鳥谷出場63試合目の初打点

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試合前、試合中に降った雨で、グラウンドは少しぬかるんでいたが、みんな気持ちを込めてよく走っていた。
4回ウラ二死一二塁、髙山の当たりは一二塁間を抜けようというところ、セカンド太田がよく追いつくも髙山が必死で駆け抜けて内野安打二死満塁。続く北條が、1-1からの外角低めへ逃げる小川のスライダーに対応してレフト前へ落とすと、三走福留に続き二走糸原も生還。
1点返され2-1となった5回ウラは、ヒットの木浪を近本が送って一死二塁。福留の左中間にフラフラとあがった飛球に、木浪が判断良くスタートしてタイムリーヒットにする。3-1と再び2点差に広げると、マルテが久々のホームランをレフトに放り込み5-1、さらに髙山にも右中間への一発が出る。決して失投ではない低めの変化球。谷もあったけれど、必ずまた上がっていく男。それにしても1イニング2本目なんて、いつ以来か思い出せないくらいだ。6-1。
先発青柳はいい立ち上がりだったが、2点もらえば1点、4点もらえば2点と、なぜかもらった点の半分を吐き出す。半返しの義理堅さで、結局6回を投げきれなかった。慣れないことに体がこわばったか。
ピンチをベテラン能見が火消しすると、以後は岩崎、ジョンソンがホールドリレー。

3点差のまま球児へのリレーでもまったく問題なかったが、8回ウラには、よりよいショーを見せられた。
先頭糸原がヒット、髙山が四球、北條が送って一死二三塁と3番手平井を攻める。梅野の一打は投手のグラブを弾いて、方向が変わってコロコロとライト前へ。二者生還で8-3。
なお一死一塁で代打鳥谷。2ボールからの3球目を鋭く引っ張ったが、惜しくもファウル。外へのフォークを空振りでカウントは2-2。5球目は前と同じコースにフォークを落としてきたが、今度はうまく踏み込んで左線へ運ぶ。クッションが不規則になり、一走梅野は一気にホームへ。9-3。
試合展開の上では、5点差が6点差になっただけのことであり、押せ押せムードに乗った一打でしかないが、これが今季鳥谷の初打点であり、阪神を退団することが決まってから初めてのヒットである。
もちろんまだ順位は上にも下にも動く可能性があるペナントレース中であるから、勝つことが最優先の日々であるのはそうだけれど、球場に足を運ぶファンにとっては、タイガースのユニフォームを着ている鳥谷に会いたい、応援したいという思いはある。そしてできれば打ってほしい。打った鳥谷をたたえたい。一緒に喜びたい。ずっとそうしてきたように。
しかし、二塁でまったく表情を変えない鳥谷。そんな鳥谷だから、難しいところもあるけれど、タイガースの選手たちだって同じ気持ちに違いない。
二死後、近本は二遊間を割るセンター前ヒット、二走鳥谷はぬかるむ走路も構わず本塁へスライディング。10-3。鳥谷は1打数1安打1打点1得点。
雨に濡れてしんどい観戦だったと思うけれど、ファンは時間と空間を鳥谷と共有できてうれしかっただろうな。

コメント

  1. 虎ジジィ より:

    まずは、あの大雨の中ゲームを成立させた阪神園芸さんご苦労様でした。
    ただ、大概阪神園芸さんの努力で開催したゲームはヘボをして落とす事の多いタイガースですが、昨夜はナイスゲーム!

    「全力疾走」toraoさんもおっしゃるように、しっかり走った事が大量得点に繋りました。

    後半は、梅野の全力疾走からの鳥谷タイムリーで「鳥谷祭り」一色でしたが、
    個人的には、勝負がほぼ決した後のあの一本でファンが鳥谷のヒーインを期待するのは違うと思うし、鳥谷本人にも失礼だと思いました。
    次回はしっかり決勝打を打ってもらって、堂々とヒーローインタビューに応えてもらいましょうよ。

    サード定着した北條が攻守に渡って良い仕事してますね。
    大山と競わせるカタチをもう少し早くからやって欲しかった。

    北條は、難しいボールをHRにした高山と共に、やっと本来の打撃が出来て来た感じで来季が楽しみです。

    先発青柳は途中でへばりましたが、苦手な左打者を並べられた中最低限ゲームを作れたと思います。
    昨季のローテーション投手(メッセ、岩貞、秋山、才木、小野、藤浪)&ガルシア総崩れの中、Aクラスの可能性を残せているのは青柳の頑張りがとても大きいと思います。

    自慢のリリーフ陣も、青柳を救った能見~完璧でした。

    こんなゲームを続け、何とか10月まで阪神戦を観たい❗

  2. 虎轍 より:

    ナイス阪神園芸さん(笑)
    よう試合開催に持っていけたなぁ…(笑)
    勝ったから言えます(笑)

    青柳は勝ち投手になって、なんとか二桁勝利がぼんやりと見えてきたか?そやけど得点してもろた直後に失点したらアカンで!二桁勝利も目指すとこやが規定投球回まで14.1イニングなんやから、もうちょい粘って投げとかんかい!
    1年間ローテーションを守ったと言えるのは規定投球回に達してからや!あと2回投げれるかも知れんから、絶対に到達しろ!頑張れ!

    マルテは残留確定ホームランやったね(笑)選球眼も良くなってきてるから、来年は今年以上の期待が持てそうですね。ただホームランにはしたけど、完全なボール球でした(笑)

    他にもいっぱい言いたい事は有りますが、球団は間違いを認めて、鳥谷の逆転残留の道を作らへんか?
    スタメンで使えばマルチ安打や猛打賞も出来ると思うで!
    なんとかならんのか?
    毎日トレーニングをしとるから脚はまだ速いよ。
    他球団に流出はマズいで!

    今日は高橋遥人に勝ち星をお願いします。
    頑張れ!高橋遥人!
    頑張れ!タイガース!
    シーズン終盤ですが、まだまだ勝ちたいんや!

  3. とらかっぱ より:

    やっぱりプロ野球の華はホームラン。4番マルテの3ランが効きました。あの高さの球をアッパーでしばきあげるって(笑)来季残るならスイング軌道は修正は必須ですね。助っ人なら30発は打って欲しいし、あのスイングだとちょっと無理でしょう。

    高山は素晴らしい追い討ち弾。これも高山ならではのもの。ボールゾーンに沈むカットボールを重心を低くし引っ張りこむスイング。狙って出来るものじゃなく反応でしょうね。この辺りが天才的なところで、伸び悩んでる原因なのでは。もっと甘い球をミスショットなく叩く事ができれば3割なんか楽勝で打てる素材なのに。

    雨柳さん、そんなこっちゃダメですよ。勝てたからじゃなくて、昨日の展開なら8回、最低7回まで投げないと。しかしあれだけ左を並べられて3回までは良かったと思います。成長してますね。ピーゴロちょっと危なかったけど。あと3回投げるかな?全部勝って、エースに立候補してもエエんと違う?

  4. 西田辺 より:

    雨の降りしきる中、阪神園芸のみなさんが内野のシートを撤収しようとした時、
    「え?この中でやるの?出来るの?」とビックリしました。
    まぁ、それからの手際の見事な事。
    やっぱり阪神園芸は日本一のグランドキーパー職人集団。
    いつもありがとうございます。
    鳥谷ようやく1打点。
    矢野監督も、この1打点のために色々舞台設定したり大変でしたでしょう。
    鳥谷自身が選んだ道ですから、来期の身の置き方については何も言いませんが
    自分の思いを全うして欲しい。
    青柳は勿体なかった。
    球数を考えれば、7~8回まで行って欲しかったけど左をズラリと並べられた
    打線に、見た目以上に神経を削られていたのかも。
    昨日高山がお立ち台で「鳥谷さんと1日でも長くいたい」と言ってましたが、
    もう理由なんて何でもいいんです。
    1つでも多く勝って、2019年シーズンの終了を先延ばしにする事だけ考えて
    残り試合を戦って欲しいですね。

  5. ジュビロタイガース より:

    よく試合開始にこぎつけました。園芸さんもタイガースもナイスでした。

    青柳はもう少しイニングを食ってもらいたかったが、まあ左打者だらけの打線で仕方無しか。あと3試合で2勝と規定投球回を達成してもらいたい。

    8回表が終わって球児を待つのみとなったところ、子供を迎えに行ってた間に、一球速報では、訳の分からん状態に。
    梅野のピーゴロ2点タイムリーに、鳥谷の二塁打で初打点。車内で叫んでもうた。ヒーインとハイライトには間に合って納得。

    今日は現地観戦なので、遥人を打線が助けてやってや。涙の借りを返すんだ。

  6. yalkeys より:

    なにはともあれ鳥谷ファンの方は初打点おめでとうございます。でも、何かわびしい記録ですね。監督が一番ほっとしているかもでしょう。解説の梨田氏がヒーローに鳥谷も・・と語って居られましたが、本気なら梨田氏もヤキが回ったと思います。6/4のロッテ戦の原口とは状況が全く違います。
    諸般の事情から考えると、マルテ残留には納得です。
    北条は攻守に活躍で良かったです。今夜は遥人で勝つとして、その後の中日、巨人との4連戦が楽しみです。CSに出る為には、3つではなく4つ勝たねばなりません。ヤケクソで藤浪先発でもいいと思います!

  7. こうさん より:

    鳥谷を望むヒーインコールにがっかり。「そんな人じゃない」から好きなんじゃないの?その場のノリだけで鳥谷の生き様を汚す権利はファンにはない。

    星野さん、岡田さんが優勝した「前年」が鍵になるような気がする。どの監督も、そこには触れずに新しいことをやろうとして挫折。「諦めてない」という言葉とは真逆の試合中の矢野監督の表情。監督も、コーチも、選手も「全ての毒を出しきらないと」来季に引きずる。

    優勝の前年があるから優勝があるのだ。「ファンを喜ばせたい」…口では言えるが現実はガラガラのレフトスタンド。

    来季はスタメンに「根拠」がほしい。「出来る」と「出来た」は同じようで全く違う。今のタイガースの勝利は「出来た」だ。

    和田さんの記録だけをしがんでしがんで味がないほどしがんで終わったシーズンがあった。近本を、そんな選手にしたらダメだ。

  8. タクロー より:

    向上心

    虎戦士の色紙が数枚ある。そのうちの一枚に
    書かれた文字は「向上心」。Tigers -1-

    ガッツポーズが似合わぬ男。

    63試合目なんだろうけど、指揮官に翻弄された94打席目。スタメンはわずか8試合。

    2017年.全試合出場。570打席。率.293、143安打。馴れないサードでゴールデングラブ賞。
    二人の指揮官に振り回されたこの2年。
    虎の生え抜きで2000安打打つ選手はこの先15年、20年待っても現れないだろう。
    よくぞ、タイガースを選んでくれた。

    現地観戦したが、7回で席を後にしてしまった。
    なあにまだ、チャンスはあるさ。

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