「切磋琢磨づくりの名人」
先に矢野監督が「切磋琢磨はいらない」と言っていた。前後を切り取ってしまうとわかりにくいのだが、要するにライバルと一緒に成長しよう!なんていう綺麗事はいらない、「オレだけが勝てばいい。オマエは脱落しろ」でいいのだってこと。
もっと言ってしまえば、ライバルを憎めってことだろう。いい人とか、人間的に尊敬するとか、そんなことを野球に持ち込むな、その前に勝負師として勝つことだけ考えりゃいいんだと、とまあそんなとこだろう。
でもね、選手たちライバル同士がそういう形になればなるほど、結果的には「切磋琢磨」が生まれるよね。お互いが成長していくことになる。しかも、お互いのパフォーマンスを妬んだり、憎んだりする一方で、知らず知らず人間的には尊敬をしていくものなのだ。たとえば、他人が調子を合わせたつもりでライバルの悪口でも言おうものなら、「オマエにアイツの何がわかる!」と腹を立てたりするのだ(笑)。
矢野監督が巧みなのは、ライバルに勝つためのアピール機会を増やそうとしているところ。朝のバスの出発時間を3便に分けて自分で選べるようにしたり、全体練習以外の「個人レッスン」の内容を自分で選ばせたり。こんなに長時間やってます、こんなことを意識してます、弱点の克服を目指しています、ここが自分の売りなので見てください……。実戦でアピールするのはもちろん大事だが、個人練習中にも違いと差をアピールする機会を作っている。これにより切磋琢磨は自然と生まれていくのだ。
「外国人は期待から外れてナンボ」
ふと思ったのだけれど、外国人選手に「期待どおり」というのはあんまりないなあと。期待はずれで活躍できないというケースが多いのもさることながら、活躍するケースでも「期待とは違う」ことが多いよね。
バースはメジャーでの活躍がなかったから、さほど期待されていなかったし、メッセンジャーはリリーフとして期待されたが、それがコケて先発にまわった。ラインバックも実績がなく、同時期にいたブリーデンからこき使われていたというし、ジェフがあんな「闘将」になるとは思いもしなかったし、アッチソンのタフネスも期待のはるか上だった。ボーグルソンやフィルダーも阪神で想定外の成長を見せてMLBで大スターになった。
「低打率の一発屋」的なイメージのマルテだが、意外とコースに逆らわない柔軟なバッターに見える。はて実戦ではどうか。
奪三振率は高いが四球が多いというデータが残っていたジョンソンだが、意外と威圧感よりも制球力で抑えるタイプに見える。はて実戦ではどうか。
事前の期待とは違うけど大活躍するパターンであってほしい。
コメント
昨日、初めてジョンソンの投球練習を見ましたが、意外と
先発でもいけそうな感じ。
あとは球種の豊富さが求められるけど、第2のメッセの可能性も。
マルテもまだ2日目でどうこう言うのは時期尚早。
オープン戦で日本の野球にフィットしてもらってから判断したい。
去年と比べても、実質的な練習時間は長いように思う。
それぞれが何を考え、何をするのかを見定めて、成長していくのかを
楽しみにしたいとおもいます。
ジョンソンはアッチソンみたいとの矢野監督のコメントに心躍ります。
マルテも評価はまだわかりませんが、良い意味で期待を裏切ってほしいです。
ジョンソンは昨年までのマテオと対照的な印象でした。
荒々しさは無いけど、四球で崩れるタイプでもない。
ドリスほどの迫力は無いけど劇場も少ない印象。
最終回を無難にクローズするのに向いている感じ。
迫力という意味では齊藤投手!
あのストレートのズドンには無限の可能性を感じます。
マルテはナバーロと交互に打っていましたが、二人共「大砲」のイメージは感じませんねぇ。
やはり「脚でかき回す野球」が今季目指すべきカタチかも知れません。
守備に厳しいムッシュさんも絶賛する木浪、バッティングも良く遊撃手争いに残りそうな予感。
余談ですが、糸井は絶対に内野は守れませんね(笑)。あんなに腰高とは…
矢野監督の言葉巧みな話術で選手がレベルアップしてくれると良いんですがね。
矢野監督の頭の良さがどうなるのか?
開幕投手にしても、レギュラーにしても横一線を強調してるんやから、選手はそこから飛び出せ!
飛び出してレギュラーを勝ち取れ!
ジョンソンにはもうちょっと荒々しさがあってもええかなぁ…なんて思ったりしてます。