同点の9回ウラ二死満塁。投手のドリスに打順が回り、代打伊藤隼太。左の代打の切り札を一番いいところで切れた。
マウンドの三上は先頭の鳥谷に四球を出してから苦しい投球。糸井ヒット、俊介送りバント失敗、暴投で一死二三塁となり福留敬遠、一死満塁で大山はストライク見逃し、ボール球空振りで追い込まれ、さらに誘い球にバットが止まらず空振り三振。若き4番の若さが出てしまった。
この日も2017年型タイガース典型的な試合だった。ミスをする。それを帳消しにしてやる。別のミスが出る。またリカバーする。投手も野手もミスがあったが、とにもかくにも、1本出ればサヨナラという試合にはできた。
低めのスライダーを見切ってボール、次も同じでボール2。ストライクに張って、思いっきりいけるところだったが1つ見送って1-2。この日は積極性が出せない選手が多い。4球目、外から曲げ入れるスライダーを見送ってストライク、これでカウント2-2。投げた瞬間ボールに見える、想定していなかった球に手が出なかった。
ここまで一つもスイングしていない。バッテリーも何を投げれば打たれないかがわからないし、バッターも何が来ても打たなきゃいけない。ボール先行から並行カウントになったことで心理戦は五分と五分。
勝負の5球目、捕手戸柱がミットを構えた場所はやや内、三上が思いっきり腕を振って投じたのは141キロのストレート。伊藤隼太はその球だけを待っていたかのように躊躇なく振り抜いた。いい角度で上がった打球がライトへと伸びていく。前に詰めて守っていた梶谷が届かないとあきらめた打球はフェンスに当たった。
連夜のサヨナラ。オレのところへ来い!と親指を自分の胸に向ける。水を手にしたチームメイトたちが集まってくる。水しぶきがカクテル高専に照らされてキラキラと輝いた。
ベンチから出て、ヒーローを迎える金本監督に隼太が猛スピードで駆け寄ってダイビングハグ。離れた金本監督が、胸が痛いがなとおどける。
思惑どおりにならなかったいろんなことをリカバリーした隼太の一打。それぞれが思いを胸に秘めながら、タイガースは成長を続けている。
コメント
気持ちのいいサヨナラ勝ちの朝に、確かにミスをリカバリーしながら成長するタイガースなので、苦言を一つ。
中心打者の福留&糸井があれだけ打って、相手投手に四球9も貰ってもあれほどゲームが縺れたのは陽川の不甲斐なさ。
二軍で本塁打量産し、ロジャースを落としてまでして貰ったチャンスなのに、実にもったいない。
またチャンスをくれる監督なので、その時はしっかりと結果を出して欲しいです。
9回は俊介のバント失敗や犠牲フライも打てなかった大山など、突っ込み処も多かったですが、プレッシャーの中 隼太がよく飛ばしてくれました。
ヒーインではめちゃくちゃ緊張してたと言っていましたが、あの的確な受け答えを見る限り、隼太は緊張しないタイプのように見えました。
まだ「代打専」には勿体ない年齢。これをきっかけにレギュラーを狙って欲しいところ!
個人的に、やや残念だったのは前回「やっとメドが立った」と思った榎田が不安定だった事ですかねぇ。
コチラもまたチャンスを貰えると思うのでしっかり修正して もう一度輝いて欲しい。
反省点も多い試合でしたがCSの前に「濱口を攻略した」これがとても大きな収穫だったと思います。
強きに叩かれ弱気をくじく。ヒーローものならあり得ない展開ですが、カープにやられた分をそのままベイスターズにお返ししてやった、って感じ?サヨナラ勝ちも二つで同じって、なんと律儀な(笑)
これまで勝ててない濱口をようやく早々にKOし(ほぼ自滅っぽいですが)、今日は打撃戦で勝ちたかったのにシーソーゲームに持ち込まれましたが、三つ目も勝ちきってベイスターズにほぼ引導を渡せました。
私が思うキーポイントは二つ。
一つ目は高橋が柴田・筒香を連続三振で切り抜けた場面。いつもの事ながらほぼストレートのみの攻めで、抑え込むスタイルには痺れさせられます。腕の振り、球の角度、気迫で悪い流れをスパッと切ってしまいました。坂本の配球も良かった、と思います。榎田は左打者が続く場面で代えられた事を猛省しなきゃ。前回良かったけど今回は・・・ではね。
二つ目はベイスターズが、山崎の前に三上を出してきた事。9番に入った鳥谷から始まる好打順なのになぜこの順だったのかは?です。ビジターなのでリードしてからって考えだったらチョット甘いですよね。それとも三上で三凡→山崎で福留・大山・代打を抑える算段?
いずれにせよサヨナラ出来て良かった。三球目の難しいファーストストライクを見逃し、甘い球を捉えた隼太ももちろんよかった。そのあとの放置プレー&体当たりハグも(笑)
残念なのが掛布二軍監督の退任。良いラインで若手育成も順調だっただけに?の思いですが、二大スターが並び立つ構図ってのは難しかったのでしょうか?
しかし、決まった事なので「ありがとうお疲れ様です。」とお伝えしたいです。
> 二つ目はベイスターズが、山崎の前に三上を出してきた事。
例外がないわけではないですが、これはセオリーです。
ホームチームは9回クローザー、以後は強いカードから順に切るのがセオリー。
ビジターチームは基本的にリードするまでクローザーだけは残しておく。クローザーを先に出して抑えて、首尾良くリードが奪えても、結局次の投手が打たれては意味がない。クローザーの無駄遣いになってしまいます。
山崎を前に投げさせて、リードしたあと三上がクロージングしてくれるという前提なら、前に使ってもいいという理屈になります。なのでビジターはクローザーだけは残しておくのが常套手段です。
toraoさまありがとうございます。
確かにセオリーはそうですね。あの場面で残ってた投手は三上・田中・山崎でした。三人とも連投になるし、田中はサヨナラを打たれてるって事で、クローザー温存で三上からって事だったのでしょうか。そこはタイガースとの層の厚さが勝敗を分けましたね。
でもベイスターズはもう敗けられない立場、やはりセオリー無視してでも山崎投入すべきだったと思います。あくまでも私ならって話です。
なるほど。ただ、少なくともラミレス監督の戦略は間違いではないでしょう。なぜかというと、横浜は「もう負けられない」という状況ではないからです。現実的に横浜にとっては阪神の上に行くことより、読売の上、3位死守のほうが重要です。ビジターチームが勝ちパターン継投で失敗したら、プランBに変更するのは「先がある限り」とても大事。この1試合よりも形を整えておくほうが大事という判断でしょう。山崎つっこんで、イニングまたぎ……なんていう玉砕戦法をせず、ある程度負けを想定しつつ冷静に将来に備える采配は、チームの今後を考えてのことだと思うのです。
たしかにそうですね。2位争いといった視点のみで考えてました。ベイスターズにとっては3位内に入る事が優先順位でしたね。
ならばその意を汲む意味でも、明日からのジャイアンツも公平に3つ叩かねばいけませんね(笑)タイガースにとってはベイスターズが組し易しでしょうから。
中島敦の「名人伝」のようなお二人の遣り取りですねw
広島相手に3夜連続サヨナラ勝ちしたチームが阪神相手だと四球、エラーといろいろ「どうぞどうぞ」とやってくれます。相性なのか不思議なもんですね。
でも苦手浜口を福留、糸井、大山らの活躍もありでKOできたのは大きい。
ハヤタも最後の最後で決めてくれました。CSの相手は読売でなくベイで行きたいので複雑ですが目の前の敵を倒すだけ、そんな余裕は阪神にはありません。
明日からの読売戦に勝ち越せばいいんです。
掛布2軍監督の退任が発表されました。金本、掛布体制が非常にうまくいっていたのに。
何があったかはわかりませんがまだまだ掛布道場が必要な選手ばかりなのに残念です。
朝方飛び込んで来た、掛布二軍監督の退任。。
そんな夜に、第一次掛布チルドレンが試合を決める一打を放つとは、多少ドラマっぽいですが、陽川も打ってればもっと感動するドラマだったでしょうね。
3三振はいけません。。
マツダでヤられた後にキッチリと取り返せたあたりはチーム力が上がってるのかと思いますが、その答えは火曜からの讀賣戦で判るのではないでしょうか。
期待しています!
しかし、掛布二軍監督の退任は残念極まりない。。
濱口を攻略したのは糸井であり、福留の左打者。確かにこの2人は右左関係ない打者ではありますが、投手の左右で打者を変えるのはそろそろないにしてもらいたいですね。
それと隼太のサヨナラが一番クローズアップされるのは仕方ありませんが、私は2回逆転され3ー1となり尚2、3塁で打者柴田の場面で前進守備の内野と外野の間に落ちそうな打球を背走してキャッチした大和のプレーが一番大きかったと思います。あれを落としていたら5ー1となり、尚ワンアウト1塁で筒合、ロペスでしたから、あの大和のプレーはビッグプレーやったと思います。大和復帰はやっぱり大きいですね!
これでベイの…いやラミレス監督の心を折ることが出来たかも。なぜなら「読売に目を向けざるを得ない」から。潰し合い大歓迎。
濱口は明らかに動揺していた。いつもよりも早くギアをあげなければならない状況に自分を追い込んでいた。攻略したかは分からないが、次も勝てるように。
メンドーサは不安だなぁ。ゴロを打たせるピッチャーという触れ込みだけど変化球がリリースで見切られてる。CSでは厳しいか?
敵ながら澤村に同情する。ウチも気を付けて。
中日のキャッチャーが怒った件、若いキャッチャーのウチには起こり得ない状況。けど「ベンチが配球の多くを握っている」現状の裏返し。ほぼベンチに座っている梅野が何かを学んでいることに期待。
あぁ掛布さん…。
2試合連続サヨナラ勝ちの余韻がさめるような掛布二軍監督退任の報道。まだシーズンは残ってるしCSもあるのに、試合以外の記事が1面を飾るのは残念な気持ちです。
掛布さんにはもう少し若虎たちの指導をして欲しかったです。色々な事情があるにせよ、掛布さんお疲れ様でした。残ったシーズン、江越、高山、北條、原口の指導をよろしくお願いします。
どっちに転ぶか分からなかったシーソーゲームは隼太の劇的なサヨナラヒットで決着しました。私はテレビの前で祈るような気持ちで画面を見つめていましたが、打球がライトの頭上を越えてフェンス直撃したのを見て絶叫しました(笑)。
本人が打席に入る前は死ぬほど緊張していたそうですが(笑)、テレビで見ていても集中力を高めていたのは伝わって来ました。
一振りに賭ける男・隼太の意地を見ることが出来て嬉しいです。
明日からの読売戦も勝ち越したいですね。
toraoさんの描写にある展開で連夜のサヨナラを含む3連勝となりました。最近、隼太は凡退続きでしたので、監督に飛び込んでハグした気持ち分かります。山崎を温存(出し惜しみ?タイミング遅れ?)したことが、ラッキーでした。3位争いも気になりますが、私的にはベイが来て欲しいです。Gが来ればなんか不気味な予感があります。尤も、タイガースが2位キープを大前提としています。いよいよ明日からのTG3連戦で、ジャイアンツにクライマックスシリーズ断念への引導を渡す時が近づいて来ます。
昨日は現地観戦でしたが、試合時間が長い(笑)
延長になってたら帰れへんかったが、9回にハヤタが決めてくれて良かったです。
昨日の濱口は低めのコントロールが悪いのに、それを振って助けてたのは陽川だけやったんちゃう?ってくらいボール球に手を出しての気合いが空回りの三振でしたね。
今年も榎田はええ投球した次回登板では悪い投球をしますね。ほな次回登板はええ投球するんでしょうね。悩ましい投手です。
高橋は打てるもんなら打ってみろ!投法が良かったです。
メンドーサは悪いなりの投球でしたが、坂本の変化球要求が多かったのが失点に繋がってましたね。高代コーチの謎の囁きで犠牲フライを打ったあとは乗っていけたのか、ストレートを織り混ぜて、ええ投球やったと思いますね。
まぁ昨日も「ベイスボール」で勝てた試合やったんで、明日からはしっかりした野球をせんと勝てまへんで。
広島の借りは横浜で返したみたいな。強きを助け弱きをくじく。横浜のためにも巨人にも勝ち越さないと。
陽川は次こそチャンスを生かし、掛布二軍監督にはなむけを。
掛布監督の31番ユニが見られなくなるのは寂しいですね。
掛布道場がなくなるのは困ります。
今後はフロントに入り、1、2軍の若い選手を見守りながら今まで通りの風通しの良い環境を作って言葉がけをしてやってほしいです。
昨日、何となく東京ドームのYG戦を観ていて解説の方が言うには、G球団は横浜のことは目に無いようで、阪神タイガースを抜いて2位になることを目的にしているようです。
菅野、マイコラス、田口がいるので大丈夫とのことです。
カチンときます。
明日は藤浪と田口。
カード初戦を獲って、波に乗って3つ獲りたい!
どうか、調子の良い藤浪であってほしい。
頑張れ!