化け損なった分まで取り返せ

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「ぎっくり腰はとにかく安静」は過去の話だそうで、インタビュー中のイチローのように、ぐねぐねこにょこにょと全身を動かしまくって一日を過ごしていたら、日常生活に支障ないレベルにまで回復した。というか患部の痛みはあり、傷は癒えていないのだろうが、周りの筋肉の萎縮による「痛みに過敏な状態」は脱出できた。発生直後に必死に手を伸ばし、スマホで検索して得た「応急ストレッチ」「すぐにこのストレッチをやっとけば治りが早い」といった情報に助けられた。情報化社会バンザイ!

阪神・陽川 ゴリラグッズ出すぞ 今季こそ!新年の誓い(スポニチ)

今年はいろんな人に化けてもらわないといけないのだが、去年化け損なった陽川への期待は高い。
俊敏さを求めるような打者ではない。ピンチを救うような守備力も期待されていない。欲しいのはバットでなんとかすることだけだ。チャンスでなんとしてでも点を絞り出し、一発長打の恐怖でバッテリーを威圧する役割だ。
『75試合で打率・252、6本塁打、48打点』
これが2018シーズンの成績。打席数は、糸原、糸井、福留、梅野、大山、ロサリオに続くチームで7番目に多い299打席。打点48は福留、糸井に続き大山と並んでチーム3位タイだ。飛ばすツボを持っていることと、センターを中心に大きい打球が打てるのが魅力。四球が少なく三振が多いのが欠点ではあるが、打点の多さと得点圏打率の高さ(.354)を合わせて考えれば、長打を狙うべき場面では思いっきり振っているということでもある。まだまだ一軍経験が多いとは言えない打者なので、「振って勉強中」とも言える。
また、盗塁5(失敗なし)は少ないながらもチーム4位タイ、三塁打5はチームトップと実はいいスピードも持っている。

陽川が狙うファーストは外国人に勝たねばならないのだが、そんなに悲観することはない。自身もマルテもサードを守ることもできるから、競争には大山も巻き込む。さらに福留や糸井が不振、故障ということになれば、状況によってはマルテや陽川がレフトに入ることも十分に考えられる。要するに打撃の状態さえ良ければ、チャンスがどんどんやってくる。まったく腐る必要などない。
ツープラトンや好調時だけ使っていくという起用法だとしても、チームにはメリットがあるが、ちょっと前のヤクルト畠山や、広島の松山のように、外国人を押しのけて打線の中核に入ってくる可能性は十分あるし、化け損なった去年の分を取り返して、来季をスターへの足がかりとしてほしい。もっともっと高いところに目標を設定させるべき選手だ。

コメント

  1. アルスタ より:

    陽川の299打席で48打点はフルに出て600数打席立っていれば100打点クラスの成績であることは評価したいです。

  2. 虎轍 より:

    陽川のバッティングは魅力的ですからね。
    あれは2年前の甲子園での二軍戦でレフトスタンドの中段通路まで飛ばしたホームランは凄い打球やった。
    こんな選手がいつまでも二軍に居たらアカンで!と思ってました。
    勝負強さもありますが、三振が多いのも気掛かりですけどね。
    矢野監督は積極的に打ちにいくのは推奨してますから、そこを伸ばしていけば三振も減って、左投手の時は福留に代わってレフトを守ってるかもしれませんね。
    頑張って欲しいです。
    今日はファンクラブの甲子園初詣なるものに行ってきます。
    ファン感謝デー以来の聖地甲子園に行ってきます。

  3. 虎ジジィ より:

    ギックリ腰、素晴らしい回復で良かったです。
    時代と共に治療法も進歩していますね。
    私も最近「筋膜リリース」を毎日やる事により、予防ができるようになりました(若い頃は器具すら無かったww)。

    さて、なんとなく「六分咲き 」状態が続いている陽川ですが、その潜在能力はまだまだ∞!
    マルテの加入と、大山、中谷、原口など同じタイプの右打者が多い為、西投手の人的補償での流出を懸念していましたが、タイガースとしても「必要な選手」とプロテクトしていたのかも知れませんね。
    過去にも6分咲きで終わった広大、7分咲きで終わった林、8分咲きで終わった濱中など、伝統的に「大砲」が育ちにくいタイガースですが、陽川にはもっと身体をデカく(ライオンズ山川ぐらい)して助っ人からポジションを奪って欲しいです。
    toraoのおっしゃるカープ松山やスワローズ畠山(身体をデカくし助っ人に対抗)は、本当に的を得た陽川が目指すべき姿だと思います。

    右の大砲候補たちと切磋琢磨してがんばれー‼️

  4. とらかっぱ より:

    2年連続のファーム2冠からの一軍で化けるはずやったのに。個人的にはタイガースの中では一番HRの弾道が好きです。何かのインタビューでは追い込まれてからの意識を変えてから粘れるようになった、らしいですがまだまだこれは第一段階。相手に「打ち取りづらい打者」とイメージを植え付けプレッシャーをかけて、追い込まれてからも失投をフルスイング出来る打者を目指してほしい。

    サード、ファーストを守る日本人野手の宿命である外国人との競争に打ち勝つのは、並大抵な事ではありません。守備、スピード、若さで上回れたらですが、今の陽川にそれは見当たらない。ただ昨年の実績でチャンスは貰えるだろうから、そこで勝負強さを見せてしぶとく食らいついていけば、相手次第では開幕スタメンもあると思っています。というか、そうであってほしい。

    toraoさんも仰るようにスピードはソコソコ。守備も世間で言われるほど下手ではない。でも競い合うポイントは如何に大きいのを打って打点を稼げるかの選手。現状では大山にも遅れをとってると思いますが、OP戦のはじめから飛ばしまくっての大捲りを期待しています。

  5. ジュビロタイガース より:

    故障の影響もあるでしょうが、好不調の波が大きかったイメージですね。
    今年はさらに飛躍しないと、年齢、タイプ、守備位置的には苦しくなる。頑張れ。

  6. 西田辺 より:

    とは言え、筋肉が傷んだ事には変わりないので、無理のない範囲で回復を
    図って下さいまし。
    陽川に限らず、ここ3年主力になれそうな所まで来て、そこから一歩二歩後退
    と言う図を見せられる。
    特段、阪神の選手だけが能力が劣るとは思えない。
    でも、あと一歩突き抜ける前にスーッと後退してしまう。
    もちろん、頭角を現せば相手も対策を考えて来るのが常。
    いわゆる壁と言う奴ですが、それはどんな一流プレーヤーにも存在していた。
    toraoさんが文中でも言っている様に、陽川以外ももっと高い所に目標を設定
    した方が良いと思う。
    目標設定を低い所に置けば、当然そこまで止まり。
    甲子園が、ファンの煩さが、と言い訳を見つけるんじゃなく、この選手のMax
    をシッカリ想定してやるのが球団の仕事。
    そこそこを育てるんじゃなく、主力を育てる気概をチームとして持って欲しいですね。