ジョンソン、ドリスという優秀な必勝ベルトコンベアーがあるので、8回からはオートマチックに交代かとおもいきや、7回まで球数97だった青柳を8回も続投。鋭い当たりが正面をつく幸運にも恵まれて大ピンチを無失点に抑えて113球。9回表には相手が敬遠策で一死満塁の大チャンスを迎えても、代打を送らずそのまま青柳に打たせて6-2-3の併殺打。9回ウラ、先頭を出すも落ち着いて抑え、129球。大卒4年目の青柳の通算11勝目、今季2勝目は、記念すべきプロ初完投・初完封となった。
ゼロで抑えている投手を代えないという戦術は、20年前ならまだごく当たり前だった。しかし、現代ではめったに見ない。まして、8回ウラの投球内容は「命からがら」という風でもあり、さらに9回表には勝利を決する追加点を奪うチャンスをみすみす捨ててまで、青柳に賭けた。
青柳交代を考えるべきポイントは何度も訪れたと思うが、この「代打無用、併殺上等」という選択は、矢野監督ならではのものだった。
中日・与田監督は「この1点の意味」を、「この試合を左右するもの」にしたがった。お互いの掛け金を積み上げて、勝負の分かれ目にまで持ち上げて、なんとかそれをものにし、9回のウラへの弾みをつけたいという思いがあった。むろんそれははじめから狙ったわけではなく、9回表をピシャっと三者凡退にできればそのほうがよかったのだが、試合終盤にきて阪神の打者の集中が増し、攻めが鋭くなっている。京田の超ファインプレーで一死を取ったからには、なんとしてでもゼロに抑え、9回ウラ、ドリスを打ち崩せる流れを作りたい。
矢野監督は、代打鳥谷を送りドリスに交代することと、代打を送らず青柳に続投させることについて、それぞれのメリットとデメリットを羅列し、計算を行って選択をした。
ごく当たり前の部分は省略するとして、まず、「この1点を『争点』にしない」というのがあったろう。与田監督は「この1点を失ったら負け、守りきれば勝ち」という流れを作ろうとしているが、冷静に考えればそうじゃない。2点勝っているのは阪神のほうで、阪神にとってこの1点は「絶対に必要」というほど重要じゃない。あたかも重要であるかのような雰囲気につきあわされて、もしも加点できずに雰囲気そのものを持っていかれれば損をするのは阪神だ。そんなに守りたいのなら、くれてやる。こっちは青柳続投で「そのまま」で十分、という空気を作り、中日につきあわなかった。
4月という「季節」も青柳続投の要因だったろう。白星は一つ一つ積み上げていくものであり、一つもおろそかにするものではない。しかし、たとえ一つの白星を失ったとしても、それが将来リターンを生む投資になると考えられる場合があり得る。それがこの日の青柳の投球だったろう。青柳のピッチングが長足の進歩を見せているのは誰の目にも明らかだ。今、エース不在の阪神において、その名にふさわしい存在は青柳だ。リリーバーの力を借りずに、一人で試合を支配し、一人で投げきるエースがいるチームと、いないチームとでは凄みがまったく違う。矢野監督は、今の青柳にそれになりうる素質を見ていたからこそ、投資を決意したのだろう。
たとえ思い通りのところに制球できなくても、打ち取ることができる。今の青柳は、その自分の特性を信じて腕を振ることができている。矢野監督が、その「信」を引き出したのは間違いない。
コメント
「代打無用 併殺上等」でも、矢野監督は「三振してこい」と言ったとか言わなかったとか(笑)。
まあそんなヤボな事は昨日に限ってはどうでもいい。
世界の渡辺謙も「一勝以上の価値」と唸る、まさに「青柳様々」の試合でした。
「信」、
昨年まで「とっ散らかる投手」の印象が強かった青柳が、こんなに(8回追加点のチャンスを潰してまでも)監督に信頼されるエース級にまで覚醒するとは驚きです。
正直、3月「侍ジャパン」の試合に出ていたSBの高橋礼投手の美し過ぎる投球ホームを見た時に「ウチの青柳もあんな風にならんものか?」と思っていましたが、青柳は青柳らしく美しくない投球ホーム(川尻+荒々しさ?)を完成させた感じ!
もしタイガースが打線の良いチームならパでは高橋礼、セでは青柳の珍しいWサブマリンの月間MVPも夢ではなかったかも?!
欲しい時にゲッツーが取れる!本当にたくましい限りです。
いろいろ突っ込み処もあったけど
「四番がHR打って、韋駄天(近本)が脚で追加点もぎとって、エース?が完封した」
昨日は、それで良いと思います。
当然ジョンソンからドリスへ継投と思っていたけれど青柳への「信」の方が大きかったことは長いペナントレースを戦う上で大きい。
点は取れなかったけれど江越、植田のピンチランナーズが登場するとワクワクする。
あおやぎさんたら ひといきついた
ボスやのさんから バットもたされた
しかたがないので だせきについた
たってりゃいいのに ゴロってしまった
ボスやのさんから おまかせされた
あおやぎさんたら いきますつげた
しかたがないので マウンドたった
きがつきゃプロはつ かんぷうできた
青柳ったら、いつのまにかフィールディングも上達してて、去年、今年としっかり課題を修正してきたんだな、と嬉しくなりました。慢心さえしなければ、まだまだ伸びる!とみた。
青柳の頑張りに尽きるゲーム展開でした。何度かあった交代の可能性でしたが、監督の胆力に敬服します。今までの監督でしたら、多分交代していたと思います。
青柳晃洋!プロ初完投初完封おめでとう!
最後までマウンドを守りきった気持ちはどんな気持ちやった?
最後は野球の神様が初完封を噛み締めるためにピーゴロにしてくれたね(笑)
マウンドを一人で守り切ってのヒーローインタビューは男前やったで(笑)
9回の打席に賛否両論あると思いますが、あそこは三振で良かったんやで!全速力で一塁まで走る姿を見て、疲れるから辞めろ!って思ったよ。
それでもタイガース投手陣が顔も見たくないビシエドを完璧に抑えたから勝てたんよ!ビシエドは逆に青柳の顔を見たくないと思ってくれたやろね(笑)
登板過多になってきた中継ぎ陣を休められたのも良かったよ!GJ
初完封は信じて最後まで使ってくれた矢野監督と結婚した嫁はんに感謝やで!
大山は自作自演の守備と先制ホームラン良かったよ!
打率も4打数1安打くらいになってきたし、あとはチャンスで気負わず打って打点を稼ごう!
マルテ初安打おめでとう!
守備も難しい送球で二塁でアウトに出来たから、その後の平田の併殺打で無失点が続いたんやから、ナイスプレー!GJ
今日は聖地甲子園に行って平成最後の勝利を見届けたいと思います!
マルテのヒットの記憶を消すw青柳の完封劇場。ドリスの「劇場型投球」と比べて青柳を選択した…なんて9回表に思った自分が恥ずかしい。青柳の完封は矢野監督の「藤浪へのメッセージ」に思ってしまった。「地道に戻って来い。近道は無いんだよ。」というメッセージに。
トラオさんが言うように「1点を取れなかった」9回は嫌な気持ちになった。「3点あれば2点までは青柳」と決めつけていた。逆に3点あればドリスだったのかな。
青柳と同時にガッツポーズをしてしまったが印象的だったのは「終わった~」という梅野の表情。まさに大仕事を支えた。
青柳の完封は西やメッセのプレッシャーをも軽くする劇薬になる。まさに先を見据えた矢野野球。タイガースの未来に繋がる一勝。
この大型連戦中に中継ぎ陣を休ませられたのは非常に大きいと思いますよ。よく投げました。
去年から見違えるようですね。今日からのカープ戦に弾みがつきそうです。
今日から甲子園で6連戦。今年も甲子園ではあまり勝ててません。甲子園で勝たないと優勝はおろか上位進出も危うくなります。
勢いのあったカープをスワローズがとめてくれました。今のカープなら勝てるはず。しっかり勝ち越したいですね!
信じた矢野監督。
答えた青柳。
最後のピッチャーゴロの瞬間、なぜか涙が出てきました。
きっと、花粉症のせいでしょう(笑)。
あの青柳を打席に立たせて、併殺に終わった場面。
あの試合だけのミクロの話だと、多分手はずとしては「悪手」の部類に入る
のかも知れません。
でも、これから何年も先の話になると、きっと「妙手」になると思う。
どちらも1勝には違いないけど、先々にチームに与える影響は全然違うものに
なるとのではないでしょうか。
完封がかかっているとか、そんな目先の話ではなく、青柳のいや投手陣全体
に与えた影響は途轍もなく大きい。
試合を通してゲームを支配していた青柳に、全てを任せたベンチ。
今自分の持てるものの全てをぶつけた青柳。
どこか「俺が信用しないで、誰がしてやれるんだ」という矢野監督の声が
聞こえてきそうな試合でした。
青柳もチームも、勝つこと以上に何か大きなものを手に入れた気がする試合でした。
今日から甲子園に帰っての広島戦。
開幕直後はらしからぬ低迷を見せてましたが、ここにきて力通りの戦いを見せる
カープ。
なんとも分が悪い本拠地だけど、昨日の波を上手く使って戦いたいですね。
西田辺さん、今日は(* ^ー゜)ノ。昨日は現地でしたが、最後の投手ゴロでの試合終了には変な声が出てしまいました(笑)。コントロールが悪く、牽制もフィールディングも下手だった青柳投手が完封勝利を上げるなんて感無量です(*^^*)。
2016年に東京ドームで岩貞投手が菅野と投げ合って1点を守りきって完封勝利を上げた試合を思い出しました。首脳陣が若い投手を信じて僅差の試合を任せる場面はなかなか見れるものではありません。
青柳投手も昨日の完封勝利をステップにして更なる成長を遂げて欲しいですね(*^^*)。
ぴゅあらっくさん毎度です。
いい試合を観戦しましたねぇ。
なかなかナゴドで観戦勝利できない私にとって羨ましい限り。
去年からの青柳の成長は、目を見張るものがあります。
カードの初戦に青柳を立てると、相手打線の調子もガタガタになりそうで
一度試してほしいところ。
もっとこんな試合を増やしてほしいですね。
スゴイぞ青柳。前々回の神宮の事もあって最後まで投げさせたかな。8回9回と打席が回り、交代と迷ったでしょうがよく投げさせました。青柳にもチームにも貴重な1勝と思います。
大山の6号も立派と思います。打率が上がってくる事、終盤でも打てれば文句無いです。
近頃ツーアウトからでも点が取れるようなってきた気がする。近本の存在が大きいかなあ。
いや〜嬉しい!
青柳のピッチングと矢野監督の英断にシビレました。
江夏 命の私にとって、昨日の青柳の8回、9回のマウンドは、昔を思い出しました。
そして、toraoさんの今日のコメントも素晴らしかった。
監督の胆力に必死に応えた青柳。久々にシビれた試合でした。平田、大島、ビシエドにここ一番で仕事をさせませんでしたね。ナイスバッテリーだと思います。8裏を切り抜けたのを見て最後まで行かせるだろうなと見ておりました。上田次朗さん以来のドラキラー誕生ですかね。守屋や島本、青柳の活躍を見てファームの若い衆もかなり刺激を受けた事でしょう。活気ある猛虎軍団形成に少しずつ歩んでいる感じですね。
近本の粘りにも感服です。直球をカットして変化球に合わせて…並みのルーキーじゃ出来ない芸当。
TJ風船 様、
コメント読んで、昭和48年の江夏、上田次朗の活躍を思い出しました。
きっと私だけで無く、TJ風船様も、昨日の青柳の雄姿に、往年の上田次朗のピッチングフォームを重ねて観戦されておられたのではないでしょうか。
今年の青柳の変化しながらベース板をかすめるボールのキレは素晴らしいですね。
9回のビシエドへを見逃し三振にとった球は、未だに脳裏から離れません。
そして、ヒーローインタビューを終えて、マウンドに一礼したときに青柳の眼に溢れた涙を見た時、思わず私も涙が止まりませんでした。
昨日は現地観戦でした。今季初のナゴド観戦でこんな良い試合を見れるとは思いませんでした(笑)。
昨日は青柳投手の日でしたね。ピンチはありましたが、堪えて凌ぐ姿に胸がジーンとしました。9回表の攻撃には賛否両論あると思いますが、私は青柳投手に最後まで任せるべきだと感じていたので異論はありません。まあ青柳投手には三振して近本選手まで回して欲しかったですが(^^;。
昨日の影のヒーローは近本選手ではないかと思います。マルティネスのボールにファウルで粘ってヒットを打ち、糸原のヒットと相手のエラーから一気にホームを突いて貴重な追加点を上げたことで勝利をグッと引き寄せました。ルーキーながら本当に良くやっていますよ(*^^*)。
私はいま大阪にいます。図らずも平成最後の試合と令和最初の試合を観戦することになりました(^^;。そろそろ甲子園でも勝って欲しいですね(笑)。今日も必死のパッチで応援して来ます。
ぴゅあらっく様こんにちは。
私も今から聖地甲子園に向かって観戦し、明日も観戦します。
勝てるとええですね。
平成最後に勝って、令和最初も勝ちたいですね。
勝てるように応援します!