよ(笑)。
    金本元プロは「…粗いさんでしたね」だったけど。。。
    ヤクルト時代のイイ五十嵐を、久々に見ました。

  7. グラストン より:

    もう皆福留のふの字も言わんな(笑)

  8. 大虎真弓 より:

     昨晩はテレビがなかったので他所の飲み屋へ行ってしまった。
    初回にゴメスのホームランはヤフーニュースで知っていたので家に帰り
    プロ野球ニュースを見てがっかり!
    ワシの描いていた予想も何も当たっていなかった。(笑)
    鳥谷、ゴメス、マートンの三連続ホームランもメッセのノーヒットノーランも
    酔っぱらいの一晩の夢と消えてしまいました。
    せめて梅ちゃんくらい出せよ!和田のいけず。

  9. TJ風船 より:

    監督の権限なんで仕方ないのですけど、スタメン見て大ガッカリ(泣)

    これでツヨシが帰って来たら…和田ちゃんの超固定メンバーの出来上がり。

    疲れようが、調子悪かろうが「やってもらわなきゃ困る」YMK。「乗り越えてもらわないと」NKM。

    アホかと思われるかもしれませんが、私は「不活性」の再来が怖いのです。

    メッセさん、勝負どころ甘くなりました。途中までそれこそノーノーやるか!なんていい感じでしたが…内弁慶なんて騒いでますが気にせず次戦も頑張って下さい!

    今日は取りたい!
    能見さん頑張れ!

  10. 虎ジジィ より:

    こんにちは、九州まで遠征ですか、猛虎魂に頭が下がります。
    カープ女子ばかり持て囃されていますが、タイガース女子も負けていませんね(元祖チアガール様も映像で確認しましたw)。
    今日はウチの生え抜きエース能見に期待しましょう。寄せ集めに負けるな!

  11. 西田辺 より:

    同じく4番が得点源となった試合。
    ただ違ったのは、ホームランの時のランナーの数とチャンスで例えエラー絡みとは言え
    スコアリングした事。
    相手先発岩嵜は、オーソドックスなタイプで、初回に2アウトから得点できた事で「イケる」と
    踏んだかも知れません。
    しかし、その後幾度かチャンスはあったものの掴めないまま、中盤の逆転に繋がってしまう。
    今年のメッセンジャーはビジターゲームで勝てていない。
    本人は勿論、チームもそれは十分分かっていたはず。
    ならば攻撃陣は、岩嵜の早期攻略を目指すべきではなかったか。
    2点取った、マウンドは前回完封のメッセンジャー。
    チームやベンチに勝負に対して緩んだ気持ちはなかっただろうか。
    思うように空振りの取れない投球に、相手打線のプレッシャーにメッセも
    次第に不安を募らせて行った事は想像に難くありません。
    この不安を取り除いてあげる追加点が欲しかったですね。
    勝てない(パターンのある)投手には、ファンの声援やチームメイトの励ましなんかより、援護点が
    何倍も有り難いはず。
    もっと上手くやれたはずの試合だと思いますよ。

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