金本虎、得点力が増えた理由…打率、安打数横ばいでも1試合残し昨季から77点増(デイリー)
今季の攻撃力を考察した記事。
いろいろな言い方があるが、得点とは「ヒットを打つこと」ではなく、「4コマ進むこと」だ。だからチーム打率は間接的に関係する指標にすぎない。たとえば、「3安打でも無得点」を100回くり返したら、「300安打したのに得点は0」なのだから。
4コマ進ませるために需要なのは、まず出塁力。その基本はストライクを打つこと、ボールを見極めること、追い込まれたら際どい球をファウルすること。
それを実現するには、スイングスピードを上げる、しっかりとスイングを止めるといった基礎技術の向上も必要になる。
たいして打てない阪神打線が、人並みの得点力をあげたのは、この「第1の原則」がある程度できたから。
ほかに出塁力を上げるためには、一塁到達のスピードアップもある。
ということで、今季、阪神は出塁力を上げた。だが、まだまだ十分ではない。
次に大事なのが、走者の意識と技術。いつでも次の塁を狙っているという意識が高ければ得点力は上がる。もちろん意識だけでなく、スピードも必要、判断力も必要。また、リード、第2リードを大きく取る技術も大事だ。でも、それらはまず意識がなくては身につかない。今季、阪神の野手陣はその意識を大きく上げた。といっても、超低レベルから、「中の下」レベルに上げただけだけれど。
次は、上2つとも関連が高いが、長打力。4コマ進むためには、2コマ以上進めれば俄然有利なのは当然のこと。足や技術で稼ぐ二塁打、三塁打もはもちろん、「完璧な打撃の答え」として、ホームランが多いほうがいいに決まっている。「強く振る」、カウントや状況によっては「一発狙う」という意識が、得点力を上げた。しかし、まだ道半ばという感はある。
そして、状況判断と進塁技術。不利なカウントになっても、アウトとひきかえに進塁させる判断と技術。バント、エンドランなどの作戦も含めてね。
少しはよくなったし、意識も伝わってくるようにはなったが、ソフトバンクや広島といった攻撃力の高いチームと比べれば、まだまだ「稚拙」の域にある。
ということで、まだ満足できるレベルにはほど遠いが、阪神は得点力が向上する方向には進んでいると言える。
コメント
今年リーグ優勝した広島ですが、散々目の当たりにした通り攻撃力・得点力とも
ハッキリ数字に表れています。
安打数1329(阪神1188)、得点数736(阪神583)、本塁打数152(阪神111)
盗塁112(阪神70)、塁打数2068(阪神1767)
勿論、本拠地にしている球場が違いますから各種パークファクターも考慮しないと
いけませんが。
とは言え、タイガースも昨年から比べると色んな部門の数字が良化してます。
本塁打数99→111、得点数506→583、盗塁数59→70 etc.
私が特に注目したのが、三振数1149→999、四球数435→525と言う数字。
三振をしにくく、四球を選べる打線になっていると言う事です。
確かに足を使った攻撃が出来れば理想なのですが、簡単に三振しない打線と
言うのもピッチャーの立場からしたらかなり厄介なもの。
指揮官のこれまでの言動を見ると、攻撃力の向上にかなりの神経を割いている
ように見えます。
何もかも一足飛びに手に入らないので、まず手始めに速いボールに負けない筋力
の強化と、簡単に三振をしない打席の重要性に着手してるように感じます。
これを土台に、次は何に手を付けるのか。
それによって選手のやベンチの構成も変わって来るかも知れません。
タイガースは着実に進化してますよ。
得点力アップにはもう一つに得点圏打率(カッコ内はチーム打率)という指標もありますね。
広島 .297(.273)
DeNA .272(.252)
巨人 .266(.249)
阪神 .247(.249)
中日 .237(.247)
ヤクルト .226(.234)
(データで楽しむプロ野球ホームより)
こうみると広島は別にしてDeNA、巨人、阪神のチーム打率はそんなに差がないのに得点圏打率でみるとこんなにも差が。
虎が「チャンスはピンチ」と揶揄されるのも納得。(中日はそれ以上ですが)
この得点圏打率を上げる手立てって何があるんでしょうかね。
俊介➡上本の打順、俺は逆にしてほしい。俊介には送りバントをさせない(緊迫した状況は別)二番になってほしい。広島が怖いのは初回から「ノーアウト1-3塁」にしてきそうだから。ゲッツーでも一点、外野フライでも一点を作れる打順。ワンアウト二塁からツーアウト三塁になり内野ゴロでチェンジはファン以上に投手をガッカリさせる。「先発が不安」なら点を取りに行くしかないのだ。「こんなに頑張って優勝出来ないの⁉」と中継ぎ陣が思っていないか心配。
来季は大山、中谷と心中して福留を六番に出来たら…なんて思っている。糸井➡中谷➡大山のクリーンアップ。…本心は「鳥谷を一番」と思っている。彼は還す打者ではない。還る打者なんだ。
皆様も仰ってるように着実に得点力アップに繋がっていると思います。
ただ単純にパワーを上げれば点が獲れるという訳ではないので
ここから先は更に違った取り組みが必要です。
今季中盤くらいからか意図を持った攻略が見られるようになりました。
好投手に対しても立ち上がりなどに一気に攻め立てる形です。
ただそこから対策の対策をされるとサッパリになる印象もあります。
柔軟に更にそこからの攻略ができると理想的です。
他にはベンチからのサインプレー。昨季よりも仕掛けが増えました。
ですが、まだ物足りない気がします。バントもしっかり練習しないと。
あとは塁上からの圧力。広島とはここが一番差があるかなと。
出塁すれば相手はクイックになりますし、落ちる球などは
投げにくくなりますし、「長打だけは駄目」など投球傾向も
変わりますし、守備シフトも変わります。
狙いは絞り易くなるはずなのに、それが生かせてない印象。
得点圏での打率がイマイチなのはその辺も絡んでると思います。
着実に前進してるとは思いますが、もうワンランク上の取り組みを
ここからは期待したいですね。
懸念点は怪我が増えていること。筋トレも大事ですが怪我しちゃ
全く意味がありません。ヤクルトの二の舞は絶対にいけません。
西田辺さん、いわほーさんのコメントの中のデータ、非常に説得力がありますね。得点圏打率はチーム内の個人的データも同様に大切。今季のチームデータが昨年よりアップしているのは歴然ですが、各数字がもう少し伸びれば・・ですね。不勉強で数字の分析はしていませんが、先発と中継ぎの防御率、HR被弾数などの比較も大きな要素だと思います。
昨秋のキャンプから筋トレ、振り込み、筋トレ、振り込みでスウィングスピードが上がったのが良かったんでしょうね。
その象徴が俊介でしょうね。
上本も持ち前の粘りが出来たり、大和はスイッチ修得で右打席でも相乗効果が出ましたね。
そこに糸井の走力、打力が加わり、福留の隙の無い走塁、中谷の成長、鳥谷の復活となりましたね。
そこにプラスαがあれば優勝も出来たと思いますが、まだ備わってなかった。
来年はそこを備えて打ち勝つ野球も出来れば間違い無いと思うんですよね。
まだまだ成長途中。もっと鍛えて来年はセ・リーグ制覇をして欲しいですね。
今続けてること(強く振る事とウエイトトレ)を継続して行くこと。強いストレートに振りまけなくなるまで振り込んでほしいです。
+野球脳を鍛えてほしいです。この場面では何を求められているのか?を選手全員が意識するべきやと思います。特に中谷はその辺を意識しないと更なる成長はないと思います。