残り38試合、辛抱からドーンと行こう

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今日から京セラドームでドラゴンズ戦。5割近辺でもがいているようにも見える。打線の柱である和田の離脱が痛いが、不調・負傷者も少しずつ戻り、終盤勝負の形が整いつつあるようにも見える。もっとも先発ローテを計画的に、堅実に回しているチームで、中継ぎも悪くない。センターラインの守りもいい。若手、中堅、ベテラン、外国人のバランスも良く見えて、なんというか遠目にはチームの形が整っているように見える。ドラゴンズにとっても上がるか、下がるか、まさに今が大事な時期だろう。

セントラル・リーグは近年あまりない混戦になっている。貯金10の首位ジャイアンツから、借金5の5位ベイスターズまでが7.5ゲーム差の中にひしめいているので、貯金7で2位にいるタイガースだって、大型連敗でもしようものならゴロゴロと順位を落とす可能性がある。5位から最下位スワローズまでが少し開いて5.5ゲーム。投手陣が少し揃って来たかと思ったら、自慢の打撃陣が少し落ち気味。ま、そらそうだ。あんなペースでずっと打ち続けられちゃ、他チームは商売にならない。

「打線は水もの」とはよく言ったもので、良い時があれば悪い時もある。いかに良い時を長くするかを工夫しなければならない。スワローズの絶好調期を例に取ると、本当に絶頂期はまず相手がビビっている。ビビっているから本来の実力を発揮できず、腕が振れなくなって、球の回転やコントロールが思い通りにならなくなる。さらに打ちやすくなるの好循環。甘い球が多く来るから、逃さず思いっきりひっぱたくという積極性や攻撃性が増していく。でも、その前段階があったよね。そこが重要。スワローズの各打者は外角低めに対してしっかり踏み込んで、最後まで見極めた上で、反対方向に弾き返すという打撃を得意技にしていた。ウィニングショットを際どく攻めてもボールは振ってくれない。粘られて、少しでも甘くなるとセンター前。これが続くと投手は嫌気が先に立ち、打者は自信に溢れてくるから、振りも鋭くなっていく。やがて恐怖の10点打線となっていく。しかしやがて「何をどうしても打てる」という魔法が解け始めると、「あれ?おかしいな」という動揺が先に立ち、結果がどんどん悪くなる。それがお決まりの周期だ。

今季春先絶好調だったタイガース打線も、まったく同じようなメカニズムだった。一人でそれをやっていたのがマートンで、外の勝負球を右中間へ運ぶ打撃を繰り返すうちに、投げるところがなくて内に来るようになり、それをことごとく本塁打していた。ゴメスもそれに倣うように、外のスライダーを見極めようと努力に努力を重ね、追い込まれてからは右方向も狙っていた。上本、大和も好調で、塁上から投手に重圧をかけることもできていた。相手に重圧がかかるようになれば、あとは積極性、攻撃性でガンガン行ける。

その順序がうまく踏めないと打線は空回りになる。相手投手が精神的に優位に立っているのに、積極性ばかりが先に立てば結果はついて来ずに、「淡泊な攻撃」に終わる。全体を上向かせて行くには、まず辛抱から。「遠目から見た形」で言えば、タイガースもかなり良い方なのだから、まだまだ地道にやっていかないとね。
「メンバーが少しずつ戻ってくるし、この8月をなんとかしのいで、9月にドーンといきたい」と和田監督(サンスポ)。「9月にドーン」いいね!

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    今季春先打線好調だったタイガースは確かにそうでしたね。ウエヤマが出て(鳥谷は苦しみ)GM砲が返す。
    そうこうしているうちに鳥谷が突然「お目覚め」し、現在でもクリーンアップ3人の総合打撃成績ではセ・リーグNo.1なんですよね。
    隼太・梅野がスタメン平均年齢を下げ、若手・中堅・ベテランのバランスも打撃陣に関しては何気にとっても良いんですよ。

    一番のウィークポイントはベテラン偏重の中継ぎ陣ですね。かえすがえすも松田の復帰が待たれます。

    余談ですが、昨日のタイトル「ダブルUの刺激」ひょっとして映画「W(ダブル)の悲劇」をモジッたものでした?誰もツッコミ入れずスミマセンでした(笑)、私など薬師丸ひろ子世代なのにw。

    さて先週は「朝ドラでツラい→ナイターでツラい」なんて日も続いたりしましたが、最後は岩貞が「希望の虹」を架けてくれました。
    今日は、涼しいドームでも帽子のツバから汗を垂らしながらのメッセンジャーの熱投を期待します。

  2. 西田辺 より:

    中日はやっぱり、核となる吉見の離脱が大きいんでしょうねぇ。
    山井や濱田の頑張りはあるものの、高確率で勝てる・後ろに負担のかけない投手の存在と言うのは大きい。
    タイガースに例えると、メッセが開幕からいないと考えると分かりやすいかと。
    浅尾もどん底状態。
    打線は元々少ない点数の中でやりくりする戦いを心得ているので、問題ないのかも。

    また無関係な話で恐縮ですが、以前タイガースでも活躍された坪井選手が引退されました。
    振り子打法で、同学年のイチローと比較もされましたが、虎の安打製造機として
    タイガースの歴史に足跡を刻んでくれました。
    PL〜青学〜東芝〜♪つ〜ぼ〜い〜♪
    のファンファーレが懐かしいです(移籍先の日ハムでも使われてましたね)
    今年はアメリカ独立リーグに活躍の場を求めてたそうですが、次第に減る出場機会に
    引退を決意したそうです。
    またいつか縦じまを着て、若手の指導をする機会が訪れる事を祈ります。
    お疲れ様でした。

  3. なかっち より:

    いよいよ試合数も残り38試合ですか。
    こないだ開幕したような気がしますが、本当にあっという間ですね(笑)
    それだけ今年はまずまず充実したシーズンが送れてるのかな?(個人的に)

    今日からは、中日→広島→巨人と正念場を迎えます

    昨年も中日→巨人→広島の流れの試合があったんですね!

    昨年は中日に3連勝、巨人に3連敗、広島に1勝2敗やったんですね!
    (ちなみに広島戦は甲子園に帰ってから)

    今年は巨人にばかり気を取られてると、他の球団に足元を救われかねないだけに、先発ローテーションの再編をしてほしいですね!

    今日からメッセンジャー→岩崎→藤浪→能見→岩田→岩貞→メッセンジャー→藤浪→能見

    中日と相性のいい、藤浪と岩崎を使い、最近調子がイマイチな岩田を間隔を空けて広島戦へ
    巨人戦は中5日で藤浪と能見で勝負!

    広島は前ケン→大瀬良→福井
    巨人は満を持して、菅野→杉内→内海
    この3人が来ると思う。

    投手の台所事情が一番悪いタイガース。
    中5日でまわすしかないでしょうね!

    9月にも広島(週末)→巨人(火曜日〜)の流れの6試合があるんですね(笑)

  4. 阿太郎 より:

    コワイからお岩の呪いとか言うなー!

  5. サヨナラ3ラン より:

    残り試合38ですか。。。
    いよいよペナントも佳境だが、この時期まで
    楽しめるシーズンはいつ以来だろうか。
    混戦、チーム成績が良いのも楽しめる理由だが、
    一番の理由は今年は1、2軍の全選手で戦っている印象があり
    チーム全体が活性化されている。
    限られた選手に頼るのでは無理がある。
    つどコンディションの良い選手が働けば良いのだ。
    久しぶりにスカパー契約も秋まで続けられそう。

  6. こうさん より:

    熱いシーズンも40試合を切る。
    しかし、俺には今シーズン以上に熱くなった年があった。
    1992年、ヤクルトと競り合って負けたシーズン。
    ヤクルトファンの同級生と賭けた罰ゲームは…「坊主」。
    高3の秋、野球部の同級生は皆、髪を伸ばしているのに俺は坊主…。
    毎朝、帽子を被って登校したことを思い出す。
    ヤクルトファンの奴は「本当に坊主にするとは思わなかった。負けなくて良かった。」と言っていた。
    レフトスタンドからヤクルトの選手にメガホンを投げる阪神ファンをテレビで観て、「分かる…。分かるよ!」って思った俺。
    阪神を愛するが故の若かりし頃の行動。
    「あいつフラれた。あいつフラれた。」と後ろ指を指されながら。
    あれから優勝2回。
    3回目の年になるかな。
    ここから一気に突っ走れタイガース!

    • なかっち より:

      懐かしいお話ですね!あの時は甲子園で胴上げされました。あの光景をレフトスタンドで眺めて泣いたのを思い出します。

      あの年は他にも八木の幻サヨナラホームランもありましたね!
      判定を覆した平光さんのジャッジは間違いではありませんでしたが、当時は審判がジャッジを覆すなよ(怒)
      と叫びまくりました。
      結局その試合は引き分けに終わりましたし!

      私が思うに、タイガースが優勝争いを展開すると、タイガースに不利な判定が多いような・・・。

      2005年9.8の名古屋ドームでの矢野激怒のシーンも忘れられません。

      • こうさん より:

        なかっちさん、ありがとうございます。
        星野さんでの優勝も熱くなりましたが、やっぱり俺には1992年を超えるシーズン以上ではなかったです。
        授業中も帽子を被って先生と喧嘩してましたからね(一方的に俺が悪いんですが)。
        結果を知った時の絶望感は忘れられません。
        確か、あの年か翌年に古田がMVPを取った記憶が…。
        そして阪神は地下に潜った記憶がw

    • ハマトラ親父 より:

      こうさん様、こんにちわ。はじめまして。

      この年、嫌いな野村監督がヤクルトで初優勝したんですよね。タイガースの優勝を確信してハワイに新婚旅行に出かけたんですが・・・中村GMが監督でしたよね。

      • こうさん より:

        ハマトラ親父様、ありがとうございます。
        新婚旅行に行かれたんですか!
        俺の坊主が霞むじゃないですか!w
        優勝できなかったのは悔しいけど、阪神の試合で「大切な何かを思い出せる」のは、阪神ファンだけの特権ですよね。
        そうです!あの時、熱い声援を送った監督を、こんなに嫌いになれるもんなんですねw
        この時期に昔の話をして「阪神、僅かに讀賣を差せず!」ってなるのが怖くて、胸にしまっていた思い出です。
        今年は大丈夫かもしれないから書いてみましたが、さて…。

  7. ガク より:

    この混セを演出してるのは読売のもたつきとDeNAのがんばりではないでしょうか?
    去年DeNAは阪神に14勝10敗と勝ち越し読売には5勝18敗1分けと大きく負け越して読売の優勝に貢献しました。
    が今年は現在読売に7勝6敗と勝ち越し、阪神に4勝12敗と大きく負け越してます。
    現在投手が苦しくなってきましたが今後筒香、グリエルの復帰で混セをますます演出しそうです。
    もちろん阪神はルーキーの当たり年とチームの活性化で目の離せない38試合になりそうです。

  8. TJ風船 より:

    残り38試合、3コーナー突入ですね。各チーム手応えは…ハラタツオレンジ号の押し切りに黄信号!もたつく間に後続3チームの先鋒ニューハンシン号が詰め寄る。もちろん鞍上は和田(豊)ジョッキーだ!最近は好調教で良い手応えだと確信せざる得ない。ここまで来れば四の五の言わんと…ですがね。
    コンディション重視、イビツな陣容によって死ぬ選手が出ないようにお願いしたいです。和田(豊)ジョッキーの手綱さばきとニューハンシン号の差し切りを期待してます。ま、差し返されてもイッパイイッパイやったならそれもヨシです。来季に繋がりますから。
    頑張れタイガース!

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