岩田、三浦に投げ負けは謙虚さの差

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677##[阪神]たわいない話

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虎バカパーティー5/25(金)
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 ベイスターズ三浦に8回までノーヒット、9回先頭桧山がライト線フェンス直撃のヒットで大記録は阻止。平野にも繋ぎのヒットが出て、マートンの投ゴロ併殺崩れの間になんとか完封も阻止。それだけで良しとしなきゃいけないという試合だった。
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 桧山の打席は本当に見事。別に体のどこかが悪いわけじゃなし、「代打の神様」専門というのが本当なのかどうかを確かめる必要があるんじゃないのか。40を遙かに超えて、「悠久の若虎」が「世界の鉄人」から4番を奪還するというストーリーもいいよね(笑)。
 初回2四球に始まったように、完璧なコントロールでやられたという感じではない。まともなスイングをさせてもらえないというほどでもなく、タイガースの各打者は三浦に対してある程度しっかり振っていた。初回のマートン三ゴロ、新井の投ゴロもタイムリーヒットと紙一重。4回新井の二直もヒット性。6回岩田の遊ゴロも投手三浦の足をかすめてコースが変わりイージーゴロになったが打球はセンター前コースだった。8回代打林の右直も素晴らしい当たりだったが正面。
 岩田はこの日も好投。ただし「安定した投球」という感じではなく、抜けも引っかかりもありながら、体と球のキレの良さで勝負ができていた。持ち前の動くボールの威力もあったようで、内野ゴロの山を築けた。いい投球だった。
 6回表まで0?0。本来打線にその責任を負わせるのが正しいことはわかっているが、無援護と言えばお互い無援護。あえて両投手のどこに違いがあったのかを問っていきたい。
 三浦は、初回に四球で走者をためはしたが、その内面ではしっかりとした方針を感じた。まず、自分のスタミナには自信がある。だから球数を少なくしようなどと考える必要はない。次にストライクゾーンが狭くて堅い秋村球審だからジャッジの幸運を期待せずに、辛い判定にもめげずに、それでも厳しくコーナーを攻め続けよう…そんな感じ。惜しいところをボールと言われ続けても、丁寧に丹念に甘くならないことを肝に銘じて投げ続けていた。「番長」なんていう言葉とは対極の、控えめ、謙虚、無欲な投球だった。
 岩田の方は持ち球の軌道で勝負する投手。したがって打者の残像を利用したコンビネーションによって、打ちにくさが増すタイプだ。だから失点した6回先頭サラサーへの配球が悔やまれる。
 右のサラサーに対し、初球は高めから大きく曲げ落とすスライダーで1ストライク。2球目はストライクからどんどん外に逃げていくボール球のチェンジアップを空振りさせて2ストライク。この空振りは直球のタイミングで前につんのめって、しかも届かない外側にムリムリ腕を伸ばすような本当に形の悪い空振りだった。勝負球はこれでいけると誰もが思う空振り。しかし3球目、バッテリーが同じ球を続けて投げると、サラサーはこれに対応し、およぎながらもセンター前に落とした。確実に打ち取れる方法がわかって、それをさらに確実にさせる手順を踏まずに、ウィニングショットを続けて打たれてしまった所に傲慢さを感じた。どうあっても抑えたい先頭打者、抑え方が見つかった先頭打者なのだ。
 たった1球の判断ミスではあるが、三浦がずーっと続けていた謙虚さの対局にある選択だったことを考えれば、岩田・藤井のバッテリーとして決して軽く扱えるようなものではないと思うのだ。
 この後、3番筒香が送りバント成功で一死二塁。ラミレス中飛で二死二塁。ここで前の打席で岩田のコンビネーションにまんまと引っかかり併殺打の中村紀を敬遠し、コンパクトなおっつけスイングでセンター前ヒットを打ち、三振地獄から一息ついた吉村との勝負を選択。結果的に初球を右中間オーバー、敬遠した走者まで生還を許す。この辺りはベンチワークを含め冴えていなかった。守る側に冷静さがあれば、「あと1本」は意外と出ない。それは日々得点不足の自分たちが痛感していること。空いているベース、投げられるボール球をどうやって使って、誰からアウトを取るのが高確率か。もっともっと緻密に1アウトを取りに行って欲しいのに、いかにも安易なプランで、粘りなく失点してしまった。それが残念だった。
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コメント

  1. Yalkeys より:

    ノーヒットノーランでやられることも想定した昨日のゲームでした。9回桧山がヒットを打った時は大拍手でしたが、何とも次元の低いハナシです。得点差以上に押されっ放しのゲームでした。
    でも、それも、これも済んだ話です。
    今日は月虎会というサークル12人で3塁側で応援します。
    ヒーローインタビューはメッセンジャーが出演予定ですが、場合によれば鳥谷か平野に代わるかも分かりません。ひょっとして、新井さんかも・・。(*^_^*)

  2. 昨日の試合でハッキリ解った事は、タイガースで一番状態の良い打者は桧山である事。
    他の打者が3打席かかっても打てなかった投手を、1打席で仕留めたのはさすがでしたね。
    今年はずっと状態が良いですね。
    ボールがよく見えてますね。
    今まで城島に気を使った采配で、出番が減っていたのが勿体無かったです。
    今のマートンなら攻守共、桧山が上回っているのではないかと思います。
    スタメンで使わない手は無いと思います。

  3. 虎ねえ より:

    桧山スタメン?天敵の時はやってみてほしいですね。
    三浦と岩田じゃ精神的に違う。
    だから阪神もあの投手にやられるのかな。
    本人も阪神に強いなんておごってないと思う。やはり謙虚さが違うんですね。
    その前に監督の意識が違ってたかも。
    前日、中畑さんは能見を絶賛。こちらは3連勝で満足してしまった様な節が。
    甘さがあってはやられますね…
    粘って頑張ってほしい。

  4. ブルー より:

    サラサーへの配球はtoraoさんと同意見です。吉村への攻めは岩田は「初球絶対振ってくると思ってはずそうとした」らしいので岩田には悔やんでも悔やみきれない一球になってしまいましたね。そこできっちり意図した球が投げられるようにこれから成長してほしい。(絶対にはずそうとした球だったなら、藤井のジェスチャーは弱い)
    序盤は狭めのストライクゾーンに苦しんでいましたが、それを乗り越えてあれほどすばらしい投球をするとはさすが三浦。マートンはかなり内容は良くなってきたけどヒットが出ないなあ…
    今日しっかり切りかえて勝って終わりたいですね!

  5. ワンワンパラダイス より:

    ヒー様のライト守備が見たいです!

  6. 梅虎 より:

    謙虚さが必要なのは、ある意味、阪神首脳陣もかもしれませんよ。
    よく最近、和田監督・片岡コーチの口から「本来の調子であれば」「調子が上がってくれば」と聞きますけど、それを口実に使ってるんじゃないかという疑念が…。
    ある程度の実績を備えた打者を並べて、ただ打たせるだけの打線は、首脳陣とすれば楽だし、言い訳も利くとは思いますが。
    でも、阪神は今更、たまたま打線が繋がった三連勝で満足してしまうチームじゃないでしょう。
    GWの貧打も、相手投手や打者の「調子」でくくらず、冷静に検証して欲しいのですけど…。

  7. 西田辺 より:

    失点の場面。
    初球甘くなってはいけない事は、岩田本人は勿論チーム誰もが
    分かっていたはず。
    運が悪かった?
    好投報われず?
    いや、山口投手コーチの弁じゃないけど「力がない」んですよ。
    肝心要の場面で制球できないんですから。
    それと分かってて、投げてしまう心の甘さでしょうね。
    いつも同じ事を繰り返してませんか?
    虎投の中で、他の誰よりも応援している岩田だけに
    厳しくなるけど、このまま「良い球投げるけど…」
    ってピッチャーで終わって欲しくないんですよ。
    勝つ為の術を身に付けて、一回り大きな投手になって欲しいです。

  8. 虎ジジィ より:

    昔ハマスタで、三浦が投げタラスコが打ったファールフライをスタンドで捕った事かあります、確かその時も完投され負けました。
    あれから何年経ったか分かりませんが、いったい何年間三浦や山本昌にやられ続けているのでしょう?
    何か打開策はないのでしょうか!?
    両外国人、少し疲れているなら休ませて、スタメンに桧山・関本を入れる事も十分「アリ」だと思いますが…
    あと個人的には先日の中畑監督のように、負けた時の和田監督のインタビューも見てみたい!プロレス的に「このままで済むと思うなよキヨシこのヤロー!」みたいな演出があると、それはそれで楽しめるかと…(笑)

  9. なかっち より:

    私も西田辺さんの意見に賛成です!力がないから勝てない!負けが先行するんです。打線の援護がない?毎回ランナーを背負いながらのピッチングで、攻撃のリズム作れないやないですか!しかも殆どの打者に3ボールまで持って行かれる始末!
    『それが岩田のピッチング!持ち味!』って言う方もいらっしゃるとは思いますが、私からすると、 『だから勝てないんです!だから援護してもらえないんです』
    って言いたいですね!
    岩田は去年9勝しましたが、何敗しました?
    先発ローテーションの一角を担う投手が勝敗で借金作ってどないするんですか?
    優勝狙ってるんですよね!だったら思い切って私は岩田を再調整の意味合いも込めて、一度2軍に落とした方がいいと思いますが・・・!
    交流戦で日程にも余裕がありますし!
    岩田は優勝するためには必要な投手やとは思ってます。だからこそ下で勝てるピッチングを身につけて来てほしい。

  10. BUCK-TORA より:

    統一球導入で岩田の「きたない直球」は更に武器になる!
    去年のシーズン前からこんな記事をよく目にしました。
    コーナーを丁寧にではなく、ここらへんで勝負する投手。悪い言い方をするとミートさせないボールに甘えてる。
    CSでD吉見と投げ合ったときはヒット一本もやらんわいというのが伝わる素晴らしいピッチング。過去に出来たなら今も出来るはず。エースの器なんだからきっちりやってもらわないとね。
    …とは言っても昨日の三浦なら点とらなきゃ。ノーノー寸前まで行く方がおかしいでしょう。

  11. トラ東 より:

    敬遠後の初球なんて、本来なら藤井が徹底させるべきなのに。ここ一番で初球をコンってタイムリー打たれる場面が目立つような気がします。走られてるし。
    ・・・小宮山ーっ、カムバック!

  12. 奥虎鳳 より:

     マートンの3打席目の1ストライク目&2ストライク目、ともにフアールになりましたがバントを試みましたね・・・。バッティングの状態は勿論、精神的にもなどと考えてしまいました。
     サヨナラ勝ちで臨んだGW9連戦。快勝で臨む交流戦。ガンバレ、タイガース!!

  13. 猛琥love より:

    浅井は何でスタメンなん?